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第45回市民参加推進フォーラム

ページ番号176642

2014年12月25日

案件名

第45回市民参加推進フォーラム

開催日時

平成26年9月3日(水曜日)9時30分~11時30分

開催場所

京都市役所 寺町第1会議室
(京都市役所北側 寺町会議室棟 1階)

議題

(1)市民公募委員サロンの報告
(2)自主勉強会の報告
(3)今年度の取組について
  ア 第2期京都市市民参加推進計画の見直し
  イ 「職員のための市民参加推進の手引き(市民活動編)」の作成
(4)その他

公開・非公開の別

公開

議事内容

【出席者】 市民参加推進フォーラム委員13名(石井委員,小辻委員,芝原委員,杉山委員,
      高田委員,竹内副座長,辻副座長,永橋座長,西村委員,野池委員,林委員,
      本城委員,村上委員)
【傍聴者】 5名
【特記事項】 動画共有サイトUstream(ユーストリーム)による会議のインターネット中継を実施

【内容】
1 開会
2 座長挨拶
<永橋座長>
 今日は私自身,大きな獲得目標が2つある。1つは,フォーラムが今年度どういう流れでどう作業を進めていくのかということについての見通しを共有したいということ。もう1つは,部会の中で皆さんがそれぞれ目指すところ,部会の作業の進め方等を確認したいということである。部会に分かれた際には,忌憚なく話し合っていただき,各人の進め方のイメージを確認していけたらと思う。皆さんどうぞよろしくお願いする。

<事務局>
 ありがとうございました。まず初めに,本日の委員の欠席について御報告させていただく。大室委員,川島委員については,御都合により欠席されている。高田委員,村上委員については,少し遅れるとの連絡が入っている。
 本日の会議は公開しており,インターネット上の動画配信サービス「ユーストリーム」を利用した生中継も実施していることを御了承いただきたい。それでは,以後の議事については,永橋座長にお願いする。

3 議題
<永橋座長>
 今日は2部構成になっている。最初の30~40分は前回から今回までの取組として行った,「市民公募委員サロン」,「自主勉強会」についての報告を行いたい。まずは全体の式次第について事務局から説明いただき,その後「市民公募委員サロンの報告」「自主勉強会の報告」にうつりたい。

<事務局>
 それでは事務局から御説明させていただく。本日の議題であるが,まず報告事項として,先日8月11日に開催した今年度1回目の「市民公募委員サロン」,そして8月4日に開催した「自主勉強会」について簡単に御報告させていただく。その後「今年度の取組」として,「第2期京都市市民参加推進計画の見直し」,「市民参加推進の手引きの作成」について,今日の主な議論の時間を割いていただければと思う。最後に附属機関等について,前回のフォーラム会議開催以降,新設された附属機関についての報告をさせていただきたいと思う。

(1) 市民公募委員サロンの報告
<永橋座長>
 では早速「市民公募委員サロンの報告」についてお願いする。

<事務局>
 では報告させていただく。市民公募委員の学びと交流の場として毎年実施している「市民公募委員サロン」であるが,本年度第1回目を8月11日に開催した。資料5に内容を簡単にまとめている。出席者30名の方々の内訳は資料のとおりである。たくさんの附属機関から御参加いただいた。資料5にその内訳を記載しているが,実はこれ以外に傍聴希望で職員が一人いた。ただ,この職員も実は「京都市未来まちづくり100人委員会」の庁内公募で入っている委員の一人だったので,傍聴と言わずに,皆さんと一緒にお話しをさせていただいた。したがって,公募委員16名の中にその者も数として入っている。
 今回は,龍谷大学政策学部准教授で,元市民参加推進フォーラムの座長・土山希美枝さんを話題提供者としてゲストにお招きした。「市民参加,市政参加との出会い」というタイトルで,御自身の経験をもとにお話しいただいた。本日の配布資料で当日の次第と土山先生が作成されたレジュメを付けたので,そちらも御参照いただければと思う。 
 ゲストのお話の後,6つのテーブルに分かれて,「土山先生のお話を聞いてどう感じたか」というところから意見交換を行った。当初意見交換のテーマとして「公募委員になる前となってからの思いの違い」,「公募委員がうまく機能する附属機関にするためには」というものを用意していたが,今回は,皆さんがそれぞれ所属する附属機関について,「なぜその委員になったのか」というところから話が始まり,そこから皆さんそれぞれの御活動や,御関心の方へ話が発展して,各テーブルが結構盛り上がるという状況であった。そのため,当初の目論見からちょっと外れたために,お手元の資料については若干ネガティブな締めくくり方をしているが,全体としては非常に和やかで良い雰囲気の中,公募委員同士の交流が図れたのではないかと思われる。
 特に今回は「未来まちづくり100人委員会」の委員に非常にたくさん参加していただいた。「未来まちづくり100人委員会」は他の附属機関と比べて様子も役割もかなり異なるため,参加した皆様には,附属機関といえども非常に色々な形での参加の形があるのだなということを認識していただけたことは良かったのではないかと考えている。

<永橋座長>
 ありがとうございます。土山先生からは「市民公募委員になった方々に」ということで,「“市民を代表”するということではなく,まずは“自分”の意見を率直に伝えることが大事だ」とお話しいただいた。色んな審議会があり,それぞれ色んな事情があるので,せっかく入ったのになかなか思うようにはならないというような御苦労もうかがったが,それでも「このようにしたら良い」というやりとりがあり,かなり濃い議論がたくさんあったかなと思う。私自身は非常に楽しく勉強させていただいた。
 御参加された方に感想をうかがってもよろしいか。西村さん,感じられたこと,心に残ったことなど,お聞かせいただきたい。

<西村委員>
 参加して,「他にも附属機関の公募委員の方がたくさんいらっしゃるのだな」と思った。私は100人委員会にも所属しているので,そちらとの違いも感じながら参加した。他にも委員の方はたくさんおられると思うので,そういう方々ともうちょっと話がしてみたいと感じた。

<永橋座長>
 アンケートを見ても,「もっと話したかった」,「時間が足りなかった」,「他のたくさんの方ともお話しをしたい」という意見があった。ありがとうございます。
 石井さん,サロンに御参加いただいての感想や考えられたことなどをお聞かせください。

<石井委員>
 100人委員会の方々がすごく元気で圧倒された。ほとんど聞いているだけのような感じになってしまった。サロンでの話し合いの目的をちょっと持っていかれた感じがした。

