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門川市長臨時記者会見(2021年6月16日)

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2023年4月12日

市長臨時記者会見(2021年6月16日)

新型コロナワクチン接種事業『65歳以上の高齢者の接種状況と64歳以下の方の接種の進め方』について

新型コロナワクチン接種事業『65歳以上の高齢者の接種状況と64歳以下の方の接種の進め方』について,京都市長が記者会見を実施しました。

 ※以下の摘録は,6月16日時点の発表内容です。最新情報は,こちらを御覧ください。

 

京都市 門川市長

 医師会,私立病院協会,看護協会,薬剤師会,何より地域に根差した診療所・病院等の医療機関等々の大変な御尽力により,65歳以上の高齢者の接種が順調に,想定よりも早く進んでいます。本日同席をいただいております,松井会長をはじめ皆様に感謝を申し上げます。

 本日は,64歳以下の方の接種の進め方について,前倒しで進めていく。そのことで御説明申し上げます。

 

 資料1ページ目,65歳以上の高齢者の接種状況についてです。国のVRSに登録されている方につきましては,1回目で164,774回,39.82%で全国平均を上回っております。2回目も48,425回で,11.7%と,全国平均8.08%を大きく上回っています。京都市が実施する集団接種も含めまして推定しています。

 先着順から登録制に変更するなど,安心して登録していただき,接種していただくための取組を進めてまいりました。総登録者数は54,987人ですが,そのうち8,645人が重複しておりまして,実際に登録されている方は46,342人。

 そして,登録された方全員に,1回目の御連絡・御案内を申し上げました。その中で,予約していただいた方は20,710人,御案内したものの,既に他の地域の医療機関等で接種した,あるいは予約済のため辞退された方が6,147人ということです。最近,御案内させていただいても,3人に1人くらいが既に地域の医療機関で予約済,あるいは接種済ということで,随分ワクチン接種が進んでいると感じています。

 

 残る2万人弱の方は,6月末までに1回目の接種をしていただく,又は予約していただけると考えています。当初7月10日までに1回目を接種していただき,7月中に2回目を接種していただくと申しておりましたが,10日間前倒しで実施できると考えています。

 なお,特別な事情があり,「ここでしか接種できない」と希望される方については,本人の希望を尊重させていただきますので,全てが6月中に1回目が終わるわけではありませんが,御理解いただきたいと思います。

 

 続いて,65歳以上の高齢者の接種状況でございます。先週の6月11日までに,在宅高齢者39万人のうち24.7万人,約64%の方が接種済又は予約済でございます。

 まず,協力医療機関の接種の状況です。212,964人が地域の医療機関で接種していただいている。そして,既に集団接種を受けていただいた方が34,816人ということで,約24万7千人の方が,1回目の接種又は予約が済んでおられます。これは,39万人の在宅高齢者の64%になっています。高齢者の接種は順調に進んでいます。ただ,VRSの登録が遅れている医療機関等がありますので,これについては登録をお願いしていきたいと思っています。また,VRS登録促進のための支援も,今検討しているところです。

 

 今週,地域の約800の医療機関で,9万3千回の接種が行われました。それにプラスして,京都市の集団接種が2万近く行われます。今週を例にとりますと,11万人を超える方が接種されます。そのぐらい接種が進んできております。

 

 次に,64歳以下の方の接種順位と必要な接種回数の見込みです。国において優先順位がつけられています。医療従事者はほぼ接種を終えており,そして,高齢者につきましても順調に進んでいます。次の課題は,基礎疾患を有する方,約12万人(推計)でございます。また,その次に,64歳から60歳の方が約8万人。そして,これら以外の16歳以上の方が約63万人。合わせて83万人です。そして,15歳から12歳の新たな方が約5万人。この5万人につきましては,現在教育委員会において,学校医会等の御意見を聞きながら,どのような接種体制を整えていくか,協議しているところです。

 従って,その5万人も全て含めまして,70%の方が接種されるとすると,123万2千回の接種枠が必要となります。もし接種率を80%まで高く想定しますと,140万8千回必要となります。
現在の接種体制を維持していくと,10月中には126万回接種でき,70%を超える方が接種できます。それにプラスして,既に御案内していますように,みやこめっせや,京都看護大学での接種体制もこれから開設していきます。また,企業や大学等の職域接種を含めて,京都市において,更に接種が進んでいくと考えています。

