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感染症の分類

ページ番号306286

2023年9月15日

感染症発生動向調査の対象となる感染症の分類

 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)による発生動向調査の対象となる感染症は、「1類感染症」、「2類感染症」、「3類感染症」、「4類感染症」、「5類感染症」、「新型インフルエンザ等感染症」、「指定感染症」、「新感染症」及び「疑似症」に分類され、「全数把握」を行うものと「定点把握」に分かれます。

全数把握感染症

 全数把握感染症の対象は、1~4類感染症、5類感染症の一部です。対象となる感染症を診断した全ての医師が管轄の保健所に届け出ます。1~4類は全ての感染症が診断後直ちに、5類の感染症は直ちに、あるいは7日以内に届け出られます。指定感染症及び新型インフルエンザ等感染症も全数把握感染症に含まれ、直ちに届け出られます。

1類感染症

1類感染症
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
エボラ出血熱直ちにEHF1001
クリミア・コンゴ出血熱直ちにCCHF1002
痘そう直ちに 1004別名:天然痘
2003年11月5日追加
南米出血熱直ちに 10592007年4月1日追加
ペスト直ちに 1005
マールブルグ病直ちに 1006
ラッサ熱直ちに 1007

2類感染症

2類感染症
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
急性灰白髄炎直ちに 1008別名:ポリオ
結核直ちにTB10602007年4月1日追加
感染症法以前は結核予防法により調査
ジフテリア直ちに1011
重症急性呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)直ちにSARS10032003年11月5日追加
2007年4月1日変更(1類→2類)
2015年1月21日変更(コロナウイルス属→ベータコロナウイルス属)
中東呼吸器症候群(病原体がベータコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る。) 直ちにMERS10822014年7月26日追加(指定感染症)
2015年1月21日変更(指定感染症→2類)
鳥インフルエンザ(H5N1)直ちに 10742008年5月12日追加
鳥インフルエンザ(H7N9)直ちに
10812013年5月6日追加(指定感染症)
2015年1月21日変更(指定感染症→2類)

3類感染症

3類感染症
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
コレラ直ちに 10092007年4月1日変更(2類→3類)
細菌性赤痢直ちに 10102007年4月1日変更(2類→3類)
腸管出血性大腸菌感染症直ちにEHEC1014
腸チフス直ちに 10122007年4月1日変更(2類→3類)
パラチフス直ちに 10132007年4月1日変更(2類→3類)

4類感染症

4類感染症
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
E型肝炎直ちにHEV10152002年までは「急性ウイルス性肝炎」として集計
2003年11月5日追加
ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎含む)直ちに1016 
A型肝炎直ちにHAV10172002年までは「急性ウイルス性肝炎」として集計
2003年11月5日追加
エキノコックス症直ちに1018 
黄熱直ちに1019 
オウム病直ちに1020 
オムスク出血熱直ちに10812007年4月1日追加
回帰熱直ちに1021 
キャサヌル森林病直ちに10622007年4月1日追加
Q熱直ちに1022 
狂犬病直ちに1023 
コクシジオイデス症直ちに1025
エムポックス直ちに10262003年11月5日追加
2023年5月25日変更(サル痘→エムポックス)
ジカウイルス感染症直ちに10882016年2月15日追加
重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る。)直ちにSFTS10772013年3月4日追加
腎症候性出血熱直ちにHFRS1027 
西部ウマ脳炎直ちに10632007年4月1日追加
ダニ媒介脳炎直ちに10642007年4月1日追加
炭疽直ちに1028 
チクングニア熱直ちに10762011年2月1日追加
つつが虫病直ちに10292002年まではツツガムシ病
デング熱直ちにDF/DHF1030
東部ウマ脳炎直ちに10652007年4月1日追加
鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9)を除く)直ちに10242003年11月5日追加(高病原性鳥インフルエンザ)
2007年4月1日変更(高病原性鳥インフルエンザ→鳥インフルエンザ)
2008年5月12日変更(鳥インフルエンザ→鳥インフルエンザ(H5N1を除く))
2013年5月6日変更(H5N1を除く→H5N1及びH7N9を除く)
ニパウイルス感染症直ちに10312003年11月5日追加
日本紅斑熱直ちに1032
日本脳炎直ちにJE1033 
ハンタウイルス肺症候群直ちにHPS1034 
Bウイルス病直ちに1035 
鼻疽直ちに10662007年4月1日追加
ブルセラ症直ちに1036 
ベネズエラウマ脳炎直ちに10672007年4月1日追加
ヘンドラウイルス感染症直ちに10682007年4月1日追加
発しんチフス直ちに10372002年発疹チフス
ボツリヌス症直ちに10382003年までは乳児ボツリヌス症として集計
2003年11月5日変更(乳児ボツリヌス症→ボツリヌス症)
マラリア直ちに1039
野兎病直ちに10402003年11月5日追加
ライム病直ちに1041
リッサウイルス感染症直ちに10422003年11月5日追加
リフトバレー熱直ちに10692007年4月1日追加
類鼻疽直ちに10702007年4月1日追加
レジオネラ症直ちに1043 
レプトスピラ症直ちに10442003年11月5日追加
ロッキー山紅斑熱直ちに10712007年4月1日追加

