上京区・区民の誇りの木 上京区のみどり
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2024年7月29日
上京区のみどり
上京区は平成11年度に、区制120周年を迎えました。
平安の都は、二条を境に、北を上京、南を下京に分けて呼んでいました。「上京」の名称は、1200年以上も続く伝統ある区名と言えます。
区の面積は7.11キロ平方メートルで、区内には京都御苑や北野天満宮をはじめ、貴重な史跡・名勝が数多く残っています。これらには、地域の方々をはじめ、市民の皆さんの地道な努力のもとに、守り続けられています。
大きな緑の空間-御苑の恩恵
「京都市緑化推進計画」策定のために、京都市域の緑の現況調査を平成2年に行いました。これによると、上京区内に林地はなく、植樹地の緑被率は約14.6%となっています。
これには、京都御苑の存在が大きく関係しています。市街化区域全体の緑被率の平均値が約7.5%であることを考えると、京都御苑は、上京区のみならず京都市全体にとって、良好な緑を育む貴重な地域であるといえます。
上京区では、植樹地のうちで社寺の占める割合も高く、約4分の1を占めています。
緑豊かな大寺院のほか、京都府庁をはじめとする官公庁や大学、病院などが区内に集中していることも、緑被率の向上に寄与しています。こうした施設では、敷地の中に一定のオープンスペースが設けられ、樹木が植えられることが多いからです。
堀川通のイチョウ並木
御苑と社寺のみどり
市民の皆さんからは、オガタマノキやクロガネモチ、クスノキなど、社寺との関連が高い樹木が数多く推薦されました。これらの樹木は、神木としてまつられていたり、伝説や逸話とともに受け継がれて歳月を重ねたものが多く、先人が守り育てた思いを現代へと受け継いできた努力を垣間みることができます。
「区民の誇りの木」の所在地をみると、選定された110件のうち、京都御苑に育つものが20件、社寺に育つものが46件で、全体の6割を占めています。
御苑に育つ樹木は、幹周りも高さもたっぷりとある大木が多く、社寺では、マツ類やサクラ類などが数多く選ばれています。
公共施設のみどり
京都御苑や社寺に加えて、京都府庁をはじめとする官公庁や大学、病院などでは、建物と調和するヒマラヤスギやエノキが多くみられ、小学校の卒業記念に植えられたサクラなどとともに、施設のシンボルとして、大切にされています。
まちかどのランドマークとして
「区民の誇りの木」の選定基準として、「普通に見える樹木」であることが一つの条件となっています。公共施設に育つ緑は、通りからも簡単に観賞できます。建物と一体となって、まちかどのランドマークとして親しまれています。
また、個人宅の庭や玄関先に育つ樹木もいくつか選ばれています。その多くは、遠くからでも目立つ大きな木です。中心市街地のなかでも鳥たちが安心して羽を休められる貴重な緑となっています。
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