Art Rhizome KYOTO 2025 「逆旅京都」参加アーティストの決定
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2025年9月4日

清原遥《トワイライト・タイム》2024 年, サイズ可変, 綿に反応染料
Art Rhizome KYOTO2024「逆旅京都」、 ホテル ザ セレスティン京都祇園での展示風景 撮影:岡はるか
京都市では、若手アーティスト等の活動環境の向上とアート市場の活性化を図るための取組を進めています。
その取組の一つとして、令和7年9月13日(土曜日)から11月18日(火曜日)まで、宿泊施設、商業施設などの文化と歴史のまち京都を物語る各会場をつなぎ、京都にゆかりのあるアーティストの作品の展示・販売を行う「Art Rhizome KYOTO 2025 逆旅京都」を京都市内10会場にて開催します。
この度、Art Rhizome KYOTO 2025「 逆旅京都」に参加するアーティストが決まりました。
Art Rhizome KYOTO(略称:ARK)とは
京都市内の宿泊施設や商業施設等で、京都にゆかりのある若手アーティスト等の作品の展示・販売を行います。
昨年に引き続き2回目となる「逆旅(げきりょ)」。「逆旅」は宿を意味する言葉で、「逆旅京都」は、さまざまな人・もの・出来事を迎え入れてきた京都全体を宿のようにイメージしています。
今年度は特別ライターとしてPenwadee Nophaket Manont(ペンワディー・ノッパケット・マーノン)氏が参加し、紀行文の形式で全会場と作品を記述するテキストを執筆します。
開催概要
日程
令和7年9月13日(土曜日)から令和7年11月18日(火曜日)
会期中の会場日時は各会場に準じます。
会場(50音順)
※赤字は新規参加の施設
・カリモク コモンズ
キョウト
〒604-8182京都市中京区姉小路通堺町西入大阪材木町685₋2
・京都市役所庁舎
〒604-8571京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488
・京都府立図書館
〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9
・サイツキョウト
〒605-0801京都市東山区宮川筋2-255
・THE
GENERAL KYOTO 四条新町
〒604-8214 京都市中京区新町通錦小路上る百足屋町392
・スフェラ
〒605-0086京都市東山区縄手通り新橋上ル弁財天町17 スフェラビル 西側弁財天町17
・ホステルニニルーム
〒606-8395 京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町30₋3
・ホテルリングス京都
〒604-8114京都市中京区堺町通六角下る甲屋町393
・前田珈琲 文博店
〒604-8183京都市中京区高倉通り三条上る東片町623₋1 京都文化博物館別館內1F
・三井ガーデンホテル京都三条プレミア
〒604-8131 京都市中京区三条通東洞院東入菱屋町45₋1
参加アーティスト(50音順)
- 彌永ゆり子
- 小林楓太
- 鮫島ゆい
- 田中彩楽
- 谷澤紗和子
- 中村夏野
- 波多腰彩花
- 藤野裕美子
- 宮田雪乃
- 森山佐紀
- 山崎愛彦
- 山本真実江
アートコーディネーター(企画チーム)
- 金澤韻、増井辰一郎(コダマシーン)
- 櫻岡聡(FINCH ARTS)
- 黃慕薇(gallery Unfold)
アシスタント(企画チーム)
- 小澤亜梨子
- 和田太洋
- オ・ラムラム
特別ライター
Penwadee Nophaket Manont(ペンワディ―・ノッパケット・マーノン)
(Bangkok Art and Culture Centre チーフキュレーター)
デザイン
綱島卓也
料金
無料
主催
京都市
運営
Art Rhizome KYOTO 実行委員会
mail:[email protected]
公式ホームページ、インスタグラム
公式ホームページ https://artrhizome.jp/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/artrhizomekyoto/
参加アーティストについて(50音順)
・彌永 ゆり子(展示会場:サイツキョウト)
1991年、神奈川県生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科油画専攻修了。デジタルで描いた絵にしかない質感に注目し、制作する。現在は電子基板やモニターそのものの存在感にも意識を向け、他素材とコラージュのように組み合わせた表現を試みている。主な個展に、「layered forms」(ARTRO、京都、2025年)、グループ展に、「第一回 BUG ART AWARD ファイナリスト展」(アートセンターBUG、東京、2024年)など。
