第3回京都映画賞(「作品賞」及び「優秀スタッフ賞」)の決定、真田広之氏への感謝状の贈呈並びに表彰式の開催
ページ番号336641
2025年1月20日
京都市では、「日本映画発祥の地・京都」の映画文化の更なる振興や持続可能な担い手の育成に寄与するため、令和4年9月に「京都映画賞」を創設しました。
この度、第3回京都映画賞「作品賞」及び「優秀スタッフ賞」の授与、並びに真田広之氏へ感謝状を贈呈することを決定し、表彰式を開催します。
表彰式には、ゲストプレゼンターとして、京都映画賞名誉会員で俳優の北大路欣也氏が登壇されます。
1 「作品賞」受賞作品の決定について
京都映画賞会員の投票の結果、第4回京都映画賞「作品賞」受賞作品を、『碁盤斬り』に決定しました。
受賞作品には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を贈呈します。
『碁盤斬り』(令和6年5月17日公開)
⑴ 監督
白石和彌
⑵ 主なキャスト
草彅剛 清原果耶 中川大志 斎藤工 小泉今日子 國村隼
⑶ あらすじ
浪人・柳田格之進は、冤罪事件の真相を知らされ、娘・お絹とともに、復讐を決意する。父娘の絆と武士の誇りをかけた闘いに迫る。
【決定方法】
令和5年10月~令和6年9月に1週間以上有料劇場公開された劇映画等の長編(概ね60分以上)作品のうち、京都が題材、舞台、撮影、ロケ地となるなど、京都に所縁のある10作品から、京都映画賞会員の投票(投票期間:令和6年10月1日~令和6年12月26日、投票総数905票)により決定。
2 「優秀スタッフ賞」受賞者の決定について
映画等の映像制作に関わる優秀なスタッフ及び京都の映画文化、映画産業の振興に顕著な御功績のある方で、京都に所縁のある方のうち、京都映画賞実行委員会参画団体から推薦された候補者を審査委員会において選考し、以下3名の受賞者を決定しました。
受賞者には、トロフィー及び副賞として賞金10万円を贈呈します。
【受賞者一覧】※50音順。敬称略。年齢は受賞日(令和7年2月23日)時点)
・井上 充(いのうえ みつる) <小道具・持道具> 54歳
平成元年、有限会社創美に入社、翌年テレビ時代劇「照姫七変化」(舛田利雄監督)で現場デビュー。同年公開された、劇場映画「激動の1750日」(中島貞夫監督)に参加、以降、東映京都撮影所を中心に時代物や現代物を問わず、映画・テレビドラマの装身具や作品のキーアイテムの小道具の調達、操作や製作を手掛ける。
近年は、「せかいのおきく」(阪本順治監督)、「散り椿」(木村大作監督)、「多十郎殉愛記」(中島貞夫監督)、「海難1890」(田中光敏監督)、「身代わり忠臣蔵」(河合勇人監督)などがある。
当時の生活等への造詣が深く丁寧な仕事ぶりは、多くの俳優、監督、スタッフから全幅の信頼を寄せられている。良い映画もたった一つの小道具で事壊しになる事もある、との思いで今なお時代考証の勉強を怠らないその姿勢が、良い作品づくりへと繋がっている、まさに縁の下の力持ちである。
・安田 淳一(やすだ じゅんいち) <監督・編集他> 58歳
平成26年、宣伝配給を行う未来映画社を設立、「拳銃と目玉焼」で映画監督デビュー。
平成29年、米作りを取り巻く問題点にも触れた2作目「ごはん」は、38カ月続くロングヒット作となった。
令和5年からは、家業である米農家と映画監督の兼業の生活をしている。令和6年、シネマ・ロサでの単館上映から始まった新作「侍タイムスリッパー」は、全国348館以上で上映される異例の大ヒットを記録。同作品は、安田氏が、脚本、原作など1人11役を務めたオリジナル作品で、日本中に時代劇ブームを再来させた。
シナリオの面白さが、東映京都撮影所からの特別協力へと繋がり、その後大手配給会社の協力のもと、非・時代劇世代にも刺さる異例の大ヒット作品を生んだ。
・山下 智彦(やました ともひこ) <監督> 60歳

昭和62年、映像京都株式会社に入社、助監督として父・山下耕作監督始め、斎藤光正・井上 昭・三村晴彦・大島渚・五社英雄監督等に師事する。平成12年、「盤嶽の一生」で監督デビュー。以降、テレビ時代劇を中心に活躍。「剣客商売」シリーズや「鬼平犯科帳」等、長く愛される作品を監督。
映像京都解散後は、株式会社京都組を設立し、引き続き多数のテレビ作品、とりわけ時代劇作品を監督している。今年度は、第3回京都映画賞作品賞ノミネート作品「鬼平犯科帳 血闘」も監督した。
映像京都が作り上げた、高い技術力、美術力、妥協を許さない作品づくりの意思を受け継ぎ、次世代へ繋げていくとの強い志のもと、時代劇を撮り続けており、京都で最も時代劇を撮影している監督の一人である。
3 真田広之氏への「感謝状」の贈呈について
