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門川市長臨時記者会見(2021年5月26日)

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2023年4月12日

市長臨時記者会見(2021年5月26日)

新型コロナワクチン接種事業 集団接種の拡充と予約方法の変更~高齢者の方に安心して予約・接種していただくために~

「新型コロナワクチン接種事業『集団接種の拡充と予約方法の変更』」について,京都市長が記者会見を実施しました。

 ※以下の内容は,5月26日時点の発表内容です。最新情報は,こちらを御確認ください。

摘録

市長

 高齢者の方に安心して,7月中までに2回のワクチン接種を行っていただきたい。そのために,集団接種体制の拡充と予約方法の変更を行いますので,御説明申し上げます。

 まずは,現時点で接種された方等の人数をお伝えします。先週段階で10万1,980人の方が接種をされています。そして,予約等を行われた方は,全部で19万5,000人,在宅高齢者39万人の約半数の方が既に接種をされたか,6月4日までに接種の予約をされている。6月5日以降の予約状況は把握できておりませんが,かなりの方が予約をされています。

 

 会見資料の1ページを御覧ください。京都市では,これまでから,身近な診療所・病院(かかりつけ医等)での個別接種を基本にしながら,集団接種体制を確立してきました。しかし,公表されている医療機関が極めて少なく,どこの医療機関に行けばよいか分からない方が多くおられるという課題があったため,医師会と協議して6月1日には京都市のポータルサイトですべての医療機関の名前を公表させていただきます。

 また,集団接種を望まれる方に集団接種体制を確立し,5月20日に集団接種の予約を受け付けましたが,先着順のため,電話がつながらない,予約が取れない,高齢者の方に,またその御家族の方に大変な負担をおかけしました。不安に思っておられる方,不満を抱いておられる方がたくさんおられる状況になっております。

 この課題を何としても解決していきたい,そこで医師会等との協議・連携のもと,個別医療機関を公表するとともに,身近な診療所・病院がある方の,かかりつけでなくても,個別接種を促進したいと考えております。

 次回の予約受付について,例えば5月31日に予約受付をしたとしても,同じことが起こり,一週間ごとに電話が殺到し,不安を抱かれるということになりかねないという課題があります。

 そこで,集団接種を希望される全ての方を京都市が受付(登録)し,個別医療機関や集団接種会場を京都市から御案内,指定させていただく方法に変更します。そのことによって,必ず7月10日(土曜日)までに,1回目の接種を受けていただく。そして7月中に2回目の接種も受けていただく。1回目を受けた時に2回目の予約をしていただく。そういう体制をとります。先着順ではございませんので,5月31日(月曜日)から6月6日(日曜日)までですので,安心して申し込んでいただきたいと思います。

 

 現在の受付方法の課題についてでございます。

 かかりつけ医のない方,かかりつけ医が接種を行っていない高齢者の方が,「予約が取れない」,「どこの医療機関に行けばよいか分からない」といった不安を感じ,また不満を持っておられます。

 また,京都市として,集団接種を望んでいる方がどれだけ,どの地域におられるのかを正確には把握できていないということがございます。そのため,抜本的に受付方法を変え,どういう御要望・需要があるかということを把握し,それに基づいた個別接種体制・集団接種体制も確立していく対策を講じてまいります。

 予約方法の変更については,会見資料を御覧ください。まず,集団接種を希望する全ての方を京都市が受付(登録)します。高齢者の方の「予約できない」「7月末までに接種を受けられない」といった「不安」を解消し,予約(登録)時のアクセスの集中を回避します。先着順ではないので,落ち着いて登録いただくようにお願いします。

 (希望される方)全員を登録し,確実に7月10日(土曜日)までに第1回,また7月中に2回目の接種を受けていただけますので,安心していただきたいと思います。
そして,全体の希望者数や地域ごとの希望者数を正確に把握します。

 そして,登録された方については,まずは6月6日(日曜日)までで第一期の受付を取りまとめて,6月9日(水曜日)から7月10日(土曜日)までの間に1回目の接種ができるよう,接種日時や接種場所を接種日から概ね1週間前に案内(指定)します。

 ポータルサイトでは,接種券番号・本人氏名・希望される接種場所の行政区等を登録していただきます。しかし,高齢者の方々でもありますので,ポータルサイトと資料では記載していますが,電話で申し込んでいただいても結構です。ただし,接種日・時間帯・接種場所の指定はできませんので御了承ください。もし都合が悪い場合は,コールセンターに連絡していただければ改めて調整します。

