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環境×人権×アート共創イベント 「人間と文化から地球環境問題を考える」展の開催

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2023年11月20日

環境×人権×アート共創イベント 「人間と文化から地球環境問題を考える」展の開催

 京都市では、本市、京都市立芸術大学(京都芸大)、人権・環境・文化芸術の関係団体・機関等が分野横断的に連携し、京都芸大の新キャンパス内に設置した「学外連携・政策連携スペース」の活用のほか、広く文化芸術の力を活かした社会連携・社会貢献の方策等について検討・実践する「アート×SDGs共創」推進チームを、本年7月に発足しました。

 この度、当該スペースを活用した“共創事業”の第1弾として、同チームの総合地球環境学研究所が、世界人権問題研究センターをはじめ、チームの構成メンバーや地域団体と連携し、「人間と文化から地球環境問題を考える」展を開催します。

1 「人間と文化から地球環境問題を考える」展

 「地球環境問題の根源は、人間の文化の問題」をモットーとして地球環境問題を解決するための研究を推進する総合地球環境学研究所(地球研)。展覧会では、地球研のプロジェクトの中でも、インドネシアやミャンマーで大きな問題となっている零細小規模金採掘(ASGM)による水銀汚染の解決を目指して研究や実践を行うプロジェクトの取組を中心に、地球研の研究活動を御紹介します。

 会場では、貧困のため金鉱山で働かざるを得ない人々にとって、新たな代替収入となりうるインドネシアの伝統刺繍“カラウォ”を展示し、女性の地位向上も含め、真の環境問題解決に向けた実践とは何かを考えます。カラウォ刺繍を施された美しい衣装の試着もしていただけます。

 また、インドネシアで活動をする田中奈津子、Grafis Huru Haraの魚拓を元にしたアート作品《Re:Gyotaku》の展示や、高瀬川周辺の歴史研究を通じてまちづくりに取り組む崇仁高瀬川保勝会の活動紹介も行います。

2 日時

令和5年11月24日(金曜日)~令和5年12月3日(日曜日)

※ 11月24日は、午後1時~午後4時。11月25日~12月2日は、午前10時~午後4時。12月3日は、午前10時~正午

3 会場

京都市立芸術大学 A棟7階

学外連携・政策連携スペース(〒600-8601 京都市下京区下之町57番地1)

4 観覧料

無料

5 主催等

主催:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 総合地球環境学研究所

共催:京都市(「アート×SDGs共創」推進チーム)

協賛:公益財団法人 世界人権問題研究センター、崇仁高瀬川保勝会

6 取材について

 令和5年11月24日(金曜日)午後1時から、報道関係者向けに展覧会の内容等について御説明しますので、取材を御希望の場合は、11月24日正午までに、下記の問合せ先まで御連絡ください。

7 問合せ先

総合地球環境学研究所 広報室  担当:岡田、柴田、中大路

TEL:075-707-2450、070-2179-2130

E-mail:[email protected]

8 関連企画

○ トークイベント

 展覧会期間中、会場にて、研究者とアーティストのトークイベントも企画しています。詳細については、地球研のウェブサイトを御確認ください。

 URL:https://www.chikyu.ac.jp/rihn/events/detail/154/外部サイトへリンクします


○ 展覧会『Ground Zero』

 関連企画として、京都芸術センターにおいて、展覧会『Ground Zero』を開催しています。同展覧会の会期中に、環境や戦争・惨禍へのマテリアル・エビデンスと、それを取り巻く芸術実践等を紹介するトークなども実施します。詳細については、京都芸術センターのウェブサイトを御確認ください。

 会期:令和5年11月11日(土曜日)~令和5年12月10日(日曜日)

 会場:京都芸術センターギャラリー北・南 (〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546番地2)

 URL:https://www.kac.or.jp/events/34621/外部サイトへリンクします

参考

○ 総合地球環境学研究所

 2001年に京都市に創設された国立研究所。地球環境問題を「人間(Humanity)」と「自然(Nature)」の関係はどうあるべきか、という広い意味での人間文化の問題として根本からとらえ直そうとしている。未来の人々も快適に住み続けることができるような、平等かつ公平な地球社会の実現を目指して研究を進めている。


○ 世界人権問題研究センター

 平安建都1200年を記念し、1994年に設立されたアジア初の人権問題研究機関。現在、「インターネットと人権」「共に生きる地域研究の可能性」「ビジネスと人権」などの研究活動を行っている。本年10月の京都芸大内への移転を機に、「人権、芸術、環境」と研究活動のウイングを大きく広げている。


○ 「アート×SDGs共創」推進チーム

 京都市、総合地球環境学研究所、世界人権問題研究センター、京都市立芸術大学、京都市芸術文化協会、京都市音楽芸術文化振興財団、HAPS(東山アーティスツ・プレイスメント・サービス)が参画。文化・人権・環境など分野を超えた連携の力を活かして、まちづくりや地域の活性化、共生社会・SDGsの実現、産業・経済の活性化、福祉・医療の向上など、社会課題の解決や新たな価値の共創を目指している。


○ 崇仁高瀬川保勝会

 2017年4月設立。崇仁地区を流れる高瀬川を生命あふれる美しい川にしようと、毎月第1土曜日に川掃除と交流会を行っている。また高瀬川の上に「崇仁テラス」を季節に応じて設置し、人と自然の交流スペースをつくるほか、子供たちの生きもの調査や様々な芸術活動、高瀬川周辺の歴史研究を通じて、自然と歴史とアートが交わり、ホタルが飛び交う川づくり=まちづくりを目指している。


○ 田中奈津子

 1981年北九州市生まれの美術家。2007年京都市立芸術大学美術研究科絵画専攻終了。2020年よりインドネシアへ移住し、現在は北九州とジャカルタを往復しながら絵画制作、発表、ワークショップ等を両国の様々な都市で開催している。インドネシアへ移住後は現地のコレクティブやアーティスト等と協働したプロジェクト等も行うようになった。日本とインドネシア二カ国間を移動しながら、その間で起こる社会的、文化的摩擦、感覚の変化等あらゆる事象を受け止め、それらの交錯する場所で出来る絵画制作について考えている。


○ Grafis Huru Hara

 2012年に設立されたジャカルタに拠点を置くプリントメイキングのコレクティブ。2018年にはruangrupaやSerrumとともに、現代美術と集合的な研究のエコシステムであるGudskulを立ち上げる。環境、政治など時事的なテーマを取り上げた作品を創作するほか、コラボレーションを大切にし、各地で版画のワークショップを開催するなど国際的にも活動の幅を広げている。


○ カラウォ

 カラウォは、カミソリの刃で布の糸を規則的に切ってメッシュを作り、そこに様々な色の糸を縫い込むことで製作します。繊細な手仕事により、花、生き物、幾何学模様など様々なデザインが紡ぎ出されます。今回は、伝統的な模様や、新たに考案した模様、色の組み合わせなど、多様な作品を展示します。

インドネシアの都市・ゴロンタロの人々は、地域の伝統文化であるカラウォを芸術まで発展させて、商品としても価値を高めることで、貧困と環境問題を乗り越えようとしています。女性たちの未来を拓く伝統刺繍の世界を御覧ください。

広報資料

発表日

令和5年11月20日

担当課

文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課(電話:075-222-4200)

環境×人権×アート共創イベント 「人間と文化から地球環境問題を考える」展の開催

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お問い合わせ先

京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課

電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)

ファックス:075-213-3181

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