 

 そこで,64歳以下の方の接種体制についてです。本市の枠組みは2点。1点目は個別接種として,身近な医療機関で接種を進めていくこと。2点目は,集団接種。区役所,支所ごとの14会場,さらにイオンモールKYOTO,西陣織会館,さらに工場保健会等々の集団接種。そして,国立京都国際会館。そうした集団接種会場の拡充も図ります。

 さらに,本市が新たに設置する集団接種会場として,みやこめっせでは最大約1,000人/日を想定しております。さらには京都看護大学でも集団接種を実施します。

 なお,その2箇所につきましては,早期接種対象者(保育士・教職員・介護サービス従事者等)へ優先的に取り組んでいきたいと考えています。

 さらに,本市と団体や施設等が医療機関と連携して新たに設置する集団接種会場についても,現在,協議中でございます。そして,国の枠組みとして職域接種が行われる。接種規模は,1会場1,000人以上ということで呼びかけられ,京都においても,企業・経済団体・大学でそれぞれ積極的な対応をしていただいています。

 

 次に優先すべき接種者として,基礎疾患等を有する方の接種についてです。本日6月16日夕刻から,医療機関,地域の病院,診療所等で,基礎疾患等を有するかかりつけ患者の予約・接種を開始いたします。接種券は不要です。御本人様を確認できる書類を持ってきていただき,接種券は後ほどを提出していただきます。こうした地域の医療機関と連携した,かかりつけ医での個別接種を進めます。

 かかりつけの医療機関が接種を実施していない方は,京都市ポータルサイト・コールセンターに登録していただければ,京都市から御案内します。先着順ではありませんので,安心して登録していただけます。

 登録期間は,第1期が6月28日(月曜日)から6月30日(水曜日)まで。第2期が7月1日(木曜日)から7月4日(日曜日)まで。そして,7月1日(木曜日)から接種の御案内・接種を開始いたします。

 

 次に,接種券送付の早期化です。以前まで,6月28日(月曜日)から送付と申しておりましたが,高齢者接種が順調に進んでいることを鑑み,6月25日(金曜日)から接種券を発送し始めます。6月26日(土曜日)には,早い方は,接種券が到着します。また,年齢の高い方から順に一定期間を空けて,送付させていただきます。そして,7月14日(水曜日)までに16歳以上の全ての方にお届けする見込みです。

 

 接種券が届いた方から,身近な医療機関(かかりつけ医)や本市の設置する集団接種会場等で予約・接種を受け付けていただけます。

 会見資料内に,カレンダーとともに表をつけていますが,まず60歳から64歳。次に50歳から59歳。次に40歳から49歳。次に30歳から39歳。そして,16歳から29歳という形で送っていきたいと思います。この接種券を郵送する間に基礎疾患の有る方等々の接種を加速化していきたいと考えています。

 

 次に接種の予約方法でございます。後ほど,京都府医師会 松井会長からも御説明させていただきますが,京都府医師会により「個別接種医療機関予約システム」を導入していただきます。そして,本市の登録制の継続実施。その連携で,身近な医療機関(かかりつけ医)を持たない方も,簡単にアクセスして接種予約ができます。

 そして,集団接種を希望される方については,京都市に登録していただき,こちらも連携して取り組んでいきたいと思います。先着順ではございませんので,安心して予約・接種していただけると思います。

 

 次に,保育士,幼稚園教諭等の接種についてです。保育園,幼稚園,児童館等には園医の方がおられます。園医の方々との連携により,保育士,幼稚園の教諭,児童館の指導員等の接種を促進するため,本日6月16日付で,市内全ての子育て支援施設長宛てに,個別医療機関との連携について呼びかけさせていただきました。個別医療機関も,高齢者の接種が大きな山を越えて来ていますので,ぜひ保育園,幼稚園等での接種に貢献いただきたいと思っております。

