第38回市民参加推進フォーラム
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2013年5月13日
案件名
第38回市民参加推進フォーラム
開催日時
平成24年12月20日(木曜日)10時00分~12時00分
開催場所
京都市役所 寺町第4会議室
(京都市役所北側 寺町会議室棟 2階)
議題
ア 平成24年度の市民参加推進フォーラムの取組について
イ その他
公開・非公開の別
公開
議事内容
【出席者】市民参加推進フォーラム委員12名(伊藤委員,大西委員,岡野委員,菅原委員,添田委員,竹内委員,谷口座長,辻委員,西田副座長,西野委員,松本委員,山中委員)
【傍聴者】3名
【特記事項】動画共有サイトUstream(ユーストリーム)による会議のインターネット中継を実施
【内容】
1 開会
2 座長挨拶
<谷口座長>
フォーラム今年度3回目の会議となる。部会にて青少年モニターのアンケート結果や,若者の市政参加についての議論を行ってきた。本日も部会での議論も踏まえながら,年明けに行う,市民公募サロン・市民円卓会議について考えていきたい。市民円卓会議に多くの若者に参加していただきたい。選挙投票率をみても,若者の投票率は低い。若者と何をどう意見交換する場をつくるとよいか忌憚のない意見をいただきたい。大事な議題だと思うので,よろしくお願いしたい。
<事務局>
谷口座長ありがとうございました。以後の進行は谷口座長にお願いする。
3 議題
<谷口座長>
本日は大きく3つ議題がある。
部会で検討してきたことと,市民参加円卓会議につきましては一連のものであるため,合わせて検討していきたい。まず,部会の検討状況について西田委員にお願いする。
(1)協力・連携の在り方検討部会の検討状況について
(2)市民参加円卓会議の開催について
<西田委員>
議題(1)協力・連携の在り方検討部会の検討状況について,(2)市民参加円卓会議の開催について合わせて説明させていただく。
まず,資料4「第5回協力・連携の在り方検討部会 摘録」について説明する。重要な議題の一つは「青少年モニターアンケート」の結果を踏まえた,今後の課題となる事項への対策についてである。もう一つの重要な議題は,「青少年モニターアンケート」の結果に基づいて,平成25年2月に開催する「市民円卓会議」をどのように進めていくかについてである。詳細については資料4の摘録を御覧いただきたい。
では,資料5「青少年モニターアンケートの結果について」を御覧いただきたい。
本市で実施している青少年モニターには,125名の方にご登録いただいている。その中で,アンケートに回答いただいたのが28名,回収率が22.4%となっている。統計資料として,青少年の全ての状況を反映しているとは言い難いものである。ただ,28名の方々から頂戴いたしました一人ひとりの意見をしっかりと受け止めて,議論を進めていきたい。
まず,問1を御覧いただきたい。これは回答者の属性や関心分野をまとめたものである。関心の高い分野が「福祉・保健分野」,「芸術文化・スポーツ」,「教育」,「まちづくり・都市計画」に関心を持たれる方の割合が非常に高い。余談であるが,全国的には市民活動団体は福祉分野が多いが,京都で活動されている市民活動団体の分類ではまちづくりに関する団体が非常に多いのが特徴である。
問2「あなたが青少年モニターになった理由は何ですか」を御覧いただきたい。「友人や知り合いにすすめられたから」,「若い世代の意見を活かしてほしいから」の順に回答が多く,広報や口コミなどの繋がりから参加いただけた結果となっている。同じく問3「あなたは青少年モニターを何で知りましたか」についても,「友人や知り合いからの口コミ」が非常に多くなっている。また,もう一つの特徴として「青少年活動センター・市民活動センターの窓口・掲示物・案内など」が挙げられる。
次に,問4「京都市では市民の皆さんの市政に対する理解を深めたり,意見を市政に反映したりするために,次のような取組を行っています。あなたは,これらの取組に参加したことがありますか。また知っていますか。」について,「参加したことがある」の項目の中で,比率が高かったのは「ワークショップ」である。様々な取組がある中で,青少年にはワークショップのように議論する取組への参加の割合が比較的高かった。
