市長記者会見(2022年6月15日)
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2022年6月15日
市長記者会見(2022年6月15日)
「京都駅東 SDGs・未来創造拠点 共創プロジェクト サウンディング型市場調査」について,京都市長が記者会見を実施しました。※発表内容は,令和4年6月15日時点の情報です。
会見要旨(摘録)
市長
本日は,「京都駅東 SDGs・未来創造拠点 共創プロジェクト」のサウンディング型市場調査の実施について,発表します。お手元のパンフレットのページに沿って御説明させていただきます。
1ページ目でございます。
京都市が「世界文化自由都市」を宣言し,文化を基軸とした都市経営を市民ぐるみで実践し,また,誰ひとり取り残さない「SDGs」への貢献を目指す,そんな取組を進めています。「優れた文化を創造し続ける永久に新しい文化都市」,「将来にわたって魅力と活気にみちた持続可能なまち」の実現という高い理想を掲げ,あらゆる社会課題解決へ,市民ぐるみで努力してきました。
その私たちのまち京都の玄関口,悠久の歴史と暮らしが今なお息づく京都駅の周辺エリア。そこに,明治13年に我が国で初めて創設された,輝かしい歴史を誇る,京都芸大,美術工芸高校(旧銅駝美工)が,来年いよいよ移転・開校いたします。
多様な人々と文化・アートが出会い,集い,交流し,そして,新たな価値を創出・発信する。文化芸術と若者,多世代の交流,世界を視野に,さらにクリエイティブなまちづくりを進めていく。そして,様々な社会課題の解決へ,ソーシャル・イノベーションの拠点にもしていきたい。ワクワクするような新しいシンボルゾーンでございます。
そして,機能強化した文化庁が全面的に移転します。来年3月27日に京都での業務を開始する旨を,先日岸田総理が京都にお越しになり,宣言されました。
この絶好機,京都芸大に隣接する将来活用地において,SDGsの実現と「文化芸術都市・京都」の未来を共に,創っていく。新たに創造・発信する拠点を創出いたします。
京都から文化で日本中を元気に,そして世界へと波及させるプロジェクトを始動させてまいります。
オープンな形で市場ニーズを研究するため,本日からサウンディング型市場調査を実施いたします。
サウディング型市場調査とは,民間活力導入の検討などを行う際に,事業発案や事業化の検討段階において,事業者との対話などを通じて,アイデアの収集や市場性の有無,さらに実現可能性の把握を行う取組でございます。
パンフレット2ページをお開きください。
新しい文化と社会のあり方を創造・発信する火床となる京都芸大,そして,テラスがコンセプトの開かれた大学です。同時に,十字路というコンセプトも示しておられます。
キャンパスを南北に貫く芸大通を通り抜けた先に,約4,000㎡の将来活用地が立地しております。新幹線・JRからの視認性も抜群で,京都にお越しになる国内外の方々が最初に目にするシンボルゾーンといえます。
パンフレット3ページに進みます。
京都の強みを活かした「文化・アートと経済の好循環」を実現し,新たな価値を創造し続ける。そして,あらゆる社会課題の解決に繋げてまいります。また,理念の現実化と好循環の波及,さらに,その実践・源泉となるまちづくりを,皆さまと共に進めてまいりたい。
昨年8月に策定した成長戦略,新たな価値を創造する「5つの都市デザイン」とチャレンジを掲げております。今回,皆さまの自由で創造的な発想との相乗効果を期待するものとして,キーワードを例示しております。
成長戦略の試金石とも言える今回のチャレンジです。皆さまのアイデア・知恵を結集してスピード感を持って取り組むことにより,京都市も挑戦と失敗を恐れない創造的な組織へと更に変革し,あらゆる政策に好循環をもたらすと確信しております。
パンフレット4ページを御覧ください。
皆さまの知恵と活力で整備・運営していただく新たな拠点の実現を,本市が伴走・サポートするプロジェクトです。
「京都芸大」の魅力との調和・機能の向上。例えば,卒業生等の若手芸術家の活動場所や文化・アート・音楽にまつわる関連施設。さらには,京都駅周辺の各エリアで新たな取組が始まっております。そのポテンシャルを最大限に活用してもらうことも期待しております。
京都芸大の南,東九条地域にはチームラボがやってくる。あるいは,米国から体験型アートセンター「スーパーブルー」がやってくる。
少し西に行き,梅小路周辺では,「食とアートとものづくり」世界一クリエイティブなまちづくりをしようと,民間主体とした中央卸売市場やJRの新しい駅周辺で取組が始まっております。芸大の北側,菊浜学区は任天堂発祥の地で,そこでもさまざまな取組が始まっております。
京都市内あちこちで新たな取組が始まっておりますが,とりわけ,この京都駅周辺地域では,近年様々な取組が始まり,文化と経済の好循環,そして,日本全体はもとより,世界を視野に入れた様々な拠点になる地域だと考えております。
今回の調査で,皆さまからの御提案を募集するものは2つでございます。
1つは,企業等の皆さまから,ビジョンを実現するための「事業構想」。これを8月末まで募集し,構想のコンセプトや施設内容,京都市との協働など,御提案いただいた「実現したい事業のイメージ」を基に対話を重ねてまいります。
2つめは,市民等の皆さまから,ビジョン実現に向けた「アイデア」です。これについては,7月14日までの1か月間募集したいと思います。御提案いただいたアイデアは,事業構想への反映や参画に繋がる機会としたいと考えていますので,企業等が参考にできるよう,市のホームページに随時掲載してまいります。
調査の結果を踏まえ,今年度中に公募に着手します。そして,来年夏頃の事業者決定を目指します。
京都駅周辺のまちづくりは,京都芸大の開校がいよいよ来年秋でございます。その前には,美術工芸高校(旧銅駝美工)が開校します。そして,チームラボによるアートミュージアムや,スーパーブルーの開業など,大阪・関西万博に向け,劇的に変わっていく地域でもあります。
多くの創造的な御提案を期待しております。共にクリエイティブに未来を切り拓くプロジェクトの実現を目指して,京都市としても,全力を傾けてまいります。私からは以上でございます。
記者会見動画
下記URLから御視聴いただけます。(京都市動画情報館(YouTube))
会見資料
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- 担当課HP(総合企画局プロジェクト推進室)
※応募に関すること〔事業構想提案様式,アイデア提案フォームなど〕は,こちらのページから御確認ください。(掲載期間:6月15日から1年間)
お問い合わせ先
総合企画局市長公室広報担当 (TEL:075-222-3094)
総合企画局プロジェクト推進室(TEL:075-222-3993)