「古都保存法施行50周年記念シンポジウム」を開催しました!
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2021年7月1日
「古都保存法施行50周年記念シンポジウム」を開催しました!
平成28年は,古都保存法が議員立法として制定されてから50年という記念すべき節目の年でした。これまで,古都保存法の理念に基づき,自治体や寺院,その他の様々な主体が適切な管理を行ってきたことで歴史的風土が保存され,現在では貴重な観光資源として多くの方々の心を魅了しています。しかし一方では,歴史的風土を構成する樹林地や農地等の自然的環境や景観の変化等により,古都の風土を取り巻く状況に新たな課題が生じてきています。
改めて,古都保存法がこれまで保存区域やその周辺の景観保全に果たしてきた社会的な意義及び役割を振り返るとともに,今後の古都保存行政のあり方について,展望すべき時期を迎えています。これを受け,古都保存行政を担う自治体により構成する「古都保存連絡協議会」では,古都保存の普遍的価値を次世代に継承していく機運を高めるとともに,各自治体における代表的な取組,関係者や有識者からのメッセージ等を広く発信するため古都保存法施行50周年記念シンポジウムを開催しました。
古都保存法とは
古都保存法施行50周年記念シンポジウムについて
平成28年12月10日に京都嵐山の小倉百人一首殿堂・時雨殿において,古都保存法施行50周年記念シンポジウム「古都の保存・継承における次世代への展望」を古都保存連絡協議会の主催,古都保存連絡協議会加盟自治体との共催,国土交通省,(公財)古都飛鳥保存財団の後援で開催し,一般参加者,関係団体,関係自治体を含め,180名の参加がありました。
[第1部 シンポジウム]
オープニングセレモニー 舞妓・芸妓による舞の披露(上七軒)
開会挨拶
古都保存連絡協議会代表委員の門川大作京都市長から開会の挨拶がありました。
報告 「古都保存に関するこれまでのあゆみ・今後の取組」
国土交通省の梛野良明大臣官房審議官から,古都保存法がこれまで保存区域やその周辺の景観保全に果たしてきた社会的な意義や成果の報告があり,今後の古都保存行政のあり方について,行政だけではなく,多様な主体との連携・協働の推進による古都保存の維持,向上に向けた取り組みを進めていくべきとの提言がありました。
パネルディスカッション「古都の保存・継承における次世代への展望」
門川 大作 氏
古都保存法がなければ,古都指定都市の観光資源も守れなかった。そういう意味では,古都法は偉大な法律である。古都法制定時に立ち返って,自然・歴史・文化を大切にし,志を同じにする多くの皆さんと頑張っていきたい。文化で日本を元気にしていきたい。
絹谷 幸二 氏
鈴鹿 可奈子 氏
兵藤 芳朗 氏
越澤 明 氏
閉会挨拶
[第2部 関連イベント]
記念集合写真撮影(天龍寺法堂前)
出演者をはじめ,御来場いただいた皆様とご一緒に記念集合写真を撮影しました。
大坐禅会(天龍寺大方丈)
シンポジウム終了後には,平成6年12月に世界文化遺産に認定登録された「臨済宗天龍寺派大本山天龍寺(小倉山歴史的風土特別保存地区)」において,大坐禅会を開催し,禅の文化を体験しました。
おわりに
古都保存法施行50周年記念シンポジウムを終えて,改めて古都保存法の理念の原点に立ち返るとともに,これまで古都に携わってきた多くの方々の思いを受け継ぎ,優れた歴史的風土を次世代へ継承する決意を新たにしました。
お問い合わせ先
京都市 都市計画局 都市景観部 風致保全課
電話: 075-222-3476
ファックス: 075-213-0461