<永橋座長>
 確かに100人委員会の方々は多かったと感じた。しかし,市政参加,市民参加,自治会にしてもそうだが,20~30代の男性が少ないと色んなところで言われているにもかかわらず,100人委員会では,かなり20~30代が活躍されている気がする。パワーのようなものが感じられて感心した。堅苦しい審議会で苦労されている方のお話ももう少し色々と披露させていただけたらなと思ったのだが,やる価値はあったと思う。ありがとうございます。
 ほかに何か,御参加された方から言っておきたいことがあったら御発言いただきたい。
 もしまた後で何か思い出されたらお聞かせいただきたいと思う。

(2) 自主勉強会の報告
<永橋座長>
 次に「自主勉強会」について,報告をお願いしたい。

<事務局>
 8月4日に実施した今年度1回目の市民参加推進フォーラムの自主勉強会について報告させていただく。前回第44回のフォーラム会議において,本年度,「市民参加推進計画の中間見直し」と,「職員のための市民参加推進の手引き」の第3部「市民活動編」の作成に取り組んでいくことを確認していただいた。その取組を進めるに当たり,座長から,まず職員の市民参加推進計画に対する意識や,職員それぞれの市民活動との関わりについての問題意識等を,市役所本庁と区役所の両方での業務経験のある職員にヒアリングしてはどうかと提案いただき開催したものである。
 私共市民協働政策推進室のOBOGも含めて6名の職員が,「区役所と本庁とのギャップ」,「市民参加推進計画を見直すにあたってどういう視点が必要か」等の質問をいただき,それについて応えるという形で進めさせていただいた。
 参加者と,主な発言内容を資料6に簡単にまとめている。「区役所は市民参加推進の最前線」と言えると思うが,市民参加推進計画そのものがほとんど意識されていないということが非常によく分かった。また,地域に関わる場合,区役所が関わる時と本庁が関わる時とでは関わり方に違いがあるという意見が出た。関わっていく地域には地域の実情,事情があるが,それらをちゃんと踏まえられているのかどうか,ということ。そういった意味での市民目線の制度設計や関わり方がどのくらいできるのだろうかといったことが主な話題として挙がったと思う。また,参加した職員には「発言シート」に自身の発言内容を書き残していただいたが,「まだまだ本音の部分が出きっていないのではないか」というような意見もあった。
 この後,改めて提案させていただく予定だが,市民参加推進計画が区役所等の最前線でもしっかり意識していただけるものになるためにはどうすればよいのか,御議論いただければと思う。また,職員から,市民活動との関わり方に関してより深い問題意識を引き出すためにも,幅広く市職員の声を拾っていただく場をフォーラムの中でも設けていただく必要があるのではないかと思っている。

<永橋座長>
 ありがとうございました。御参加された方からお話をうかがいたいと思う。
 杉山さん,フォーラムの全体会議は初参加になるので,自己紹介からお願いしてよろしいだろうか。それに続けて,参加いただいた勉強会のことについて何か感想などをお聞かせいただきたい。

<杉山委員>
 杉山準と申します。「NPO劇研」という文化関係のNPOで活動している。京都市左京区で小さな民間の劇場「アトリエ劇研」を運営していて,文化振興や普及を目的として活動している。近年は,文化と他のジャンルの融合のようなことをサポートしている。フォーラムの活動に関しては,まだ事情を全部呑み込めていない部分もあるかと思うが,よろしくお願いする。
 前回の勉強会,初めての参加だったので少し分からない部分もあったが,興味深く話をうかがうことが出来た。日頃,役所の公務員の生の声をうかがう機会はあまりないので,そういう意味で非常に興味深くお話をうかがった。

<永橋座長>
 資料6の裏面に「多様な政策分野のタテ割りを横つなぎにしていく仕組,コンシェルジュ的役割」が必要なのではないかというような意見が載っているが,その御発言は,確か杉山さん,石井さんから出していただいたと思う。その意見について御紹介いただけるか。

<杉山委員>
 日頃活動していて,地域の課題等にはカテゴリーでくくれない部分があると感じる。色んな複合的な問題があるのだが,やはり行政のシステムからすると,非常にタテ割りで仕事を行っている。
 私達のNPOは文化的な活動を行っているので,行政的カテゴリーでいうと「文化」に入ることになると思うが,「福祉」の人と一緒になって,「福祉」の予算で文化的なことをしながら福祉にも役立つことをしたいとなった時はどうすればよいのか。そういう時に,行政の仕組の中に,横につなげられるような仕組があればよいなと思う。地域の課題を合理的に解決するために,地域の課題を横につなげて考えられるような仕組など,やりやすさがあると良いのではないかと感じた。

<永橋座長>
 とても大事な御指摘だと思う。勉強会でも,本庁と区役所両方の職場を経験された職員から,区役所は案外,お互いが何をやっているのかということを区役所内で分かっているが,本庁の部署では同じ課内でも,係が違うとお互い何をやっているのかちょっとよく分からないというような悩みも聞かせていただいた。また,本庁だとどこか1つの地域をサポートするという視点が取りづらいとか,議員さんに対しての説明責任などに目が向けられている部分があるという話も出た。
 政策がまたがった場合,横のつながりの重要性については職員の方も自覚はしているようなので,そこをどのように乗り越えていったらいいのかというのが課題なのかなと思う。
 本城さんも勉強会に御参加いただいていたが,感想などいただけるだろうか。

<本城委員>
 「区役所では特に推進計画に書かれていることを意識していない」ということや,今計画の見直しをしようとしているところだが,「実は,結構実現されている施策,取組もある」ということも分かり,ちょっと驚いた。また,今後見直しを考えるにあたって,意識していかなければならないことだなと思った。
 杉山さんが言われたような横のつながりというのも,計画の見直しと共に考えていかなければならない,かなり大きな課題だと思った。大きすぎる課題がいっぱいあるなというのが印象的だった。

<永橋座長>
 ありがとうございます。そういった意味では本庁・区役所と市民との連携だけでなく,区役所と本庁との連携も協働である。林さんからも,そこがもう少しうまくいけば地域としても負担なく進められるのではないかとご発言いただいた。これについては今後の作業に関わってくることなので,この後御意見をいただけたらと思う。

