京都市立芸術大学等工事請負契約の変更について
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2023年5月19日
京都市立芸術大学(京都芸大)等工事請負契約の変更について
本市では、京都市立芸術大学をJR京都駅東部エリアへ移転し、この地域が「文化芸術都市・京都」の新たなシンボルゾーンとなることを目指しています。現在、10月の京都芸大移転開校に向け、移転整備工事を進めています。
今般、資材や賃金の価格上昇に伴い、京都市立芸術大学及び京都市立銅駝美術工芸高等学校(現京都市立美術工芸高等学校)新築工事請負契約の増額変更議案を市会に提出いたしました。契約額を増額(約2.9億円)する理由等について説明します。
なお、資材や賃金の価格上昇に伴う契約変更については、他都市でも同様の対応をしています。

外観イメージ(塩小路高倉より)
工事契約額の増額変更理由について
1 現下の材料費・労務費等の上昇を踏まえた国からの要請に基づくものです。
公共工事の品質確保を促進する法律において、契約額は、将来にわたる公共工事の品質確保とその担い手の中長期的な育成・確保のため、市場における労務単価や資材価格を的確に反映した積算を行わなければならないとされています。
受注者から請求があった場合は、国が決定した令和5年3月から適用する労務単価等での積算に基づく契約額への変更に適切に対応するよう、全国の自治体の長に対し国土交通省から要請されています。
2 受注者からの請求を受け、内容を精査したものです。
労務単価や資材価格が上昇しており、工事の受注者から、国が決定した令和5年3月から適用する労務単価等での積算に基づく契約額への変更の請求がありました。
そのため、国からの要請を踏まえ、受注者と協議を行い、その申請内容をしっかりと精査のうえ、今回合計で約2.9億円の増額変更契約を締結しようと市会での審議をお願いするものです。
現行契約額 | 変更案 | 差額 |
29,581,172,500円 | 29,867,272,600円 | 286,100,100円 |
3 工事請負契約書の物価変動等に関する規定に基づくものです。
本市においては、これまでから国が要請している趣旨を受注者にお伝えするとともに、受注者から請求があった場合は、国が決定した労務単価等での積算に基づく契約額に変更できるよう、いわゆるインフレスライド条項を工事請負契約書に規定しています。
(参考)工事請負契約書 <抜粋>
(賃金又は物価の変動に基づく請負代金額の変更)
第28条 発注者及び受注者は、工期内に日本国内における賃金又は物価の変動により請負代金額が不適当となったと認めたときは、相手方に対して書面により請負代金額の変更を求めることができる。(以下略)
契約額変更に伴う予算の補正と財源について
1 令和5年度予算の補正
今回の工事請負契約額の変更に伴い、令和5年度予算の増額補正約2.9億円(京都市立芸術大学分)についても市会の審議をお願いしています。
2 補正予算の財源
令和5年度予算の増額補正に必要となる約2.9億円の財源については、交付税措置のある有利な市債等約2.3億円を活用し、また、移転整備事業に関する寄付金を積み立てた基金から約0.6億円を取り崩す予定です。
区分 | 補正前の額 | 補正額 | 補正後の額 |
経費 | 11,563,353千円 | 287,000千円 | 11,850,353千円 |
財源 | 市債 231,000千円 基金繰入金 56,000千円 |
京都市立芸術大学移転整備費について
京都市立芸術大学移転整備費については、令和2年2月市会で約269億円と説明し、予算(債務負担行為設定を含む)の議決をいただいていましたが、インフレスライドによる契約増額分を含め、現時点では約271億円となる見込みです。
項目 |
金額 |
工事等契約額(当初) |
258億円 |
インフレスライドによる増額(令和4年2月市会契約変更) |
4億円 |
インフレスライドによる増額(令和4年11月市会契約変更) |
3億円 |
インフレスライドによる増額(令和5年5月市会契約変更) |
3億円 |
備付家具等の製作設置 |
3億円 |
合計(令和5年5月市会議決後) |
271億円 |
※別途、引越しに係る令和5年度予算額:2億円
お問い合わせ先
京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化芸術企画課
電話:075-222-3119、075-222-3128 (京都芸大担当)、075-222-4200(政策連携担当)
ファックス:075-213-3181