ノロウイルスによる食中毒を予防しましょう
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2024年10月2日
ノロウイルスとは?

ノロウイルスの電子顕微鏡写真
(堺市衛生研究所 提供)
ノロウイルスの直径は30~38nm
(ナノメートル:10億分の1メートル)で、
小さな球形のウイルスです。
- 食品や飲料水を介して感染しますが、患者の便や吐物に大量のウイルスが排出されるため、人から人への感染も見られます。
- 主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、潜伏期間は1~2日です。
- 症状がなくなっても、1週間~1ヶ月程度ウイルスの排泄が続くことがあります。
- 非常に感染力が強く、10~100個程度の少量のウイルス粒子で感染すると言われています。
- 感染していても症状を示さない不顕性感染も認められています。
- ノロウイルスによる食中毒は一年を通して発生していますが、特に冬季に多発します。
感染原因は?
ノロウイルスに感染した食品取扱者を介して、汚染された食品を加熱不十分で食べることによる食中毒が近年増加傾向にあります。生鮮魚介類、サラダ、果物、サンドイッチなどの加熱せず食べる食品には注意が必要です。
また、カキなどの二枚貝は海中でウイルスが蓄積すると考えられており、これらを加熱不十分で食べることによる食中毒も知られています。
食中毒を予防するには?
手洗いをしましょう!
石けんを使って十分に手を洗いましょう! トイレの後はもちろん、外出の後、調理の前、食事の前、おむつ交換後、吐物処理後などには、手指の洗浄消毒を確実に行いましょう。
食品は中心温度85~90℃で90秒間の加熱を!
ノロウイルスは食品中で増殖しませんが、鮮度に関係なく、食品にノロウイルスが少しでも付着していれば感染の可能性があります。
加熱調理をする食品は中心部まで十分に(85~90℃で90秒間以上)加熱しましょう。
消毒は熱湯や台所用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)で!
・ まな板、包丁、ふきんなどはよく洗浄し、熱湯などで消毒しましょう。
・ ノロウイルスは、通常の石けんやアルコールでは十分に消毒できません。
・ 消毒には次亜塩素酸ナトリウム(台所用漂白剤など)が有効です。
京都市におけるノロウイルスによる食中毒発生状況
H25年度 | H26年度 | H27年度 | H28年度 | H29年度 | H30年度 | R1年度 | R2年度 | R3年度 | R4年度 | R5年度 | |
事件数(件) | 2 | 4 | 2 | 2 | 6 | 4 | 3 | 1 | 1 | 1 | 4 |
患者数(人) | 50 | 41 | 75 | 17 | 264 | 130 | 69 | 30 | 62 | 7 | 85 |
ノロウイルスは感染力が強いことから、1つの食中毒事件で発生する患者数が多いことが知られています。
啓発リーフレット
啓発ポスター
- ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)
- ノロウイルス検出状況
国立感染症研究所
- 京都市内の感染性胃腸炎の集団発生数
感染性胃腸炎の集団発生件数や感染予防対策について掲載しています。
- 京都市内の感染性胃腸炎の発生状況
週ごとの感染性胃腸炎(その他の感染症も含む)の発生報告数や流行状況について、京都市感染症情報(週報)にてご覧いただけます。
お問い合わせ先
保健福祉局 医療衛生推進室 医療衛生企画課(京都市保健所)
電話: 075-222-3429 ファックス: 075-213-2997