(3) 今年度の取組について
<永橋座長>
 では次の議題,「今年度の取組について」,まずは事務局から御説明いただきたい。

<事務局>
 資料7の表を御覧いただきたい。これは,前回第44回の会議の内容を踏まえて事務局で作成したスケジュールのたたき台である。
 私共の持っている「第2期市民参加推進計画の中間見直し」のイメージは,計画に基づく施策の進み具合や,その後の新しい環境変化などを踏まえた,計画のアップデート,あるいは改訂,そういうようなものである。したがってこの資料についても「計画の改訂」というように文言を置き換えて作ってみた。
 また,市民参加推進計画に掲げた各施策にはそれぞれ事業が掲載されているが,事務局でこれらの実施状況について,現在,市役所内のすべての部署に対して取組状況についての照会を行っているところである。結果の集約が9月下旬にできるということをベースに,このスケジュールを組ませていただいている。
 まずは,計画に掲げた事業の進捗状況等のまとめを見ながら,この計画に書かれていることについて読み込み,理解を深めていただくような時間をフォーラムの自主勉強会として確保してはどうかと考えている。計画の改訂,また手引き作成に関しても,計画の読み込みがベースとなってくるのではないかと考えている。おそらく1回では完結しないと思うので,とりあえず3回程度の実施が必要なのではないかと仮に記載している。
 もう1点,先日の勉強会で,「市民参加推進計画の改訂にしても,手引きの作成にしても,実際にその計画を推進し,手引きを利用する職員の実感に立脚していないと,結局は意識されない,使ってもらえない計画や手引きが出来上がる危険性がある」ということを感じた。したがって,両方の部会で本格的な議論をしていただく皮切りとして,職員の本音や課題意識をしっかり聞き出すワークショップ形式の会議,これを仮に「市職員円卓会議」と言わせていただいているが,こういったものを11月の初旬くらいに行ってはどうかと提案させていただく。
 その内容を,たたき台として資料8に挙げている。市民参加推進計画に書かれている事業にも関わらず職員には実感がないという話もあったので,実際に職員に参加してもらい,「市民参加という形でトライしていることやその結果」,あるいは「市民活動のこんなところが分からない,これで苦労している,困っている」というようなこと,「もっとこういう風に状況が整えば,市民参加に関わる我々の仕事もやりやすくなる」というようなことを,可能な限り本音を語っていただく場として開催してはどうかと考えている。もちろん,円卓会議だけにこだわらず,自主勉強会や部会の会議なども含めて,色々な形で職員に関わってもらうことについても御検討いただいてはどうかと考えている。
 ここまでがほぼ両部会で活用していただけるような共通の取組で,だいたい11月半ばくらいからは,各部会で本格的な議論をスタートできるのではないかと思っている。
 まず計画の改訂部会だが,計画改訂に向けての提案を再来年の1月までにしていただく。資料11の裏面に再来年の3月までのロードマップを入れている。来年度分についてはあまり予定が入っていないが,平成28年4月に市民参加推進計画改定版を発行すると想定するとこのようなスケジュールで進めていく必要があるので,御参照いただきたい。
 今年度については,市民参加推進計画の進捗のようなものを皆さんに評価していただくことにメインで取り組んでいただいてはどうかと思っている。具体的には,事務局で集めている事業の進捗状況に関するデータや,職員へのヒアリング結果を踏まえて,まずは12月の第2回部会会議ぐらいを目途にフォーラムの皆様で第一次の進捗評価をまとめていただいてはどうか。年明けの1月に「市民参加円卓会議」を予定として入れているが,ここで,フォーラムで取りまとめた一次評価について,より多くの市民の方々に評価していただいてはどうだろうかと思っている。これを仮に「一次評価に対する市民意見聴取」というパブリック・コメントのような形で実施し,その評価の内容,円卓会議で出た意見をふまえて,ファーラム,それ以外の市民の皆様の意見も踏まえた二次評価となる「第2期市民参加推進計画の進捗評価」を,だいたい3月くらいまでのスケジュールで進めていただいてはと考えている。
 そして4月から,「改訂計画にどういうことを盛り込んでいくか」という具体的な議論をスタートしていただいてはどうかと考えている。
 手引きの作成部会については,来年3月末の冊子発行を目標に取り組んでいけたらと思っている。9月の自主勉強会と並行して,第1回目の会議を行い,まずは手引きにどういう項目を盛り込むべきなのかということを自由に議論していただいてはと思う。また,職員円卓会議の中で一定の職員のニーズもつかみつつ,職員のヒアリングなども適宜交えながら検討いただき,原稿作成の役割分担が年内には固まるというところを目標としてはどうだろうか。実際に手引きに書く内容や編集作業は1月以降の3ヶ月で部会を開催していただき,検討いただくことになるのではないかと思う。
 過去の取組状況をみると相当の頻度で集まって作業しているので,スケジュールについては実際の検討の過程,作業の過程で柔軟に見直す必要もあるのではないかと思う。この案が現実的かどうかというところも含めて御議論いただきたい。

<永橋座長>
 事務局からそれぞれの部会活動,今年度と来年度のスケジュールイメージなどを御説明いただいた。
 前回皆さんに「直感でどの部会に入りたいか」ということをうかがったが,今日もまずは,今の事務局の話を聞いた時点での気持ちをお聞きし,皆さんがどう考えているかという見取り図を作って,質疑応答を行っていきたいと思う。
 計画改訂部会をメインにやりたいと思う方は挙手をお願いする。
 (石井さん,小辻さん,芝原さん,杉山さん,高田さん,辻さん,本城さん)
 手引き作成に力を入れたいという方,挙手をお願いする。
 (竹内さん,西村さん,野池さん,林さん)
 ありがとうございます。野池さんは前回の希望調査ではどちらにも手を挙げておられたが,今回手引き部会の方に心惹かれたのはどういうところだろうか。

<野池委員>
 あまり深い意味はなく,直感である。手引きはとても大切なもので,計画をただ作るだけで終わるのではなくて,それがちゃんと職員の皆さんに使われるものになることが大事だと思った。

<永橋座長>
 確かに,野池さんが活動されているきょうとNPOセンターは,市民活動の支援という中で行政とも,他のステークホルダーともやりとりされている。職員さんの動きやすさ,あるいはやりがいも含めて使われるものにしていきたいという思いがあると理解した。

<永橋座長>
 高田さんは計画改訂部会に挙手していただいたが,どんなお気持ちからか。

<高田委員>
 計画が出来た頃,私は市役所担当をしていた。今どうなっているのかなと思って,計画改訂の方に挙手した。

<永橋座長>
 芝原さんは,前回も今回も計画改訂の方で挙手されたが,お気持ちはどの辺にあるのだろうか。

<芝原委員>
 自主勉強会をされるという話を聞いて,直接市の職員さんの話をたくさん聞きたいなと思った。

<永橋座長>
 なるほど。林さんは手引きの方に挙手いただいたが。

<林委員>
 市民参加推進フォーラム委員に選ばれて初めて手引き書や「協働のレシピ帳」を見させてもらった。今後冊子を作るということだが,それは一般の方にもお配りするものなのか。

