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共同記者会見(2023年12月27日)

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2023年4月12日

(共同記者会見)京都駅新橋上駅舎・自由通路の整備に係る共同記者会見の開催について

会見の様子
会見の様子

記者会見概要

1 日時  

  令和5年12月27日 午前11時30分~正午                      

2 場所  

  京都市役所 本庁舎4階 正庁の間

3 出席者

  財  剛啓   西日本旅客鉄道株式会社 京滋支社長

  門川 大作 京都市長

  坂越 健一 京都市副市長

4 次第

 ⑴  出席者紹介、会見要旨及び事業概要説明

 ⑵   財京滋支社長 挨拶

 ⑶   門川市長   挨拶

 ⑷   写真撮影

 ⑸   質疑応答


当日配布資料

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記者会見摘録

財京滋支社長

 私共は京都市と双方の課題解決をいかに実現するかを様々な所で議論しているところでございます。今回の京都駅も、より安全により便利により快適にご利用いただけるような整備を進めていくことが成案に至りました。京都市をはじめとする関係者のご尽力に深く感謝申し上げます。

 JR西日本グループでは、今年の4月に発表した未来社会を見据えた存在意義、そして10年先のありたい姿「長期ビジョン2032」を掲げ、魅力あるまちづくり、そして地域のみなさまと一緒に課題を実現していく、人々が行きかう、生き生きとした「まち」を実現しようと取組を進めているところです。

 京都駅は、京都市の玄関口としての機能を有しており、京都駅の在来線はコロナ禍前では、1日約20万人のお客様にご乗車いただいています。

 また、通勤・通学時間帯や桜、紅葉の時期に慢性的に混雑が見受けられます。観光しやすい京都づくり、京都市民の生活と観光が調和するまちづくりをいかに実現するか、京都市と考えてきたところです。

 具体的には、2019年に京都駅西側に、梅小路京都西駅を開業しました。ソフト対策としては、JR山科駅や京阪との接続の東福寺駅、二条駅で他の鉄道や地下鉄、バスなどへの接続ルートをご案内し、また、この秋も大きな荷物を持つことなく観光できるよう、京都市と連携して臨時手荷物一時預かり所を開設しました。そして、12月15日に発表した来年3月16日のダイヤ改正では嵯峨野線の京都~嵯峨嵐山間では一日あたり往復計12本を増発することを計画しています。

 しかし、これだけでは、根本的な京都駅あるいは、京都駅周辺の混雑緩和にはつながりません。日常で、京都駅をより円滑にご利用いただく、そして国内外からのお客様をお迎えすることが必要です。今回、京都駅の空間を広げ、これらを実現することが今回の趣旨であります。このことによって京都が持続的に進化・成長していくことのお手伝いをさせていただきたいと考えています。

 京都駅では、さまざまな新しいまちづくりの動きが出ているところではあるが、今回の事業により、西側にも賑わいや交流を作っていくことで京都市に少しでも貢献したいと考えています。これからも京都市や関係者のみなさまと取り組んでいきます。よろしくお願いいたします。

門川市長

 京都市にとって「心臓部」とも言える最大の交通結節点の京都駅の混雑緩和と機能強化に向けて、本プロジェクトが本日、スタートできることを嬉しく思います。JR西日本様をはじめ、関係者のみなさまに敬意を表します。

 京都駅周辺がこれから5年、10年で大きく変わろうとしています。この10月に、京都芸大が移転しました。お東さん広場が市内最大の都心の市民緑地になっております。これに続き、南部地域でチームラボ・体験アートセンター「スーパーブルー」、菊浜地域はスタートアップ等の拠点になろうとしています。

 京都駅は、平成9年に4代目となる駅ビルが完成し、駅施設の規模が大きく充実・改善され、利用客はそれ以後も増加しております。そんな中、時期・時間帯によっては嵯峨野線ホームや南北自由通路、路線バス乗り場が混雑しており、この秋、京都駅一極集中をいかに緩和するか、JR西日本様をはじめ、関係者とともにソフト面の取組を行ってきました。

