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京都市市民参加推進フォーラム第19回会議 摘録

ページ番号50710

2022年6月28日

日時:平成19年10月29日(月曜日) 午後7時~午後9時

場所:こどもみらい館 第2研修室

出席者:京都市市民参加推進フォーラム委員13名

(伊谷委員,西嶋委員は欠席)

傍聴者:5名

次第

1 開会

2 座長あいさつ

3 議題

(1)「市民参加啓発冊子(仮称)」部会の取組状況について

(2)市民公募委員交流会の開催について(案)

4 その他

5 閉会

[配布資料]  太字のものは、下のPDFファイルでご覧になれます。 
資料1 配席図
資料2 市民参加推進フォーラム委員名簿

資料3 冊子作成スケジュール

資料4-1 アンケート調査結果

資料4-2 アンケート調査結果

資料5 啓発冊子の骨子

資料6 円卓会議

資料7 公募委員交流会

摘録

1 開会

2 座長あいさつ

<宗田座長>

みなさんこんばんは。傍聴席のみなさんもどうもありがとうございます。

秋になると運動会など色んな地域の活動が大変多くなってきて,日曜日のたびにいろいろ楽しい活動しておられる方も多いかと思う。今日は市民参加啓発冊子の議論をする中で,本年度の最初の方から議論してきた地域の活動について,自治連合会の会長さんへのアンケートの結果が出ているので,そのことを中心にしながらどうやって市民参加の推進,地域での活動を考えていくかというような事を議論していただくのが中心になる。ボランティア,NPOなど色々と幅広い活動から,もう一つやはり京都は古い町であるので,地域での活動という二つに軸足をおいて考えている。

実際にこの秋にいろいろ運動会があっても,地域にお住まいでいながら参加にならない方も結構たくさんおられる。その中で今,「地域力の再生」とかあるいは「新たな公共」といったことが言われ,みんなでどう助け合っていくか,「自助・共助・公助」というような議論が出ているが,市民参加を考えるときに,地域の中での人は一人ではない,みんなでどうやって肩を寄せ合って生きていくか,根本的な問題を考える時に合わせてこの時代の変化というのをどう考えるのか,現在の京都市民の皆さんなりのどういう感覚でおられるかという事も合わせて皆さんと一緒に議論していきたいと思う。今日は議題がたくさんあるがじっくりとお付き合いの程よろしくお願いします。

 

3 議題

(1)「市民参加啓発冊子(仮称)」部会の取組状況について

<宗田座長>

まず,「地域活動等に関するアンケートの調査結果」及び「市民参加啓発冊子」について審議する。

<乾副座長>

資料3を基にしながら進めていきたいと思う。今,趣旨そのものは宗田座長の方からあった。本年度,市民参加に関わる冊子を作成するにあたって,評価するにせよ,色々問題視するにせよ京都の中で地域活動というのは大事な部分を占めている。以前京都市が行った調査の中でも身近な参加として地域活動への参加というのは非常に大きなウエイトを占めている。一方で今,宗田座長が言われたみたいに現実には非常に縁遠いものになりつつある部分もある。あるいはNPOを中心とする市民活動との間で一定の齟齬をきたす場面もある。これまでこのフォーラムの中で議論してきた話である。次に向けて,いわば地域組織はどういう形で市民に手を差し伸べていけばいいのか,もしくは,つながりうるのか,あるいはどういう可能性,どんな課題を持っているのか,一方で,市民は市民でもう少しうまくその辺と手を結べないか,とか繋がれないか,とかうまく使えないかいう事を提言していこうというのが本年度の大きな目的だと理解している訳である。そのときには現状をきちんと見ておかなければいけないという事で議論が進んだ。そのあたりは勉強会の開催とか冊子部会から始まったというあたりになる訳であるが,そういう議論の中で,まずは地域組織の現状,今どんな状況にあるのかあるいはどんな課題を持っているのか,もしくはその中にどんな可能性を見出したらいいのかその辺りをきちんと聞こうやないか,と言う事で,京都の全自治連合会さんに調査を行うということを決めて調査内容を詳細検討した上で,アンケート内容を確認したのが8月29日で,9月段階でアンケート調査を実施したというのが今の状況である。そのアンケート内容をちょうど分析にかかるさなか,前回,部会をやっていくつかの議論をしたけれども,踏まえながらその内容をきちっと受け止める,もう一つがたぶん地域住民組織に対応する市民の声をどういうか,これが一番難しい所だが,その辺りを円卓会議だとかそういうものを踏まえていきながら冊子としてまとめていくと言うスケジュールが今後の話としてここに書いてある。全体としてスケジュールと今の状況,現実については以上のとおり進んでいる。その辺の細かい内容,具体的にどういうふうに分析が進み,今後どう検討するかという話については事務局から説明する。

