暑熱対策
ページ番号300222
2024年4月24日
気候変動による健康・都市生活への影響
近年、京都においても、夏場には40℃に迫る気温を記録し、熱中症搬送者数も増加傾向を示しており、都市部の暑さが深刻化しています。
国の研究機関の報告によると、2018年の猛暑(京都では14日間連続で猛暑日を記録)は、地球温暖化の影響がなければ起こり得なかったとされています。
また、世界の平均気温が2℃上昇した場合には、国内での猛暑日の発生回数は現在の1.8倍となると推定されており、ヒートアイランド現象や感染症の増加なども含め、今後、健康や都市生活に更なる影響が出ることが懸念されます。
暑熱対策
このような暑熱の影響への対策としては、熱中症の予防やヒートアイランド現象の緩和などがあります。
熱中症対策
熱中症予防のために(1)気温、暑さ指数に気を配る(2)水分補給(3)休息をとる(4)栄養をとることに気をつけ、熱中症予防の声かけをお願いします。
「新しい生活スタイル」における熱中症予防行動のポイント
ヒートアイランド対策
「ヒートアイランド現象」とは、人工排熱、地表面の人工被覆、都市密度の高度化などの人間活動が原因で、都市の気温が周囲より高くなる現象です。
打ち水
手軽にできるヒートアイランド対策として、「打ち水」があります。打ち水をすることで、地面の温度を下げるとともに、水が蒸発するときに周りの熱を奪う「気化熱」により、温度を下げる持続的な効果も期待できます。
<打ち水のポイント>
・日中よりも朝夕、日なたよりも日陰に行うと効果があるといわれています。涼しさが持続してより効果的です。
・ベランダや屋上、建物の壁への打ち水も効果があります。
・お風呂の残り湯や雨水、エアコンの室外機に溜まった水などを利用すると、より環境に配慮した取組になります。
※安全な場所で行いましょう。また、マンホール等の上に打ち水をすると滑りやすくなるため危険です。
なお、古くから行われてきた打ち水には、暑さをやわらげるだけではなく、玄関先や道に水を撒くことで心地よく客を迎える、道の土埃をしずめる、などの目的もありました。夏に「涼」を呼ぶ、昔ながらの京都の暮らしの知恵といえます。
京都市では、上下水道局、文化市民局等で打ち水の取組を行っています。
●打ち水による効果測定結果(令和4年度)
京都市上下水道局総合庁舎前歩道(地表から150cm)
打ち水前:37.9°C
打ち水後:35.1°C(△2.8°C)
グリーンカーテン
グリーンカーテンを設置することで、夏の直射日光による室内の温度の上昇を防ぐとともに、植物の蒸散作用により周囲の気温を下げる効果が期待できます。
グリーンカーテンについて、詳しくはこちらから御覧ください。
お問い合わせ先
京都市 環境政策局地球温暖化対策室
電話:075-222-4555
ファックス:075-211-9286