一方で「知らない」の項目では,「市長への手紙」や「審議会等の公募委員への応募」,「審議会等の傍聴」の比率が高いのが特徴的である。一般的に青少年の参加率が低いと言われているが,ワークショップ等での参加率は高く,一方で既存の制度の認知度は低いというのが特徴である。
次に,問5「問4の取組に参加したきっかけや理由を教えてください」という質問に対しては,「1知人に勧められたから」,「2興味があったから」,「3自分の知識として必要だと思ったから」,「市営保育所の民営化について納得がいかなかったため」,「ユースサービス協会の企画として,ユースアクションプランのパブリックコメントが行われていたため」など,個別具体的な意見をいただいた。
次に,問6「問4の取組を何で知りましたか。」を御覧いただきたい。「市民しんぶん」,「友人や知り合いからの口コミ」が非常に多い。
次に,問7「あなたは,関心のある分野で,市政に参加する場合,どのような方法なら参加したいと思いますか。また,現在取り組んでいない方法についても提案があれば,その他の欄に記入してください」という質問に対して,「アンケート調査に回答する」,「ワークショップに参加する」の回答が多かった。青少年モニターの方は,積極的な参加が見受けられる。また,もう一つの特徴として「市が主催するイベント等に協力する」や「市民参加フォーラムに参加する」,「町内会・自治会や市民団体の活動を通じて参加する」が挙げられる。
次に,問8「あなたが,関心のある分野であっても市政に参加しにくい事情がある場合,その事情を教えてください。」に対しては,やはり一番多いのが「参加する時間がない」,「参加する時間が合わない」である。最近の学生さんは,非常に忙しくされているので,時間的な制約があると考えられる。また,特徴的な点では「一緒に参加する仲間がいない」とする回答者が多かった。
次に,問9「あなたは,この3年間に,次のような地域や社会をよりよくするための活動に参加したことがありますか。」という質問に対して,「お祭りなどの地域の伝統行事」,「募金活動や献血」,「地域を活性化するための活動」の順番で回答が多かった。これは,参加を受け入れる側に一定のノウハウがあるので,参加しやすいのではないかと考えられる。
問10「問9の活動に参加したきっかけや理由を教えてください」という質問に対しては,「1楽しそうだから」,「2大学のボランティアセンターやNPO,友人などからの情報得て,その紹介で」のほか,「6大学のサークルの活動で」など授業での参加が見られた。このことから,きっかけをうまく提供できれば,参加しやすいのではないかと考えられる。
問11「青少年モニターになっての感想や,青少年が気軽に,市政や社会を良くするための活動に参加しやすくなるためのアイディア等がございましたら,自由に記入してください。」という質問に対しては,「1青少年モニターは100名程度いると聞いていたが,ワークショップ参加者は驚くほど少なかった。実際,どんな感じだったのか,写真や映像がもっと表に出れば,少しは参加する人も増えるのではないか」,「4なかなか集まって話す場には参加できないが,アンケートという形でも何かに加われているという実感を持てて嬉しい。フェイスブックなどのページがあれば,青少年にとっても身近になるのではないかと思う。」といった回答があった。
また,次のページ「青少年が気軽に参加しやすくなるためのアイディア」に対しては,情報発信や,「2予算的に難しいかもしれないが,参加者に図書カードを進呈するなど,見返りのようなものがあれば参加者は増えると思う。」,「8大学の講義,地域や大学の図書館で告知する(例えば,政策学部の教授などに授業の一環で紹介してもらう,ボランティアを経験した学生に告知してもらうなど)」といった意見をいただいた。さらに,「13青少年の中でも大学生は地方から来た人も多く,就職先次第では京都市民ではなくなる。その就職先が決まるまでは,就職活動が忙しく時間的に余裕がないし,決まってからは,学生生活を楽しむことに費やす。」という回答があった。つまり,「自分は京都市民だ」というアイデンティティがない人にとっては,市政などどうでもよい。これを読みかえると,どうしたら京都市民だと自覚してもらえるかということにもなる。
この結果を基に,青少年の方々が積極的に市政や地域活動に参加するにはどのような取組をしていけばいいかを具体的に考えていくために,青少年の社会参加をテーマに「市民参加円卓会議」を企画している。資料6を御覧いただきたい。