<事務局>
 一応,用途としては職員が使うものということにはなるが,「こういうものを作っている」ということはオープンにしており,ホームページ等にこれまでの手引き書も載せている。一般の方も,希望があればもちろんお渡しできる。

<永橋座長>
 林さんをはじめ,身近な場所や団体で頑張っていらっしゃる方,NPOの方々に積極的に読んでいただくというのはすごく大事だと思う。「職員はこういうことを大事にしてやるということになっているのだ」と知っていただくことができる。

<林委員>
 せっかく良い絵が描かれた手引き書があるのに,「こんなものがあったのか」と目にする人がほとんどいないのだったら,いくら立派な手引き書を作っても意味がなく,活用出来ていないと思う。そういう意味で,手引きの部会で,これをどういう形で一般の人にも見てもらえるものになるのか,というところを考えてみたいなと思っている。

<永橋座長>
 前回フォーラムや勉強会で,林さんからは,本庁や区役所から同じような提案が別々にされる状況があり,その辺りの連携がもっととれたら良いというお話をいただいていた。手引きに関する課題を既に持っておられると理解させていただきたいと思う。
 本城さんは,計画改訂の方に挙手いただいたが,お気持ちはどういうところにあるのか。

<本城委員>
 市民委員になるときに資料として手引きをいただいたが,かなり細かい内容だった。私自身,市の職員の方の仕事をあまり知らないので,ああいう細かい内容のところで自分が力になれるところは少ないかなと思った。計画改訂を軽視しているわけではないが,全体を俯瞰するというところで,もうちょっと勉強させていただきながら作業に関わらせていただきたいと思っている。

<永橋座長>
 小辻さんは,計画改訂の方に挙手いただいたが,どう思っておられるか。

<小辻委員>
 計画には100人委員会のもとになった内容も記載されているということなので,その辺りも含めて元100人委員会の委員として検討したいなと思う。

<永橋座長>
 石井さんも計画改訂の方で挙手いただいたが,どう思っておられるか。

<石井委員>
 僕はまだ1年目なので,計画改訂の方がよりたくさんの方の話を聞かせてもらいながら進められるかなと思っている。

<永橋座長>
 そういう楽しみを見つけながらハードな作業を乗り越えていただけたらと思う。
 西村さんは,手引きの方に手を挙げておられたかと思うがどういう思いからか。

<西村委員>
 すごく迷った。事務局から送られてくる色々な資料メール等に目を通し,どちらにしようかなと迷っている。どちらももちろん大切なことだし,選ぶのが難しい。

<永橋座長>
 両方の部会に参加していただくのでも良いが,どうか。

<西村委員>
 その案もあるが…手引きの方が作り上げるという点,人と関わる点で魅力を感じている。

<永橋座長>
 職員を交えて作っていく方が楽しいのではないかということと理解させていただく。
 副座長の辻さんは計画改訂の方に手を挙げられたが,辻さんのお気持ちは。

<辻副座長>
 去年レシピ帳を作らせていただいてすごく勉強になったが,手引き作成はそれと似たところがあるのかなと思い,今回はちょっと違うことができればと思い計画改訂の方に手を挙げた。区役所の方があまり計画を意識されていないと聞いて,もうちょっと何か,使える計画を作れないものかなと思った。

<永橋座長>
 竹内さんは手引きの方に手を挙げていただいた。

<竹内副座長>
 皆さんと同じ,職員の生の声を聞いてみたいというのと,手引きの方では職員の方が困まっている事を聞くところから始めたいなと思っているので,手引き作成の方に手を挙げた。職員の方の話は,「なんとなく『市民参加は大事』だという大前提は分かっているけれど,そうは言っても…」という話になるのではないかなと思っている。そうした話はきっと,NPOとか市民の側で活動している方達が今後聞いていくべき話になるのではないかなと思っている。その活動が手引き作成に生かせたら良いなと思っている。

<永橋座長>
 座長である私はどちらの部会にも参加することになっているので,体力が続く限りやらせていただきたいと思う。また後で,所属希望の部会についてはうかがいたい。
 この後「市職員円卓会議」,「市民参加円卓会議」について,事務局に原案を作っていただいたのでその説明に入りたいと思うが,その前にスケジュールに関して確認しておきたいことがあればうかがいたいが,いかがか。
 先ほど事務局から「市職員円卓会議」で市職員を呼ぶだけでなく,自主勉強会でもそれに関連する職員に参加してもらうなど,その他にも職員の声を聞く場を設けてはどうかという提案があったが,実はこの提案は先日の自主勉強会をふまえて,局長・室長から「もっと職員に参加してもらう機会を設けたらどうか」という御提起を受けてのものだという。
 職員が様々な苦労や喜びを得ながら業務を行っているということを理解した上で,市民,職員にとって本当に良い計画,手引き書を作っていきたいという気持ちが委員の皆さんの中にある中で,局長自ら職員の参加について御提案いただいた。局長の御意見はいかがか。

<淀野局長>
 第1回目の自主勉強会で,本庁と区役所,両方経験している職員が実体験に基づいた話をさせていただいたが,職員にとっても非常に良い勉強,刺激になると思い,1回だけで終わってしまうのがもったいないと感じた。今後自主勉強会3回,「市職員円卓会議」と続いていくが,毎回の議論を途切れさせず積み上げていくことを考えると,第1回目の自主勉強会のメンバーも引き続き参加させて,加えて,円卓会議では,特にまちづくり等の具体的な事業に参加していないセクションの職員にも入ってもらったらどうかと,そういう思いで提案させていただいた。

<永橋座長>
 ありがとうございます。局長からの御提案,また,杉山さんからも横の連携という話があったが,まさにこのフォーラムの場がそうした場となり,計画改訂と手引き書作成のプロセスを進んでいけるのかなと思う。非常に心強いお話だ。

