北区・区民の誇りの木 北区のみどり
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2024年7月29日
北区のみどり
北山杉と清流が育む北区ならではの景観
京都市の北西部を占める北区は、左京区に次いで2番目の面積を誇ります。東部には賀茂川(鴨川)の清流が流れ、西部には衣笠山、北部には北山の山並みがつづき、南部には町家が連なる市街地が広がっています。山間部から市街地まで、変化に富んだ地形が特徴です。
北区の山並みを特徴づけるものに、北山杉があります。北山杉は、中川、小野郷、雲ヶ畑を中心に清滝川沿いに数多く植林されています。その丈夫な北山丸太は、数寄屋造の多かった戦前には欠かせない材料でした。茶室建築の材料としても用いられるなど、京の文化を支える素材の一つといえます。
賀茂川、天神川(紙屋川)、清滝川などの清流は、町並みに変化を与え、人々の生活を潤します。「区民の誇りの木」の選定にあたっても、これらの川沿いに育つ樹木に多数の推薦をいただきました。
周山街道とほぼ並行して流れる清滝川は、磨き丸太となる北山杉を育みます。紙屋川沿いには大木に育ったケヤキなどが見られます。また、北山を背景にして望む、鴨川、加茂街道沿いのケヤキ、エノキ、ムクノキやソメイヨシノなどの並木は、京都を代表する美しい景観として親しまれています。
北山の風景を特徴づける北山杉の森
「京の祭」を彩る花と緑
豊かな自然環境は豊かな文化を育みました。京都三大祭の一つ「葵祭」や京都三奇祭の一つ「やすらい祭」は、いまなお受け継がれ、親しまれています。
葵祭で有名な上賀茂神社では、境内に育つシダレザクラやムクノキが「区民の誇りの木」に選ばれています。これらの木々は歴史ある神社のたたずまいに風格と落ち着きを与えています。
今宮神社のトウカエデやムクロジの大木は、参詣に訪れる人々を見守るように枝を広げています。
平野神社には、「桜祭」で知られるサクラの苑地があります。多様なサクラの品種が揃っていて、地域の皆さんだけでなく、観光に訪れる多くの人も魅了し、京都の春の風情を一層豊かなものにしています。
船岡山は、まちなかの貴重な緑となっています。隣接する建勲神社をはじめ付近の社寺の境内には、大きな樹木がたくさん育っており、市民に憩いの場を提供しています。
区内の小学校に育つ樹木も数多く選ばれました。その多くはソメイヨシノやシダレザクラで、地域の皆さんによって植樹されたものです。それぞれに由来があり、地域の人々に安らぎを与えています。
多くの参詣者で賑わう上賀茂神社
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