高齢者帯状疱疹ワクチンの定期の予防接種について
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2025年3月31日
高齢者帯状疱疹ワクチンの定期の予防接種について
令和7年4月1日から帯状疱疹予防接種が定期接種化されます。
対象者、接種料金等は下記のとおりです。
1 帯状疱疹について
(1) 帯状疱疹とは
帯状疱疹は、過去に水痘(みずぼうそう)にり患すると、原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏を続け、加齢などにより免疫力が低下すると、再度ウイルスが活性化し、発症する病気です。成人の9割が水痘・帯状疱疹ウイルスを保有しており、毎年約60万人が発症し、発症のピークは70歳代、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
(2) 帯状疱疹の症状
・ 水ぶくれを伴う赤い発疹が、体の片側の一部に帯状に生じます。
・ 一般的には腕や胸、背中に症状が出ますが、顔や目、頭等に現れる場合もあります。
・ 死亡に至ることは極めて稀ですが、強い痛みを伴い、症状は3~4週間ほど継続します。
・ 約2割の方が皮膚の症状が治った後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」を引き起こし、3か月から数年痛みが継続する場合もあります。
・ 発症後は抗ウイルス薬を用いた治療等が行われますが、帯状疱疹後神経痛が発症した場合は、根本的な治療がありません。
2 対象者
次の(1)~(4)のいずれかに該当する京都市民の方。
(1) 当該年度に65歳になる方
(2) 満60~64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害があり、日常生活を極度に制限される方。
(3) 当該年度に70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方
※ 令和7年度~令和11年度までの経過措置
(4) 当該年度に101歳以上になる方
※ 令和7年度のみの措置
令和7年度の対象者
対象者 | 生年月日 |
---|---|
65歳となる方 | 昭和35年4月2日生~昭和36年4月1日生 |
70歳となる方 | 昭和30年4月2日生~昭和31年4月1日生 |
75歳となる方 | 昭和25年4月2日生~昭和26年4月1日生 |
80歳となる方 | 昭和20年4月2日生~昭和21年4月1日生 |
85歳となる方 | 昭和15年4月2日生~昭和16年4月1日生 |
90歳となる方 | 昭和10年4月2日生~昭和11年4月1日生 |
95歳となる方 | 昭和5年4月2日生~昭和6年4月1日生 |
100歳となる方 | 大正14年4月2日生~大正15年4月1日生 |
101歳以上となる方 | 大正14年4月1日以前生 |
令和7年度から令和11年度までの5年間に1人に1回、定期接種の機会が設けられています。
対象の方が定期接種を受けられるのは該当年度の1年間のみに限られます。
令和8年度~令和11年度の対象者はこちら
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3 帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、不活化ワクチン(GSK社:シングリックス)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件が異なっています。
|
生ワクチン (乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」) |
不活化ワクチン (シングリックス) |
---|---|---|
接種回数 (接種方法) |
1回 (皮下に接種) |
2回 (筋肉内に接種) |
接種間隔 |
― |
通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種 ※病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます。 |
交互接種 |
不可(いずれか片方のワクチンのみ) |
4 料金(医療機関で支払う金額)
● 生ワクチン接種の場合 4,000円(自己負担金)
● 不活化ワクチン接種の場合 18,000円(1回あたりの自己負担金)
ただし、生活保護等受給者の方は生活保護等受給証明書を接種日に医療機関に提出することにより無料となります(不活化ワクチンは2回接種のため、接種日ごとに受給証明書の提出が必要です。)。
不活化ワクチンは2回接種のため、計36,000円となります。
5 予防効果と副反応
(1)帯状疱疹ワクチンの予防効果
2種類のワクチンは予防効果とその持続時間、副反応などが異なっていますが、いずれのワクチンも帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
|
生ワクチン |
不活化ワクチン |
|
---|---|---|---|
予防効果 |
接種後1年時点 |
6割程度 |
9割以上 |
接種後5年時点 |
4割程度 |
9割程度 |
|
接種後10年時点 |
― |
7割程度 |
※合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、不活化ワクチンは9割以上と報告されています。
ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、不活化ワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
接種後に気になる症状を認めた場合は、接種した医療機関へお問い合わせください。
主な副反応の発現割合 |
生ワクチン |
不活化ワクチン |
---|---|---|
70%以上 |
― |
疼痛* |
30%以上 |
発赤* |
発赤*、筋肉痛、疲労 |
10%以上 |
そう痒感*、熱感* |
頭痛、腫脹* |
1%以上 |
発疹、倦怠感 |
そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛 |
*ワクチンを接種した部位の症状
6 実施期間
令和7年4月1日~
令和7年度の接種対象者が不活化ワクチンを接種する場合は、2回目の接種(通常2か月以上の間隔をあける)を令和8年3月31日までに行う必要がありますので、ご注意ください。
7 実施場所
京都市高齢者帯状疱疹ワクチン予防接種協力医療機関において実施します。
医療機関の名簿は、下記外部リンクをご覧ください。
※ 一部の医療機関は、通常診療に支障のないよう、かかりつけ患者に接種を限定されることがあります。また、ワクチンの供給状況により、医療機関によって、一時的に接種を停止する場合があります。
- 京都市高齢者帯状疱疹ワクチン予防接種協力医療機関
スマートフォンでご覧いただく場合、横画面表示にするとより見やすくご確認いただけます。
また、協力医療機関に関するお問合せについては、京都いつでもコールでも承ります。
◆京都いつでもコール(年中無休 午前8時00分~午後9時00分)
電話: 075-661-3755 ファックス: 075-661-5855 【おかけ間違いにご注意ください。】
8 接種方法
上記の協力医療機関において、ご予約のうえ、接種していただきます。
接種日当日には、年齢がわかるもの(マイナンバーカード等)、予診票、接種料金をお持ちください。
また、生活保護等受給者の方は生活保護等受給証明書をお持ちください。
なお、証明書を後日提出されても料金の還付はできませんのでご注意ください。
接種を受ける際の注意事項など
以下の項目に該当する方は、接種できません。
1 接種前に発熱を呈している方、重篤な急性疾患に罹っている方
2 それぞれの予防接種の成分によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな方
3 【生ワクチン接種の場合】病気や治療によって、免疫が低下している方
- 予防接種協力医療機関を受診する際は、事前に検温等を行い、体調が良いことを確認のうえ、マスクを着用して受診してください。
9 個別通知
令和7年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳、101歳以上になる方へは、接種のご案内や予診票を同封した個別通知を8月頃に発送します。
10 帯状疱疹定期予防接種チラシ

チラシ(表面)

チラシ(裏面)
PDFデータ
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【お詫び 市民しんぶんにおける対象年齢の記載の訂正について】
市民しんぶん令和7年4月1日号5面「2025年度予防接種のお知らせ」において、高齢者帯状疱疹予防接種の接種対象年齢の記載に誤りがありましたので、お詫びして訂正させていただきます。
訂正前:2025年4月2日~2026年4月1日に、65・70・75・80・85・90・95・100歳になる方
訂正後:2025年4月2日~2026年4月1日に、65・70・75・80・85・90・95・100歳の誕生日を迎える方
予防接種に関するその他の情報について
外部リンク
関連リンク(京都市情報館内)
お問い合わせ先
保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課
電話: 075-222-4421 ファックス: 075-708-6212