京都市政タブロイド(テキストページ)
ページ番号316535
2023年9月7日
京都市政タブロイド(テキストページ)
主な掲載内容
⑴ 表紙・目次(P1)
未来の京都へ、共に行動
悠久の歴史の中で、京都の先人たちは知恵と力を結集し、幾重もの危機を乗り越えてきました。
明治維新の東京奠都による人口激減・都市衰退の危機の時代に、全国初の64の番組小学校や芸術大学、美術工芸高校、工業高校の創設、琵琶湖疏水の開削などに次々と挑戦。今日に続く京都発展の礎を築いてきました。
そして新たな四半世紀を迎えようとしている今、人口減少や環境問題などさまざまな社会課題が顕在する中、文化庁の移転等も踏まえ、私たちも、京都が培ってきた重層的な文化、市民力・地域力を活かし、あらゆる課題解決に挑戦しています。
あなたが踏み出すその一歩が、未来の京都につながっていきます。
<目次>
P2-3 写真で見る京都の進化
P4-5 財政危機克服への展望、子育て・教育、文化など京都の注目ポイントをご紹介
P6-7 年表で振り返る京都の歩み
P8 未来に向けたメッセージ
⑵ GROWING KYOTO 進化しつづける京都(P2~3)
・京都ならではの景観を守りながら創造的に進化!
地域の特性を踏まえた都市計画で、みんなが暮らしやすいまちへ!
・出火率は大都市で最小!救急隊の到着は全国平均を2分以上上回る速さ!
災害や火事から命を守るため、消防士たちが今日も活躍!!
・京都府警と協定を締結、防犯ボランティアによる啓発など地域ぐるみで安心、安全なまちづくり
・医師や保健師が充実、大都市でトップ水準!昼夜を問わず人々の命と健康を守る医療従事者に感謝!
・130組以上のLGBT等の方が、互いを人生のパートナーとして宣誓
・5年に1度の大雨に対する下水道施設の整備率は、全国トップ水準の91%!(全国平均62%)
・京都芸大の移転、アート複合施設の開設、中央市場の再整備など、京都駅周辺エリアがアツい!
・企業の事業拡大や京都進出を220件以上支援!2,000億円の設備投資、6,900人の正規雇用効果を創出!
スタートアップや、地域と共に発展する地域企業も活躍!
・障がいのある人が地域で自立した生活へ!年間300人以上が、福祉施設を巣立って、一般企業等に就労!
・学生15万人、留学生1.4万人が全国・世界から集まり地域でも活躍!
・1人1日当たりごみ量は大都市で最少!全222学区でエコ活動を展開、プラ製品の分別回収も開始
・お東さん広場や11箇所の雨庭など、防災、環境機能を併せ持つ憩いの場が誕生!
宝が池公園等で、企業・地域等と連携しながら、未来の公共空間の使い方をトライアル!
・2,700人以上の民生児童委員や、老人福祉員などが活動中!
一人暮らし高齢者の見守りや子育て相談などで地域を支えている
・全国初で京町家の解体の事前届出制度を定めた条例を制定。
活用者とのマッチングや改修補助などにより保全・継承を推進
・京都マラソンには国内外から多数参加!地域でのスポーツ活動が活発。プロスポーツも活躍!
・時期・時間・場所の分散化に取り組み、快適に観光できるまちへ
・市立小学校の学力は3年連続で大都市1位!茶道・華道などの文化芸術体験、
花背山の家での自然体験学習など多彩な授業も!
・国の「脱炭素先行地域」に選定。市民や企業等と連携し、文化遺産、商店街、住まい等の脱炭素転換に挑戦!!
・観光客のマイカー利用は大幅減!人と公共交通優先の「歩くまち・京都」を推進
・全国初!市営住宅の若者・子育て応援住宅「子と住むっ!古都住むっ!」を展開。
路地奥住宅の活用や、空き家等への新税をテコに空き家の活用を促進し、既存住宅の流通を活発に!
・元気に育ってほしい!大都市トップ水準の子ども医療、子育て・教育環境を確保!
・地蔵盆など地域のつながりづくりに加え、SNS等のICT利用が拡大中
・災害時の帰宅困難者の一時滞在施設等として、50寺社等、119宿泊施設等、23避難誘導団体と協力体制を構築!
・国際会議の開催件数が2010年から9年間で2.5倍に大幅増
・琵琶湖疏水が日本遺産に認定!