<淀野局長>
 我々「総合企画局」は元々「企画調整局」といい,市全体の調整等を行っているセクションなのだが,正直なところ,実態としてはどうしても縦割りが強い。「色んな政策・施策に横串を刺すのが我々の仕事だ」と言いながらも,どうしても目の前の自分達の課題や事業に目がいってしまい,なかなかそういう役割を果たせていないというのが現状だ。
 先ほども話があったが,特定の地域を対象にするとそこに対して色んな関わり方ができ,いわゆる相互行政が可能になるが,市政全体でとなるとどうしてもそうした横の連携が薄まってしまうのかなという気がする。
 杉山さんに言っていただいたように,色んな課がつながって,連携して事態に取り組む,そうしていかないと良いものにならないとは思うので,どうにかしていきたいという思いはあるのだが…。

<永橋座長>
 非常に感激している。行政の方々がなかなか言いにくいことを正直に仰っていただいて,非常に励まされた感じがした。ありがとうございます。
 では事務局から,「市職員円卓会議」の説明をお願いしたい。

<事務局>
 資料8を御覧いただきたい。「市職員円卓会議」の趣旨については先ほどからお話しいただいている通りであり,目的は,「市民参加推進計画の改訂と手引きの作成に資する」ため,職員から情報を直接聴取するという形式で行ってはどうかと考えている。
 (1)「市民参加推進計画に掲げられた施策に基づく事業の実施状況とその効果等について職員の実感を聴取する」,(2)「市民参加推進のため現在必要と考える制度的バックアップ,あったら仕事が進めやすい仕組等,改訂計画に盛り込むべき内容の検討に資する職員のニーズを聴取する」,(3)「とりわけ,市民活動の支援や市民との協働を進めるに当たり,不安なこと,分からないこと,判断に悩むこと等の職員の課題意識を聴取する」,という場にしてはどうかと考えている。
 対象職員は,市役所,区役所・支所の企画担当,事業担当の職員等及びまちづくりアドバイザーなども含めることを念頭においているが,もっと広げても良いのかなという気もしている。
 実施時期は,11月上旬頃を想定している。内容は,市民参加推進計画についての簡単なレクチャー後に,(1)~(3)の目的に合う形での問いを投げかけて,ワークショップ形式で行うことを想定している。多くの意見を出していただくことに主眼を置くので,ワールドカフェのような形で皆さんに話していただく形式ではどうかと考えている。
 進行役については,委員の方に入っていただく,あるいは外のコーディネーターにお願いするということも含めて御検討いただきたいが,テーブルごとの話題内容をまとめて事務局で集約し,それぞれの部会で生かしていただきたいというのが「市職員円卓会議」である。

<永橋座長>
 11月上旬という日程での「市職員円卓会議」について,趣旨や内容についてご説明いただいたが,質問,意見があったらご発言いただきたい。

<小辻委員>
 一般の市民が市職員と接するのは,基本的には何か用事があり窓口に行った時だと思う。そういう意味で言うと,市民が市職員と接することが多いのは課や窓口での対応ではないかと思うが,そういう職場の方の実際の話を聞く機会があったりすると,手引き作成にあたっても良いことなのかなと思った。

<永橋座長>
 局長からも御提起があったが,市民参加や市民活動に関わってないけれど,実際には市民,区民と関わっている職員も実は沢山いる。窓口対応は市政参加の場でもある。どういった職員を呼ぶのかという点については,なるべく広い視野で考えていけたらなと思う。

<本城委員>
 円卓会議のような場としては,市民公募委員サロンに出たぐらいだが,サロンではキーワードがいっぱい出てくるが,時間的制約や事前にテーマを伝えていないので,キーワードの消化にまで話が進んでいないと感じる。
 市職員円卓会議については,多くの意見を聞くことに主眼を置くとのことだが,内容として3ラウンド行うとなると,やはりキーワードが飛び交う,まとまりのないものになるのではないか。例えば,事前に参加していただく方にアンケートのようなものを行い,その中から課題を抽出して深く話し合っていただくという方法というのは,時間的にタイトであったり,話題を制約することになって良くないのだろうか。

<永橋座長>
 実は本城さんと全く同じ気持ちだ。ざっくばらんに意見を言うという方法では,本城さんが懸念されたことは多分あるだろうと思う。事務局からワールドカフェ形式でという御提案をいただいたが,他の委員の皆さんからも別の方法案や大事だと思う事等ご意見をいただけたらと思う。
 お題の投げかけ方をしっかりするというか,円卓会議の目的をしっかり固める必要がある。その中で,職員の気持ちや市民参加に対するイメージなどを聞きながら,こちらの獲得目標にも合わせて話を聞いていく必要があると思う。意見を出しやすい場づくりも大事だが,議論を深めていく,そのやり取りもしないといけないと思っている。
 ここは僕自身ももう少し考えたいなと思っているので,本城さんと同じ気持ちがあるということをお伝えさせていただく。

<淀野局長>
 先ほど,自主勉強会と市職員円卓会議,これらのつながりを大事にしなければならないのではないかという趣旨でお話しさせてもらった。そういう意味で,市職員円卓会議のテーマも円卓会議開催に向けて行う3回の自主勉強会で掘り下げていった内容から設定するというようなことも考えられるのではないかと思う。

<永橋座長>
 ありがとうございます。スケジュールを確認すると,確かに自主勉強会を3回想定している。これは,現在事務局が計画の全204事業ごとに各部局等に進捗状況を照会していて,フォーラムとしてその確認をするために実施することを予定している。
 事業数が多いので3回に分けており,各回の組み立てはこれから考えることになるが,一応は,推進施策ごとに検討していくことを予定している。局長からは,その際に関係部局の人にも参加してもらい,「このように市民参加や市民活動について思っているのか」等,ある程度の感触を得たうえで,それを更に深掘りするという形で市職員円卓会議の方につなげていくのはどうかという御提案をいただいた。そういうことで,自主勉強会をやりながら市職員円卓会議のプログラムも考えていけるのかなと思う。
 さて,実は第1回目の手引き作成部会が10月の上旬,1回目の自主勉強会後に予定されているのだが,その点について事務局に説明をお願いしたい。

<事務局>
 まずは手引き作成の方が非常にタイトなスケジュールなので,できるだけ早く始めた方が良いのではないかというのが理由の一つ。
 また,自主勉強会の中で得られた情報が部会に生きてくるということも考えられるので,勉強会では手引き作成に関連しそうな施策・事業の進捗状況から確認していただいて,まずは手引き部会が動き出せる体制のようなものを作っていただいてはどうかということで,とりあえずこのようなスケジュールを提案させていただいた。