[説明要旨]

資料4,5に基づき,事務局から説明を行った。

[質疑応答]

<宗田座長>

ありがとうございました。では,今二つのことが出ているが,一つは地域活動等に関するアンケート調査の結果,それからそれを踏まえてどういうような市民参加啓発冊子を作っていくかという事である。

<乾委員>

1と2は分けて議論した方がよさそうな感じだが,先日部会をした報告だけはしておいたうえで議論していただいた方がいいかなという気がする。とりわけ後ろで聞いておられる皆さん方は一部の資料は無い状況なので,中身については先ほど事務局が申したように,書き込みがあったりとか色々あって個人情報絡みの話があるので資料としてはお渡し出来ない。逐一報告する時間はないが,一応前回部会でかなりきちんと皆でその資料を見ながら議論して,全体としてはここに書いてあるような中身になったが,まずは何よりも一番大きく評価があったことは,地域づくり推進課あるいは各区のまちづくり推進課あるいはプロジェクト推進室の協力もあるが,214の調査件数のうち174,回収率としては80%以上の会長さんがきちんと回答して頂いたというあたり,実は正直にいうと一番最初こういうアンケート調査をする時に,なかなか答えてくれない人もいるかもしれない,もしくは名誉職的に取り組んでいる人もいるかもしれないなという話からスタートした事を考えれば,非常にまじめに,基本的にはどの会長さんもまじめに自分たちのやるべき課題,あるいは組織の事,地域の事を考えておられるという事を確認できたという,一つ言っていいだろうという気がして,そういう意見があった。と同時にもう一つ一方でこのアンケートそのものは学区の状況をそのまま正確に表しているかというとそうでもないかもしれない,自治連合会長さんに聞いた,ある程度属人的,その会長さんの思いを聞いたというところがあってこれはある種の限界だろう。むしろそういう会長さんの思いを基にしながら今後の可能性を議論するという値として扱うというのが1点だ。もう1点はある種問診に近いところがあり,患者さんに例えてはいけないのだろうが,患者さんに例えると,疲れてるわけではないんだろうが,「いかがですか」と聞いたときに,「私大丈夫です,元気です」と答えてる方が一番多い。ほとんどの代表者が「地域活動が活発である」「組織がうまくいっている」と答えているわけであり,もう少し我々としては読み込まないといけない。そのときに地域の状況を具体的・客観的な状況,つまり人口がどうなっているかとか,どういう地域なのか,工業が主な所とか,農村が中心の所であるとか,田の字地区であるとか,そういう違いが反映しているのかどうかというあたりについては客観的な体の状況に例えるならば,脈拍だとか心臓の状況やCTをかけてとそこまで細かいとこまでやるかどうかわからないが,そういうものとその問診結果を照らし合わせて地域ごとという変化なのか,それとも意外とどこの地域も同じような悩みに直面して同じような事をしているのかもしれないという,そのあたりをきちんと見ていくという事,合わせてもう一つはやっぱりとことんやるとすると個別学区の中で特徴的で何か学ぶと言う視点があるとか,そういうところについては,個別でお伺いしようかと。個別でお伺いした話は使わせていただいていいか確認したうえで冊子に反映できると思う。今のところ具体的な中身についてはまだこの間の部会ではそこまで細かい分析をすることはできなかったが,以上のような点を確認しながら次の対応としてもう少し地域を押さえてきちんと読み解いていこうという点と,それと冊子に向けての議論,これはもうちょっと市民側の話をどう受け止めていくか,それを組み合わせながらものすごく極端な言い方をすれば,会長さん,組織は非常に真面目にやっておられる事はわかりながらもそれは空回りし続けるのか,それとももう少しちょっと手を加えればうまく手を組みながら違うあり方が見えてくるのか,それとも今でもうまくいってる状況であるのか,その辺がつっこんでみれたら多分冊子にうまく反映される事が出来るのかなと思っている。部会プラスアルファの話だがそういうところを含めて議論して頂ければと言う事で報告させて頂いた。