5類感染症(全数把握感染症)

5類感染症(全数把握感染症)
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
アメーバ赤痢7日以内1045
ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)7日以内10462002年までは「急性ウイルス性肝炎(病型としてA型、B型、C型、D型、E型、その他・不明)」として集計
2003年11月5日変更(急性ウイルス性肝炎→ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く))
カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症7日以内CRE10832014年9月19日追加
2023年5月26日変更(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症→カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症)
急性弛緩性麻痺(急性灰白髄炎を除く。)7日以内AFP10902018年5月1日追加
急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く)7日以内
10472003年11月5日追加(旧4類定点→5類全数)
2007年4月1日変更((ウエストナイル脳炎及び日本脳炎を除く)→(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバレー熱を除く))
クリプトスポリジウム症7日以内1048
クロイツフェルト・ヤコブ病7日以内CJD1049
劇症型溶血性レンサ球菌感染症7日以内
1050
後天性免疫不全症候群7日以内HIV/AIDS1051感染症法以前は後天性免疫不全症候群の予防に関する法律(エイズ予防法)により調査。
ジアルジア症7日以内
1052
侵襲性インフルエンザ菌感染症7日以内IHD10782013年4月1日追加
侵襲性髄膜炎菌感染症直ちにIMD10802013年4月1日追加
侵襲性肺炎球菌感染症7日以内IPD10792013年4月1日追加
水痘(入院例に限る。)7日以内
1084別名:みずぼうそう
2014年9月19日追加
髄膜炎菌性髄膜炎7日以内
1053
先天性風しん症候群7日以内CRS1054
梅毒7日以内
1055感染症法以前は花柳病予防法、性病予防法により調査。
播種性クリプトコックス症7日以内
10852014年9月19日追加
破傷風7日以内
1056
バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症7日以内VRSA10572003年11月5日追加
バンコマイシン耐性腸球菌感染症7日以内VRE1058
百日咳7日以内
10892018年1月1日追加(5類定点→5類全数)
風しん直ちに
1072別名:三日はしか
2008年1月1日追加(5類定点→5類全数)
麻しん直ちに
1073別名:はしか
2008年1月1日追加(5類定点→5類全数)
薬剤耐性アシネトバクター感染症7日以内
10862014年9月19日追加(5類定点→5類全数)

新型インフルエンザ等感染症

新型インフルエンザ等感染症
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
新型コロナウイルス感染症-
-現在、該当する感染症はありません。
再興型コロナウイルス感染症--現在、該当する感染症はありません。
新型インフルエンザ--現在、該当する感染症はありません。
再興型インフルエンザ--現在、該当する感染症はありません。

指定感染症

 現在、該当する感染症はありません。

新感染症

 現在、該当する感染症はありません。

定点把握感染症

 定点把握感染症の対象は5類感染症の一部です。患者数が比較的多く、全数を把握する必要がない感染症が対象となっています。人口に応じて定点として指定された医療機関(指定届出機関)が届け出ます。週単位あるいは月単位で、性別・年齢階級等の区分別にまとめて患者数が届け出られます。

 疑似症も定点把握感染症に含まれます。疑似症定点の医療機関で疑似症と判断された場合、直ちに届け出られます。

5類感染症(インフルエンザ定点把握感染症)

5類感染症(インフルエンザ定点把握感染症)
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)週単位Flu2001別名:流感、インフル
新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和2年1月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)であるものに限る。)週単位COVID-1920322023年5月8日追加(新型インフルエンザ等感染症全数→5類定点)

