「二条城障壁画 展示収蔵館」令和7年度原画公開
ページ番号338484
2025年3月17日
二条城二の丸御殿の障壁画は、後水尾天皇の行幸に先立ち、徳川将軍家が寛永元年から3年(1624~26)にかけて行った大改修の際、狩野探幽率いる狩野派の絵師たちによって描かれました。昭和57年(1982)には、御殿に残る約3600面の障壁画のうち1016面が美術工芸品(絵画)として重要文化財に指定されました。
元離宮二条城では、これらの貴重な障壁画を恒久的に保存するため、昭和47年(1972)から二の丸御殿障壁画の模写を行っており、現在、式台、大広間、黒書院及び白書院の障壁画のほぼ全てを模写障壁画にはめ替え、原画(オリジナル)を順次「二条城障壁画 展示収蔵館」に収蔵し、展示公開しています。
この度、令和7年度の原画公開を開催します。今年度は、「シリーズ転調の花鳥」と題して、二の丸御殿の各棟の北東にあたる部屋に描かれた障壁画に焦点を当てて紹介します。北東という暗いイメージを払拭するかのように描かれた花鳥図。春期は大きな松や鷹が桃山時代の様式で描かれた〈大広間〉四の間の《松鷹図》を、夏期は〈遠侍〉「虎の間」に隣接する〈遠侍〉勅使の間(下段)の優美な《楓檜桃小禽図》を、秋期は一面の秋が描かれた〈黒書院〉四の間の《菊図》《秋草扇面散図》を、冬期は水墨画で花鳥画が描かれた〈白書院〉四の間と帳台の間の《雪中梅竹柳小禽図》と《秋草図》を公開します。
1 会期
春期
タイトル:「将軍の鷹 ~〈大広間〉四の間~」
会期:令和7年4月24日木曜日~6月22日日曜日[60日間]
夏期
タイトル:「聳え立つ檜 ~〈遠侍〉勅使の間(下段)~」
会期:令和7年7月18日金曜日~9月15日月曜日祝日[60日間]
秋期
タイトル:「〈黒書院〉の秋 ~〈黒書院〉四の間~」
会期:令和7年10月9日木曜日~12月7日日曜日[60日間]
冬期
タイトル:「御殿の奥の花鳥 ~〈白書院〉四の間・帳台の間~」
会期:令和7年12月23日火曜日~令和8年2月23日月曜日祝日[60日間]
2 入館時間
午前9時から午後4時30分(閉館は午後4時45分)
※二条城の入城受付は、午後4時まで。
3 会場
元離宮二条城内 二条城障壁画 展示収蔵館
(京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地)
※二条城にお越しの際は、公共交通機関を御利用ください。
4 入館料
100円(未就学児無料)
※別途入城料が必要。
※市内に在住・在学の小中学生、市内在住の70歳以上の方(敬老乗車証等で住所、年齢を確認できる方)、各種障害者手帳等をお持ちの方の入館料は、不要です。
5 公開作品
〈大広間〉四の間障壁画《松鷹図(まつたかず)》〈遠侍〉勅使の間(下段)障壁画《楓檜桃小禽図(かえでひのきももしょうきんず)》〈黒書院〉四の間障壁画《菊図(きくず)》《秋草扇面散図(あきくさせんめんちらしず)》〈白書院〉四の間障壁画《雪中梅竹柳小禽図(せっちゅうばいちくりゅうしょうきんず)》、〈白書院〉帳台の間障壁画《秋草図(あきくさず)》
報道発表資料
発表日
令和7年3月17日
担当課
文化市民局元離宮二条城事務所(電話:075-841-0096)
〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地
報道発表資料
- PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室元離宮二条城事務所
電話:075-841-0096
ファックス:075-802-6181