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百日咳の年間報告数が過去最多を更新

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2025年5月8日

百日咳が増えています

感染症発生動向調査による京都市内の医療機関からの百日咳の届出が、令和7年第18週(4月28日~5月4日)時点で、令和7年の累計で116例となり、百日咳の全数把握を開始した平成30年以降で最多となりました。

百日咳は、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心とされており、京都市では特に5歳~14歳の子どもでの発生が増加しています。感染拡大防止のため、手洗いや場面に応じたマスクの着用等の感染対策を心掛けるようにしましょう。

百日咳の発生報告数の推移


発生状況(全国・京都市)
 平成30年 令和元年令和2年 令和3年 令和4年 令和5年令和6年令和7年
京都市 87 11319 4 31 26116
全国12,11516,8452,8197074911,0004,09314,267

(注意)

  • 令和6年度は、速報値につき変動する可能性あり。
  • 令和7年度は、令和7年5月4日報告時点の第18週までの累積速報値。

百日咳発生報告数の年代別内訳(京都市)


報告数の内訳(京都市)
年代 0 1-4 5-9 10-14 15-19 20-29 30-39 40-49 50-5960-6970-79 80-89
患者数 5 2 25 39 13 2 2 12        10         41 1
割合   4.3%   1.7% 21.6% 33.6% 11.2%   1.7%   1.7% 10.3%   8.6% 3.4%  0.9%   0.9%

小数点第二位を四捨五入しているため、割合の合計は100%とならない。

百日咳について

百日咳は、百日咳菌(Bordetella pertussis)によって起こる急性気道感染症です。

感染経路について

鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触することによる接触感染とされています。

潜伏期間について

通常7日から10日

症状について

症状の経過は3期に分けられます。乳児では重症になることがあります。また、肺炎や脳症を合併することがあり、注意が必要です。

カタル期(約2週間持続)

かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。

痙咳期(カタル期の後に約2~3週間持続)

特徴的な咳が出始めます。具体的には、短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、最後にヒューっと笛のような音をたてて大きく息を吸う(笛声:whoop)咳発作が起こります。嘔吐や顔面に浮腫や点状出血がみられることがあります。

回復期(2、3週~)

発作は次第に軽くなりますが、軽い刺激により咳が出ることがあります。

予防対策について

「かからない」ために

  1. 予防接種について
    百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。
    定期の予防接種は、生後2月から90月(7歳6月)に至るまでの間にある方が対象です。百日咳は、小児に発症が多く重症化しやすい疾患であるため、対象年齢になられた方は早めに接種するようにしましょう。
    本市が実施する子どもの定期予防接種の詳細については、リンク先のホームページで御確認いただけます。
  2. 基本的な感染対策について
    外出先からの帰宅時、食事前やトイレを使用した後は石けんによる手洗いを励行しましょう。 
    栄養、睡眠を十分とりましょう。

「うつさない」ために

  • 症状のある方は、早めに医療機関を受診し、人混みや繁華街への外出を控え、安静にして休養をとりましょう。
  • マスクは場面に応じて適切に着脱し、「せきエチケット」(せき、くしゃみをするときは、ティッシュ等で口と鼻を覆う、マスクを着用する。)を実践しましょう。
  • 人への感染防止のため、登園、登校は控えましょう。なお、学校保健安全法により、特有の咳が消失するまで、又は5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止とされています。百日咳と診断された場合は、学校や主治医に御相談ください。

報道発表資料

発表日

令和7年5月8日

担当課

京都市保健所 医療衛生推進室 医療衛生企画課 健康危機対策担当(電話:075-222-4244)

報道発表資料

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お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課
感染症に関すること  電話: 075-222-3600 ファックス: 075-251-7233
予防接種に関すること 電話: 075-222-4421 ファックス: 075-708-6212

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