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大気汚染の現状

ページ番号105891

2019年8月29日

京都市の大気汚染の状況について

  大気を汚染し,人の健康や生活環境に影響を与える物質としては,硫黄酸化物,窒素酸化物,一酸化炭素,炭化水素,光化学オキシダント,微小粒子状物質等があります。このうち,大気汚染防止法に基づく常時監視では,下表の大気汚染物質を測定することになっています。

 京都市の大気汚染の状況は,各物質の濃度とも近年はほぼ横ばい又は緩やかな改善傾向で推移しています。国の定める環境基準の達成状況を見ると,二酸化硫黄,二酸化窒素,一酸化炭素,浮遊粒子状物質及び微小粒子状物質は全測定局で基準を達成しています。一方,光化学オキシダントは,全国の傾向と同様に全測定局で基準を達成していません。

   なお,京都市は三方が山に囲まれた内陸盆地にあり,地形的に大気が滞留しやすい特徴があるため,特に冬期に大気汚染物質の濃度が上昇する傾向にあります。

大気汚染物質の概要

大気汚染物質

概要 

二酸化硫黄

石油,石炭等を燃焼したときに含有される硫黄が酸化されて発生するもので,高濃度で呼吸器に影響を及ぼすほか,森林や湖沼等に影響を与える酸性雨の原因物質になると言われている。

二酸化窒素

発生源は,工場・事業場,自動車,家庭等多種多様である。高濃度で呼吸器に影響を及ぼすほか,酸性雨及び光化学オキシダントの原因物質になると言われている。

一酸化炭素

炭素化合物の不完全燃焼等により発生し,血液中のヘモグロビンと結合して,酸素を運搬する機能を阻害するなどの影響を及ぼすほか,温室効果ガスである大気中のメタンの寿命を長くすることが知られている。

光化学オキシダント

大気中の窒素酸化物や炭化水素が太陽の紫外線を受けて化学反応を起こし発生する汚染物質で,光化学スモッグの原因となり,高濃度では,粘膜を刺激し,呼吸器への影響を及ぼすほか,農作物等の植物への影響も観察されている。

浮遊粒子状物質(SPM)

大気中に浮遊する粒子状物質のうち,粒子の直径(粒径)が10μm以下のものを言う。ボイラーや自動車の排出ガス等から発生して,大気中に長時間滞留し,高濃度で肺や気管等に沈着することで呼吸器に影響を及ぼす。

微小粒子状物質(PM2.5)

大気中に浮遊する粒子状物質のうち,粒径が2.5μm以下のものを言う。呼吸器の奥深くまで入り込みやすいことなどから,人への健康影響が懸念されている。

発生源は,人為起源のものと自然起源のものがあり,前者としてはボイラー等のばい煙を発生する施設,自動車等があり,後者としては火山や黄砂等がある。また,PM2.5は排出されたとき,既に粒子のものと揮発性有機炭素や二酸化硫黄,窒素酸化物等のガスが大気中で化学反応して二次的に粒子化するものがある。

大気汚染常時監視結果について

京都市における環境調査について」にて水質等の調査結果と合わせて公表していますので,御覧ください。

お問い合わせ先

京都市 環境政策局環境企画部環境保全創造課

電話:075-222‐3951

ファックス:075-213-0922

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