 7月中に接種を完了していただくため,地域の医療機関,例えば,かかりつけ医での予約が8月以降になっている方も改めて登録していただいて結構です。ただし,その場合,御本人の責任において必ず地域の医療機関へのキャンセルを行ってください。

 接種を希望される方に登録いただいた内容をもとに,京都市(コールセンター)で予約枠を1週間ごとに確定し,京都市(コールセンター)から接種希望者(登録者)に御案内させていただきます。

 希望者全員の登録と集団接種体制の拡充についてです。集団接種を希望する全ての方に登録いただくことで,全体の希望者数や地域ごとの希望者数を正確に把握します。

 地域ごとの希望者数・状況を把握することで,区,支所ごとに設置する14ヶ所で開設する集団接種会場の拡充,平日における集団接種の新たな実施など,接種体制の構築を行っていきます。さらに,新たに週末等に接種可能な医療機関を京都市から案内(指定)をしていく体制をとります。例えば,地域の診療所。地域の人,かかりつけの方々を独自で受け付ける分とは別に,残っている接種可能枠を医師会で集約していただく。医師会から京都市に連絡し,京都市から接種希望者に案内するという形式です。これにより地域の医療機関がしっかりと接種を実施できる,そうした促進にもなります。場合によっては,地域の医療機関の電話予約申し込み等の負担の解消につながるかと思います。

 

 続いて,病院等の機能を生かした接種体制の拡充についてです。

 京都府医師会,京都私立病院協会等と連携し,休診日の土日や平日に接種を行う医療機関を募集いたします。そして,その協力医療機関ごとに,接種回数や実施時間帯などの接種可能枠を京都府医師会がとりまとめ,京都市に連絡していただき,京都市から接種を希望される方へ指定して割り振っていきます。これらの取組により,かかりつけ医のない方や,かかりつけ医が接種を行っていない方も,地域の医療機関で接種していただけると考えております。

 また,医療機関,病院等の体制確保のために,京都市のコールセンターが役割を果たすことで,医療機関の負担軽減にもなります。さらに,休業日の体制確保への一定の支援として,毎週120回以上の接種を行う医療機関に,1医療機関,毎週5万円をお支払いします。さらに,休日に診療いただく医療機関には,現在国が定めている接種1回当たりの費用に京都市独自で300円を増額します。

 こうした取組により,京都の充実している病院,医療機関を最大限生かして,高齢者の方が「予約を取ることができない」という不安の解消に努めていきたいと思っています。

 なお,医師会の協力のもとに,接種可能枠を医師会で集約し,京都市に送っていただき,高齢者の方に案内していく。これをしっかり取り組み,京都の医療ネットワークを最大限に生かした取組を進めてまいりたいと考えております。

 そのため,京都府医師会・地区医師会・京都私立病院協会・京都府看護協会等と緊密な連携を深めてまいります。そして,京都府歯科医師会・京都府薬剤師会の協力を得て,万全を期してまいりたいと考えております。

 私からは以上でございます。

質疑応答(摘録)

<新型コロナワクチン接種事業『集団接種の拡充と予約方法の変更』について>

記者
 今回,集団接種の予約方法を抜本的に変更すると発表されましたが,改めてその狙いについて教えてください。

市長
 1点目は,不安の解消です。いつ接種を受けられるのか分からないという不安から,電話が一気に集中します。京都市が医師会等々と連携しながら,登録していただいた方に確実に御案内するという仕組みです。2点目は,地域ごとの状況の把握です。6月4日時点では,約195,000人の方が既に接種,又は予約されています。しかし,それ以降に,地域の医療機関でどれだけ予約されているのか正確に把握できておりません。したがって,集団接種等を希望される方の地域ごとの状況を的確に,正確に把握して,それに応じた集団接種体制,あるいは,医療機関等の接種体制の確立を進めてまいります。3点目は,原則は地域の各医療機関に申し込んでいただきますが,同時に医師会で地域の医療機関,病院等の接種余力を把握し,京都市新型コロナワクチン接種コールセンターに登録いただいた方に接種していただく。それによって,接種体制を十分に活かせます。関係者と連携して,取り組んでまいりたいと思います。

 