・先斗町通などを無電柱化!総延長63km!美しい景観を守り、防災機能の向上と安全で快適な歩行空間を創出!
・親子でいっぱい遊んで学べる!年間3,000超の体験やイベントが盛りだくさん
・外出控えでフレイル(心身の衰え)の危険も!健康寿命を延ばす活動でみんな元気に!
・京の木材の地産地消「みやこ杣木」の利用を促進。教育、観光、先端産業など、森林活用の可能性を探求
<注釈> 大都市:全国20の政令指定都市
⑶ FINDING KYOTO 京都のアツい話題(P4~5)
市民の力で実現した注目ポイントをご紹介
●文化
京都の文化は、先人たちが、幾重にも積み重ねてきた結晶。今を生きるわたしたちもまた、文化を日々の暮らしに生かし、絶えず新たな息吹を吹き込むことで、次の世代に引き継いでいく
・機能強化した「新・文化庁」が京都に全面的に移転(明治以来初の中央省庁移転)。
祇園祭には文化庁職員も参加!市府職員との交流も
Q:文化庁が京都に移転して、今後どうなるの?
A:名実ともに京都が「文化首都」となり、文化芸術の国内外への情報発信の強化、生活文化の振興につながります!
・京都芸大・美術工芸高が京都駅東部に移転。チームラボ等のアート複合施設も今後オープン予定!
・神宮道や動物園、ロームシアター京都、京セラ美術館がリニューアルするなど、岡崎エリアの魅力向上
・京都国際舞台芸術祭やKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭、artKYOTOなど、官民協働で多様な文化事業を展開
・「Arts Aid KYOTO」事業で75件の文化芸術活動を応援!寄付総額2億8000万円
・芸術家等の居住・制作・発表等を支援する「HAPS」や文化芸術総合相談窓口の「KACCO」で芸術家の京都への移住・居住をトータルサポート!
・「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録
●観光
京都では、もてなしの心や宗教的な癒やしの文化が生活のあらゆる場面に浸透し、
人々に深い潤いを与え、世界中の人々を惹きつけている。
住む人、訪れる人が深い精神的充足をもって、お互いを尊重しながら過ごせるまちに
・「京の夏の旅・冬の旅」や「京都朝観光・夜観光」、「とっておきの京都プロジェクト」等、観光客の時期・時間・場所の分散化の取組を推進。観光客が多い月と少ない月の差は3.6倍から1.3倍に減
・観光事業者、観光客、市民が共に大切にする行動基準「京都観光モラル」を策定・発信
・国際会議の開催件数が2010年から9年間で2.5倍に大幅増
・宿泊税を導入、2019年度は42億円の税収に。市民・観光客双方にとって安心・安全な受入環境の整備などに活用
・徹底的な対策により違法民泊の根絶へ、2500件以上を営業中止・撤退等に
【グラフ】
・観光消費額は4,440億円(2001年度)から13,082億円(2018年度、過去最高)に。2022年度は10,179億円
Q:観光客が増えてきているけど、混雑やマナーが心配…
A:市民生活と調和した持続可能な京都観光にするため、分散化やマナー啓発などの観光課題対策に取り組んでいます!
