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ノロウイルス対策

ページ番号46226

2023年7月20日

感染性胃腸炎に注意!!

 感染性胃腸炎は嘔吐、下痢を主症状とし、原因の多くはノロウイルス等のウイルス感染で、例年、冬季に流行します。

 今後も適切な予防策を徹底して、まん延防止に努めましょう。

 京都市における感染性胃腸炎の定点当たり報告数や全国の感染性胃腸炎の定点当たりの報告数等の情報について、京都市衛生環境研究所のホームページにて公開しております。

 京都市感染症情報【週報】

市内の感染性胃腸炎集団発生数

市内の感染性胃腸炎集団発生数

1 感染性胃腸炎の症状

  感染性胃腸炎の症状は、主に吐き気、嘔吐、下痢、腹痛等です。
  ノロウイルスの潜伏期間は概ね24~48時間で、発症後およそ1、2日程度で軽快します。
  快復しても便には通常では1週間程度長いときには1ヶ月程度ウイルスが排出されるため、用便後の手洗いをしっかり行うことが重要です。

ノロウイルスの電子顕微鏡写真


ノロウイルスの電子顕微鏡写真(堺市衛生研究所 提供)

ノロウイルスの直径は38nm(ナノメートル:10億分の1メートル)

2 感染性胃腸炎の病因物質

 感染性胃腸炎は、多種多様の原因によるものを含む症候群で、主として、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス感染ですが、細菌や寄生虫も原因となります。これらは、主に経口感染(食品、糞口)です。

3 感染性胃腸炎の予防

  身近な感染防止策として手洗いの励行が重要です。

  万一家族等に患者が発生した場合は汚物の処理やトイレ等は塩素系消毒剤で消毒を行い、極力患者との不必要な接触は避けましょう。また、万一、感染を疑うような症状があれば早めに医療機関へ受診しましょう。

○ノロウイルスの食中毒予防については「ノロウイルス食中毒を予防しましょう」をご覧ください。

○保育園等施設管理者向けの対応策は「子ども達を感染症から守るために」をご覧ください。

○老人福祉施設等管理者向けの対応策は「高齢者福祉施設における感染症対策のすすめ方」をご覧ください。

厚生労働省 ノロウイルスQ&A外部サイトへリンクします

手洗い方法

 ノロウイルスに対してアルコール消毒剤は効果がないことから、手洗いが手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後には必ず行いましょう。石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。特に、写真の箇所は手洗いが不十分となりやすいので注意が必要です。

手洗いのし残ししやすい箇所

【手洗いミスの発生箇所】
 指先や爪の間,指の間,親指の周り,手首,手のしわ

4 消毒について

 ノロウイルスを完全に失活化する方法としては、次亜塩素酸ナトリウム※や加熱による処理があります。アルコール消毒剤は効果がありません。

 ※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)

消毒方法
消毒対象消毒薬及び消毒方法 
嘔吐物・ふん便による汚染場所

・嘔吐物等は、ウイルスが飛び散らないようにペーパータオル等で静かに拭き取り、ビニール袋に密閉して廃棄する。(この際、ビニール袋に廃棄物が十分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度0.1%)を入れることが望ましい。)

・床等の汚染場所は次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度0.02%)で浸すようにペーパータオル等で覆うか、拭き取り、その後水拭きする。

ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品

次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度0.02%~0.05%)で浸すようにペーパータオル等で拭く。

調理器具等

洗剤などで十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度0.02%)で浸すようにペーパータオル等で拭く。(加熱できる物については熱湯での加熱が有効)

消毒液の作り方
通常用0.02%水道水500mL(500mLペットボトル1本分)に塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム濃度5%)を2.5mL(500mLペットボトルのキャップ半杯分)入れて混和する。
汚染がひどい場所用0.1%水道水500mL(500mLペットボトル1本分)に塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム濃度5%)を10mL(500mLペットボトルのキャップ2杯分)入れて混和する。

5 啓発ポスター


お問い合わせ先

保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課(健康危機対策担当)
電話: 075-746-7200 ファックス: 075-251-7233

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