<宗田座長>

ありがとうございました。それでは,どなたからでも結構ですが。

<大木委員>

質問させて頂きたいが,二点ある。一点は自治会の加入率が77.4%という結果だがこれは高いのではないと思うが,他の都市に比べるとどうか。もう一点は,地域のみなさんが「地域活動が活発」と答えられているようだが,地域間の差が見られるのかどうか。    

<事務局>

他都市の状況については,調査をしていないのでわかりかねる。

<宗田座長>

問13のところで町内会の加入率を出しているが,どうやって計算したのか。

<事務局>

全体の世帯数と加入世帯数をそれぞれ集計し,全部世帯数で加入世帯を割ったものである。

<宗田座長>

それぞれが言ってる加入率を平均したものではなくて,その全世帯アンケートに回答して下さった学区の全世帯数分の個別に答えてくれた加入世帯,いわゆる全市平均になるわけだ。

<事務局>

加入世帯数と全世帯数があるが,加入世帯数を書いていても全世帯数を書いていない場合は,除いている。両方とも記入してあるところについて77・4%という形で出させて頂いた。    

<宗田座長>

両方とも記入してあったのは何割ぐらいだったのか。

<事務局>

107学区が両方回答していただいたという形になる。

<宗田座長>

だから京都全学区が227あるうちの107,回答数174のうちの107,だからいわゆる地域水準よりは高く出ている可能性が高いですね。

<事務局>

御記入していただいてない分については,集計は出ていない。書いていただいた分の中で70数%という事になる。

<宗田座長>

他都市とも比べることもとても大切と思う。      

<大木委員>

実際,加入率の低下ということが取り上げられているので,高いのかなという気がした。       

<宗田座長>

その通りのご指摘だと思う。二番目の質問は。

<事務局>

全市集計のみで,まだ地域ごとの集計はできていない。

<宗田座長>

それは是非今後,見て行きたいと思う。他,いかがか。

<米丸委員>

町内会の加入率とも関係するが,自治連合会の場合はおそらく町内会の代表者の中から役員が選ばれる際に,選び方をみると輪番とか役員の間で互選とか選挙で選ばれるので,ついつい自分が入っている自治会や町内会のことを考えると,結構意欲のある方が連続してお引き受けになって,そういった方は非常によくやってると評価がでそうな気がするのだが,その連合会を構成する町内会のレベルになると役員を回すのがきついとか,本当に何とかこなしてる,回している状況があるのではないかと思う。それが,アンケートではわからないだろうが,その辺り今後どう評価するか課題を感じる。         

<乾副座長>

おっしゃるとおり。ただ実は自由意見がたくさん出てきた。自由意見では,もう少し具体的な悩みの中で,色んな構成員が中々動かないとか,出てこないとかそういう話はある。自由意見をきちっと読み込むことで,もう少し色んな事が見えてくるだろうと思っておる。

<宗田座長>

例えば問9で,若い世代が活発にあまり参加しない70.1%,新しく転入して来た人が活発にあまり参加しない51.1%,とこのようにかなりそこに無理があるかなと言う気はする。先ほどご指摘の中で,加入率が議論になったが,そのときの107学区の世帯数の合計,それとさっき乾先生がおっしゃった,そのただ問診だけではなくアンケート結果だけではなく,実際のデータと照らし合わせて見るといいと言うのは,その時にその学区の本当の世帯数,「本当の」というのは市役所が住民票で押さえていると自治連の会長さんが書いてきた世帯数と合っているかどうか,それが一人暮らし世帯を数えているかどうか,区役所のほうでは当然一人暮らし世帯が世帯として数えられているが,京都市全体の41%の世帯は一人暮らしだが,それを入れて  加入率を計算するのと,一人暮らし,学生さんもそうだが,入れないで計算するのはだいぶ違う。これも是非各学区ごとのデータを区役所から取ってきて研究する必要があるんだろうなと思う。

