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京都市市民参加推進フォーラム第20回会議 摘録

ページ番号50711

2022年6月28日

日時:平成20年2月14日(木曜日) 午後7時~9時

 

場所:京都市国際交流会館 第1,2会議室

 

出席:京都市市民参加推進フォーラム委員12名(西村委員,長谷川委員,米丸委員は欠席) 傍聴者:2名

 

会議次第

1 開 会

2 座長あいさつ

3 議 題

(1)「市民参加啓発冊子(仮称)」(案)について

(2)第4期市民公募委員の選考について

4 報 告

市民公募委員交流会の開催結果について

5 その他

6 閉 会

 

[配布資料]  太字のものは、下のPDFファイルでご覧になれます。 

資料1 配席図

資料2 市民参加推進フォーラム委員名簿

資料3 「市民参加啓発冊子(仮称)」の作成経過

資料4 「市民参加啓発冊子(仮称)」の概要

資料5 「市民参加啓発冊子(仮称)」(案)

資料6 第4期市民委員の選考について

資料7 市民公募委員交流会の開催結果について   
 

摘録

<会議次第>

1 開会

2 座長あいさつ

この度,「地域活動応援ガイド」を市民活動啓発冊子として地域での住民活動にもっと参加してもらうためにまとめた。今日は最終の審議である。これまで京都市のほか各行政区のご支援をいただき,各自治連合会を中心に各地域組織にアンケートをいただき,その成果をまとめたものである。各自治連合会の方とフォーラムの委員に参加いただき,インタビューにより活動内容を聴取した生の情報が載っている。言葉の言い回しについては,事務局において精査しているところである。今回は,こういうことに気を使わないといけないほどデリケートな地域の問題があるということがわかったのも一つの成果である。地域を場所としてどう市民参加を進めていくかということに課題がある。国勢調査等で,都心回帰が進んでいることがわかった。昔は,都心部は子どもが少なくなり,お年寄りが多くなるという問題があった。この10年近くは,逆に都心の人口が増加に転じた。郊外は高齢化が進み,都心で若い人が増えている。増加した内容をみていると共働きの世帯が増えている。この4~5年の間にフルタイムで働く女性が都心に集まってくる。仕事がそれだけ忙しいということもある。若いときに都心に住んでいた女性が結婚してもしなくてもそのまま都心に住んでいる。国民生活白書(平成19年度版)によると男性で夜8時までに帰る人は4割,女性で3割となっている。このフォーラムも夜7時の会議では集まりにくい時間帯である。地域活動しようと思っても職場に残っている時間帯である。家族の絆も自由にもてない状況がある。だから地域の絆も持てない。このような状況のなか,絆づくりのために地域参加もしくは市民参加がある。バラバラになった市民をどう参加するようにPRするかが現代の市民参加ならびに京都市のキーワードになっている。

 

3 議題

<宗田座長>

「地域活動応援ガイド」は,市民参加啓発冊子部会において議論を尽くしてきたもので,今年度中の発行を予定している。大幅な修正はできないが,みなさんから意見をいただきたい。部会長の乾副座長から意見をいただきたい。

 

<乾副座長>

 この冊子の内容は,市民活動のなかでも地域活動に焦点を絞り,地域同士をつなぐことを目的としている。言い換えると,地域活動を中心になって頑張っている人への応援メッセージと,地域との関係を作っていく必要があると感じているが一歩を踏み出せない市民への手引きとすることで,その両者の隙間を埋めていきたい。具体的な状況について事務局から説明させていただく。

 

[説明要旨]

資料3,4,5,6をもとに事務局から説明を行った。

 

[質疑応答]

<安本委員>

22ページの自治会会長と思われる方のイラストは,若いと思って頑張っておられる方にとっては,あまりに年齢を召されているようなイラストなので,変更したほうがいいのではないか。

 

<西嶋委員>

8ページ自主防災会の地域防火活動の点検のイラストについて確認とっているのか。防火ではなく,防災ではないか。

 

<事務局>

各担当課に確認をとっているところである。絵は違うという意見はいただいている。自主防災会は防災に力を入れているという指摘も受けている。

 

<宗田座長>

消防分団の絵の訂正がある。一般市民がホースを持つものではない。消火器を持つ絵に変えてはどうか。細かな間違いは,また訂正を行う。

 

<林委員>

22ページを見開きでみてくださいということだが,その見方を本文に説明すべきではないか。

 

<宗田座長>

家族ぐるみで参加してもらえるようにしないと地域活動を支援することにはならないので,家族の形式をとった。

 

<乾副座長>

大きな構成について意見はないか。

 

<林委員>

冊子全体の繋がりや流れがわかりにくいように思う。

 