 そうした取組に加えて、京都駅そのものの受入れ能力を充実させていく。そして、利用者のみなさまにより安全に、より便利に、より快適に使っていただくことが不可欠です。駅周辺が大きく変わろうとしている中、最大の課題は結節機能をいかに充実させていくかであります。

 この度の駅再整備の必要性・可能性について、JR西日本様とかねてより協議を進め、その結果、混雑している嵯峨野線や南北自由通路の利用者の動線を改善・強化すること、本事業が進められることによって、みなさんの満足度が高められると感じております。

 国が「オーバーツーリズム未然防止・抑制の取組」の強化を示している中、私も9月に国に対して、緊急の要望をして参りました。そして、10月18日に国が発表した「オーバーツーリズム未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」に京都駅をはじめとする、駅の施設改善を含めた取組が示され、大きな追い風になっています。

 同時に国に対して、未来のために最大限の補助の要請を行っています。総事業費約195億円でありますが、国の大きな補助が実現した場合、京都市の実質的な負担額は1割強程度になると考えております。

 本事業は、駅を運営しながらの工事になります。工事の安心・安全を確保していきます。

 引き続き、JR西日本様をはじめとした交通事業者、市民のみなさまと一緒に市民生活の安心・安全、さらに満足度の高い持続可能な京都の観光、また、あらゆる社会課題の解決に取組みたい。

 本事業は、「歩くまち・京都」、公共交通優先の取組みを大きく加速させる取組になると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

質疑応答

記者

 京都駅には今具体的にどのような課題があり、どう解決されようと考えておられますか。また、工事の着工はいつ頃を予定されているのでしょうか。

 財京滋支社長

 京都駅には二つの機能があり、一つは駅の利用。改札口を御利用いただいて列車を御利用いただいたり、駅の外に出ていただいたりしています。

 もう一つは、南北自由通路。駅の南北をつないでおり、鉄道を御利用される方以外にもご利用いただいています。

 その双方が、多くのお客様にご利用いただいていて「混雑している」という状況です。今回の新しい改札、そして今回、北側に出る新しいルートを整備することにより、今ご利用いただいている方々、鉄道、在来線・近鉄・新幹線、それ以外の方々、京都駅周辺で様々な御利用される方々にとっても、非常に便利な橋上駅になると考えています。

 あとは、京都駅周辺を「いかに活性化させていくか」ということにおいて、より快適で便利な駅にするのが前提条件になる、本事業はそういった経過で実施するものです。

 工事の着工については、来年、再来年で詳細な設計を行い、おそらく本体工事の着工は、3年後、2026年度くらいからの着工になると考えています。現地での工事自体は、準備工事があることから、本体工事前の2024年度に着工する予定です。

記者

 一つは混雑緩和、もう一つは駅の両側の活性化があると思います。まず、混雑緩和は、主に嵯峨野線が混んでいるという話がありましたが、どのような効果が期待されますか。また、駅周辺の開発、特に西側の地域に与える効果をどのように考えておられますか。

市長

 混雑緩和という点で、鉄道等を使っていかに分散していくかであります。梅小路に駅ができたのもJR西日本のご尽力です。梅小路京都西駅、これは京都駅西改札口駅くらいにしたいくらいのイメージです。東京駅であれば駅の構内を歩いている間に10分くらいはかかる。同じように、京都駅から嵯峨野線に乗って一駅で梅小路京都西駅へ行き、そこからバスやタクシーに乗る、ということでしたら京都駅の分散化ができると思います。

 そういう意味でこれから嵯峨野線をしっかりと生かしていくことが観光の分散化にもなります。そして今でも南北自由通路は、時間・時期によって混雑しています。それをより便利に安全にしていくと、駅の機能が良くなり、同時に分散化ができると考えています。

 もう一つは、この新しい通路は、共同開発ビルの上空通路と接続する協議を進めています。その共同開発ビルの1階にはバスのターミナル機能も作ろうという構想もお聞きしています。現在のバスターミナルが非常に混雑しています。その緩和にもつなげていくことが、今回の多目的な新改札口であり、自由通路であると考えています。

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■都市計画局 歩くまち京都推進室(TEL:075-222-3483)
■総合企画局 市長公室 広報担当(TEL:075-222-3094)

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