<事務局>

国勢調査の統計区と元学区は必ずしも一致していないので,正確にはわからないかとは思う。そのあたりも調べてみたいと思う。

<宗田座長>

だいたいの事が分かれば,正確に知る必要はないと思う。京都は幸いなことに地元学区が国勢調査の統計区とも重なってるという全国的に珍しいところなのでやらない手はないと思う。

<米丸委員>

京都の自治連合会というのは,その地域の活動を担う自立的な組織として動いてる部分だけではなくて,おそらくどの市町村もそうかと思うが,行政からの,例えば配布物の普及ルートとして,それが結構組織の存在理由のひとつだったり,機能の大きな部分だったりする事があるかと思う。事務局のほうとしては行政側から地域に対して広報したり,地域を動かす際の役割を,実感として,かなり担ってもらっておられるのか。    

<事務局>

京都市では自治連の方が広報物などを配布しておられるのではなく,かなり以前から市政協力委員制度を設けており,その方が私どもの広報機能として広報物を配布していただく,逆に地域の声を公聴機能として吸い上げていただくという制度があるので,今言われていることについては基本的には市政協力委員さんの方で活動していただいている。    

<宗田座長>

回答者自身についての「5」の中に就任している役職を聞いていて,市政協力委員連絡協議会長59.8%,重なっている方が6割いる。  

<乾副座長>

先ほどの説明で,基本的なところはその通りで,もちろんそれを含めて,ここでこのアンケートをどう見るかという話が実は昔からあった。このアンケートをやれるのか,やっていいのか,それは京都市の場合,実はいわゆる自治連合会というのは任意団体であって名目上はお付き合いはしていない組織という状況である。基本的には市政協力委員長さんを通じて色んな情報を提供し,もしくは色んな情報をもらうという形になっている。でも実質的には自治連合会さんと色んな問題に取り組んでいる。現実には今,安全安心だとか,ネットーワーク作りの中では例えば市政協力委員長としてやっている訳ではなくて,各地域に声を掛けてやっているという現実とのズレみたいな話をずいぶん議論した。今回の場合は自治連合会さんの方に聞こうやないかという話で議論をしてきたという経過があった。現実問題としてもこうやって確認すると,俗にいう行政の下請け的な業務についての意見というのはほとんど無かった。行政との関係だとか行政と自治会の連携の中でも,むしろこういうやり方は出来ないだろうかとか,そういう意見が出てると言うのは中々注目していいのではないかという気がしている。

<宗田座長>

はい,ありがとうございました。

<林委員>

市民啓発冊子の骨子について質問だが,作成部会の方にお聞きしたいのは,この市民参加啓発冊子の対象者というのはどういう方に読んでいただきたいのかというところを確認しておきたい。というのはアンケート調査は自治連合会の会長さんに対してとっており,末端部分の一市民の方の意見を吸い上げてないのではないか。そういうアンケートを基に考えて作られてきた冊子いうのをどういう人に読んでいただきたいのかを,このアンケート調査が出てきてこういうもんなんだというのを一市民の方に読んでいただきたいというのであれば,例えば満足度とか,こんな事を言われているのか実際私の生活には関係ないと言われてしまうようではちょっと残念かなという気がする。自分も今年は町内会の方で日赤共募委員の方をやっていて赤い羽共同募金をついこの間までやっていたが,前に回ってきたのが10年ほど前だが,その時に比べて募金額が半額ぐらい下がっている。というのは町内の方の理解が下がった,知名度が下がって知らないという方はいないと思うが,やりたいという方が下がってきた。例えば,そういう下がってきた町内の方に「あなた募金にしましょうよ」と言いたいのかそれとも「下がりましたね,何故下がってきたか」ということを分析して伝えたいのかというところで,その冊子の意味合いが大分変わってくると思うが,作成部会のほうではどういったものを作ろうとしているのか教えて頂きたい。