記者
 集団接種の予約方法が前回と異なることについての混乱や登録時に日時指定できない不安もあるかと思いますが,その点についてのお考えをお聞かせください。

市長
 この間,医師会や関心の高い市民の方のお話も聞いてきましたが,不安の解消が最優先とのことでした。昨日も約7,000件の電話がかかってきています。「いつ受けられるのか,どこで受けられるのか分からない。」という御心配のお声が極めて多いです。そのため,全体の希望者の人数と地域を把握することで,医師会等と連携しながら,接種体制を拡充することとしました。なお,日時及び場所を指定することについては,既に実施されている自治体もありますが,あまり反発はないと聞いております。もちろん,都合の悪い日は調整して,変更させていただきます。5月31日から6月6日を第1期ということで,受付登録しますが,くれぐれも先着順ではございません。御家族とも相談できる時間も取っていただけるよう土曜日,日曜日も含めて6日までとしました。くれぐれも初日に電話が集中しないように御協力をよろしくお願いいたします。

 

記者
 夕方,京都府の対策本部会議で,政府に対する緊急事態宣言の延長を要請することが決定される見込みですが,この間の宣言の効果をどのように見ておられますか。また,宣言延長要請についての考えをお聞かせください。

市長
 多くの市民の皆様,事業者の皆様,そして,医療関係者の皆様に敬意を表したいと思います。人の流れがかなり抑制されました。その中で,この数日,京都市内においても,新規感染者が減少傾向になっております。これは皆様の御尽力の賜物であり,感謝申し上げたいと思います。しかし,決して気を緩められる状況ではありません。とりわけ,変異株。感染のスピードが速い,若い人も重症化する。新規感染者数は,ステージ4から3に変わりましたが,病室のひっ迫状況等々はまだまだ厳しいものがあります。命と健康を徹底して守り抜くために,今,緊急事態宣言を解除できる状況ではないという西脇知事の意向も全く同感でございます。同時に,可能な限り,京阪神が足並みを揃えていくことも大事だと思います。現に,京都市の感染者を見ても,大阪,兵庫との交流の中で感染されているケースというのも見られます。確実な収束に向けて,取り組んでいくことが大事な時ではないかと考えております。

 

記者
 新たな予約方法は非常に良いと思いますが,このような体制が初回の予約からできなかったのはなぜでしょうか。元々,市民の需要を約39万人(現時点での接種対象者)のうち9割で想定していたということですが,当初から今回発表されたような方法で需要を把握していれば,このような体制がより早く取れたのではないでしょうか。

市長
 今回の体制変更は,個別接種が5月11日から始まって,3週間経過した今だからできる方法だと考えております。当初,ワクチンの配分が極めて少なかったため,多くの医療機関が通常診療に支障をきたすということで公表されませんでした。また,5月20日の集団接種の予約開始時には大変な御心配・御不安をおかけしましたが,これを教訓にし,医療機関,医師会もより連携を深めて,取り組めることはすべて実行していこうという機運が高まってきました。非常にありがたいことです。
また,接種希望を把握して,行政が日時等を指定していく。このような予約方法は,正確には把握しておりませんが,全国の大都市では行われていない試みであり,小さな市町村では実績が挙がってきているところです。

 加えて,地域の医療機関による個別接種が大きく前進していることも背景にあります。私どもは,京都の整った医療機関,地域の医療機関での個別接種を大事にするということで進めてまいりました。既に約39万人(5月26日時点での接種対象者)のうち19万人の方が接種又は予約をされている。これに対して,集団接種での受付者数は約14,000人と,接種枠はまだ限られています。こうした経過のもと,今回の体制変更に繋がったと考えています。
 今回,医師会等と懸命に話し合い,全ての医療機関を京都市のポータルサイトで公開することとしました。これで事態は大きく前進すると考えております。
そして,皆様に安心していただくため,地域ごとにどれだけの需要があるのかを改めて把握しながら,集団接種の拡充についても取組を進めてまいります。1つ目は,14の区役所・支所で行う集団接種の拡充。2つ目は,京都市として,平日も含めたイオンモールや西陣織会館での集団接種の実施。3つ目は,病院等に休診日にも接種を行っていただく。これらにより,かなり接種体制が拡充されると思います。しかし,それらを病院等にお任せしたら,非常に負担がかかります。京都市として接種枠を集約し,その枠に集団接種を望む方を御案内する。このような新たな体制で取り組んでまいります。

 