5類感染症(小児科定点把握感染症)

5類感染症(小児科定点把握感染症)
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
RSウイルス感染症週単位20022003年11月5日追加
咽頭結膜熱週単位PCF2003別名:プール熱
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎週単位2004溶血性レンサ球菌は溶連菌(ようれんきん)と略される場合あり
感染性胃腸炎週単位2005胃腸風邪と呼ばれる場合もあり
水痘週単位2006別名:みずぼうそう
手足口病週単位HFM2007
伝染性紅斑週単位EI2008別名:りんご病
突発性発しん週単位2009 
ヘルパンギーナ週単位2012
流行性耳下腺炎週単位2014別名:おたふくかぜ、ムンプス

5類感染症(眼科定点把握感染症)

5類感染症(眼科定点把握感染症)
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
急性出血性結膜炎週単位
2015 
流行性角結膜炎週単位EKC2016別名:はやり目

5類感染症(性感染症定点把握感染症)

5類感染症(性感染症定点把握感染症)
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
性器クラミジア感染症月単位2017
性器ヘルペスウイルス感染症月単位2018
尖圭コンジローマ月単位20192003年11月5日名称変更(尖圭コンジローム→尖圭コンジローマ)
淋菌感染症月単位2020

5類感染症(基幹定点把握感染症)

5類感染症(基幹定点把握感染症)
感染症法による疾患名届出略語の一例疾患コード備考
感染性胃腸炎(病原体がロタウイルスであるものに限る。)週単位
20302013年10月14日追加
クラミジア肺炎(オウム病を除く)週単位2024
細菌性髄膜炎(髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く。)週単位2021
マイコプラズマ肺炎週単位2023 
無菌性髄膜炎週単位
2022
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症月単位PRSP2027
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症月単位MRSA2026
薬剤耐性緑膿菌感染症月単位MDRPA2028

5類感染症(疑似症定点把握感染症)

5類感染症(疑似症定点把握感染症)
感染症法による疾患名届出備考
感染症法第14条第1項に規定する厚生労働省令で定める疑似症直ちに

分類・調査方法等が変更になった感染症

 類型変更や廃止等により、分類や調査方法等が変更になった感染症です。

 なお、2003年にそれまでの4類(4類は全数及び定点把握)までの分類から、5類(5類は全数及び定点把握)までの分類に再編成されています。国立感染症研究所のホームページ(「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律及び検疫法の一部を改正する法律」の概要外部サイトへリンクします)も合わせてご覧ください。

類型変更や統合・廃止された感染症
類型感染症法による疾患名疾患コード備考
旧4類急性脳炎(ウエストナイル脳炎及び日本脳炎を除く。)-2003年11月5日変更(旧4類定点→5類全数)
5類全数把握髄膜炎菌性髄膜炎10532013年3月31日廃止。侵襲性髄膜炎菌感染症に統合。
全数把握新型インフルエンザ(A/H1N1)1075季節性インフルエンザに統合
(略語の一例:AH1pdm)
全数把握新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和2年1月に中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)であるものに限る。)10912020年2月2日追加(指定感染症)
2021年2月13日変更(指定感染症→新型インフルエンザ等感染症)
2023年5月8日変更(新型インフル等→5類定点)
--(1087)病原体検出情報システム用コード(B型肝炎)
5類小児科定点把握百日咳20102018年1月1日変更(5類定点→5類全数)
5類小児科定点把握風しん20112002年までは風疹
2008年1月1日変更(5類定点→5類全数)
5類小児科定点把握麻しん(成人麻しん除く)20132002年までは麻疹
2008年1月1日変更(5類定点→5類全数)
5類基幹定点(週)把握成人麻しん20252002年までは麻疹
2008年1月1日変更(5類定点→5類全数)
5類基幹定点( 月)把握薬剤耐性アシネトバクター感染症20292011年1月追加
2014年9月19日変更(5類定点→5類全数)

感染症法規定の感染症罹患動物について

 感染症法第13条により、獣医師が法に規定された感染症罹患動物(感染が疑われる場合も含む)と診断した場合、保健所(医療衛生センター感染症対策担当)に届け出る必要があります。

 対象となる感染症及び動物など、詳細については以下のページを参照してください。

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お問い合わせ先

京都市 保健福祉局医療衛生推進室衛生環境研究所

電話:075-606-2676

ファックス:075-606-2671

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