建築物のアスベストについて
ページ番号222002
2024年12月13日
吹付けアスベスト等の使用状況に関する調査
1 アスベストについて
(1) アスベストとは
繊維状の鉱物を綿のようにもみほぐしたもので、工業的に使用されているものとしては、クリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)、トレモライト、アンソフィライト、アクチノライトがあります。
これらを重量比で0.1%以上含む物がアスベストとして規制の対象となっています。そのため、ロックウール(岩綿)吹付け材であっても、アスベストを含有することがあり、吹付けアスベストとして規制の対象となるものもあります。
アスベスト主要3種
青石綿(クロシドライト)
茶石綿(アモサイト)
【出典:国土交通省パンフレット「建築物のアスベスト対策」】
(2) アスベストと健康被害
アスベストの繊維は、極めて細かく軽いので空気中に浮遊しやすく、人が吸入しやすいという特徴があります。
アスベストを吸引すると肺の中に長期間残留するため、肺がんやアスベスト肺、悪性中皮腫等の原因となるおそれがあります。
(3) アスベストの使用箇所
吹付けアスベストは、主に鉄骨の柱や梁の耐火被覆、天井裏の断熱材や防音材などに使われていました。
平成18年以前に建てられた建物は、吹付け材にアスベストが含有しているおそれがあります。
特に、昭和の建物はそのおそれが高いので、必ず含有調査をしましょう。
吹付けアスベスト
鉄骨耐火被覆材
機械室吸音材
アスベスト含有吹付けロックウール
天井断熱材、壁吸音材
鉄骨耐火、被覆材
アスベスト含有吹付けバーミキュライト
天井
天井近景
【出典:国土交通省パンフレット「目で見るアスベスト建材」】
アスベスト含有建築材料
アスベストを含んだ建築材料については、次のパンフレット及びデータベースから御確認ください。
上記のデータベースから得られる情報のみでは、完全にアスベストの含有を確認することはできません。建築物に吹付け材が使用されており、上記データベースに載っていない建材については、専門の分析機関にて含有調査を実施する必要があります。
2 建築物のアスベスト対策
(1) 吹付けアスベストの使用が疑わしい箇所の発見
「図面・資料による確認」「目視」等により、建築物のアスベストの使用状況を調査しましょう。
目視による調査はアスベストにばく露するおそれがありますので、建築物石綿含有調査者などの専門家に調査をお願いしましょう。
建築物石綿含有建材調査者
建築物石綿含有建材調査者とは、アスベストに関する知識があるだけでなく、建築物の調査の実務に精通しているアスベスト調査の専門家です。各調査の結果をもとに解析を行い、判断者としての役割を担います。
(2) アスベスト含有調査
建築物等石綿含有建材調査者等の専門家に調査を依頼し、アスベストの有無や含有率を調べます。
含有調査に係る費用は、概ねの目安として1検体当たり5から10万円程度という情報を聞いていますが、具体的には建築物石綿含有建材調査者等と協議してください。
含有調査に係る助成事業について
吹付け建材中のアスベストの含有調査に係る費用の全額(上限25万円)の補助を行っております。
詳しくは、こちらを御覧ください。
(3) アスベスト除去等工事
アスベストの除去等工事には以下の工法があります。それぞれの工法の特徴を踏まえて、工法の選択をします。
ア 除去工法
吹付けアスベスト等を下地から取り除く方法。大地震の際にも剥落するおそれがなく、最も確実に建築物を安全にする工法です。
イ 封じ込め
粘着剤を吹付け、固定することで飛散を防止する工法です。除去工法より安価ですが、建築物を取り壊す際に除去工事が必要です。
ウ 囲い込み
板状材料等で覆うことで、粉じんの飛散や損傷防止等を図る工法です。除去工法より安価ですが、建築物を取り壊す際に除去工事が必要です。
吹付けアスベスト除去等工事に係る費用の目安は次のホームページを御参照ください。
除去等工事に係る助成事業について
吹付けアスベスト除去等工事に係る費用の3分の2(上限100万円)の補助を行っております。
詳しくは、こちらを御覧ください。
除去等工事施工業者について
全国の除去等工事施工業者は次のホームページからご確認ください。
3 関連リンク
お問い合わせ先
京都市 都市計画局建築指導部建築安全推進課
電話:075-222-3613
ファックス:075-212-3657