プログラムとしては,開催の趣旨説明を行った後,青少年モニターアンケート結果の概要説明や京都市政に関する認知度チェックの案内をする。その後,実際にグループワークを進めていくことを予定している。グループワークでは,はじめに自己紹介をしていただき,「今日はどんな思いで来られましたか?」ということで,青少年の方々が現在思われている課題などについてお話しいただく。
その後,「青少年が社会の主役になるには~青少年の参加を増やす~」というテーマで,青少年モニターアンケートの結果から選び出した4つの課題について自由に語り合っていただき,グループごとにワークシートを完成させていただくことを予定している。
青少年モニターアンケート結果から見えてきた活動しにくい理由として,「1参加する時間がない」,「2参加の情報がない」,「3自分の関心と合う参加情報がない」,「4一緒に活動する仲間がいない」の4つの課題を挙げております。この課題を議案とし,「どうすればもう少し参加につながるのか」ということをグループ毎にアイディアなどを話し合っていただき,最終的に資料6の「ワークシート」を完成させるという予定である。グループワークの時間は100分を予定しておりますが,間にグループ毎に休憩を挟みながら進めていくことを予定している。
円卓会議で出た意見は,当フォーラムの方でも真摯に受け止め,3月に開催する全体会議で議論して,青少年の社会参加を進めていくために,具体的な行動としてどうすれば良いのか,フィードバックしていく方向性で進めていきたい。資料6が市民円卓会議の企画,ワークシート,チラシとなっている。
以上で資料4,5,6の簡単な説明とさせていただく。
<谷口座長>
西田副座長ありがとうございました。説明が長くなり恐縮ですが,資料7を御覧いただきたい。
青少年モニターアンケートにご回答いただけた数が非常に少なかったということで,青少年活動センターの利用者の方に直接,追加アンケートを実施致した。結果の説明を事務局にお願いしたい。
<事務局>
資料7についてご説明させていただく。前回の部会終了後,勤労福祉青少年課において,青少年活動センターの利用者を対象とし,前回のアンケートの設問とほぼ同じ形でアンケートを実施いたしました。ご回答いただけたのが,施設利用者のうち65名の方で,男性が27名,女性が38名でございます。年齢層としましては,20~24歳となっております。年齢層としましても,青少年モニターの方よりは若く,職業などにつきましても大学生が5割,社会人が3割となっております。次のページを見ていただきたい。関心分野に違いが出ております。例えば,モニターの方は福祉・保健に一番関心を持っておられたのに比べ,利用者の方は40%を割っている。また,違いが顕著に現れたのは地方自治である。モニターの方は5割近くであるのに対し,利用者の方々は1割程度となっている。
モニターの方は市政や社会参加に高い関心を持ってモニターに登録されていると思われるので,そのような点で意識の違いが現れたのではないかと考える。数字には出ていないが,青少年活動センターを利用されない若者が大多数である。
次に問2(問4)「京都市では,市民の皆さんの市政に対する理解を深めたり,意見を市政に反映したりするために,次のような取組を行っています。あなたは,これらの取組に参加したことがありますか。また,知っていますか。」を御覧いただきたい。ワークショップを「知っている」,もしくは「参加したことがある」が比較的に多いという点では,傾向としてはモニターの方と似ている。しかし,「パブリック・コメント」,「審議会等の公募委員への応募」,「審議会等の傍聴」についての認知は非常に低い結果となっている。この点が顕著に現れている。
次に問3を御覧いただきたい。市民しんぶんが情報源として活用されていたが,利用者の結果は25%を切る結果となっている。また,口コミも10%を切り,モニターの方とは差が開いている。
次に問5(問7)「あなたは,関心のある分野で,市政に参加する場合,どのような方法なら参加したいと思いますか。また現在取り組んでいない方法についても提案があれば,その他の欄に記入してください。」を御覧いただきたい。ここでは,「審議会等の委員として意見を表明する」と答えた方が誰もいないという非常に残念な結果となっている。事務局としても審議会等への若者の参加を進めていきたいと考えているが,そのようなものには参加したくないという傾向が現れている。一方で,「ワークショップ」や「アンケート調査」など自宅にいながら参加できる項目に対しては比較的高い割合となっている。
