「第5回京都文学賞」作品・読者選考委員の募集、新たな最終選考委員の就任、新規協力出版社及びHAPSと連携した募集リーフレット等の発行
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2024年6月21日
京都市では、文学の更なる振興や「文化都市・京都」の発信等に寄与するため、令和元年度から「京都文学賞」を実施しており、8月1日(木曜日)から、第5回の作品及び読者選考委員の募集を開始します。
この度、本文学賞の最終選考委員に、新たに作家の西加奈子氏に御就任いただくとともに、協力出版社として、徳間書店に御協力いただけることになりました。
また、一般社団法人HAPSの「芸術家×仕事コーディネート事業」と連携し、令和4年度に京都市芸術新人賞を受賞した千葉雅也氏のアートワークを採用した募集リーフレット・ポスターを新たに発行します。
1 作品及び読者選考委員の募集について
(1) 作品募集
ア 募集期間
令和6年8月1日(木曜日)~令和7年5月9日(金曜日)
※ 郵送の場合は、5月9日消印有効。ホームページの応募フォームの場合は、同日の午後8時まで。
イ 募集作品
京都を題材とする未発表の「小説」(ジャンル不問)
ウ 応募区分
「一般部門」「中高生部門」「海外部門」の3部門(プロ・アマを問わない)
エ 応募方法
京都文学賞ホームページの応募フォーム又は郵送のいずれかで提出
オ 賞の内容
一般部門 最優秀賞1点:賞金100万円、出版化
優秀賞1点:賞金50万円
中高生部門 最優秀賞1点:図書カード10万円分
優秀賞1点:図書カード5万円分
海外部門 最優秀賞1点:賞金10万円
全部門対象 読者選考委員賞1点(副賞なし)
※ 上記の賞のほか、最終選考会における議論の結果、賞を贈ることがあります。
カ 最終選考委員(敬称略)
(2) 読者選考委員募集
応募作品の選考(二次選考、読者選考委員賞選考、最終選考(数名のみ))に参画いただく読者選考委員を募集します。
ア 募集期間
令和6年8月1日(木曜日)~令和7年1月31日(金曜日)
※ 郵送の場合は、1月31日消印有効。ホームページの応募フォームの場合は、同日の午後8時まで。
イ 募集人員
10名程度
ウ 応募方法
京都文学賞ホームページの応募フォーム又は郵送のいずれかで提出
エ 結果通知等
主催者において選考のうえ、令和7年3月頃に選考結果を通知します。また、同年6月頃に作品の選考に関する説明会(オンライン)を開催します。
(3) 応募・問合せ先
【応募先(郵送)、問合せ先】
〒604-8567(住所不要)京都新聞COM内
京都文学賞実行委員会事務局 「作品募集」係又は「読者選考委員」係
電話:075-241-6172(平日午前10時~午後5時) FAX:075-222-2200
【応募先(京都文学賞ホームページ)】
【報道機関の方からの問合せ先】
京都市文化市民局 文化芸術都市推進室 文化芸術企画課
電話:075-222-3119
(4) 主催
京都文学賞実行委員会(京都市、京都新聞、一般社団法人京都出版文化協会 等)
(5) 今後のスケジュール(作品選考)
令和6年 8月1日 募集開始
令和7年 5月9日 募集締切
6月上旬~ 一次選考【書評家等の専門家】
7月下旬~ 二次選考【読者選考委員】
9月下旬~ 読者選考委員賞選考【読者選考委員】
11月下旬頃 最終選考会【最終選考委員】
令和8年 1月中 受賞作の発表、表彰式
2 新規協力出版社について
(1) 趣旨
本文学賞では、文学の更なる振興や「文化都市・京都」の更なる発信のほか、新人作家の発掘や育成をコンセプトの一つとし、受賞作の出版や書店における展開など、受賞後も作家を幅広く支援できる体制の構築を目指しており、多くの出版社に御協力をいただいています。
(2) 新規協力出版社について
徳間書店
<第5回の協力出版社(五十音順)>
朝日新聞出版、KADOKAWA、河出書房新社、幻冬舎、講談社、光文社、集英社、
小学館、祥伝社、新潮社、淡交社、ちいさいミシマ社、徳間書店、早川書房、
PHP研究所、双葉社、文藝春秋、ポプラ社、毎日新聞出版
※ これまでから御協力いただいている出版社と合わせ、19社となります。
(3) 受賞作の出版化について
京都文学賞の受賞作のうち、以下の作品については、これまでに協力出版社から書籍を刊行いただいています(予定含む)。
回 | 部門・賞 | 作品名 | 作者名 | 出版社 | 刊行月 |
---|---|---|---|---|---|
1回 | 一般 最優秀賞 |