●環境
自然と共生する文化やしまつの心を大切にしてきた京都。
世界共通の目標である持続可能な社会に向けて、今わたしたちができることを、考えていきたい
・全国に先駆けて2050年CO₂排出量正味ゼロを宣言、全国に波及し970以上の自治体が表明
・1人1日当たりのごみ量は大都市最少
・ごみ半減目標を達成!食品ロス排出量もピーク時から40%以上減。
クリーンセンターをピーク時の5工場から3工場に縮小、ごみ処理費用も135億円削減
【グラフ】
・ごみ量は82万トン(2000年度)から38万トン(2022年度)に。 ピーク時の半分以下
・温室効果ガス排出量は790万トン(2012年度)から609万トン(2021年度)に。 ピーク時から23%減
●福祉・保健医療
人生100年時代。誰一人取り残されることがないよう、一人一人が相互に支え合うことで、今の京都がある。
わたしたちも、誰かを支え、誰かに支えられる。それを当たり前にできるまちに
・加齢による心身の衰えを防ぐフレイル対策の取組を全区で展開
・民生児童委員の充足率はほぼ100%で大都市1位
・全区・支所に「福祉・就労支援コーナー」を設置・支援、生活保護率はピーク時から13.3%減
・人口当たりの保健師数(市職員)は、大都市1位(大都市平均の1.5倍多く配置)
【グラフ】
・保健師数は246人(2004年度)から347人(2022年度)に。 41%増
●産業・経済
伝統から最先端までの「ものづくり」が盛んな京都。
育んできた技術や文化芸術に、最新の科学技術などを融合させ、わたしたちは新しい時代に目を向けてきた。
企業や大学などの幅広い連携によるイノベーションを加速させ、活気のある創造的なまちを目指す
・府内の完全失業率は 5.9%(2001年)から2.4%(2022年)と大幅低下。近畿平均も下回る
・林業産出額が2012年から倍増の10億円。みやこ杣木(市内産木材)の需要が拡大
・染織や陶磁器の研究機能を受け継ぎ、多様なものづくりを支える「産業技術研究所」、50以上の経済団体が一堂に会し、新たな価値を生み出す「交流と融合」の場「京都経済センター」、産学公連携の研究開発拠点「成長産業創造センター」、京都ものづくりベンチャー戦略拠点「Kyoto Makers Garage」、地域企業の担い手確保・学生の就職を支援する「わかもの就職支援センター」がオープン
・西日本最大級の「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」が大盛況!マンガやアニメと伝統産業がコラボ!
・「京都モデル」ワーク・ライフ・バランス推進宣言企業は1,900社以上
【グラフ】
・市内総生産(実質)は6.19兆円(2011年度)から6.53兆円(2019年度)に。
市民・事業者の下支えにより、リーマンショック後の落ち込みから着実に回復
・2020年度から2022年度の間にスタートアップは113社設立、大学発ベンチャーは44社設立
●安心、安全
激甚化する自然災害をはじめ、あらゆる危機にしなやかに対応し、誰もが安心して暮らせるまちづくりをみんなで進めていく
・人口当たりの出火件数は大都市最少
・自主防災会、消防団、水防団をはじめ地域主体の防災活動と連携
・人口を大きく上回る200万人以上が避難可能な広域避難場所を確保
・救急隊の現場到着は全国平均より2分以上早い、7分20秒
・橋りょう2,900箇所全てを点検し、長寿命化修繕計画を策定。160橋以上で補修・補強が完了!
・住宅の耐震化率は90.0%に上昇!木造住宅のリフォーム、空き家の活用などを展開
・駅周辺で10,340台(2001年度)あった放置自転車がゼロ(2022年度)に(放置自転車が100台以上ある駅周辺500m区域内が調査対象)
・駐輪場箇所数は2007年度から2.8倍に増
【グラフ】
・交通事故件数は12,504件(2001年)から2,401件(2022年)に。 80%減
・交通事故死者数は69人(2001年)から16人(2022年)に。 76%減
・犯罪発生(刑法犯認知)件数は42,395件(2004年)から7,032件(2022年)に。 ピーク時から83%減
●子育て・教育
「子どもの存在を尊重し、かけがえのない命を守ります」これは京都はぐくみ憲章の一節。
わたしたちは、「こどもをまんなか」に、子どもと過ごす時間に喜びを見出し、共に成長していく過程を楽しみ、社会全体で分かち合いながら、日々の暮らしを営んでいる
・保育士の配置基準は国の1.3倍(90人定員)、年間給与は全国平均を100万円以上上回る水準を確保
・負担いただく保育料は国基準の7割に軽減
・乳幼児親子の相談・交流の拠点は181箇所(全国1位)
・大都市トップ水準の子ども医療費助成、小学生までは1医療機関月200円に!!
・医療的ケア児への支援、病児保育等も充実
・民間保育園の耐震化を計画的に推進。耐震化率100%を達成!!
Q:子どもを預けやすい環境って本当?
A:大都市で唯一、保育所などで10年、学童クラブ事業で12年連続の待機児童ゼロを継続しています!
・市立小・中学校の学力は全国トップ水準!(小学校は、大都市で3年連続1位)※文部科学省「全国学力・学習状況調査」
・大都市で唯一、市立の全小学校・高校での茶道体験と全中学校での華道体験を実施!