<乾副座長>

間をつなぐ説明は何度もしたほうがいい。前段で問題提起して,その2は地域活動で頑張っている人の思いをまとめた。その3は,地域活動に参加したくても参加できない人のために作成した。どうすればいいのかという事例をまとめている。変わり目では,つなぎ説明をいれるとわかりやすくなるのではないかと思う。

5ページの地域・NPO等はそれで全て言い切れているのか不安がある。専業主婦よりパートの人のほうが多いのではないか。モデルがこのパターンでいいのかどうか。女性の意見を欲しい。父は,その地域で生まれ育った人という設定だが,転入してきた人という設定のほうがいいのかとも思う。そのような細かい部分も含め皆さんの意見をいただければと思う。

 

<宗田座長>

エプロンでお玉を持つというのがどうか・・。ステレオタイプといわれると困る。働いている女性が増えているので,それに合わせてはどうか。

 

<乾副座長>

PTAは地域活動に入れられない。そうすると市民活動という言い方がわからない。最近であれば,NPO活動ということでかまわないのか。

 

<鈴木委員>

NPOというよりもテーマだと思う。子育てとか防災とかいったほうがわかりやすいのでは,NPOとボランティアとは違うので,もっとわかりやすくしたほうがいいと思う。

イラストや,家族構成について配慮がいるのかなと思う。

 

<事務局>

子どもを対象とした地域活動が入りやすい。今回は典型的な家族の設定となっている。

 

<宗田座長>

P5はもう少し補足できるかな。

 

<事務局>

どのような地域活動に参加していますかとの問いかけに対応したものとなっている。

 

<宗田座長>

地域とPTAが同一線上にあるためわかりにくくなっている。NPO活動の下にイラストのようにテーマ(環境・国際交流)みたいに入れておくとわかりやすくなる。PTAのところは幼稚園とかいれるといいかもしれない。

 

<伊谷委員>

これが地域活動と実際なにがあるのだろうと定義づけのようなものを最初にもっていったほうが,地域活動はこういうものなのだということがわかる。8ページは地域活動をわかりやすく説明している。6ページ~7ページをはさんでこうなっている。8ページを先に説明するとわかりやすい。PTAと違いがわからない。地域活動の事例集26ページからでてくる

 

<宗田座長>

8ページは独立しているがもう少し前にくることは可能か。

 

<不破委員>

地域活動の定義づけを先にしたほうがわかりやすいのではないか。

 

<乾副座長>

2ページで簡単に説明をする必要がある。地域活動とはなにという疑問がある。市民活動というのは色々あるという説明が先になると思う。暮らしを支えるためにいろんな活動している人がいる。学区や町内会など地域単位のこのような活動だという発言が必要。そのあと例示を出すのがいいのではないかと思う。そうすると8ページを先にもってくるのがいいのかもしれない。市民活動を区分けしていかないといけない。

 

<西嶋委員>

3ページ(イラスト地図)は9ページ目に変更してもいいのではないかと思う。8ページの各種団体に町内会を入れて,町内会の大切さを認識してもらいたい。

 

<事務局>

自治連合会という名称でないところもあるので,一般名詞で書いているかわかりにくいところもある。

 

<乾副座長>

インタビューを地域の活動をしている学区のリーダーの方にしたという説明は必要になる。

 

<安本委員>

PTAは地域活動に入らないのか。学区と切っても切れないか。

 

 

<西嶋委員>

高校のPTAについては,住んでいる範囲が相当に広くなるので,PTA活動総体を地域活動の対象にすることは適当ではない。

 

<上村委員>

ほのぼの日記の部分を「市民しんぶん」や「回覧板」がどのようにして配布されているのかを漫画にすることで,親しみやすくできないか。

 

<宗田座長>

通学路の見守りも含めて,入れることはできるかもしれない。

 

<乾副座長>

回覧板や市民しんぶんがどうやって配布され,見守りの人はどういった人なのかという話をイントロに入れられるか工夫してみたい。

 

<宗田座長>

地域活動を堅く定義するのではなく,わかりやすく身近にあるものだということを伝えようとする。みなうすうす気づいているが,質問するとそれぞれに定義すると思う。

 

<乾副座長>

地蔵盆や大掃除などがある。京ちゃんがお父さんに行ったことがあるかと聞いて,お父さんがしどろもどろになるようなのもあるといいのかもしれない。

 

<安本委員>

京ちゃんが出来すぎている。優等生過ぎる。京ちゃんもわからなかったが,最後には理解するという構成のほうがいいのではないか。

 