・小林 楓太(展示会場:京都市役所庁舎)
2001年、長野県生まれ。京都市立芸術大学大学院デザイン科プロダクトデザイン専攻修了。街中で聞こえてくる断片的な会話とその文字起こしに着目した記録をもとに、執筆やインスタレーション作品の展示を行う。主な展覧会に、「ホワイトノットノイズ─よく喋っていましたね、都市。漂っていた言葉を持ち帰りましたので、お返しします。」(FabCafe Kyoto、京都、2024年)など。
・鮫島
ゆい(展示会場:カリモク コモンズ キョウト)
1988年、京都生まれ。京都精華大学芸術学部版画専攻卒業。人間の知覚が断片的な情報から形成されていることに注目し、その外側の「不可視の存在」を示す装置として絵画作品を制作している。主な展示に、「反復と変容の総和」(MAHO KUBOTA GALLERY、東京、2025年)、「VOCA展2025 現代美術の展望—新しい平面の作家たち—」(上野の森美術館、東京、年)など。
・田中
彩楽(展示会場:京都府立図書館)
2001年大阪生まれ。2025年京都精華大学芸術学部造形学科版画専攻卒業。2023–2024年ユトレヒト芸術大学(HKU/オランダ)交換留学。リソグラフなどの版画技法を用いてアートブックを中心に制作している。主な展覧会に「京都精華大学展 2025―卒業・修了発表展―」(京都精華大学)、奨励賞受賞。
・谷澤
紗和子(展示会場:前田珈琲 文博店)
1982年大阪府生まれ。「妄想力の解放」や「女性像」をテーマに作品を制作する。ジェンダーへの関心を元に、女性表現者に対する固定的な評価を問い直す。インスタレーション、作陶、切り紙、絵画などの表現手法を横断、交差し、制作を行う。近年の展覧会に、「お喋りの効能」(EUREKA、福岡、2025年)、「VOCA展2022」(上野の森美術館、東京、2022年)など。
・中村
夏野(展示会場:三井ガーデンホテル京都三条プレミア)
1999年、東京生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻油画修了。デジタル空間とフィジカル空間を行き来しながらその間で見える世界を表現している。主な個展に、「grid next」(biscuit gallery、東京、2024年)、グループ展に、「令和三年度 卒業・修了制作 優秀作品展」(武蔵野美術大学美術館、東京、2022年)など。
・波多腰 彩花(展示会場:THE GENERAL KYOTO 四条新町)
1995年、長野県生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科陶磁専攻卒業。三重県を拠点に活動。日常にあるモノ同士の関係性や距離感に着目し、陶の中空構造を活かして記憶や空間を内包する造形を制作。主な展示に「like echo」(Alternative Space yuge、京都、2024年)、「底に触れる」(松千代館、愛知、2024年)など。
・藤野
裕美子(展示会場:ホテルリングス京都)
1988年、滋賀県生まれ。京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。空き家などの取材地で見つけた日用品や家財道具を手がかりに、モノが宿す時代背景や個人のエピソードを通して、日本画による表現を行う。主な展示に「瀬戸内国際芸術祭2025」(香川)、「Soft Territory かかわりのあわい」(滋賀県立美術館、滋賀、2021年)など。
・宮田
雪乃(展示会場:スフェラ)
1986年、三重県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。塩ビ板とプレス機を用いて版画を制作する。目まぐるしく回転する現代社会の中で、時間と手間のかかる版画技法を通して、他者との違いや重なりを探っている。主な展覧会に、「枝分かれのQ」(LEESAYA、東京、2024年)、「第4回PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2025」(京都市京セラ美術館、京都、2025年)など。
・森山 佐紀(展示会場:カリモク
コモンズ キョウト)
アメリカ生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻漆工分野修了。京都を拠点に活動。漆の積層を研ぎ出す過程で現れる模様に時間と空間の概念を重ね、鑑賞者の記憶に働きかける作品を制作する。主な展示に、個展「鏡の観想」(祇をん小西、京都、2025年)、「Collect Art Fair 」(Somerset House、ロンドン、2025年)など。
・山﨑
愛彦(展示会場:ホステルニニルーム)