記者
 ワクチン接種体制の構築にあたっては,仰るように,医療機関等に大変な負担がかかります。当初,市内にはインフルエンザワクチンの接種施設数が約1,200で,その中から約800に協力いただけるということで,新型コロナのワクチン接種も円滑に進めていくという見込みだったかと思いますが,この見込みがあまり正確ではなかった,というような反省点はありますか。

市長
 多くの医療機関で現在も円滑に接種が行われています。今週も5万件を超えるワクチンの申込をいただいており,円滑に行われていると思います。ただ,かかりつけ医という概念を狭く解釈しておられる方や,マッチングがうまくいかなかった方への対応,集団接種体制の強化も大事です。今は高齢者が対象ですが,次に64歳以下の方,若い方へと続いていきます。京都は,大学のまち,学生のまちでもあります。高齢者接種とともに,若い方々も含めた集団接種の体制を作っていくことも大事です。経験したことのない事業です。市民の皆様の不安に応えて,様々なことから教訓を得て,改善してまいります。

 

記者
 登録された方の実際の接種の順番はどのように決まるのでしょうか。

市長
 行政区の希望はお伺いしますが,具体的な接種会場や,日時等はお任せいただきます。厳密な優先順位を決めると,非常に時間が掛かります。1回目の接種を7月10日までに受けていただくので,早く案内していくことが大事です。基準を作ると,非常に厳しくなりますので,地域ごとにあまり厳格な基準を作るのではなく,できるだけ早く案内できるように取り組みます。

 

記者
 基準がないのであれば,ブラックボックスの中に入れられて不安に思う方もいらっしゃると思いますが,抽選で順番を立てていくなど,ある程度一定の基準を持って選んでいくのでしょうか。

市長
 抽選はいたしません。現場に任せて,できるだけスムーズに行います。アットランダムで行います。ただ希望される行政区は,最大限尊重していきたいと思います。

記者
 基本的にはお住まいの近くということですか。

市長
 そうですね。ただ,勤め先ということもあるかもしれません。

 

記者
 1回目の集団接種の予約の話ですが,私どもが取材している限りでも,混乱している状況が見受けられました。その要因は何だと思いますか。

市長
 やはり先着順であったことだと思います。早く電話が繋がれば,接種ができるということで,御本人や御家族など,色々な人の手を借りて予約をされる。先着順が好ましくないということは,大きな教訓です。

記者
 確認ですが,今回の方法は少なくとも先着順ではないということですか。

市長
 はい。1日単位で区切ると,行政区の調整を行いにくいので,まず1週間で区切り,行政区ごとに割り振り,コールセンターの方で御案内していきたいと考えております。

 

記者
 集団接種を希望している人にも個別医療機関を紹介するとのことですが,市が当初想定していたより,かかりつけ医を持たない人が多かったということでしょうか。

市長
 現時点では把握できていません。意外と,既に予約されている方がおられるかもしれません。6月4日までの接種分は分かっていますが,6月5日から7月末までの部分は,医療機関に報告義務を付けていないため,現時点では分かりませんのでそれも把握したいです。
かかりつけの患者への個別接種が概ね終了し,余力がある医療機関については,医師会に登録してもらい,集団接種を希望される方を希望される行政区にある医療機関に指定します。これで,地域の医療機関を最大限活かしてまいります。

 

記者
 今回大きく見直される,これまでの京都市の個別接種ないしは集団接種の予約を巡って反省点があれば教えてください。

市長
 先着順の予約というのはやはり混乱と不安を招くということは大きな教訓です。同時に,希望と体制を正確に把握し,改善していきたい。もう一つは,行政が日時・場所を指定するというのは,いかがなものかというのが一般的ですが,他の小さな市町村で,それに対する不満はほとんど持っておられないということもあります。そうした,他都市の事例も参考にさせていただきました。

 

記者
 ワクチン集団接種の受付方法の変更について,当初想定していた個別接種9割,集団接種1割という割合から,大きく変わることになりますが,いかがでしょうか。

市長
 地域の医療機関での予約がどれだけ進んでいるか把握できておらず,個別接種と集団接種の割合については読めない部分があります。今回の受付方法の変更等で,改めてそれを把握したいと考えています。京都の大きな病院であっても,まずは,かかりつけの方を優先して接種を進められます。これは患者様一人一人の病状等を把握しているからこそできることです。したがって,地域の医療機関で接種する,個別接種の方が良いということで,それはやむを得ないことだと思います。そして,その中で余力が出た医療機関では,かかりつけの患者様以外の方も受け付けていただきたいということです。皆様に安心して接種していただくということが大事だと考えています。