<永橋座長>
 つまり,第1回目の自主勉強会で手引き部会に関連する施策・事業の進捗状況を確認すれば,その後,手引き部会の作業をスタートできるという意味での御提案ということか。
 このスケジュールの組み立て方について,御意見はあるか。
 「第2期京都市市民参加推進計画」の47ページに施策一覧が記載されているが,実は大きく分けて,[1]市民の市政への参加の推進,[2]市民のまちづくり活動の活性化,[3]情報の提供・公開と共有,[4]計画を着実にするための推進体制,と4つの施策がある。
 今後のスケジュールの趣旨から申し上げると,第1回目の勉強会はおそらく,[2]市民のまちづくり活動の活性化,あるいは[4]計画を着実にするための推進体制について確認していくことになるかと思う。どのように区役所と本庁が連携して市民活動あるいはその他の活動を進めていくのか,その辺りのところが多分テーマになってくる。
 事務局,その理解でよかったか。

<事務局>
 はい,概ね我々もそういうイメージを持っている。

<永橋座長>
 皆さんいかがか。先に資料9「市民参加円卓会議」の話を進めて,その後またやりとりの時間をもちたいと思う。ではここの御説明を事務局からお願いしたい。

<事務局>
 「市民参加円卓会議」については毎年1~2月頃,様々なテーマで開催していただいているが,今年は計画の改訂をテーマにしてはどうかと考えている。開催目的案として「市民参加推進計画の改訂に向け,市民参加推進フォーラム委員による計画進捗評価案を市民に説明し,それに対する意見を聴取し,評価の修正に資する。また,計画に盛り込むべき新たな視点や,施策,事業のアイディア等を市民から提案を受ける」と記載しているが,そういう場にしてはどうかということである。
 対象者については,広く一般市民の方々,30名程度の参加を想定している。
 実施時期は,部会での進捗評価の進み具合にもよるが,平成27年1~2月が現実的ではないかと考えている。
 内容としては,フォーラムの委員の皆様から計画の一次評価について御説明いただき,参加者とのグループ討議で,たくさんの話を聞けたらと思っている。そのために,1テーブル4人くらいの小さいグループでしっかりと皆様が市民の方々から意見を聴くという形をとってはどうかと提案する。その中で,フォーラム委員皆様の一次評価に対する意見と,計画の改訂にあたっての視点や具体的な取組のアイディアを引き出していただくのはどうかと思っている。
 テーブルごとの話題内容を皆様に取りまとめていただいて事務局で集約し,集約結果は部会にフィードバックして,市民意見を踏まえた二次評価を取りまとめていただくという流れにつなげていただければ,と考えている。

<永橋座長>
 皆さんの方から疑問,御意見,アイディア等あったら承りたいと思うがいかがか。

<芝原委員>
 言葉の確認だが,ここで出てくる一次評価,二次評価の「評価」というのは,どういったものをイメージしたら良いのか。例えばAの事業について5段階評価のようなことを行う「評価」なのか,それとも「ここまで出来ているが,ここをこうしなければいけない」というような意見を付けるのが「評価」なのか。

<事務局>
 私共の持っているイメージは,個別の事業の評価ではない。個別の事業が実施された状況等を踏まえて,その事業が関連している45の施策について,実施されている事業は施策の主旨を実現できるものになっているのかというようなことを,具体的に御意見をいただいて評価していただくイメージである。

<芝原委員>
 204の事業を理解した上で,その事業の上位にある施策の達成状況等をまとめていくということか。

<事務局>
 そうだ。

<永橋座長>
 自主勉強会の中で,事業の趣旨や施策とのつながりといったものを理解する作業を行い,「この事業とこの事業を結びつけて実施すれば,この施策をもっと実現できるのではないか」,「この施策はこのような形で表現できたら良いのではないか」などの見立てもできるのでは,と思っている。
 「評価」することは難しい。評価軸と,評価の視点について,自主勉強会を通じて我々の中で豊かにしていく作業もしてみたいなと話を聞いていて思った。他に意見等あるか。

<芝原委員>
 市民参加円卓会議の資料に,「改訂計画に盛り込むべき新たな視点等」とあるが,それは施策レベルなのか事業レベルなのか。「こういう施策をもっとやっていくために,こういう事業が今までなかったけれどもあった方が良いのではないか」ということも含むのか。

<事務局>
 市民の方からは,個別の事業レベルで,「このようなことをやらなければならないのではないか」というようなお話しが色々出てくると思う。
 フォーラムとしては,「こういう施策により力を入れて取り組むべきではないか」とか,「もう少し新しい視点を加えてはどうか」というように,施策レベルでの御提案をまとめていただくことになるかなと思う。

<芝原委員>
 現計画には45施策あるが,例えばそれを「50施策に増やそう」というよりは,「45施策の中で,Aの施策はもう少しこういう視点でやった方が良い」みたいな感じか。

<事務局>
 そうだ。

<芝原委員>
 「45施策を35施策に減らそう」ということは可能か。

<事務局>
 それもあり得る。第1期計画の見直しの際には,当初の55施策が,整理統合した結果35施策になった。増えるのも減るのも両方あると思っている。

<永橋座長>
 ありがとうございます。市民参加円卓会議についても,これからの自主勉強会や作業の中で更に具体化していけると思う。
 計画改訂部会の作業ではおそらく,市民の方,色々なNPOや団体の方に御参加いただくことになると思うが,施策・事業だけではなく,それを実施する職員の姿勢や能力等にも話が及ぶと思う。そして,そこで出た様々な御意見は,手引き作成の方にも生かせるのではないかという気がしている。他に何か御意見等あればうかがいたいが,いかがか。

<高田委員>
 こういう「評価」というものは,最初に出すものの影響がすごく大きいと思う。二次評価,三次評価は一次評価を調整していくという形になるかと思うが,であればなおさら,最初の評価がすごく大事だと思う。どういう風に評価するかということも含めて非常に大事になると思うが,2つの円卓会議を経てまとめるというのも1つ案かなと思う。
 その後にパブリック・コメントを受けて二次評価というか,評価をたくさんするというのも手なのだが,もう少し一次評価の器を大きくするというのも良いかなと思う。

<永橋座長>
 「器を大きくする」という事についてもう少し具体的に教えていただきたい。

<高田委員>
 一次評価を出すにあたって幅をもたせるというか,余裕を持つというか,「市職員円卓会議」で一次評価を出すというのではなく,「市職員円卓会議」「市民参加円卓会議」も含めて評価するということである。「市職員円卓会議」だけで一次評価をするということになると,ある程度考え方をまとめて市職員円卓会議に臨まないといけない。そうすると,これからの議論の方向性を縛ってしまう恐れもあるので,今1つかなという気がしている。