次に問6(問8)を御覧いただきたい。「参加する時間がない(忙しい)」,「参加する時間が合わない」という項目が全体の中で比較的高い結果となっている。モニターの方との違いとして,「内容が難しい」,「市政に興味がない」が共に2割程度おられる結果となっている。また,「一緒に参加する仲間がいない」については,モニターの方は35%の方が選択されていたが,利用者はそれほど周りには影響されないという結果である。
また問7(問9)「あなたは,この3年間で,次のような地域や社会をよりよくするための活動に参加したことがありますか」を御覧いただきたい。数字の上で一番多いのが,お祭りなど地域の伝統行事という結果になっている。しかし,モニターの方の5割近い方が「参加したことがある」と回答したことに比べると,若干低い数字となる。一方で「地域の清掃・緑緑化・活動など,環境保護やリサイクルに活動する」はモニターの方より高い数字である。
次に問8(問10)「問7の活動に参加したきっかけや理由を教えてください」を御覧いただきたい。モニターの方は知識を増やしたいなど自発的な答えが多かったのに対し,利用者の方は青少年活動センターの人からの声掛け,地域の方からの声掛け,家族からの勧めの答えが多い結果となった。
問9「青少年がより気軽に、市政や社会を良くするための活動に参加しやすくなるためのアイディア等がございましたら、自由に記入してください」を御覧いただきたい。こちらはモニターの方と共通する点で,「意見を反映してもらえる実感を得られるようにする」や「青少年向けのやさしい情報誌があればいいと思う」という意見があった。また「活動の場が魅力的な他所との出会いの場になっていることが大事だと思う」という意見もあった。
傾向としてはモニターの方と利用者の方は近いものがあるが,意識の部分で違いが見られる。
<谷口座長>
ありがとうございました。今回はモニターの方のアンケートが少なかったということで,青少年活動センターを利用されている方に追加でアンケートを実施した。期せずして若者の多数派の現状が浮き彫りになった。
ここからは皆さんと一緒に議論していきたい。議題は円卓会議のプログラムと広報手段について30分から40分で議論していきたい。まずは,アンケート結果の感想や質問等を自由に議論していただきたい。その後,円卓会議のプログラムについて議論を進めていきたいと考えている。
<伊藤委員>
座長も述べられていましたが,青少年モニターアンケートだけでは足りないということで,青少年活動センターの利用者に追加でアンケートを実施したことは非常に良い。モニターと青少年活動センター利用者の違いは,事務局から報告の通り,志の違いでギャップが生まれていると考えられる。今後,若者たちの社会参加を進めるにあたって,底上げをして全体を上げる。そして,志のある人をより推進して,成功事例をつくる。この二点が今後,円卓会議の進め方のポイントになるのではないかと,アンケートを見て感じた。
<松本委員>
資料7の問7の回答では,「2地域の清掃・緑化活動など,環境保護やリサイクルに関する活動」の回答が多かった。回答が多かった理由として考えられるのは,テーマが明確だからだと思う。このことから,テーマを明確にして,投げ掛ければ答えは返ってくると思われる。
<西野委員>
自らの若い頃と重ね合わせてアンケート結果を見てみると,自分自身は青少年モニターや青少年活動センターを利用されている方々と違う層に属していた。情報が入らないどころか,意識を持って行動すらしていなかった。伊藤委員から指摘があった,全体の底上げをするのか,意識のある方にリーダーシップを発揮してもらうのかという点においては,私はリーダーシップを発揮してもらえる方を育てていく方向が望ましいと考える。私自身,10年前から市民活動に参加しているが,市民活動に参加していない方々から「西野どうしたんだ」と言われるようになった。私のような立場の人間がリーダーシップを発揮して,市民活動などの重要性をアピールすることで,周りの方の考え方が変わっていくのではないかと考える。
<菅原委員>
