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歓声は多く!ごみは少なくー京都学生祭典

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2023年4月6日

歓声は多く!ごみは少なく!ー京都学生祭典(主催:京都学生祭典実行委員会)

「大学のまち・京都」ならではのイベント


 「京都学生祭典」は、40以上の大学が所在し、人口の約1割を学生が占める「大学のまち・京都」ならではのイベントとして、2003年に誕生。各大学からの学生で構成される実行委員会が、毎年、踊りや音楽、スポーツ、食など様々な企画を練り、新型コロナウイルス感染症の発生前は10万人以上の来場者を集めていました。
 新型コロナによる中止や縮小開催を経て、2022年は賑やかさを取り戻した学生祭典。会場の岡崎公園には多くの市民や観光客が集まり、学生たちのエネルギッシュなよさこい踊りや音楽に、拍手と歓声が惜しみなく注がれていました。

プラスチックごみを減らすためにリユース食器を導入

 京都学生祭典では、環境への取組も重視。会場での飲食の提供に伴い発生するプラスチックごみを少しでも減らすため、平成25年から、繰り返し洗って使える「リユース食器」を導入しています。




 この日は、出店した12店舗がすべてリユース食器を使用。お渡しの際に「食器は返却をお願いします」と声を掛けて、食器の回収場所「エコステーション」ではスタッフの学生の皆さんが、「ありがとうございます!」と笑顔で食器を受け取っていました。


 食器が持ち帰られたり、捨てられたりしてしまうのでは…?
と心配する声もありますが、この日は2,850枚もの食器が使用されて、戻ってこなかったのは、5%でした。

 実行委員会企画運営部長の東さん(同志社大学)に秘訣を聞いたところ、

3つのポイントを教えていただきました。

1   事前の説明会で出店する方々にリユース食器への理解と協力を求めたこと。

2   来場者の動線を考えて食器の回収場所の設置したこと。

3   スタッフや来場者を含めて「環境に良い取組」という意識を共有できたこと。

 また、お箸やスプーンも木製のものを使用。それもエコステーションで回収して、業者にリサイクルしてもらったそうです。

マイボトル用給水機が大好評!

 会場の一角には「給水スポット」ののぼりとともに、スタイリッシュなデザインの給水機が。これは京都市が、ペットボトル(プラスチックごみ)を減らすためにマイボトルの普及を進める取組の一環として設置しているマイボトル用給水機です。


スタッフや出演者には、事前に実行委員会からマイボトル携帯を呼びかけていたため、多くの方がマイボトルを持参して給水。マイボトルを持っていない方には、リユースカップで水を提供して、今後のマイボトルの携帯を呼び掛けていました。


 水は水道水ですが、よく冷えていて美味しく、来場者やスタッフの皆さんに大好評。踊りで汗を流した学生さん達も訪れて、冷たい水で喉を潤していました。

 このイベント用給水機は、各イベントの主催者からの申請を受けて、京都市が設置。スタッフやリユースカップも用意されるため、イベント主催者側の負担は電気代、水道代だけです。

1年を通じて環境啓発や美化活動を展開


 実行委員会の活動は、秋の学生祭典が終われば終了ではありません。年間を通じて、「京炎 そでふれ!」(おどり)の披露、地域交流、国際交流など様々な活動を展開しています。


環境に関する取組もその柱の一つで、地域での清掃活動、イベントでのエコ工作ブース出展などに、学生さん達が意欲的に参加。

東さんは、「京都学生祭典は、学生が地域・企業・行政などとコミュニケーションが取れる場なんです。環境などの問題に学生が取り組むことが大きなインパクトになり、様々な方向へ発信される力になると考えています。」と語られています。

これからの京都を担う若者たちに、ごみを減らし、美しい京都を守る精神は着実に根付いているようです。【2022年10月取材】


 

 ⇒ 「京都市認定エコイベント」のことを詳しく知りたい人は、こちらのページをご覧ください。

 ⇒ 「京都市認定エコイベント」の登録申請ができる入力フォームは、こちらのページです。

 ⇒ 「京都市認定エコイベント」に登録されているイベントは、こちらのページに掲載しています。

   ⇒ 「イベント用給水機」のことを詳しく知りたい人は、こちらのページをご覧ください。

お問い合わせ先

環境政策局 循環型社会推進部 資源循環推進課
(電話 075-222-3946)

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