<大島委員>

地域活動の定義のなかで女性会,老人会はどうするのか。地域活動の例としてあげられているものが行政的なものが多いように思う。地域活動というのは行政が担うだけではない。もっと地域にある団体を出してもいいのではないか。例えば,すべての学区にあるわけではないが,まちづくり委員会がある。こういうのも紹介するのもあってもいいのではないか。他にも定年を迎える団塊世代に,地域活動にはこういうものもあると紹介するのもあってもいいのかなと思う。例えば,てんぷら油の回収や廃品回収など環境の取組をするにあたり,地域の人が主体になってやっていることも書いてもらわないと,これから増えていくだろう私達の世代の人間はますます参加できなくなってしまうように思う。

<宗田座長>

私も最後の2つ目のテーマは気になっていた。いまは,子どものいる世帯の参加をテーマにしているが,子どものいない夫婦や一人暮らしの世帯の参加のところまで手が届かないというところもある。

8ページの大きく載っている組織は,8割の地域で活動している組織というところで線をひいた。女性会は地域によって呼び方が違うが,女性を中心とした組織としてよくある。8割には満たないけれども上に送ってその他にもっと強調してもいいのかもしれない。なかには,まちづくり委員会等を立ち上げているところもあるというような書き方をすればいい。8ページの上の組織だけあればいいと思われたら困るのでもっと強調しましょう。

 

<伊谷委員>

地域活動をもっと支援するための本という趣旨の冊子であるなら,これを読んで地域活動したいと思った人が,どのようなアクションを起こしたらいいのか,わかるようにすべきだと思う。やりたい気持ちがあっても,どこに行けば参加できるかわからないということが起こっているのではないか。

 

<宗田座長>

21ページのその4に記載がある。本の構成は誰が自治連の会長かわからないのに,一緒に汗をかきましょうとなっている。引っ越してきたら,まずは町内会長は誰が聞いてみようとか,町内会長に挨拶にいきましょうといった項目をいれたほうがいいと思う。

 

<伊谷委員>

どこにアクションをおこせばいいのかわかるようにすればよい冊子になると思う。

 

<乾副座長>

4ページ,8ページに議論が集中している。課題は導入部分で整理しようしているので,ここは事務局と宗田先生と私が受け持たせていただく。

21ページ以降が大事である。このページは,もっと目立たせてもいいと思う。導入部分を読んだ人が,21ページから24ページまでのヒント集を参考にする。また,25ページは左右の関係がわかるようにしないといけない。これから地域活動をしようとする人にとっては,どこで何をすればいいのかが大事になる。このページに具体例を入れて,町内会長が誰かをきいてみましょうとか,一人では動きにくいだろうから,小学校の同級生の保護者の仲間や同じマンションの人と一緒に活動するような事例をいれたらいいと思う。一方,悩んでいる地域の代表の人や別の活動をしたい人へは,区役所・支所のまちづくり推進課,京都市景観まちづくりセンターを紹介するようなヒント集が必要になる。左側にそういうのを書く必要がある。

 

<上村委員>

文面が苦手。問い合わせる気がなくなる。例えば単身赴任で引っ越してきた人が,YESかNOで答えていくと,やりたいことがわかるようなフロー図があればいいと思う。

 

<宗田座長>

京都市景観まちづくりセンターも区役所・支所も町内会の会長を教えてはくれない。単身赴任の人が,町内会長に挨拶に行くのだろうか。行政サービスで提供できないことは,個人が主体として地域の人に担ってもらう必要がある。

 

<上村委員>

単身者がどんどん増えていくのが問題。文章ではなく,図で見られるほうがいい。

 

<伊谷委員>

京都市が地域活動をしたい人にどこに聞けばという紹介はできないのか。

 

<事務局>

地域活動はかなり広く,一番近いのは区のまちづくり推進課だが,区役所のまちづくり推進課に行っても,行政の縦割り部分の弊害であるが,横断的なアドバイスは受けられない実情がある。

 

<乾副座長>

ここで,一旦整理しましょう。一人で来た人で行政に辿り着ける人は大丈夫だと思う。一方,近所の人や隣の人に聞いて,地域に辿り着くのではないかと思う。そのため右側(地域とのつながりを求めている人)はもっとわかりやすく書く必要がある。左側の人(地域で中心となって活動している人)は誰かに相談したいはず。悩んでいる人には,具体例を載せて誰に相談したらいのか書いてあげる必要がある。いまは景観まちづくりセンターは載っているけど,ほかが載っていない。すべてを載せることは無理だが,区・支所のまちづくり推進課や市民参加推進フォーラム等の名称と連絡先を書く必要がある。

 

<西嶋委員>

活動を変えたいと思ってもらうのはありがたい。あとは,私たちが,この冊子を手にとってもらうにはどうすればいいか考えなくてはいけない。地域のことを本当に知りたいなら相手に求めてばかりではだめだ。地域にある米屋や酒屋のように対面して買わないといけない。ただ,そこまで丁寧に手ほどきしたら電話帳みたいになる。この冊子にすべては詰め込めないので,ある程度にして,あとはどうやってこの冊子を見てもらえるかを考えないといけない。