資料7の問9「アイディアを書いてください」を御覧いただきたい。青少年活動センターを利用されている方は,市政に全く興味がないというわけではない。市政というものが大きすぎて,生活と結びついていないと感じているのではないかと私は考えていた。しかし,問9の8「活動の場が魅力的な他者との出会いの場となっていることが大事だと思う。」や9「小さい頃から市政が自分の身近にあることを意識してもらうため,小学校・中学校を市会議員が見てもらう」という回答を見ると,しっかりと考えているという印象を受けた。また,7「青少年が市役所に気軽に立ち寄ることのできるような場がほしい。青少年向けのやさしい(市政)情報誌があればいいと思う。」という意見で,2月の円卓会議には間に合わないかもしれないが,青少年向けのやさしいリーフレットを青少年と共に作成するのも良いのではないかと考えている。
さらに,ターゲットを絞るという点で,2本立てを提案する。モニターの方だけでなく,青少年活動センターを利用されている方も対象とする。そして,底上げをするというのも重要だ。
<岡野委員>
アンケートの問2を御覧いただきたい。設問の7,8,9は他の設問と属性が違い,又設問が多すぎるとアンケートの結果がぼやけてしまうのではないか。
次に,問7を御覧いただきたい。市民参加推進というものは行政に興味を持っていただいて,参画していただき,何かを変えたいという思いで進めていくものである。地域の活動に参加することは,少し離れているのではないか。
また,若い方には実際に活動に参加していただくことが重要だ。その理由は意識の高い若者は多くいるが,活動するフィールドがない。街には多くの課題が溢れている。その課題について,話し合っていただき,実際に活動に取り組んでいただくべきだ。
<竹内委員>
菅原委員や岡野委員の発言から,具体的に関わる場面がある方が取り組みやすいという点から,具体的なテーマを掲げて集まっていただく。そうすることで参加を広げていく。そして,集まっていただいた中から,リーダーのモデルを形成することを提案する。
<添田委員>
問11の13を御覧いただきたい。京都の若者には2種類あり,一つは地方から来る若者。もう一つは,もともと京都に住んでいる若者。この両者の市政に対する意識をどのように融合させるかが大きなポイントである。地方から来る若者をどのように京都の街に馴染んでいただくか,もともと京都で育った若者をどのようにして市政に興味を持っていただくか,同じ若者でも市政に興味を持っていただく方法が違うことを意識しなければならない。地方からの若者はまちづくり推進協議会が受け入れをどう強化するかが重要だ。また,もともと京都で育った若者に市政に対して興味を持っていただくために,青少年になってからではなく,幼いころから市政に興味を持っていただけるように取り組む必要がある。そのために,京都市に多くある児童館をどのように運用させるかが重要である。市政に興味を持っていただく一番の最初の芽をどこで育てるかが重要だ。また,口コミという話題も出ていたが,口コミの原点となる方がどのような意識で口コミを広めていたかという点も重要だ。
<山中委員>
回答率の22%という数値は選挙時の若者(20代)の投票率と似ている。若者の社会に対する関心というものはこの程度である。しかし,若者の関心のあるテーマであれば,行動を起こす。市民円卓会議のテーマは抽象的で,若者は反応しにくい。テーマを具体的なものに変えていく必要がある。
<辻委員>
追加アンケートの特徴として,センター利用者は環境や子どもを見守るテーマには関心があり,活動もしているが,そこから次に政治に対して行動を起こすことに対しては,「難しそう」とか,「気が進まない」などハードルが高くなっている。円卓会議には,追加アンケートに答えていただいたような方々にも,疑問点などを述べてもらう必要があると思う。そのためには,現在のビラでは抽象的であるので円卓会議で具体的な取組をする必要がある。
<大西委員>
地域では,30年前に子ども会などが活発に活動していた。しかし,現在では子ども会など地域で子どもを育てる会はほとんど存在しない。また,祭りなどの地域参加に関しても,地域外からの参加はあるが,地域内での参加は少ない。地域参加から社会参加に繋がれば良いと考える。また,追加アンケートで審議会等の委員として意見を表明すると答えた方が誰もいないという結果は,審議会のための勉強の時間や参加の時間の確保が難しいということではないかと考える。
<西田委員>
