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百日咳に注意!

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2025年4月24日

百日咳が増えています!

 百日咳は、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。いずれの年齢でもかかりますが、乳幼児に発生が多い傾向にあります。令和7年は全国的に百日咳の報告が増加しており、京都市では16週時点での報告数は77例となり、昨年1年間の報告数26例を既に上回っています。また、京都市では特に小児での発生が増加しています。

発生報告数


発生状況(全国・京都市)
 平成30年(※1) 令和元年令和2年 令和3年 令和4年 令和5年令和6年(※2)令和7年(※3)
京都市 87 11319 4 31 2677
全国12,11516,8452,8197074911,0004,0939,336

(※1)平成30年1月から全数把握対象の五類感染症に追加。

(※2)速報値につき変動する可能性あり。

(※3)令和7年4月23日報告時点の16週までの累積速報値。

報告数の内訳


報告数の内訳(京都市)
年 代 0 1-4 5-9 10-14 15-19 20-29 30-39 40-49 50-59 60-69
患者数 4 0 20 27 7 2 1 9 5 2
割 合   5.2%     0% 26.0% 35.1%   9.1%   2.6%   1.3% 11.7%   6.5%   2.6%

※ 小数点第二位を四捨五入しているため、割合の合計は100%とならない。

感染経路について

 鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者と接触することによる接触感染とされています。

潜伏期間について

 通常7~10日

症状について

 症状の経過は3期に分けられます。乳児では重症になることがあります。また、肺炎や脳症を合併することがあり、注意が必要です。

カタル期(約2週間持続)

 かぜ様症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。

痙咳期(カタル期の後に約2~3週間持続)

 特徴的な咳が出始めます。具体的には、短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、最後にヒューっと笛のような音をたてて大きく息を吸う(笛声:whoop)咳発作が起こります。嘔吐や顔面に浮腫や点状出血がみられることがあります。

回復期(2、3週~)

 発作は次第に軽くなりますが、軽い刺激により咳が出ることがあります。

予防対策について

「かからない」ために

1 予防接種について

 百日咳の予防には、5種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib)等の接種が有効です。

 定期の予防接種は、生後2月から90月(7歳6月)に至るまでの間にある方が対象です。

 詳細はこちらを御覧ください。

2 基本的な感染対策について

 ・外出先からの帰宅時、食事前やトイレを使用した後は石けんによる手洗いを励行しましょう。 

 ・栄養、睡眠を十分とりましょう。

「うつさない」ために

・人への感染防止のため、登園、登校は控えましょう。なお、学校保健安全法により、特有の咳が消失するまで、又は5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまでは出席停止とされています。百日咳と診断された場合は、学校や主治医に御相談ください。

・マスクは場面に応じて適切に着脱し、「せきエチケット」(せき、くしゃみをするときは、ティッシュ等で口と鼻を覆う、マスクを着用する。)を実践しましょう。

・症状のある方は、人混みや繁華街への外出を控え、安静にして、休養をとりましょう。

お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課
感染症に関すること  電話: 075-746-7200 ファックス: 075-251-7233
予防接種に関すること 電話: 075-222-4421 ファックス: 075-708-6212

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