・独自の少人数学級を推進、1クラスの児童生徒数の少なさは大都市トップ水準
・カウンセラー等を50人以上配置した「こども相談センターパトナ」を設置。
市立の不登校特例校を2校設置するなどの不登校支援を推進
・市立高校に芸術や工学などの多様な専門学科を設置し、特色ある教育活動を実施。
高校卒業生の大学等進学率は大都市1位の76.3%!
●まちづくり
「京都らしさ」をどこに感じますか。山紫水明の自然、文化財や史跡が創り出す歴史的風土、それらが調和した町並みの美しさでしょうか。わたしたちは、先人から受け継いできた大切な“財産”を守り育て、磨きをかけ、新たな価値を創造しながら、このまちでの営みを楽しんでいる
・眺望景観保全やデザイン規制など、6つの条例による新景観政策を実施。看板等の適合率は99%に
・地区計画、建築協定、景観協定等150の地域ルールで住民主体のまちづくりが展開
・景観を守りながら、若者・子育て世代をはじめ、全ての世代が暮らしやすいまちの実現のため、住む場所、働く場所の創出を目指して、建築物の高さ制限や容積率の見直しを実施
・空き家の相談を受ける不動産・建築等の専門家の派遣、全国初の「非居住住宅利活用促進税」の創設など、空き家等の流通・利活用を促進
・若者・子育て世代を惹きつける賑わいのあるまちへ!
洛西や向島地域の活性化に向けた都市計画の見直しや市有地の利活用などの取組を展開
・四条通の歩道拡幅、京都駅八条口駅前広場の整備、JR新駅「梅小路京都西駅」の開業など、人と公共交通優先のまちづくりが展開
・自動車利用はピーク時の28.3%から23.3%に減、鉄道・バス利用は21.8%から27.5%に増。
マイカーでの観光客入洛率も30.9%から14.1%に減
●行財政改革
将来に負担を残さない、持続可能な行財政の確立に向け、様々な改革と都市の成長戦略を両輪で進め、「魅力あふれる京都」の今と未来を、市民の皆さまと共に、切り拓いていく
・将来世代への負担の先送りをせず、安定した行財政運営を義務付ける、京都ならではの条例を制定
・ふるさと納税による寄付額は95.1億円(大都市1位)。食文化、伝統産業等の振興に活用
・2008年度から2023年度までに4,100人以上の市職員を削減(年間人件費330億円削減)
・女性の管理職は2004年度から2倍以上に。男性の育児休業取得率は75%
・民間企業と連携した行政課題の解決に向け「KYOTO CITY OPEN LABO」を開設
・手続のオンライン化やスマート区役所の実現に向けた取組などデジタル化を推進
2022年度決算 赤字脱却!過去最高の黒字に
・77億円の黒字を過去負債の返済、子育て支援や成長戦略に活用
・市税収入は堅調に推移し、過去最高の3,119億円
・道路や学校などを整備するために発行してきた市債(借金)の残高はピーク時(2008年度末)から1,580億円(16%)減
※公営企業等を含む全会計の市債残高は、ピーク時(2002年度末)から5,129億円(24%)減
Q:京都市の財政状況は改善されたの?
A:市民の皆さまと共に進めてきた改革と都市の成長戦略の推進により、財政状況は大きく改善。
高齢化による社会福祉関連経費の増加や景気変動によるリスクなど、油断できない状況のため、以前の財政状況に戻さぬよう、今後、財政難克服への道筋をより確かなものにしていきます。
<注釈>
大都市:全国20の政令指定都市
京都市の取組等における最新数値を掲載。他都市や全国との比較は、比較可能な時点の数値
⑷ TRACING KYOTO 京都の歩みをたどる(P6~7)
●1999年度
・21世紀の京都のまちづくりの方針を示す「市基本構想」策定
・子育て支援総合センター「こどもみらい館」開館
●2000年度
・伝統芸能から現代芸術まで、多様なジャンルの創造発信拠点「京都芸術センター」開館
・大学のまち交流センター「キャンパスプラザ京都」開館
・「市基本計画」及び「各区基本計画」策定
・JR奈良線(京都~藤森間)の複線化供用開始
●2001年
・消防指令システムと連動した総合的な防災情報システムの運用開始(全国初)
・「春分の日」を「伝統産業の日」に制定
●2002年度
・環境学習や環境保全活動の輪を広げるための拠点「京エコロジーセンター」開館
・西京極総合運動公園プール施設「京都アクアリーナ」開館
●2003年度