<乾副座長>

参考資料2について事務局でまた説明してもらうつもりだが,大きな位置付けを説明しておく。昨年出した「えーやん宣言」は同じテーマが流れていて,昨年はある種頑張ってる学区の自治連の人のことばと頑張ってる小さな市民活動の人の言葉を代表事例にしながら,本当は連携出来る部分が相当多いはずなのに何で連携出来ないだろう,やっぱり学区の方は学区で,地域組織は地域組織の方でこれまでのやり方だとかそういうものを変えないかんやろうとそういう部分もあるやろうと,でも思いは   ちゃんとわかってくれたら,ちゃんと連携できたらもっとうまくいくんじゃないですかと言うメッセージはほんとは伝えなければいけない。地域の事を全然知らない人達で何とか色んな問題を取り組もうという人達には,そういう地域組織とは何かとか,どういう伝え方をすればいいかとか,この人達だってタイムリーに,こんな真面目に考えながらやっているんだよ,という話をうまく伝えると少し変わるだろう,一方で市民活動してる人もこれまでやってきた重みだとか,地域なりのやり方とかルールみたいだとか組織みたいな話を少しは知ったら,随分と動きやすくなるよというそういうメッセージをまずは非常にシンプルな事例を基にして意義ある,理念的に伝えたのが前回。ただ,ほんとにこうなのかという話までは確認してない。京都市が220学区か,221学区か,それが全部じゃないにしろ半分以上7,8割そんな風に言っていいぐらいだったら市民にそうですよって言って良いかもしれないけども,もうあかんのやったらその話してもしょうがないかもしれない。一方で市民の方の話を本当は聞かなければいけないというのが その辺りだが,市民の方はどのくらい認識しているのだろうとかいうことも考えなければいけないというのが今年の冊子のイメージになっている。これが参考2という相関図になり,これまでの流れというと,そういう所からスタートしているということだ。

もう一つここに書かれてない話でこの間部会で議論だったのが,「市民」といった時にどういう人がいるのか,つまり寝に帰って何も考えてない人と,何か良くなりたいとか,誰かと力を合わせなければいけないと思いながらもやり方に悩んでいる人と色んな人がいる。どの辺りに声を掛けるのかというとまずは後者の方からスタートする。かといってその前者の人が悪いのかとそんな話ではなしに,まずは後者の人から話しを掛けるのかなというような,この間ちょっと議論出たところでまだ全然決まってない。一応そういうのをベースにしながら説明を簡単にして頂きたい。

<事務局>

参考2の相関図には,1から10まで番号を振っているが,3,9については矢印の所が黒く塗られている。1については,今すでにアンケートをすることによって地域組織から市民へのメッセージ,思い,願いがある程度わかってきた。それから,1については,京都市に対する思いや行政に手助けしてほしいこともわかってきた。また9のお互いを知るということで,他の自治連の事例も判ってきたということで,色を塗っているところがわかってきたことを示している。

個人としての市民からどういった意見を採れるかということだが,市政総合アンケートという形で平成16年に実施したアンケートがある。それ以降は同様のアンケートはなく,今実施することも不可能なので,現時点では,この平成16年の市民総合アンケートから読み取れること。それから今日の議題にもなっているが市民参加円卓会議や市民活動団体との懇談,電子会議室の利用などで個人としての市民からの意見をもらえるのではないかという事で,これが2の矢印になる。6の行政に対する意見もそういったところで取れると思う。4と5は京都市の方から地域組織,市民に対して,まちづくり支援制度の紹介や市民参加手法の紹介など,7,8はフォーラムからそれぞれ,地域組織,市民に対するメッセージで,10で,全般集約したものを提案するという形である。

<宗田座長>

本質的に問題提起に答えてないと今私は感じたが,その赤い羽根の例えでいうと,赤い羽根募金で集まる金額が少なくなったことが問題なのかどうかということも実はまだ議論しなければならない事だ。募金が問題なのかその募金を地域活動を通して集めることが問題なのか,それは自治組織の問題なのかということに繋がるが,まだその辺は考えてないというか,当然熱心にやりたいという方がおられると乾さんおっしゃったように前提にたってその方たちに期待を持つことが出来るか,というこの参考2のように流れを作るということはしているが,本質的な所に議論は残っているだろう。