<永橋座長>
 「評価」には価値判断が入ってくる。職員の側から見たものか,市民,あるいはNPO,各種団体から見たものか,それを併せ持ってどうなのか,ということを見る視点がフォーラムには求められているのではないか,ということで,高田さんの言うとおりだと思う。
 作業効率からいうと,一回目の作業がかなり後まで影響する,60~80%くらいが決まるというイメージをされていると理解した。
 私としては,どういう観点で事業や施策を確認していくのかということを,最初の自主勉強会等で丁寧に確認し,委員の間で忌憚なく分かち合っていくというのがすごく大事かなと思っている。「市職員円卓会議」で出た意見だから重視する,というように,決めつけてはいけないという自覚は持ちたいなと思った。
 フォーラム委員もこれだけいれば価値観や見る視点も違ってくると思うので,常に柔軟に,考えを柔らかくしていくというのは自覚したい。
 事務局が言う一次評価というのも,かっちりしたものではないのかなという気がしたのだが,事務局いかがか。

<事務局>
 資料として,来年7月にパブリック・コメント実施という27年度のスケジュールを提案している。そのパブリック・コメント実施の際に,実際の進捗評価と,それとセットにして,計画改訂に向けての素案を出すことを考えている。ここで初めて,多くの市民の方に広く問う形になり,実際の一次評価を出していただくという形になるかと思う。
 一次評価,二次評価という固い言葉を使ってしまったが,フォーラムとしては,「計画の進捗をどう見るのか」というようなイメージを今年度中にまとめていただく,ということが目標になるのではないかと考えている。

<竹内副座長>
 ここで言っている「一次評価」というのは,職員の話から見えた,「フォーラム委員が今手元にまとめられた実施実態のあらまし」のようなイメージだと思う。
 今年度から計画改訂に取り組むということで,前年度末に計画を確認した際には「たくさん事業があるがあまり進んでいないかな」という印象をもった。先日の勉強会終了後,もう一度「京都市基本計画」から「市民参加推進条例」を読んでみると,「凄くできている」という印象をもった。
 半年間での印象の違いが何によるものかずっと考えていたのだが,読む時の立ち位置が違うことが原因かと思う。市民側から読むと,「これが行われたことでどう市民参加が盛り上がったのか」というような期待を込めて読むので,進捗状況についても「まだもうちょっと…」という気持ちになる。しかし,計画に事業の実施状況を落とし込んで読んでいくと,「どれだけこれが出来たか」というアウトプット視点で読むことになるので,見方に違いが出てくるのだろう。
 高田委員の言う「一次評価が大事」ということについては私も同感だが,市民目線での意見も含めた一次評価を行おうとすると,おそらく3月末までには難しいと思う。なので,二次評価の際に行うことを意識しながら,11月くらいまでの勉強会等でまず京都市職員が実施した事業内容を確認し,取り組めたところ取り組めなかったところ,やってみたけれど迷いが生じているところはどこだという情報を集めて,私達フォーラム委員はどのように感じたか,どこをもう少し掘って聞いていかなくてはいけないと思うかということなどについて検討するぐらいかと思う。
 「一次評価」「二次評価」という言葉については,私達同士ですり合わせて使わないとまずいなと思った。

<永橋座長>
 私達自身もそのような「見る視点」や,「判断する力」というのを増やしていかなくてはいけないだろうし,アウトプット目線,あるいは市民目線,行政目線,どちらの視点も併せもちながら,「これはどうなのだろう」と考えながらやっていくという作業を11~1月くらいまでで行う中で,今日のような議論を継続していくことが必要だと思う。
 「一次評価」ではなく「見立て」という言葉を使わせてもらうと,僕自身はその「見立て」をすごく楽しみにしている。皆さんと色んな見方や考え方についての議論が活発にできたら,大きな間違いをせずに済むのではないかという気がしている。

<辻副座長>
 12月までにやることで考えると,「市民参加円卓会議」の持ち方についてはしっかり考えていかなくてはいけないと思う。その「見立て」のようなものを12月までに私達が持ったとして,目的,イメージのような話をするためには,「それを市民に見せて何か有益なことを言ってもらえるのか」とか,「進捗状況のデータを見せて何をどうするのか」ということ等がまだはっきりしていない。せっかく市民に参加してもらうので,そういうところももうちょっと考えてみないといけないかなと思う。

<永橋座長>
 「市職員円卓会議」,「市民参加円卓会議」,これらを有意義なものとして実施するために,丁寧にデザインしていけたらと思う。そういう場をどうデザインするかということも一緒に考えていきたい。
 ここからは部会に分かれて,部会ごとにイメージを話し合ってもらったりしたいと思う。
 計画改訂部会に参加したいという方,挙手をお願いする。
  (辻副座長,本城委員,石井委員,小辻委員,芝原委員,杉山委員,高田委員)7人
 手引き作成部会の方に参加したいという方,挙手をお願いする。
  (竹内副座長,西村委員,野池委員,林委員,村上委員)5人
 司会はそれぞれ副座長にお願いする。できれば部会長を決めて欲しい。必ずしも部会長が全てをしなくてはいけないということではないので。副座長イコール部会長ということでもない。その辺りも含めて,それぞれのグループで15分程度話し合ってほしい。

(15分)

<永橋座長>
 では,副座長から,各部会で挙がった意見について紹介していただいてもよろしいか。

<竹内副座長>【手引き作成部会】 
 部会長を選ぶところまではいかなかった。
 皆さんから「こんなものが作れたら良いな」という思いをうかがったが,やはり「職員の声をきちんと聞いて作りたい」という思いが共通していた。「作って終わりではなく使われるものを意識して作りたい」という意見が挙がり,「どうしたらそうなるか」ということ関しては「失敗や困った経験から拾っていく」という意見があった。また,出し方見せ方として「ジャンル別やカテゴリー別で作成する」ということや,前回の勉強会で気づいた本庁と区役所の職員の違いから,「市職員」と読む対象をひとくくりにするのではなく,市民参加に関わる業務の経験がある職員と経験のない職員を想定しながら,少し区別する見せ方があるのではないかという意見があった。
 「そもそも市民活動とは何か,NPOとは何か,京都にあるNPOがどんな市政やまちづくりの活動をしているかということ自体知らないので,そこにも踏み込んだものを作りたい」という期待など,そういう意見も挙がった。