・市立小学校1年生に35人学級を導入、翌年度から小学校2年生にも導入(国基準は40人)
・市民の自主的な活動を推進・支援する「ひと・まち交流館 京都」開館
・市民とのパートナーシップに基づき市政を推進する「市民参加推進条例」施行(大都市初)
・大学の枠を超えた学生プロデュースのお祭り「京都学生祭典」初開催
●2004年度
・養護学校を総合制・地域制支援学校に再編(全国初)
・子ども保健医療相談・事故防止センター「京あんしんこども館」開設
・地下鉄東西線醍醐~六地蔵間開通
・COP3(1997年京都開催)で、先進国の温室効果ガス削減目標を定めた「京都議定書」発効
●2005年度
・京都市と京北町が合併、右京区に編入
・「地球温暖化対策条例」施行 (全国初)
・災害用備蓄飲料水「疏水物語」販売開始
●2006年度
・災害時のボランティア活動の調整を担う「災害ボランティアセンター」開設
・家庭ごみ収集における有料指定袋制開始
・「京都国際マンガミュージアム」開館
・「子どもを共に育む京都市民憲章」制定
・国宝や重要文化財が集積する東山区清水地域において、耐震型防火水槽や市民用消火栓等の整備を開始
●2007年度
・市立中学校3年生に30人学級を導入(大都市初)(国基準は40人)
・障がい児・者福祉サービス利用支援策「新京都方式」開始
・京都の優れた景観を未来へ引き継ぐための「新景観政策」実施
・資源ごみとしてプラスチック製容器包装の分別回収を開始
・地下鉄東西線二条~太秦天神川間開通
●2008年度
・障がいのある方が働く「喫茶ほっとはあと」オープン
・参加と協働のまちづくりのモデル事業「未来まちづく100人委員会」設置
●2009年度
・平常時及び大規模災害時に対応した「消防活動総合センター」全面運用開始
・「京都祇園祭の山鉾行事」がユネスコ無形文化遺産に登録
・「京都総合観光案内所」を府市協働で京都駅ビルに開所
●2010年度
・「はばたけ未来へ! 京プラン(市基本計画)」策定
●2011年度
・「子どもを共に育む京都市民憲章の実践の推進に関する条例」施行
・消防ヘリの24時間・365日運航開始(西日本初)
・HAPS(東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス)実行委員会を設立し、
若手芸術家等の居住・制作・発表等を包括的に支援する事業を開始
・「DV相談支援センター」開所
●2012年度
・京都ならではの地域力を活かした協働型のまちづくりの取組を進める
「区民提案・共汗型まちづくり支援事業」創設
・観光客に特化した帰宅困難者対策を推進する「帰宅困難者観光地対策協議会」設置(全国初)
・全区役所・支所等にハローワークの相談窓口「福祉・就労支援コーナー」を順次設置し、
生活保護・児童扶養手当受給者等への就労支援を強力に推進
●2013年度
・119番通報などの多言語通訳サービス開始
・「歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」施行
・「京北トンネル」開通
・「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録
●2014年度
・「空き家等の活用、適正管理等に関する条例」施行
・世界一安心安全・おもてなしのまち京都」を目指した市民ぐるみでの運動を推進するため、京都府警と協定を締結
・祇園祭の「後祭」の山鉾巡行が49年ぶりに復興
・美しい京都へ!3万超の看板等の是正に取り組む「屋外広告物条例」完全施行
●2015年度
・留学生の誘致や受入体制の整備等をオール京都で推進する「留学生スタディ京都ネットワーク」創設
・「京都動物愛護センター」を府市協働で設置(全国初)
・小学校給食で「和食推進の日」を設定し、「和(なごみ)献立」を毎月提供
・市バス・地下鉄で、保護者同伴の幼児運賃全員無料化(全国の公営交通で初)
・ごみ半減をめざす「しまつのこころ条例」施行
●2016年度
・漢検 漢字博物館・図書館「漢字ミュージアム」開館
・雨水幹線「塩小路幹線」「山科三条雨水幹線」供用開始
・「中小企業未来力会議(現:地域企業未来力会議)」創設
・京都駅八条口駅前広場整備を完了
●2017年度
・子ども若者はぐくみ局を創設後、区役所・支所の子ども関連窓口を一元化し、
「子どもはぐくみ室」及び「子育て支援コンシェルジュ」創設