記者
 安心安全のため個別接種を基本にするという姿勢は変わらないわけですね。集団接種が安心ではないというつもりはないですが,今回の変更で,当初想定されていた,安心安全のために個別接種をベースにするという方向から逸れるように思うのですがいかがでしょうか。

市長
 集団接種は,14の区役所・支所等で実施すると当初から計画していたことですので,方向性が変わったわけではありません。できるだけ京都の整った医療体制を個別接種に活かしていくことが大事です。そして,超高齢化社会を見据えて,地域住民と地域の医療機関の繋がりは何よりも大事なことです。地域の医療機関を大事にすることは,今後の医療体制に不可欠だと考えています。
同時に,集団接種も大事です。それをどの程度用意したらいいかということは,シミュレーションしながらやってきましたが,初めての経験ですので読めない部分もあります。高齢者の場合,地域の医療機関との繋がりが強い一方で,若い方の場合そうではない傾向もあると思っています。そうしたことを考慮し,今後の集団接種体制については,高齢者はもちろん,若い方も含めて,実施方法を検討してまいります。

 

記者
 予約受付を先着順にすると混乱が起きることは,想定されていたことだと思います。それでも,当初は先着順という形式をとられたのは,やはり行政が日時や場所を決めることに対する抵抗感があったからでしょうか。

市長
 行政から会場や日時を指定する方法はなかなか難しいものです。どれだけの接種希望があるのか分からない中で,当初から本市が指定することにしていたら,大混乱が起きていたと思います。ある大都市で,受付を行った後,地域の医療機関に割り振ろうとした結果,大混乱になり,中止されたところも現にあります。
今回の受付方法の変更に当たっては,小規模の市町村で,結果も出ていたことも参考にしました。また,何より,今回の変更は,65歳以上の方が対象だからできることだと思っています。65歳以上でも仕事されている方はたくさんおられますが,比較的柔軟に時間がつくれる方も多いように思います。しかし,64歳以下の方を対象にした場合に,京都市から指定をできるかどうかというと,これは十分に考えなければならないことです。

 

記者
 新しい予約方法で受付された高齢の方々が,自分がいつ,どこで接種を受けることができるのかについて指定はできない,また,その基準を示さないという主旨に聞こえたのですが,基準を示さない理由があるのであれば教えてください。

市長
 希望される行政区を最優先に指定していきたいと思います。そして,スピード感が大事だと思います。できるだけ早く接種し安心していただきたい。そのため,5月31日から6月6日までの分は一括して割り振りますが,その後6月7日以降は,申込された順に指定していくことになります。基本的には,溜めたものを一括に割り振るよりも,スピード重視で順次受付する方が大事だと思います。

 

記者
 当初,集団接種に3万2千人を想定されていたかと思いますが,結果的にその想定は甘かったということでしょうか。

市長
 集団接種の必要性が高まっているということです。

記者
 集団接種の希望者が想定より多かった要因としては,従前かかりつけ医での接種を考えられていた方が,集団接種に流れているということは考えられないでしょうか。

市長
 そういったことも考えられますが,分析はできておりません。

 

記者
 実際に申込をされる高齢者からすると,受付方法の変更についていけないという方もおられると思いますが,いかがお考えでしょうか。

市長
 御理解をいただけるよう,しっかりと丁寧に説明してまいります。

 

記者
 今回御案内いただいたのは,集団接種の予約方法の話ですが,内容を見ると,集団接種だけでなく,個別接種も含めて,全て市が指定して案内されるということでしょうか。

市長
 そうではありません。あくまで個別接種は,地域の医療機関,病院等に申し込んでいただき,接種を受けていただくものです。今回,集団接種を拡充し,市から指定する可能性があるのは,地域の医療機関のうち,接種可能枠に余力が出てきたところを医師会で把握していただき,それを京都市のコールセンターで登録した場合となります。これを個別接種と言うのか,集団接種の延長と言うか難しいところがあります。例えば,大きな病院で,個別接種として独自に予約を受け付ける方が1日50名,それとは別に京都市のコールセンターで指定された予約枠で接種される方が70名である場合,後者の70名は集団接種として申し込まれた方です。そのため,厳密にはこれが個別接種であるか,集団接種であるかという定義付けは難しいと考えています。

 