 

<宗田座長>

この冊子の読者は地域活動のリーダーと,地域のこと全く知らない人で,相当広い人を対象としている。両極の人がどこに進んでいけばいいかを考えようとしている。

24ページは活動する人が市役所の支援を受けるにはこのようなメニューがあるということを知ってもらうようにすればいい。ただ,全く何も知らない一般の人が地域に入ってくるには,さきほど話にあったような酒屋や米屋がない場合でも,まずは引っ越してきたときの挨拶や回覧板はどうすればいいのか。市民しんぶんも市政協力員に言わないといけない。小学生の子どもがいれば,見守り隊のいるところに挨拶にいくようなことが必要である。セリフのなかにうまくいれようと思う。

 

<不破委員>

地域で活動する地域団体に入っている人は8割の地域でやっている他の活動にいまから入らない。代表的な地域活動以外にも色んな集まりがあることがわかるようにすれば,もっと地域活動は面白いものだと思ってもらえるのではないか。

 

<乾副座長>

ここで,簡単に整理をしたい。議論を聞いていると,2ページ・3ページはあとでもよさそうだと思う。4ページは書き方を変えて,地域活動の導入部分を変えて興味を持ってもらえるようにする必要がある。8ページは地域団体だけを書くのではなく,地域の活動とそれを支えている団体があることを説明する。また,導入部に盆踊りや一斉清掃があって,これらも地域の人が支えていることや学区毎の取組事例を紹介する構成にしてはどうか。25ページ以降はこういう文言にしたらいいというのならまだなんとかなる。かなり具体的なアプローチの方法をヒント集として,リーダー層や新しく入ってくる人にも必要である。

大島委員から指摘のあった他の活動しているのもあるのではということは,26ページ以降にあらわれてくる。いろんな活動があります。そのなかで下のような活動をしている人を集めたという書き方にすればいいのではないかと思う。

 

<大島委員>

 それは,6ページの自治会の支援のあたりで説明できるのではないかと思う。

  

  <宗田座長>

アンケートの結果を見ると,8ページの既存の地域団体のメンバーが高齢化しているので,若手が参加してほしいと実態がある。地域の既存の団体に応えるには,老人福祉になってしまう。新しいタイプの活動に応えるには,26ページのような4タイプの活動にゆるやかに移ってくるのではないかという趣旨がある。もっと自分のライフスタイルにつながるような,地域を活動の場にすることで生まれるメリットが連想できるように,おおきな流れの方向性を示す必要がある。

  

  <乾副座長>

21ページに,市民の皆さんが地域活動を通じて社会に貢献したいと思っていることになっているが,ほんとうは安心して暮らしたいとか友達がほしいという言葉になると思う。支え合っているというので貢献しているということを入れてもいいが,それだけを入れるとプラスに感じない人もいる。一人暮らしなら近所に友達がほしい。老人なら知り合いが欲しいと思う。そのような論調が大事だと思う。人がいないから手伝ってくださいでは,地域活動に入ってきてくれない。自分の子どもがどこで育って帰ってくるときに安全だろうかとか年をとったとき周りに友人がいるとか環境問題に取り組みたいとかのメッセージを出すことが重要だと思う。

  

<不破委員>

ごみ減量推進会議の委員をやっている。もっと環境の取組をとりあげてもよいのでは。

  

<乾副座長>

地域活動応援ガイドの表紙に吹き出しをたくさんつけてもいいと思う。キャッチコピーを入れてもいいと思う。意見を募集していますので,2月18日までに事務局までメール・FAXで送付してください。

 

4 その他

<宗田座長>

第4期フォーラム委員の公募について,大事な議論になる。事務局で説明をお願いします。

 

<事務局>

2年間の任期の市民公募委員を公募している。作文を書いていただいてプロジェクト推進室まで送付していただくという流れになっている。市民しんぶんにも掲載している。いま現在20名近く応募がある。まだまだ募集している。フォーラム委員全員を選考委員としている。男女の数や年齢層を配慮して選考することとなる。

 

<宗田座長>

性別,年代,居住区,職業,作文内容を見て,1人につき3人を選考してもらう。多くの人から推薦された人が選ばれることになるが,同数になった場合は議論をして選ぶことになる。男女同数が原則になる。3人ずつ選ぶと意見が分かれると思うが,どうしても議論が必要になる部分がある。選考決定までにみなさんの手元に作文が届くので確認をしておいてほしい。

本日の議題はこれですべてとなる。

 

5 閉会

<事務局>

本日の会はこれで終了させていただく,ありがとうございました。

【終了】

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

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