・子どもの居場所づくり支援、児童館における大学と連携した学習支援事業を開始
・阪急京都線洛西口駅付近の立体交差化工事を完了
・明治150年・京都の奇跡プロジェクトを実施
●2018年度
・中央食肉市場新施設本格稼働、牛肉の海外輸出も開始
・「京町家の保全及び継承に関する条例」全面施行
・全国一厳しい「民泊条例」施行
・「宿泊税条例」施行
●2019年度
・「地域企業の持続的発展の推進に関する条例」施行(全国初)
・世界文化自由都市宣言40周年を契機に「京都文学賞」創設
・脱炭素化を目指すパリ協定の実行を支える「IPCC京都ガイドライン」採択(IPCC総会が京都で開催)
・「外国籍市民総合相談窓口」開設
・「国連世界観光機関(UNWTO)/ユネスコ 観光と文化をテーマとした国際会議」京都開催。
「観光・文化京都宣言」で「京都モデル」を世界へ発信
・新型コロナウイルス感染症対応として、府・市内医療機関等と連携し、適切な医療提供・検査体制の確保、
積極的疫学調査、市民・事業者支援を実施
●2020年度
・国の「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」に選定(京阪神が連携)
・24時間365日体制による救急電話相談を受け付ける「救急安心センターきょうと(#7119)」の運用開始
・「京都観光行動基準(京都観光モラル)~京都が京都であり続けるために、観光事業者・従事者等、観光客、市民の皆様とともに大切にしていきたいこと~」策定
・犯罪防止・刑事司法分野の国連最大の国際会議「京都コングレス」50年ぶり2回目の日本・京都開催。「京都宣言」を採択
・「はばたけ未来へ! 京プラン2025(市基本計画)」策定
●2021年度
・災害に備えて自分自身がとるべき行動をあらかじめ決めておく「マイ・タイムライン」提供開始
・市民の暮らしを守るため、持続可能な行財政運営確立への道筋を示した「行財政改革計画」を策定
・市役所本庁舎・市会議場が有していた歴史的・景観的価値を保存・復元し整備
・空き家等の利活用を促す「非居住住宅利活用促進税」の創設に係る条例を制定(2026年度以降に施行予定)
(全国初)
・「公民連携 公園利活用トライアル事業」スタート
●2022年度
・健康長寿を推進!フレイル(心身の衰え)対策支援事業を全区へ拡大
・木材利用の拡大に公民一体で取り組む「ウッド・チェンジアクション推進会議」創設
・「風流踊」がユネスコ無形文化遺産に登録
・市立図書館における電子書籍サービスの導入
・中央市場新水産棟の全面オープン
・東本願寺前市民緑地(お東さん広場)のオープン
●2023年度
・「みんなが暮らしやすい魅力と活力のあるまち」の実現に向けた都市計画の見直し
・京都地下鉄・バスICポイントサービス「もえポっ」開始
・「きょうと生物多様性センター」を府市協働で設置(全国初)
・資源ごみとしてプラスチック製品の分別回収を開始
・3歳から小学生までの通院医療費の1か月の自己負担額上限を従来の1,500円から1医療機関200円へ引き下げ(9月~)
・京都芸大の京都駅東部エリアへの移転(10月予定)
・地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センター、児童福祉センターの一体化整備(2024年1月開所予定)
●2025年度
・次期総合計画策定
・大阪・関西万博開催
●2027年度
・ワールドマスターズゲームズ開催
<注釈> 各年度の取組を掲載
<市会の機能強化と活性化を図るため、2004年から6次にわたる市会改革を推進>
・市会の役割を明らかにした京都市会基本条例の制定(2013年度)
・年4回としていた定例会の会期を見直し、概ね1年を会期とする「通年議会」を導入(2014年度~)
・市民に身近な「見える市会」「伝わる市会」を目指し、広報機能を充実
(インターネット中継/2005年度~、親子ふれあい議場見学会/2007年度~ など)
<市民の声に応え、様々な政策を実現>
・議員提案による政策条例の制定(自転車安心安全条例/2010年度、清酒の普及の促進に関する条例/2012年度、手話言語条例/2015年度 など)
・議員報酬をカットし、東日本大震災、台風・豪雨被害や新型コロナウイルス感染症への対策等の財源に充当(2001年度~2007年度、2009年度~)