<林委員>

このアンケートの自由記述を読むと,マンションとか若い世代をどう取り込むかというところに皆さん関心があって,単身者世帯を数に入れる入れないの議論になって非常に大事なポイントと思うが,僕自身の思いとしてはやはりそういう所ははずせないと思う。そういうところに呼びかけていくのはかなり難しいし,呼びかけていった所で期待があまり出来ないと思う。僕自身も例えば自分が何処かに住んでて町内の方が来られたからって参加するかというとどうだろう。いろんな理由があるが,そういった時に多分町内の方とか熱意があって活動されてる方にそれでもマンションとか単身世帯,若い世代を呼び込むことが必要であり,大事なんですよ,諦めないでくださいというようなメッセージを投げかける事というのも大事で,ここで冊子として入れ込んでもいいのかなぁと言うような事は思う。前回「えーやん宣言」も読んですごくおもしろかったし,やってみようかという気にもなるけれども,何て言うのか     疲れた,活動を辞めようかな,何でやってるのかなという時にあの冊子を読んだ時に,「いい話があるからもうちょっと頑張ってみようかな」ていうふうなのよりは,もともと熱意のある人が励みにするような印象をうけるので今回の冊子としてはやはり壁にぶつかって,迷っている,例えば後は問題を抱えておられる方がそれでもやろうかなと思えるようなものを何処かしら入れて頂けたらいいのかなと単純に思うがどうか。

<大島委員>

林さんの意見に上乗せする形になるとは思うが,多分このアンケートを採った対象の人というのは,「マンションの人が入ってこない」「新しい人達が入ってこない」と,自分たちの活動に入って来る事が当たり前と前提に考えていると思うが,地域に入ると言う事は費用負担を生じる訳なので,費用負担に対してどういうサービスを受けられるのか,つまり地域組織でどういうサービスを提供出来ているのかというところも含んでいると思う。「赤い羽根」にからめると,払うことが義務になってたから払う人が減っているかもしれないが,その募金をすることによってそのお金がどういうふうに活用されるのかということを目に見える形で決めてれば,つまりそれは地域でどういうサービスを提供出来るのか示せればアップしてくるかもしれないし,こっちから「入ってくれ」というだけではなく,入りたくなるような地域組織のあり方というのを考えていける素材でもあると思う。

<宗田座長>

二つあると思う。一つはおっしゃる通りだが,もう一つは例えば自治会とか町内会というものが,お金をそこに住んでる人が出したとするとそれに見合うサービスを提供しなければいけないのか,つまりサービスを住人に提供するものなのかそれともそんなことは無く一方的に隣のおばさんに何かして欲しいという事ではなくて,ちょっと差し上げるというような種類のものなのか。

<大島委員>

サービスの提供を受けるというのは例えば運動会で席をもらうという様な事ではなく,例えば顔見知りの関係になり万が一危ない状況のときにも発見してくれるとか,そういうふうなソフト部分のサービスも当然含むと思う。

<宗田座長>

それはサービスというのか。

<安本委員>

赤い羽根募金はいくらなのか。今,私とこは最初から全部会費から出されるので価格を知らない。町内会費を決められて当然隣近所全部一緒に同じ会費を出す。そこからすでに全員一括して抜いてあるという天引きのような形なので,後から赤い羽根がポンとポストに入れられている。いくらかなと思って,そういうところはあまりないのか。

<上村委員>

それは町内の年間の支出収入で一覧経理報告,会費報告の所で赤い羽根募金に「ここの町内からは5千円使いましたよ」いう感じでそこの町内の会計報告で何ぼ出したか言う事はしっかり会計が発表している。だから一軒ずつで集めないで町内で5千円という形で私はやってる。

