スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

京都市芸術文化特別奨励制度 令和7年度奨励者の決定について

ページ番号336786

2025年1月23日

 京都市では、芸術文化の担い手を育成することにより、新たな芸術文化の創造を促進し、京都の芸術文化の振興を図ることを目的として、これから大きく羽ばたこうとする若い芸術家(※)の方々を奨励する「京都市芸術文化特別奨励制度」を平成12年度から実施しています。

この度、令和7年度中の活動を支援する奨励者が決定しましたのでお知らせします。

※京都市在住または活動拠点が本市の方


1 令和7年度京都市芸術文化特別奨励者

竹本 碩太夫(たけもと ひろたゆう)【文楽/29歳/京都市在住】

本市から奨励金(300 万円)を交付します。

【奨励者プロフィール】

平成7年生まれ、北海道札幌市出身。私立北海高等学校卒業後、国立劇場第27期文楽研修生となる。平成29年4月に竹本千歳太夫に入門、竹本碩太夫と名乗る。同年7月に国立文楽劇場にて初舞台。

人形浄瑠璃「文楽」における物語の語り手「太夫」として、大阪の国立文楽劇場を拠点に活動中。今回の奨励を受け、令和7年度においては、自主公演の企画・開催を通じた若手の成長機会の創出、若年層が文楽(義太夫節)に触れる機会の創出などを目指すとともに、先人から受け継いだ舞台道具の修繕、舞台衣装の復元などに取り組む。

令和2年度、4年度に文楽協会賞 太夫の部(公益財団法人文楽協会)を受賞。


竹本碩太夫氏(撮影:野口英一)


公演風景(撮影:野口英一)

2 令和7年度奨励者に係る申請件数及び審査講評

(1)申請件数43件 

(ア)分野別

分野

件数(昨年)

舞台

15(16)

音楽

13(22)

造形

23(37)

※分野が重複している申請があるため、申請件数と一致しない。

(イ)年代別

分野

件数(昨年)

10代

1(1)

20代

12(13)

30代

20(32)

40代

4(11)

50代以上

6(6)

43(63)

※最年少12歳、最高齢55歳

(2)京都市芸術文化特別奨励制度審査委員会 講評

今年度の応募件数は43件(舞台系15件、音楽13件、造形23件)であり、専門委員会を経て選出された5名を対象にプレゼンテーション審査を行った。

プレゼンテーション審査では、専門分野の異なる審査員による合議で決定されるため、各々の専門性に加えて、自身の活動に対する認識や目指すところに重点を置いたさまざまな質問がなされ、厳正な審査の結果、全員一致で竹本碩太夫氏に決定した。

他の候補者もそれぞれに持ち味があり、その将来性の高さに疑うべきところはないが、竹本碩太夫氏の実力および将来的な展望には特筆すべきものがあった。

竹本碩太夫氏は、文楽界の若手技芸員として、着実に実績を積み重ね、自らの研鑽のための勉強会や自主公演を行うなど、積極的に活動を行っている。また自らの活動を通して、京都の伝統工芸、特に衣装や見台等の修復、復元、研究を目指し、周囲の関係者にも目を向けた活動を計画している点は、高く評価できる。

国立劇場の閉場や、技芸員の減少等、厳しい環境の中でも、高い志をもって芸の追求に取り組む姿勢には、今後を期待させるものが大いにあった。さらなる飛躍を後押ししたい。

審査委員長 建畠晢

3 令和7年度 京都市芸術文化特別奨励制度審査委員会委員(敬称略)

令和7年度京都市芸術文化特別奨励制度審査委員会委員

氏名

役職等

赤松 玉女

京都市立芸術大学 学長

小崎 哲哉

文筆家、アートプロデューサー

亀岡 典子

産経新聞大阪本社編集局文化部 特別客員記者

小谷 眞由美

株式会社ユーシン精機 名誉会長

高畠 整子

音楽プロデューサー、ライター

建畠 晢

【審査委員長】

京都芸術センター 館長

福本 潮子

美術家

松下 悦子

同志社女子大学学芸学部音楽学科 教授

森山 直人

多摩美術大学美術学部演劇舞踊デザイン学科 教授

山本 ひとみ

京都市文化市民局長(京都市文化芸術政策監 兼職)

※敬称略。50音順

4 参考

京都市芸術文化特別奨励者一覧

奨励年度

奨励者

分野

H13年度

奥村 泰彦

舞台美術

河原崎 貴光

メディアアート

坂本 公成

現代舞踊

文楽若手義太夫節の会

浄瑠璃

松岡 万希

声楽

H14年度

井上 隆平

クラシック・ヴァイオリン

ソバット・シアター

映像・美術造形

髙橋 匡太

現代美術・インスタレーション

H15年度

内田 淳子

演劇

上森 祥平

クラシック・チェロ

Mitch

ジャズ・トランペット

H16年度

砂連尾 理+寺田 みさこ

現代舞踊

H17年度

名和 晃平

現代美術

吉本 有輝子

舞台照明デザイン

H18年度

髙谷 公子

声楽

宮永 愛子

現代美術

H19年度

英 裕

洋画

H20年度

三浦 基

舞台演出

横山 佳世子

邦楽

H21年度

筒井 加寿子

演劇

内藤 裕子

ピアノ

H22年度

あごう さとし

劇作・舞台演出

曽根 知

コンテンポラリーダンス・バレエ

H23年度

加藤 文枝

クラシック・チェロ

宮永 亮

映像表現

H24年度

中嶋 俊晴

声楽・カウンターテナー

Hyon Gyon

絵画

H25年度

小林 達夫

映画

JCMR KYOTO

現代音楽の研究・企画

H26年度

中川 日出鷹

現代音楽・ファゴット

森田 玲・林 宗一郎

民俗芸能・能楽

H27年度

德山 拓一

現代美術を中心としたキュレーション

久門 剛史

現代美術

H28年度

谷中 佑輔

現代美術・彫刻

H28年度

林 美音子

地歌演奏・柳川三味線

H29年度

木ノ下 裕一

演劇・古典芸能の研究

高尾 長良

小説

H30年度

久保 ガエタン

現代美術

Hyslom

現代美術・パフォーマンスアート

R元年度

空間現代

現代音楽

村松 稔之

声楽・カウンターテナー

R2年度

西條 茜

陶芸・現代美術

tuQmo

コンテンポラリー・サーカス

R4年度

ゴーダ企画

舞踊・パフォーミングアート

R5年度

黒川 岳

現代美術

R6年度

中川 裕貴

チェロ

R7年度

竹本 碩太夫

文楽

報道発表資料

発表日

令和7年1月23日(木曜日)

担当課

文化市民局(文化芸術都市推進室文化芸術企画課 電話:075-222-3119)

報道発表資料

Adobe Reader の入手
PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。

このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お寄せいただいたご意見は、今後のホームページ運営の参考とします。

お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課

電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)

ファックス:075-213-3181

フッターナビゲーション