 そして,例えば個別の医療機関と幼稚園・保育園が連携していく,あるいは行政区単位で連携していくことについても,今検討を進めています。市立小中学校,幼稚園の教諭についても,同様に地域の医療機関等での接種を進める。さらに,先ほど申し上げました,みやこめっせ,京都看護大学での接種もしっかりと対応してまいりたいと考えております。引き続き,松井会長からお願いいたします。

 

京都府医師会 松井会長

 私の方からは,新しいコロナワクチン接種の予約システムについて説明します。お手元の会見資料を御覧いただきますと,名称は仮称ですが「京あんしん予約システム」としています。中身は個別接種医療機関の予約システムについてです。

 1ページは,ポンチ絵(構想図)になっています。65歳以上の接種が予想以上のスピードで完了に近づいています。このスピードを上げられた原動力は,京都市で予約を先着順ではなく登録をするという,一元的に管理をしていただいて,接種を希望する市民の実数をしっかりと把握いただいたこと。それから,医療機関が,かかりつけの患者様に対しての接種が完了し,いわゆる接種の余力となっている枠を京都府医師会で集計することによって,接種を希望する人と,接種場所を上手くマッチングすることができた。これが原動力になったと思います。

 64歳以下になりますと,年齢が若くなればなるほど,かかりつけの患者様は減ってきます。そのため,かかりつけ医を持たない方が,どのように自分で予約するか,あるいは,どのように登録して安心な接種につなげていくかが課題になると考えております。これまで通り,京都市様ではポータルサイトを通じて,登録システムを稼働していただきながら,一方で個別医療機関への直接の予約システムを運用していきたいと考えております。

 

 この図を御覧いただくと,主に個別接種は基礎疾患をお持ちの方,あるいは基礎疾患に準ずる,定期的に受診をする医療機関があるという市民の皆様は,かかりつけ医の先生に御相談いただき,接種の日を決めていただき,接種を受けていただく。個別の医療機関,かかりつけの医療機関をお持ちでない方はLINE等を利用して,登録・予約をしていただきます。予約をしていただくと,予約を受け付ける医療機関から日時を指定させていただきます。

 定期的に受診する医療機関がないとか,LINEを上手く使えない市民の皆様には,引き続き京都市のポータルサイトを使っていただき,集団接種会場,あるいは協力医療機関の接種につなげていくこととなります。様々な選択肢・ルートを使用いただけますが,いずれも早く市民の皆様の接種を完了するためのものです。

 

 予約システムの概要ですが,基礎疾患を持つ方は,原則かかりつけ医がこれまで通り接種を担当します。かかりつけ医を持たない方は,LINEで「新型コロナウイルスワクチン 京あんしん予約システム(仮称)」を通じて予約いただけます。

 LINEを使えない市民の方は,従来通り京都市ポータルサイトから登録いただけます。このシステムに参加する医療機関は京都府医師会を通じて登録します。

 また,京都府医師会並びに京都市が新たにネット上にページを開設しまして,個別に予約可能な医療機関を行政区ごとに明示いたします。希望される市民の方はそのページを通じて予約システムに入っていただき,LINEから予約をしていただきます。医療機関側は,原則,枠を設定するときに,6人単位で設定し,接種可能な日時を設定することになります。2回目は接種した医療機関で予約を行います。現在,1回目を予約すると自動的に3週間後の同じ時間,同じ曜日に予約できる,そういう自動的なシステムを開発しており,近日中に稼働できる予定です。

 もし予約者が6人に満たない場合は,そのワクチンを余らせるといけないので,京都市の方から登録されている接種希望者の方を紹介いただき,6人しっかりと埋めていく様なシステムにしたいと思っています。

 この1番の利点は,もちろん利用される市民の方が簡単に予約できる,自分の行きたい医療機関があればそこに予約ができる,そして,希望の日時に予約ができるという点です。もう1つは医療機関に対して,当初,多くの予約や相談の電話が集中して,日常の業務に支障をきたすということがありました。電話での予約や問合せに係る医療機関の負担が大幅に軽減されるということも大きな利点の一つです。

 

