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第19回世界歴史都市会議の開催結果及び姉妹都市ザグレブ市への訪問結果

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2024年11月18日



 世界歴史都市連盟の事務局を務める京都市は、2024年(令和6年)11月12日から14日にかけて、リュブリャナ市(スロベニア共和国)で開催された「第19回世界歴史都市会議」に、松井市長及び西村市会議長をはじめとする代表団を派遣しました。

 滞在中、代表団は、隣国のクロアチア共和国にある姉妹都市ザグレブ市を訪問しました。

1 第19回世界歴史都市会議の開催結果

⑴ 開会式

 会議の開会に当たり、開催都市リュブリャナ市のツルネック副市長に続き、世界歴史都市連盟の会長を務める松井市長から挨拶を述べました。世界各地において、国家間の対立や、人種・民族、宗教等の違いを巡る紛争が絶えない状況にある中、歴史都市という共通の絆で結ばれた都市同士が顔を合わせて交流し、友情を深めることが一層重要になっており、歴史都市の維持・発展の前提となる世界平和にも貢献すると訴えました。


  〈ツルネック副市長挨拶の様子〉


      〈松井市長挨拶の様子〉

⑵ 各種セッション

 メインテーマ「持続可能な都市モビリティによる活気ある歩きやすい市街地づくり」と各セッションのテーマに基づき、各都市の代表者が政策等を発表し、歴史都市が直面する課題の解決に向けた意見交換を行いました。松井市長はラウンドテーブルIにおいて、「歩くまちの推進を通じた世界都市・京都の魅力向上」を演題に、京都のまちの特徴やビジョンを紹介するとともに、「歩くまち」の推進に係る施策や歴史的景観を保全するうえでの課題等について発表しました。

<各セッションのテーマ>

・ラウンドテーブルⅠ 「歴史都市の都市部の質と魅力の要因としての「歩きやすさ」」

・ラウンドテーブルⅡ 「歴史都市で持続可能なモビリティを実現するための課題と方法」

・専門家会議     「文化遺産の劣化を防ぐための持続可能なモビリティ」


    〈松井市長発表の様子〉


     〈ラウンドテーブルの様子〉

⑶ ユースプログラム「世界子ども絵画コンテスト」

 歴史や伝統を未来へ受け継ぐ子どもたちが、自国の文化や世界に関心を向け、相互理解と文化交流を促進することを目的に、絵画コンテストが実施されました。

 世界歴史都市連盟加盟都市の子どもたちが、自国の文化遺産や主要な観光地を描いた絵画作品計30点が一堂に会し、会議開催期間中、会場に展示されました。各都市からの代表作品やリュブリャナ市の子どもたちの絵画が展示され、京都市からは、選考を経て選ばれた櫻(さくら)澤(ざわ)采(こと)穂(み)さん(7歳)の作品「未来の京のまち」が展示されました。


    〈絵画作品展示の様子〉


 <世界子ども絵画コンテスト 京都市代表作品>
        「未来の京のまち」
       櫻澤 采穂さん(7歳)

⑷ 2024年度世界歴史都市連盟理事会・総会

 会長都市である京都市をはじめとする理事都市の出席の下、理事会が開かれ、新規加盟都市の審議が行われたほか、2026年(令和8年)に開催予定の第20回世界歴史都市会議を姫路市(日本)、2027年(令和9年)に開催予定の第21回世界歴史都市会議をイスファハン市(イラン・イスラム共和国)にて開催することが決定されました。また、4都市の新規加盟が承認され、加盟都市数は135都市(65箇国・地域)となりました。

 総会では、理事会での決定事項等が加盟都市に報告されました。


     〈理事会の様子〉


        〈総会の様子〉

⑸ 閉会式

 「持続可能な都市モビリティによる活気ある歩きやすい市街地づくり」をテーマに開催された今回の会議の成果として「リュブリャナ宣言」(別紙)が採択され、会議に参加した各都市代表者による署名が行われました。

 松井会長は、リュブリャナ市に敬意を表し、採択されたリュブリャナ宣言に基づき、歴史都市には次世代に歴史遺産を引き継いでいく責務があり、今回の会議を通じて学んだ各都市の優れた取組を参考にしながら、環境に配慮した取組や、若い世代に対する文化遺産の重要性の啓発、都市間交流を通じた優良事例の共有などを通じて、共に持続可能なまちづくりに力を入れていきたいと述べました。