記者
 受付期間は,5月31日~6月6日とされている一方,それ以降も受け付けは継続されるということですが,一旦,区切っておられるのはどういう意図からでしょうか。6日までの受付分は,市が一括で手配するために1週間ということでしょうか。

市長
 繰り返しになりますが,5月31日から6月6日までの受付分は一括して指定しますが,その後6月7日以降は,順次指定していくことになります。また,一番早い集団接種(5月31日~6月6日受付分)は6月9日から始まります。それに間に合うように,6月6日で一旦区切り,まとめて案内させていただくものです。

 どのような接種方法で申し込むか迷っておられる方もたくさんおられます。知り合いの方が受けて,「大丈夫だったよ」ということで申し込む方もおられます。申込登録はいつでもしていただけるようにさせていただきます。

 

記者
 接種体制確保の方策として支援金を出されますが,休診日に対応する医療機関の支援金は全体でどの程度見込んでいますか。

市長
 どれだけの医療機関で,どれだけの接種が行われるかによって変わってきますので,予算がいくら必要かということは,現時点では申し上げられませんが,しっかりと予算を確保して,万全を期してまいりたいと思います。


<京都市役所の本庁舎の建替工事,聚楽保育所の廃止条例案について(一般質問)

記者
 市役所の本庁舎の建て替え工事について,4億円増額されています。また,聚楽保育所の廃止の条例案について,保護者の方から涙ながらに何とかならないのかという訴えがありますが,この点のお考えを教えてください。

市長
 市役所の庁舎は,昭和2年に建った,いずれ国の文化財になるだろうという建物です。当初予定していなかった,地下1階に免震構造を入れるところに,今の建物以前の基礎が残されていたことなどがあり,工費が高まっていることは事実です。改めて古い建物を,文化財を残しながら工事を進めることの難しさや,コストのかかることを痛感しています。色々御心労をかけていますが,やむを得ないと考えています。

 聚楽保育所ですが,民間移管を前提に,様々な御意見も聴きながら努力をしてきましたが,御案内の通り,民間移管を受託される方が急遽辞退されました。そして新たに委託される事業者を募集しましたが,おられませんでした。その一方で,あの地域は,保育が充実してきまして,聚楽保育所を廃止しても,待機児童ゼロ,将来にわたって保育事業は,十分に賄えるという見通しが立っています。そのため,廃止する方針を決定し,議会に提案させていただきました。担当者が丁寧に保護者等に御説明申し上げているところです。

記者
 聚楽保育所の近辺は,ホテルの建設需要が一定落ち着いて,マンション需要に切り替わり,新しいマンションが建つので,今後明らかに,50戸,100戸近く増えて,数年後には保育所の負担は増えることも,京都市として把握されているかと思いますが。

市長
 それも含めて,現在の保育所の状況で需要は満たしていけるという見通しを立てています。

記者
 庁舎改修について,補正予算で4億円を上乗せされる件について伺います。市長は,行財政改革を進められる中で,以前から「聖域なき改革」と仰っていますが,様々な市民サービス,イベント等が休廃止される中で,今回庁舎改修に増額される4億円は,明らかに聖域だと思うのですが,いかがですか。

市長
 庁舎改修については,基本計画を立てて,承認をいただいて進めている事業です。改修工事を止めてしまうと,もっと無駄ができてしまいます。必要な経費については,可能な限り事前に予測しながら進めていますが,予測もつかない新たな事態に対して必要最小限度の補正をするということは,やむを得ません。例えば,週休2日制の徹底による工費,資材費等の増加。あるいは,文化財保護のため,当初の設計を変えなければならないこともあります。それらを丁寧に説明しながら実行してまいります。

記者
 市民サービスを休廃止する一方で,庁舎改修には増額するということに対して,はたして市民の理解は得られるのでしょうか。

市長
 本庁舎は震度3で崩壊するという,非常に危険度の高い建物です。それを改修しますが,決してぜいたくなものは作っていません。ただし,文化的な価値は保存しなければならない等々については,市民の皆様の御理解を得られると考えています。

 

記者会見動画

下記URLから御視聴いただけます。(京都市動画情報館(YouTube))

https://youtu.be/lFSN5OvzwbM外部サイトへリンクします

記者会見資料

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お問い合わせ先

<京都市新型コロナワクチン接種コールセンター>
TEL:075-950-0808 又は 0570-040808
FAX:075-950-0809
※お問い合わせ受付時間 午前8時30分~午後5時30分

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