 4ページには実際に予約する際の画面をつけておりますので御参照ください。
 今後の予定ですが,本日,京都市内の各地区医師会の会長・担当理事・役員等に対してこのシステムの説明と導入の手順等を紹介しました。6月下旬から順次,参加医療機関のセットアップを始めていきたいと思っています。ただ,医師会の会員の全員が一斉にこのシステムを使うということではなく,色々医療機関によって事情がありますので,余力のあるところ,もっと枠を作ることができるところで予約システムを運用いただけるところに対して,このシステムを提供し,順次始めていただきたいと思っています。

 先程申し上げました様に,それぞれの医療機関を紹介・公表しますので,京都市のポータルサイト,京都府医師会のホームページから市民の皆様にはシステムに入っていただき予約をしていただく。こういう仕組みです。

 私からの説明は以上です。

 

質疑応答(摘録)

記者
 65歳以上の約64%の方が接種又は予約済みとのことですが,その進捗状況についての受け止めをお聞かせください。

市長 
 京都の強みである地域の医療機関でしっかりと高齢者を接種していただく。同時に,この間,京都市も集団接種体制を拡充してきました。そのことも相まって,大きく高齢者接種が進んだと考えております。例えば,今週14日から18日の間に,地域の医療機関で93,000回の接種が行われます。さらに,集団接種では,16,000回。それ以外に,高齢者施設で7,200回ということで,合計11万から12万回の接種が行われています。このように大きく前進していると思っております。そして,基礎疾患のある方や64歳以下の方に向けて,接種体制を充実させていきたいと考えております。

松井会長
 京都市の予約システム以外に,個別に医療機関で接種している方がいることを考えると,おそらく65%から70%以上の高齢者の方が接種又は予約済みであると思います。これは,1年半にわたり続いているコロナの収束に向けて,高齢者の方が積極的にワクチン接種を受けていただいていることと,また,医師会会員や医療従事者の皆様が,休日・時間外を使って,ワクチン接種に取り組んでいただいていることによって,成し遂げられたことです。市民の皆様,あらゆる関係者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。今後,64歳以下の接種が必要な方もたくさんおられますので,引き続き,頑張ってまいりたいと思います。

 

記者
 64歳以下の接種券について,当初の予定から早めて,6月25日から7月14日にかけて段階的に送付するとのことですが,65歳以上の接種の際は,一部の医療機関に予約が集中する事態が起きました。市民の中には,前回と同じような混乱を危惧する声もあるかと思います。改めて,予約の集中を回避するための取組や,市民の皆様に呼びかけたいことがありましたらお聞かせください。

市長 
 大きく2点あります。1点は,医師会において「京あんしん予約システム」を創設いただく。もう1つは,京都市は,大都市で初めて先着順ではない予約システムを導入し,おかげさまで順調に機能しております。いち早く電話をしなくても,インターネットで時間のある時に予約されたら,後に京都市の方から御案内します。この2つのシステムを生かせば,電話が集中するといった心配は一切ございません。医師会の予約システム,京都市のポータルサイト,あるいは,コールセンターで登録していただいたら,しっかりと御案内させていただきます。

松井会長
 ただ今,市長から御説明いただいたように,京都市の予約システムは,接種を希望される方が一部の医療機関に集中する,あるいは,いつまで経っても繋がらないといった混乱を防ぐための方策であります。いつでもアクセスし,登録できることが一番大きいと思っております。1つは,かかりつけ医や身近な医者がいれば,そこに相談していただく。もう1つは,そういった医者がいない場合には,京都市のポータルサイトに登録していただく。そして,今回発表した「京あんしん予約システム」。この3つのルートができたので,そういう混乱を極力避けることができるのではないかと考えております。また,これによって,京都市と私どもで,接種を希望される方を把握することが出来るようになりましたので,この次のテーマは,出来るだけ皆様に早く接種を受けていただくことです。集団接種は1週間に15,000から20,000人くらいのキャパシティですが,個別の医療機関が力を発揮すれば100,000人近い接種が可能になります。市民の皆様には,一日でも早く多くの方が接種できるよう,京都市から紹介された医療機関でワクチン接種することを是非お考えいただきたいと思います。

 