⑸ DRAWING KYOTO 京都の未来を描く(P8)
<(スペシャルインタビュー)歴史に学び、未来を見据え、わたしたちはどう歩むのか>
「膨張し続ける社会はもはやありえない」
1999年に策定した「京都市基本構想」は、日本の社会をこう指摘している。
当時、起草委員長として自ら構想を執筆した鷲田清一さんは、25年の時を経て、未来の京都に何を思うのか。哲学者・京都市立芸術大学名誉教授 鷲田 清一(わしだ きよかず)さん
●起草当時、基本構想に込められた想い
最大の特徴は、主語を「わたしたち京都市民」としたこと。市民が主役であることを一番大切にし、お役所の号令ではなく、市民の市政への参画を本気で進めていくことが重要で、絶対に疎かにしてはならないと考えました。結果的に他にはない基本構想となったと思います。他都市で紹介すると驚かれるんですよ。
●京都が大切にしてきたこと、今後も大切にしていくべきこと
やはり “文化” を軸としたまちだと思います。京都の課題、そして社会的な課題にどう取り組むかを考えるときに、京都が育んできた長い歴史の中にいつもヒントがあります。1200年にわたって、どんな災害や戦役があろうがずっと衰えることなく都市運営を続けてきた歴史の中で、政治や経済を含めて広い意味での「文化」から学び、資源として、常に新しいことに挑戦していくまちであり続けることがキー。
例えば京都芸大の崇仁地域への移転は、明治維新で京都が衰退の危機にあった時代に日本で最初に64の番組小学校をつくった英断と同じように、必ず未来に生きてきます。
●京都市民や京都に関わる人に向けて期待すること
25年前と比較して社会課題が多様化する中で、京都に住む人もそうでない人も含め、京都に関わる多様な人が一緒になってまちづくりを考えていけたらいいですね。 京都は “人”がいてこそのまちですから。
※ 京都市基本構想
市民の6つの得意わざ「めきき、たくみ、きわめ、こころみ、もてなし、しまつ」を市民の生き方として再確認し、くらしとまちづくりを描く21世紀最初の四半世紀におけるグランドビジョン。「安らぎのあるくらし」「華やぎのあるまち」という目標と、「信頼」を基礎に社会の再構築を目指すというまちづくりの方針として、1999年に市会の議決を得て策定
※ 京都市では、2026年以降の総合計画についての議論を2024年度から本格的に開始する予定です。議論の内容等は情報発信してまいります
<これからの活躍を期待する、京都ゆかりの方々から、「未来」に向けたメッセージを頂きました>
女子プロテニス選手
加藤 未唯(かとう みゆ)さん
【メッセージ】 子どもたちがスポーツの素晴らしさを未来につないでいく京都を期待します。
【プロフィール】2023年6月の全仏混合ダブルスで初優勝を飾る。「京都市スポーツ最高栄誉賞」2023年度受賞者
作家
天花寺 さやか(てんげいじ さやか)さん
【メッセージ】
歴史や伝統文化を守り受け継ぎ、なおかつ、防災・防犯・医療等をはじめ最先端の技術を取り入れることのできる、正真正銘『今を生きる古都』となることを願っております。
【プロフィール】
小説投稿サイト「エブリスタ」で発表した「京都しんぶつ幻想記」が好評で、同作品を加筆・改題した『京都府警あやかし課の事件簿』でデビュー。第7回「京都本大賞」を受賞
西陣織デザイナー
前田 雄亮(まえだ ゆうすけ)さん
【メッセージ】
ものづくりや職人がカッコよく美しいものであると発信し続けられる未来を作りたい。
【プロフィール】
西陣織帯地を使用した、日常に取り込める洋服ブランド「N's1182」を大学在学時に立ち上げ。学生主体の地域課題解決事業「The Future of KYOTO AWARD」2022年大賞受賞者
中学生
吉武 諒人(よしたけ りょうと)さん
【メッセージ】
生きものや自然についてもっと知り、もっと考え、人と生きものが共に生きる世界へ。
【プロフィール】
生きものを守るため、「生き物共存大作戦」をテーマに、現状や環境問もらう活動を実施。環境保全に貢献した人に贈られる「京都環境賞」2022年度大賞受賞者。個人での大賞受賞は初の快挙
お問い合わせ先
京都市 総合企画局市長公室政策企画調整担当
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