1994年、北海道生まれ。京都市立芸術大学美術研究科博士課程在籍中。SNSに共有した写真をソフトウェアによって分解・再構築。複数の時間性や場所性を持ったコラージュを下図にペインティングを行う。主な展覧会に、「熊倉涼子・山崎愛彦二人展:Links, Embed Images」(Gallery & Bakery
Tokyo 8分、東京、2025年)、「ドアスコープとベーグル」(ギャラリー門馬、北海道、2023年)など。
・山本
真実江(展示会場:ホテルリングス京都)
1992年、京都府生まれ。京都市立芸術大学大学院修士課程陶磁器専攻修了。写真やドローイング、木版画などに基づいて記憶や時間を刻むように土を彫り、色化粧の層を表面に重ねて装飾する。主な個展に、「風景画」(同時代ギャラリー
コラージュプリュス、京都、2021年)、グループ展に、「ファースト・パトロネージュ・プログラム第6回2022秋」(3331 Arts
Chiyoda、東京、2022年)など。
(参考1)特別ライターの参加
今年度は、Bangkok Art and Culture Centreのチーフ・キュレーターを務めるPenwadee Nophaket Manont(ペンワディ―・ノッパケット・マーノン)氏が、会場をつなぐ紀行文を執筆。現代アートを通して京都のまちを再発見します。
Penwadee Nophaket Manont(ペンワディー・ノッパケット・マーノン)
1973 年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。現在はタイ・バンコクを拠点に活動。Bangkok Art and Culture Centre のチーフ・キュレーターを務めるほか、リサーチャー、文化活動家、Rai.D Collective の創設者、Project-PRY の共同設立者としても活動している。
過去にはインディペンデント・キュレーターとして活動し、2007 年から2012 年まではThe Jim Thompson Art Center のキュレーションチームの一員だった。主なキュレーションプロジェクトには「Poperomia/GoldenTeardrop」(Venice Biennale, 2013)、「Do We Live in the Same PLAYGROUND?」(Biennale Jogja XV ‒Equator #5, 2019)、および「PLUVIOPHILE」(タイのディープサウス出身アーティストによる没入型・参加型の展覧会/Thailand Biennale 2023: The Open World, 2023-2024)などがある。
(参考2)京都アート月間に参加
秋の京都を彩るアートイベントの1つとして「京都アート月間」に参加します。
「コラボレーション」をコンセプトにした現代美術の国際的アートフェア『Art Collaboration Kyoto』や、美術のアカデミックな領域とマーケットの循環を促進する「CURATION⇄FAIR Kyoto」などと連携し、一体的な広報やシャトルバスの運行などを通じて回遊性を高め、秋の京都でアートをより深く楽しんでいただくことを目指します。
(参考3)企画チームについて
・金澤韻(現代美術キュレーター・コダマシーン
アートディレクター)
東京藝術大学大学院、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了。世界各地の美術館、芸術祭で展示企画多数。
・増井辰一郎(コダマシーン
アートプロデューサー)
京都大学工学部建築科卒。建築・デザイン・現代アートにまたがる領域で世界的な実績を持つアートプロデューサー。
・櫻岡聡(FINCH ARTS ディレクター)
コマーシャル・ギャラリー勤務を経て、2016 年にFINCH ARTS を開廊。ギャラリー運営の他、展覧会企画、ホテルなどのアート・ディレクションを行う。
・黃慕薇(gallery Unfold ディレクター)
京都芸術大学大学院グローバル・ゼミ修了。ロンドン大学バークベック・カレッジにてアートマネジメント&ポリシー修士号取得。gallery Unfold 企画・運営。
(参考4)昨年度の展示風景

Art Rhizome KYOTO 2024 展示風景、Sfera(0F Café DOnG by Sfera)撮影:岡はるか

Art Rhizome KYOTO 2024 展示風景、関西日仏学館 撮影:岡はるか
報道発表資料
発表日
令和7年9月4日
担当課
文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課(電話:075-222-4200)
報道発表資料
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お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)
ファックス:075-213-3181