記者
 西脇知事は,21日以降はまん延防止等重点措置への切り替えを要請するのも1つの選択肢であると発言されていますが,それについての市長のお考えをお聞かせください。

市長
 まずは,市民の皆様,事業者の皆様の大変な御尽力によって,下げ止まりつつあった京都市の感染状況もここにきて着実に減少傾向になっております。しかし,これからが収束に向けて一番大事な時だと考えております。気を抜くことなく,感染拡大防止対策を徹底しながら,社会経済活動と両立させていくことが大事であると思います。御質問については,京都府において,専門家の意見も聞き,また国の方針を踏まえながら取り組まれることですので,現時点で,京都市長として考えを申し上げることは差し控えたいと思います。

 

記者
 高齢者接種は一定目途がつきましたが,改めて,その振り返りをお聞かせください。

市長
 1つは,地域の医療機関を大切にした接種体制の確立によって,高齢者接種が大きく進みました。また,申込みが先着順になっていることで御心配をおかけしましたが,その後,直ちに予約を先着順ではなく登録制に切り替えたことで,御安心いただけたのではないかと思います。予約システムの登録者数は,一時は1日3万人程度でしたが,この数日では1日千人程度にまで減少してきております。また,コールセンターへの相談等の件数も大きく減少してきております。経験のないことですので,様々な課題に対してその原因を分析し,そして方法を変えていくことが大切だと改めて思っています。
 そして,今回,64歳以下の方の接種券の送付を前倒ししますが,その間に基礎疾患のある方の接種をさらに進めてまいります。また,保育士,教職員,介護に携わる方々等については,接種券が無くても,身近な医療機関,かかりつけ医,さらに京都市の集団接種でのワクチン接種を進めてまいります。そして,64歳以下の方々など,全体への接種へと繋いでいきたいと考えています。

松井会長
 65歳以上の年齢の方は,それ以下の年齢の方と比べて,基礎疾患を有している率が高いので,ワクチン接種のリスクを鑑みて,日常的に患者様と接して健康状態や身体状態を把握している,かかりつけ医から接種を行うことが,やはり安心安全な予防接種に繋がると考えています。
市長にも御理解いただきまして,個別の医療機関での接種を先行させていただきましたが,かかりつけ医を持たない方々の接種方法についても考える必要がありました。個別接種に重きを置きつつも,それは当然,集団接種を否定するものではなく,集団接種での対応も進めてきました。
この間,接種を希望される方をどのようにして接種に誘導するかということが,大きなテーマでした。毎日のように,医療機関からワクチンが発注され,それを発送することで,今日は何名,明日は何名,というような形式で接種数をカウントするのではなく,登録制とすることで,接種人数の実数を把握できました。すると,個別の医療機関側でどれぐらいの余力があるか確認する必要性が出てきました。医師会でそれを集計したところ,予想を上回る医療機関での接種枠が確認できました。これにより,予定よりも早く接種が完了する見込みとなり,大きな原動力となりました。引き続き,64歳以下も同じようなやり方で進めていけば混乱なく接種を完了することができると考えています。

 

記者
 以前にワクチン接種を受け付ける個別の医療機関等を一斉に公表する話があって,その後結局は叶わなかったということがありましたが,そのことについて,市長はどうお考えでしょうか。

市長
 医療機関を公表せずとも,京都市に登録をいただければ,協力をいただいている医療機関の接種枠をしっかりと御案内できる状況になったと考えています。

 

記者
 門川市長,松井会長のお二人にお伺いします。先ほど,64歳以下の方々について,10月中にも70%の接種が完了するというお話がありました。しかし,64歳以下の方ですと,現役世代の働かれている方が多く,土日等の予約に集中する傾向もあるかと思います。対して,高齢者の方は,日時など柔軟に対応できるという部分もあると思います。そういった違いを踏まえても,64歳以下の方々の接種が予定通りに進むという見立てなのでしょうか。

市長
 高齢者と若い方で,条件が違うということは,その通りだと思います。これを踏まえ,例えば国立京都国際会館など,土日の集団接種会場を開設していく取組を進めています。また,京都看護大学とも連携して,土日の接種を行います。当面は,保育士,教職員等に優先的に実施し,その後64歳以下の方の接種にも取り組みます。
 それ以外にも,地域の医療機関が,土曜日・日曜日に接種を行う。また,夜間にも接種を行う。そんな取組も進めます。医療機関との連携のもとに,夜間,土日を中心に更なる接種体制の強化についても検討しているところです。