市政参加を目的としてしまうと,どうしてもテーマが抽象的になる。青少年の生活に密着したような課題を解決していくためには,市政に積極的に参加していく必要がある。そのようなことアピールするために,円卓会議のプログラムに課題を具体的に明示した形で作るべき。
<谷口座長>
ありがとうございました。資料6を御覧いただきたい。この会議では,戦略会議を予定している。山中委員も述べられていた,若者の心に触れるテーマは大人の目線では分かりにくいので,若者からそのようなテーマを提案していただけたら良いと考えている。また,ターゲットをどこに絞るかという点においては,辻委員も述べられていた,行政や市政に積極的に関心はないが,社会参加には興味を持っておられる若者の声が聞きたいと考えている。ここからは,先ほどの意見を踏まえて,円卓会議を具体的にどのように進めていくべきか議論を進めていきたい。
<菅原委員>
青少年が自分のやりたいことを,積極的に意見を出していただけるような,グループワークのテーマに変更していただきたい。社会に対して思っている不満をどのようにして解決できるか,その解決方法の一つに市政に参加するという選択肢があることを市職員が提案していただきたい。また,市民公募サロンの際に行ったコントは良いアイスブレイクになったので,円卓会議でも是非とも取り入れていただきたい。
<竹内委員>
スタートのイメージを述べられていたので,ゴールのイメージを提案したい。円卓会議終了時に,皆がやりたいテーマを提示し,一番共感をいただいたテーマを次回のテーマにすることで,より多くの青少年の参加を促すことを考えている。若者の市政参加の他都市の事例を探したが見つからなかった。代わりに,ユースサービス協会の水野さんがオリンピック機構に提出されたレポートの中で,審議会を傍聴した若者の感想に対する水野さんのコメントが書かれているので紹介したい。その内容は,若者は審議会の本質を見抜いているということや審議会を面白いと思っていること,今まで参加しなったのは面白いか面白くないかもわからなかったからであろうと書かれている。面白いということが伝わるようにすべきと考える。大人が本気で悩んでいることを若者にも分かってもらうことが必要であると考える。
<岡野委員>
疑問点が二点ございます。まず一点目は,グループワークの議題案3「自分の関心と合う参加情報がない」という点。自分の関心に合うか合わないかで話を進めていくべきなのか。次に二点目は,案内に掲載している「市職員向けの業務マニュアルの改訂と周知など」が円卓会議とどう関係があるのかという点。
<事務局>
なぜ業務マニュアルかというと,我々が青少年のことを理解し,呼び掛けや情報提供などをできているのか反省しなければならない。青少年の参加をより推進していくためにも,反省点をマニュアルに盛り込んでいき,市役所内でも広がっていくのではないかという趣旨で掲載した。元々のチラシの案では,今回の議論を踏まえてどうするかという点が曖昧であった。何か目に見えるものが必要ではないかと考え,その具体案として,職員向けの業務マニュアルや町内会,NPO向けの青少年参加促進のリーフレットの作成を提案したものである。
<山中委員>
若者に,市政の問題点を述べていただく。それにより若者の関心のあることが明確になり,そこから話を展開させていくことを提案する。
<谷口座長>
ありがとうございました。市政参加より市政をどのように感じているかを議論の入口にすることで,具体的な議論になる。また若者だけでなく,大人も市政に対して疑問に感じていることを若者と話し合う。そして,次のアクションに繋がるテーマを,若者から提案していただけるプログラムにする。ターゲットは先ほどの議論を踏まえて,青少年モニターの方に加えて青少年活動センターの利用者の方,さらに加えて,市政に全く関心を持っていない若者にも参加していただけるような呼び掛けが必要である。
<西野委員>
今回のフォーラムで,グループワークの見直しをする必要があることが分かった。参加を目的とするのではなく,社会に対しての不満などのテーマから,それをどのように解決していくか。これを,ワークショップに取り込むようにする必要がある。また,円卓会議において気をつけなければならないのは,会議をいかせるようしなければならないことだ。
(3)市民公募委員サロンの開催について
<谷口座長>
ありがとうございました。次の議題に移りたい。市民公募委員サロンの開催について事務局の方からお願いしたい。
<事務局>