  〈リュブリャナ宣言採択の様子〉


        〈閉会式の様子〉

2 姉妹都市ザグレブ市への訪問結果

 1981年(昭和56年)に姉妹都市提携を締結したザグレブ市を訪問しました。ザグレブ市との間では、2021年(令和3年)に姉妹都市提携40周年を迎えていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、代表団の相互派遣の実施が見送られていました。今回、京都市代表団とトマシェヴィッチザグレブ市長及び同市市議会議員らとの会談が実現し、環境、交通、文化など幅広い分野について意見交換を行うとともに、今後両市間で一層交流を深めていくことを確認しました。


    〈両市による会談の様子〉


        〈両市記念撮影〉

<参考> 

1 世界歴史都市連盟について

■ 目的

 人類の将来にわたって、万人が永遠に希求し続けるべき世界平和の達成に貢献できることを願って、歴史都市という共通の絆で結ばれた都市が、将来にわたって日常的な交流を促進するための組織で、世界歴史都市会議の継続開催の基盤を確固たるものにするとともに、歴史都市が直面している課題の解決に向けて、情報交換、共同研究など、歴史都市のさらなる発展のための事業を行うことを目的としている。

■ 経過

 1987年(昭和62年)に第1回世界歴史都市会議が京都で開催された際に、同会議の継続開催のために、会議参加の26都市を会員として、世界歴史都市会議協議会が設立された。

 1994年(平成6年)に、平安建都1200年事業の一環として、第4回世界歴史都市会議が再び京都市で開催されたのを契機に、従来の協議会を発展的に解消し、世界歴史都市連盟が設立された。以来、事務局は京都市に置かれ、京都市長が会長を務めてきた。

■ 組織

会員都市数 135都市(65箇国・地域)(2024年(令和6年)11月13日時点)

会 長   京都市

副会長   コンヤ市(トルコ)、西安市(中国)

理 事   バート・イシュル市(オーストリア)、

      慶州市(韓国)、

      クラクフ市(ポーランド)、

      リュブリャナ市(スロベニア)、

      シーラーズ市(イラン)

監 事   金沢市

2 リュブリャナ市について

■ 概要

 スロベニア共和国の首都であり、最大の都市。かつては神聖ローマ帝国やオーストリア=ハンガリー帝国に支配されながらも繁栄し、現在ではスロベニアの政治、経済の中心として発展を続けている。丘の上に立つリュブリャナ城や、赤瓦の屋根が折り重なる旧市街、ピンク色のフランシスコ教会などの名所を有する美しい古都である。

 リュブリャナ市では、市街地への自動車での乗入れが厳しく制限され、代わりに、無料の公共電気自動車やシェア・サイクルシステム等の都市モビリティが発達している。2007年から取組を始め、今日まで市民生活の質を維持しながら歴史的景観を保持してきた。2016年には、これまでの功績が称えられ“欧州グリーン首都賞”を受賞。また、市内各所に、スロベニアの偉大な世界的建築家であり都市計画家でもあるヨジェ・プレチニックの建築物が残されており、街全体に調和をもたらしている。

人口  約28.4万人(2022年、スロベニア統計局)

面積  274.99km2


3 ザグレブ市について

■ 概要

 10世紀にスラブ系民族が建設したクロアチア共和国の首都。市の中心部には、ネオ・ゴシック様式の聖地がそびえ、中世の面影を残している。市内には、300年の歴史を持つザグレブ大学をはじめ、音楽院など数多くの文化遺産を有しており、美しい町並みが広がっている。伝統産業(民族作品、手作り刺繍、レース編み、なめし皮製品、陶磁器類等)には、独特な持ち味がある。

人口  約76.7万人(2021年、クロアチア統計局)

面積  641km2


■ ザグレブ市との姉妹都市提携の経過

 1966年(昭和41年)から、代々の駐日ユーゴスラビア大使が京都市とザグレブ市の姉妹都市提携について提言した。その間、人的・文化的交流を中心に友好を深め、1975年(昭和50年)、京都市とザクレブ市が友好協議議定書に署名、1981年(昭和56年)の京都市長のザグレブ市訪問により、姉妹都市提携が実現した。

報道発表資料

発表日

令和6年11月18日

担当課

総合企画局国際交流・共生推進室(電話222-3072)

報道発表資料

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京都市 総合企画局国際交流・共生推進室

電話:075-222-3072

ファックス:075-222-3055

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