松井会長
 64歳以下になると,当然お仕事をされている方が増えますので,土日・夜間の接種体制の強化は取り組まないといけない課題だと認識しています。同時に,職域接種も様々なところで検討されており,1,000人超えるような大きな企業は,企業ぐるみで接種に取り組んでいただきますが,中小企業等,少人数になりますと,企業によっては,接種をどのようにサポートするかという課題も生じます。感染拡大を防ぎつつ,少しでも収束を早めるために,ワクチン接種というのは大変有効な手段です。事業者・事業主の皆様にもぜひ従業者の接種について,御理解と御支援をお願いしたいなと改めて思います。よろしくお願いします。

 

記者
 予約システムについて教えてください。市民の方がこちらのシステムを使って予約ができるようになるのはいつからでしょうか。

松井会長
 医療機関には既に募集をかけ始めていて,今後の予定としては,6月下旬には市民の方はシステムを通じて予約できるようになる予定です。幾つかの医療機関については,既にセットアップしているところですが,市民の方に御予約いただくためには,ポータルサイト或いはいはホームページ上で,対象となる医療機関を公表しなければなりません。そのWEBページを立ち上げたいと思いますが,それまで少し準備に時間がかかると考えています。

 


記者
 個人的なことで恐縮ですが,市長御自身のワクチンの接種状況についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

市長
 地域の医療機関に予約しております。6月末に第1回を接種予定です。当初はもう少し早かったのですが,仕事の都合でキャンセルしたため,少し後ろの日程になりました。

記者
  2回目接種も,7月末までには終える予定ですか。

市長
 はい。京都市の予約システムで申し込んだ方が早かったという人もいますが,京都市の予約システムに負荷をかけるより,個別接種で地域の医療機関に診てもらう方が良いだろうと思いました。

 

記者
 今日,インド型の変異株(デルタ株)が,府内でも初めて確認されたとのことです。一部では,感染力がより強いと言われていますが,府内で初確認された受け止めと,注意喚起をお願いします。

松井会長
 第3波の終わり頃を振り返ると,変異株に注意しないとリバウンドが起こると警鐘が鳴らされていたと思いますが,デルタ株も全く同じです。感染力がアルファ株よりさらに強いと言われている中で,緊急事態宣言が解除され,皆様の気持ちが緩むと,よく言われるマスクの掛け方も,正確にしないと,少しの隙間からやってきて感染すると言われるほど,感染力の違いが感染拡大に影響します。市民の皆様には,一層の感染防御策をお願いすると同時に,それも踏まえて重症患者をできるだけ発生させないように,ワクチン接種をしっかりと進めていくことが重要だと思っています。

市長
 京都府内でデルタ株が確認されたことで,緊張感を持っております。なお,濃厚接触者等について全てPCR検査を実施し,陽性者はおられないということを確認しております。この事案でもってクラスターになるというのは,現時点ではないと報告を受けています。しかし,府市一体となって,万全の感染防止策,積極的な疫学調査,検査体制,そして医療体制を構築していくということが大事だと,肝に銘じて取り組んでまいります。

 

記者
 基礎疾患をお持ちの方の接種の開始ですが,本日既に接種された方もいらっしゃるという理解で良いですか。

市長
 はい。高齢者を優先するという方針のもとで,基礎疾患のある方について,かかりつけ医から,かかりつけ患者に常に連携を取っていただいている所は,今日の夕方から接種が始まっていると解釈していただければと思います。なお,基礎疾患のある方に優先して接種していただくためにも,64歳以下の一般の方への接種券は6月25日から発送としています。その間に,基礎疾患のある方は可能な限り受けていただきたい。また,介護に従事していただいている方等々も,接種券はないですが,接種を促進していきたいです。