<辻副座長>【計画改訂部会】
 「評価」とは何を評価するのかという話になった。「アウトプット」をいくら収集しても「アウトカム」は得られないのではないか,本当に必要なのは色んなことをやってきた上で,本質的な目的にどうつながっているのかとかという,そのレベルでの評価ではないかという話になった。今集めてもらっている細かな事業別の情報と,実感等をどう繋げるか,そこにギャップがあるとしたら,それをどうすり合わせていくのか,という意見が挙がった。ボリュームがあるので読むのが大変だという意見もあった。

<永橋座長>
 ありがとうございました。部会長に関しては,やっても良いという方は事務局に名乗りを挙げてください。名乗りがなければ,私の方から御尽力いただけないかとお願いしに参るのでよろしくお願いいたします。
 「評価」という点に関しては,何がどのように行われていて,どういう状況なのか,それに関わる職員さんはどういう気持ちでされているのか,それに対して市民はどのように思っていて,何がどう変わったか変わっていないのか,ということを,きちんと理解するのが先かなと思った。
 「評価」というのは「エバリュエーション(evaluation)」というのだが,「バリュー(value)」という言葉が入っている。「価値」だとか,そのことが持っている「可能性」を掴むという意味を持つのが「エバリュエーション(evaluation)」,つまり「評価」なので,しっかりと本来持っている,本来発揮できる「価値」は何なのかということを見定めながら,起こっていることを丁寧に理解していく必要があると思う。
 そのためには,出来ている,出来ていないだけではなくて,自主勉強会に当該職員に来ていただく中で,実施にあたっての思いだとか,実現にあたっての障害なども含めて学ばせていただくというプロセスは,どちらの部会にとってもすごく大事なのかなと思った。また,市民目線での検討も大事だということも学ばせていただいた。
 次の自主勉強会は9月下旬開催になる。情報を取りまとめたものをどう解きほぐしていくか,そこで当該の職員さんを呼ぶかどうか等も含めて,一旦事務局と座長・副座長で検討させて欲しい。

(4) その他
<永橋座長>
 次の議題である,審議会についての話に移りたいと思う。

<事務局>
 では資料10に基づいて御報告させていただく。前回第44回の会議以降に設置について事前協議を行った附属機関について報告させていただく。3つの附属機関について事前協議を行ったが,このうち「京都市客引き行為等対策懇談会」についてのみ一部非公開で,市民公募委員も選任されない。一部非公開とする部分については,特定の事業者などの事業活動に関する情報,すなわち情報公開条例に定める非公開情報を取り扱う,と認められる。また,市民公募委員不選任の理由としては,早期に市街地での客引き行為等の対策を実施するため,短期集中で専門的見地からの検討を行う必要があることから,という説明がされている。一方で,アンケートなどで市民意識の調査等はやっていきたいというようなことは聞いており,今回公募委員の選任は難しいとのことであった。一定やむを得ないということは認められるが,私共としては,客引き行為等というのは広く市民にとってどうなのかというところもあるかと思うので,こうした施策の分野について,今後第三者意見を聞くというケースがある場合には,ぜひ公募委員の選任について検討してほしいという意見を付している。

<永橋座長>
 ありがとうございます。3つの審議会について,非公開内容,公募委員を設けない「客引き行為等対策懇談会」の御説明や,今後こうした分野で新しく審議会等を設置する際には市民公募委員の意見を取り入れるのも重要ではないか,という御提起を事務局からいただいたが,皆さんから何か御意見,御提起はあるだろうか。

<竹内副座長>
 「京都市基本計画点検委員会」について。委員を市民公募で選任し,1年任期で4回の会議の出席を依頼することになっている。基本計画という大きな計画の点検なのに,公募委員に対する「事前レクチャー」と「顔合せ」の実施が「無し」で大丈夫なのかとちょっと思った。

<永橋座長>
 大事に進めていただきたいという期待も込めて,もし何かあったら市民参加推進フォーラムも協力するという意見があったということを,担当課にお伝えいただきたい。

<事務局>
 フォーラムからそのような提言があったということは原課にお伝えさせていただく。

<永橋座長>
 ありがとうございます。市民公募委員については,市民公募委員の方々だけではなく,公募委員を司っている審議会の事務局の方々との勉強会や,「事務局として市民公募についてどう思っているのか」ということを聞ける場を持ちたいという考えもある。今年度はスケジュールに入っていないが,このフォーラムのミッションとしてすごく大事なことかなと思っているので,お伝えしておく。
 本日は,全体のスケジュールを共有させていただいた。「『市職員円卓会議』『市民参加円卓会議』をどのような場にしていくのか」ということについては,今後自主勉強会をふまえて,計画の現状やどのようなことが大事なのかということの見通しがついてから,更に丁寧に場のデザインについて考えていきたいという議論になったと思う。

(自主勉強会のスケジュール調整)

<永橋座長>
 では次回自主勉強会については,9月30日の15~17時に開催したいと思う。
 予定の時間となったが,ユーストリームへの意見や,視聴者数については,どうか。

<事務局>
 意見はない。5名の人が御覧になっているようだ。

<永橋座長>
 ありがとうございます。傍聴の方で「これだけは言っておきたい」ということがあればぜひご発言いただきたい。

<傍聴者1>
 初めて参加させていただいたが,議論がほとんど抽象的でさっぱり分からなかった。もっと具体的に,部署や提案など具体的な話をしてほしい。

<永橋座長>
 申し訳ない。これから具体的に詰めていくことで,計画作成,手引き作成につながっていく。御提起ありがとうございます。

<傍聴者2(前公募委員)>
 レシピ作成で大変だった覚えがあり,今年手引きを作成する方は4月から取り組んでおられるだろうなと思っていたが,まだのようなので,これから大変だろうなと思っている。 
 私は今,障害者施策の評価をする市民公募委員になっており,「評価するというのはどういう政策においても大変だな」というのが今日傍聴してよく分かったので,来年度くらいにある会議で生かしていきたいと思った。このフォーラムも評価のことを色々とやるようなので,勉強させていただきたいと思う。

<永橋座長>
 フォーラムはOBOGの方々にも積極的に議論や作業に御参加いただくということをしてきたので,どうぞまたよろしくお願いいたします。
 それではここで事務局にマイクをお返しする。

<事務局>
 以上をもって「京都市市民参加推進フォーラム」第45回会議を閉会させていただく。

4 閉会

資料

会議資料

担当課等

総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働・公民連携担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

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