資料8に基づいてご説明させていただきたい。市民公募委員サロンは年に2回開催しており,今回は2回目となる。本市の設置する各審議会等に在籍する市民公募委員の交流を深めるとともに,それぞれの審議会での経験について意見交換をすることで,今後の審議会委員として充実した活動につなげることを趣旨として開催しております。開催は,平成25年3月を予定している。前回のサロンでは,今年度に委員になられた方に呼び掛け,公募委員になって不安に感じていることなどをお話しいただいた。今回は,全ての審議会の公募委員を対象にすることを考えている。内容については,冒頭で市民委員の制度化から10年になるということで,取組の経緯や推移等を話題提供とさせていただきたい。グループワークでは,市民公募委員になって感じることを,経験のある方や経験のない方も入り混じって,自由に語り合っていただきたい。ワールドカフェ方式で,6名ずつ5テーブルを考えている。各テーブルの進行役はフォーラムの委員の方にお願いしたい。最終的に,各グル―プが出た意見を共有し,谷口座長におまとめいただきたいと思う。
<谷口座長>
ありがとうございました。第1回の感想や第2回の進め方について話し合っていただきたい。
<松本委員>
第1回では,今まで市民公募委員に一度もなられたことがない方がほとんどであった。中には,自分が市民公募委員であることも認識されておらず,なぜ市民公募委員サロンに呼ばれたかも理解されてない方もおられた。テーブルの進行役をしたのだが,グループをまとめることの難しさを感じた。また,参加者の意見交換の時間が短いと感じたので,次回は意見交換の時間をもう少し増やしていただきたい。
<伊藤委員>
2点提案がある。まず,一点目として,前回の市民公募委員サロンの結果だけでなく,サロンに参加した市民公募委員の方が参加したことで変わったこともコメントに追加していただきたい。次に,二点目として,職員にも市民公募委員サロンに積極的に参加していただきたい。
<松本委員>
職員が,公募の手続きをしたり,他の委員よりもフォローアップを多くしたりすることを煩わしく感じていると聞いたことがある。職員に本音のところを聞きたいので,様々な部署の職員に市民公募委員サロンに出席いただきたい。
<辻委員>
今回の市民公募委員サロンの参加対象は,前回は参加できなかった方を対象にするのか,または前回も参加した方を対象にしているのか,どちらなのか。
<事務局>
前回は,初めて市民公募委員になられた方を対象とした。今回は,対象の範囲を広くしているので,前回参加されていない方や,前回参加された方だけでなく,市民公募委員OBの方も対象にしている。
<西野委員>
休憩などで他の委員の方と意見交換をし,市民公募委員サロンなどの運営について話し合っていただくことを目的とされているのか。
<事務局>
そのとおりである。また,市民公募委員の方々のモチベーションアップにも繋げたいと考えている。さらに,審議会の運営上の課題の把握にも活用したいと考えております。
<西野委員>
フリータイムの目的をお聞かせ願いたい。
<事務局>
フリータイムは,委員の方々の相互の交流を目的としている。
<西田委員>
市民公募委員サロンは概ね資料8の案のような流れで進めたい。本日の議論の話を整理すると,具体的に出た案としては,前回の公募委員サロンの出席者に前回のサロンに参加して以後の変化について話していただくこと,職員にも参加していただきたいということがあった。開催日時については,事務局に調整をお願いしたい。職員が業務で参加できるよう,平日の午後で考えている。
<事務局>
後日,メールにて,各委員の日程を調整させていただくので,よろしくお願いする。
開催日は3月11日以降で考えている。
<谷口座長>
これで議題3を終わりたい。ここからは,議題4その他に移りたい。
(4)その他
今年度は,京都市の市民参加に関する制度や事業を観察し,関係する市民や職員の思いも聞きながら,それらの課題や可能性を市民目線で議論すること目的としている。観察した事業について是非とも感想をお願いしたい。
<伊藤委員>
各区で良い取組を行っているが,個別の取組にとどまっているので,連携を活発にする必要があると感じた。
<菅原委員>
伊藤委員の意見に同感である。各区の情報を区役所間で共有できるようしてほしい。
<谷口座長>
若者にも情報が届くように,キャンパスプラザにチラシを置くなどの配慮をしてほしいという指摘もあった。
<松本委員>