記者
 64歳以下への接種券の発送までに,基礎疾患をお持ちで接種希望の方の接種完了を目指すということで良いでしょうか。

市長
 当然,各主治医の御判断,健康状態等によると思いますが,可能な限り基礎疾患のある方には接種を促進していきたいと考えております。

松井会長
 接種券が配布されるまでに,64歳以下の基礎疾患のある方の接種を全て完了することは難しいです。ただ,64歳以下の接種を解禁するタイミングになると,私も接種したいという方が,医療機関やコールセンターに殺到する恐れがあります。そのため,基礎疾患の有無は分かりにくいですが,かかりつけ医はそれを把握しているので,本日から,余っている枠があれば,64歳以下で基礎疾患のある方も接種いただけることになったと御理解ください。

 

記者
 この予約システムの運営主体は医師会ですか。

松井会長
 医師会が一括して運営責任を持っております。システムは個々の医療機関で運用しますが,運用状況等は,医師会で集約します。他のシステム同様,ダブルブッキングができてしまいますので,例えば,一つの端末から,5回予約が入っているということが分かるようになっています。5回というと,おじいちゃん,おばあちゃん,お父さん,お母さんの分を,若い人が一つの端末から予約するなどが考えられます。しかし,仮に一つの端末で100回分の予約をしてしまうと,異常が発生していることがキャッチできるようになっています。こうした管理は医師会で行います。運用自体は個々の医療機関でお任せしています。

 

記者
 登録される医療機関の数が大変重要になると思いますが,登録医療機関が少なくなると,また以前と同様に,予約が集中してしまうという事態は想定されるのでしょうか。

松井会長
 これは電話とは異なり,LINEを使っていただくので,予約の枠が詰まると予約できなくなるので,集中による混乱は避けられると考えています。違う枠を探されるか,京都市ポータルサイトに登録いただくことになります。また,こういうシステムに強い医療機関と苦手であるというところがありますので,すべての医療機関にこれを導入しようとは考えておりません。これを使用して,効率的にやろうという医療機関に対しての提供と御理解いただきたいです。

記者
 LINEができない方は,ポータルサイトへ登録も可能ということですが,その場合でも医療機関に配分される可能性もあるということですよね。

松井会長
 もちろん,接種場所は様々な所で確保していただきますので,登録いただいた方は集団接種会場だけではなく,いろんな医療機関を御紹介し,できるだけ早く多くの市民に接種を完了いただきたいです。たくさんの方にできるだけ早く接種いただくために,市民の皆様には改めて京都市から紹介された医療機関での接種を,積極的に行っていただきたいと思います。

 

記者
 このような仕組みで予約受付するのは,他の自治体等でもあるのでしょうか。それとも珍しいことでしょうか。

松井会長
 このシステムは既製品で,既に個別医療機関において導入されているところもあると聞いていますが,一つの自治体全体で取り組むというのは京都市が初めてだと認識しています。

 

(東京オリンピック・パラリンピックについて)

記者
 門川市長にお尋ねします。国において,東京オリンピック・パラリンピックが開催の方向で進んでいくことが明らかになっています。コロナ禍以前は,京都においても,東京五輪の波及効果から,文化を中心に地域を活性化したいという動きもあったかと思いますが,コロナ禍で東京中心の開催となり,それも叶わない状況となりました。これを踏まえ,現状の御認識をお聞かせください。

市長
 オリンピック・パラリンピックの精神や意義については,ここで改めて申し上げるまでもなく,開催する場合は,国民の命と健康を守ること,世界の人々の命・健康を守っていくということの両立を図っていくことが何よりも大事だと考えています。新型コロナの世界的な蔓延で,思うような形で開催できないことについて,多くの方が残念に思っておられることは承知しています。しかし,今は京都が文化で情報発信することよりも,コロナ禍の早期収束に向けて努力している。これに尽きると思っています。

記者会見動画

下記URLから御視聴いただけます。(京都市動画情報館(YouTube))

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記者会見資料

記者会見資料

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お問い合わせ先

<京都市新型コロナワクチン接種コールセンター>
TEL:075-950-0808 又は(0570-040808(通話定額プラン等でも料金が発生します))
FAX:075-950-0809
※お問い合わせ受付時間 午前8時30分~午後5時30分

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