同氏がプロデューサー等を務め、本市に関わりの深い時代劇スタッフの起用等、「本物の時代劇」を追求した連続ドラマ「SHOGUN 将軍」が、第76回エミー賞で史上最多18部門を、ゴールデングローブ賞では最多4部門を受賞されました。
また、エミー賞の受賞式では、時代劇を継承されてきた方々への謝意と併せ、「映画のまち京都」の高い技術力や魅力を全世界に発信いただきました。
同氏の御活躍は、「京都が培ってきた映画文化の継承と更なる振興を図るとともに、京都での更なる映画製作につなげる」ことを目的とする京都映画賞の趣旨をまさに体現するものであり、京都映画賞実行委員長(京都市長 松井孝治)より感謝状を贈呈いたします。
真田 広之(さなだ ひろゆき) <俳優・プロデューサー> 64歳
5歳で子役デビュー。「柳生一族の陰謀」(1978)で俳優業を本格化させ、「里見八犬伝」(1983)、「麻雀放浪記」(1984)など数多くのTVドラマ、映画に出演。アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた「たそがれ清兵衛」(2002)を経て、「ラスト サムライ」(2003)で海外作品へ。以降、「PROMISE プロミス 」(2005)、「上海の伯爵夫人」(2006)に続き、「ラッシュアワー3」(2007) 、「サンシャイン2057」(2007)、「最終目的地」(2012)、「ウルヴァリン」(2013)、「47 RONIN」(2013)、「レイルウェイ 運命の旅路」(2014)、「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」(2016)、「LIFE」(2017)、「MINAMATA」(2021)「ブレット・トレイン」(2022)「ジョン・ウィック4」(2023)などに出演。
令和6年主演、プロデューサーを努めたドラマ「SHOGUN 将軍」は、第76回エミー賞で日本人初の主演男優賞を含む史上最多18部門を受賞、ゴールデングローブ賞でも日本人初の主演男優賞を含む最多4部門を受賞。
4 第3回京都映画賞表彰式の開催について
(1)日時
令和7年2月23日(日曜日)午後0時30分~(午後4時終了予定)
(受付開始:午前11時30分/開場:正午)
(2)会場
京都文化博物館 3階フィルムシアター
(〒604-8183 京都市中京区高倉通り三条上る東片町623−1)
(3)ゲストプレゼンターの登壇について
「優秀スタッフ賞」のプレゼンターとして、京都映画賞名誉会員で俳優の北大路欣也氏に御登壇いただきます!
(4)主な内容
・主催者挨拶
・来賓祝辞
・作品賞、優秀スタッフ賞の授与
・「作品賞」受賞作品『碁盤斬り』の上映
(5)一般来場者(京都映画賞会員限定)の募集について
ア 応募方法
以下の応募フォームから御応募下さい。
(表彰式応募フォーム)
https://filmaward.kyoto/ceremony-entry/
※会員限定イベントのため、会員登録がまだの方は登録後御応募下さい。
(京都映画賞会員登録フォーム)
https://filmaward.kyoto/members/
イ 申込期間
令和7年1月20日(月曜日)~2月7日(金曜日)午後6時
ウ 結果連絡
令和7年2月13日(木曜日)までに、応募者全員にメールで通知します。
(応募多数の場合抽選)
(6)主催等
ア 主催
京都映画賞実行委員会
イ 共催(「作品賞」受賞作品の上映のみ)
京都文化博物館
参考
令和4年度、京都の映画文化の継承・振興、京都での映画制作につなげるため、「京都映画賞」を創設。京都映画賞は、1.「見る人」の裾野を広げる、2.「支える人」の仕事を広く伝える、3.「作る人」を次世代に繋ぐの3点をコンセプトに掲げ取組を実施。
<歴代作品賞受賞作品>
第1回(令和4年度)『映画 太陽の子』
第2回(令和5年度)『わたしの幸せな結婚』
<歴代優秀スタッフ賞受賞者>
第1回(令和4年度)
江原祥二氏(撮影)、大村弘二氏(かつら・美術)、森脇清隆氏(映像文化振興/学芸員)
第2回(令和5年度)
石原興氏(撮影監督)、太田米男氏(映画復元・保存)、杉本祟氏(照明)
広報資料
発表日
令和7年1月20日
担当課
文化市民局(文化芸術企画課 電話:222-3119)
報道発表資料
- PDFファイルの閲覧には Adobe Reader が必要です。同ソフトがインストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロード(無償)してください。
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)
ファックス:075-213-3181