西京区では「ゴーヤガーデン」という市民参加の取組があり,意見交換や触れ合いがあった。これは先行事例になるのではないか。また,右京区や下京区の職員と事務局が連携をとられていたおかげで,円滑に参加できた。
<谷口座長>
次に委員公募のお知らせについて,事務局にお願いしたい。
<事務局>
フォーラムは4名の市民公募委員に参加いただいている。今年度末で添田委員と松本委員が任期を終わられるので,新たに委員を2名募集しようと考えている。委員の審査については,これまで通りフォーラム委員の皆様にお任せしたいと考えている。以上でございます。
<谷口座長>
続きまして審議会情報シートについて,事務局にお願いしたい。
<事務局>
資料10を御覧いただきたい。審議会情報シートとは,新たに審議会を設置する際に,担当課が事前に市民協働政策推進室に提出していただくものである。今回の資料は前回のフォーラム全体会議後に提出された3審議会について,報告させていただく。まず,京都市市民協働発電制度検討委員会については,女性の登用率は35%以上,委員の公募1名,会議は公開で実施をする。次に,京都市控徐対象特定非営利活動法人審査委員会については,女性の登用率は35%未満,委員の公募はしないということになっている。これは特定非営利活動法人に対する税制上の優遇措置等に関連することと,基本的に利害関係のある方々を排除し審査すべきということから,応募の方が審査対象となる特定非営利活動法人の利害関係があるかどうか,判断が難しいため,公募は実施いたしません。最後に,崇仁北部第一地区土地区画整理審議会については,土地区画整理法第58条に基づき,選挙で委員を選任することから,一般的な公募は実施いたしません。以上である。
<西田委員>
利害関係者の判断がつかないということで,委員を公募しないのは理由にならないのではないか。
<谷口座長>
審議会情報シートについては,次回フォーラムで議論したい。他に意見はあるか。
<竹内委員>
円卓会議について4つの提案がある。一つ目は,フェイスブックを活用した告知方法についてである。PDF化したチラシを,市民参加推進に関わる方のフェイスブックのページや,イベントページを新たに作成して掲載すること。二つ目に,OBの方にも参加を呼び掛けてページを広めていくこと。三つ目は,フェイスブック未登録者のフォーラムメンバーに,顔写真とコメントを登録していただき告知に参加してもらうことである。四つ目は,円卓会議の際にコントをする案である。この件については,このフォーラム終了後,ランチミーティングにて議論したい。参加していただける方いらっしゃいましたらお声掛けください。
<谷口座長>
竹内委員の提案のうち,三つ目について。強制ではございませんが,顔写真と円卓会議に臨むコメントを事務局の方に送っていただき,竹内委員に転送し,アップするということでよろしいでしょうか。
では,傍聴の方からも全体を通じて意見をいただきたい。何かございませんか。
<傍聴者>
何回も話に出てきていたが,青少年が抱えている問題を研究することこそが一番大切なのではないか。青少年も問題を多く抱えている,京都市というまちも多くの問題を抱えている。京都市は歴史や文化では恵まれているが,社会的・生活的に大いに問題を抱えている。青少年にも京都市が抱える問題について語っていただきたい。
4 閉会
資料
資料
次第(DOC形式, 31KB)
次第です。
資料1 配席図(DOC形式, 40KB)
資料2 京都市市民参加推進フォーラム委員名簿(DOC形式, 41KB)
資料3 京都市市民参加推進フォーラム設置要綱(DOC形式, 38KB)
資料4 第5回協力・連携の在り方検討部会摘録(DOC形式, 48KB)
資料5 青少年モニターアンケート結果(DOC形式, 142KB)
資料6 市民参加円卓会議 企画案(DOC形式, 34KB)
資料6 市民参加円卓会議(ワークシート)(DOCX形式, 25KB)
資料6 市民参加円卓会議ちらし(DOC形式, 335KB)
資料7 青少年活動センターにおける青少年アンケート結果(DOC形式, 165KB)
資料8 平成24年度第2回市民公募委員サロンについて(DOC形式, 37KB)
資料9 次期市民公募委員の募集について(DOC形式, 123KB)
資料10 新たに設置された審議会に係る「審議会情報シート」について(DOC形式, 73KB)
参照リンク
担当課等
総合企画局 市民協働政策推進室 市民協働担当