羅城門に啼く (「もう森へは行かない」改題) |
松下隆一 | 新潮社 | R2.11 |
一般 優秀賞 |
屋根の上のおばあちゃん (「太秦――恋がたき」改題) |
藤田芳康 | 河出書房新社 | R2.11 | |
2回 | 一般・海外 最優秀賞 |
鴨川ランナー | グレゴリー・ケズナジャット | 講談社 | R3.10 |
3回 | 一般 最優秀賞 |
ビボう六 (「備忘六」改題) |
佐藤ゆき乃 | ちいさいミシマ社 | R5.11 |
中高生 最優秀賞 |
ちとせ (「闇に浮かぶ浄土」改題) |
高野知宙 | 祥伝社 | R4.11 | |
4回 | 一般 最優秀賞 |
危険球 | 木住鷹人 | 早川書房 | R6年 刊行予定 |
3 募集リーフレット・ポスターについて
(1) 制作・デザイン
一般社団法人HAPSの「芸術家×仕事コーディネート事業」と連携し、野間文芸新人賞や川端康成文学賞、令和4年度京都市芸術新人賞を受賞した千葉雅也氏(哲学者・小説家)のアートワークを用い、デザイナーの赤井佑輔氏がビジュアルデザインを担当したリーフレット・ポスターを制作しました(発行:令和6年6月)。
アートワークの特徴であるマスキングテープは物事の「仮固定」を連想させます。小説創作に当たり、まずは書けることから言葉にし(仮固定)、都度、変容や偶然性を受け入れながら、それらを繋いで作品を作り上げてほしいというメッセージを込めました。
リーフレット(表面)
リーフレット(中面)
ポスター
<千葉 雅也(ちば まさや)氏のプロフィール>
1978年栃木県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
20世紀の哲学思想を起点とし、芸術、文化、社会について幅広く考察している。また、小説家としても活動し、2019年『デッドライン』で野間文芸新人賞、21年「マジックミラー」で川端康成文学賞、23年『現代思想入門』で新書大賞を受賞。『オーバーヒート』『エレクトリック』『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』『ライティングの哲学――書けない悩みのための執筆論』(共著)『センスの哲学』など著書多数。
以前行っていた美術制作を再開し、本年3月、HAPS主催の展覧会「具(つぶさ)ささ」で初めて作品を出展。23年京都市芸術新人賞受賞。
<赤井 佑輔(あかい ゆうすけ)氏のプロフィール>
1988年奈良県生まれ。2011年に京都造形芸術大学(現 瓜生山学園京都芸術大学)情報デザイン学科卒業。
grafへ入社し、グラフィックデザイナーとして活動後、14年に独立し、屋号「paragram」で大阪を拠点に活動。19年株式会社パラグラム設立。話を聞いて寄り添うデザインを大切にしている。
京都での主な活動に、京都銭湯芸術祭2014・2015、東アジア文化都市2017京都「アジア回廊現代美術展」、京都大学IPCCウィークス2019など。17~19 年京都造形芸術大学非常勤講師。
(2) 仕様・発行予定部数
リーフレット:A3二つ折り・フルカラー、38,000部
ポスター :A2・フルカラー、600部
(3) 配架・掲示場所
市役所本庁舎、各区役所・支所・出張所、市内及び全国の大学、図書館、書店 など
※ 6月下旬以降、順次配架・掲示します。
※ リーフレットのデータは、京都文学賞ホームページにも掲載しています。
<参考>一般社団法人HAPSについて
若いアーティストたちが京都のまちなかに居住し、活動し続けることができる環境を整え、彼らの新しい創作の活力を、まちの活力につなげていくことを目指し、平成23年9月にHAPS実行委員会を設立、31年4月に事務局を法人化。
若手芸術家等からの様々な相談に対応する総合相談窓口の運営、芸術家に適した空き家の紹介、閉校施設等の活用による制作場所の提供、専門家のネットワークによる発表活動の支援、若手芸術家の仕事コーディネート等の取組を展開している。
報道発表資料
発表日
令和6年6月21日
担当課
文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課(電話:075-222-3119)
【報道発表資料】
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お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)
ファックス:075-213-3181