<安本委員>

一人当たりいくらか。

<宗田座長>

それはケースバイケースではないのか。それは調べないとわからない。

<安本委員>

例えば私は月に600円だが,その中からいくらそこに出されているかわからない。定額が決まっていると思っていた。

<事務局>

この前の部会でも赤い羽根と日赤との違いについて質問があったが,日赤の方が「社員」,この日赤という団体を維持して上での構成員になって頂きたい,というような思いがあって一口500円だったと思う。それは,一定の金額は明示されている。ただし,だからといって500円でないといけないのかというとそうではなく任意の金額を寄付を頂いたらいいと,まして共同募金の赤い羽根はこれは全くの自由だと思っているので決まった金額というのは無かったと思う。日赤の方は500円一口の社員を募るという事で,それぞれ日赤の役をされている方が一世帯一世帯お邪魔をして本来そういうふうに趣旨をわかっていただいて頂戴をするというような大きな流れでだが,ただそういう事がだんだんと薄れていって町内会費で出されるという様な流れが全国的にあるように聞いている。ただ本来的には一軒一軒まわってお願いするというのが本心であると思っている。

<安本委員>

共同募金会というのも,もう一つ解らないが。

<事務局>

共同募金会が赤い羽根である。

<乾副座長>

先程の林さんの意見とても大事と思うが,その前に大島さんがいったことで,サービスという言葉が非常に引っ掛かるかもしれないが,大きな意味での損得,例えば体育大会にきて席がもらえるかもらえないかという話があったが,体育大会はあった方がいいでしょ,地蔵盆は子どもが喜ぶんじゃないですかとか,お年寄りがどうしようというそういう問題が大きな損得だと思う。本当はそれがちゃんと見えてないと駄目だが伝わってないかもしれない。そういうものをきちんと伝えていく中でそういうのを求めている人もいる,求めたらそうするとほんとはつきつめていくと,しませんけれども,求めるならあんたも何かしなあかんのちゃうのと言う話が本当は付いてくる。市に言うときは,税金払っているからだけれども,そういう図式ではないというのが本当はベースにあるのかもしれないが,そういういうのをどう伝えるかというのが,大島さんだったと思う。林さんが言われてる,壁にぶつかってる人や迷ってる人にやる気を起こさせるとか,次の話が示せればいいなと思う。それが一番実は声を聞きにくくて,ようするに地域側で頑張ってる人とごちゃごちゃと頑張ってる人と何もやってない人ときちんと分かれる訳ではなく,グラデーションみたいに色が変わっていくんでしょうけれど,地域側で頑張ってる人の代表は何とかと聞いた。我々も何となくそういう話は知ってたりする。京都市もまちづくり推進課や各区でやってそれなりに何となく伝わってきたりする。それに対してぶつかって手を結んだ人もいるかもしれないし,手を結べなかった人もいるかもしれないしそういうのを知らないままにごちゃごちゃ頑張っている人もいるかもしれない。もしかしたらそういう人はもう少しうまく組織の事を知ってたら使えるかもしれない。もしくは誰かがうまく繋いであげたらもう少しうまく走り始めるかもしれない,という状況だと思う。それが本当に力になれるかどうかもう少しこれから検証しないといけない。それは多分この円卓会議でいうと「市民」と書いてある話に実はなるんだと思う。本当はもう一つ次のフォーラムの大事な部分はそうやって悩みつつある人だとか,「参考2」のところで「市民」と「個人」と単純に書いてあるが,ここが今どんな状況にあるかという話をどれだけ,どう拾えばよいのかというのは実は本年度だけでは出来ないフォーラムのもう一つの大きな課題だと思っている。地域側というのは地域活動だけの話してる。実はここで多分地域活動と市民活動というのは本当は陸続きになって行かなければいけない話だと思っているが,そこでその声を聞く知恵は何かないか。

<長谷川委員>

別紙2の自由記入欄に愚痴が入っている。マンションの問題もあるし,若い人が入ってこないという事もあるし,地域が中々うまい事いかないし頑張らないといけない,行政にもっともっと予算をちゃんとやってもらわないと,という苦言もある。結局は自治連合会長自身もこれだけの多くの悩みを持っているというのが実際だ。だから逆に今回難しいかもしれないがせめて啓発冊子を出すなら今特に各行政区にコミュニティーフォーラムとかいうところに,各種団体だけでなしにNPO・大学と連携して広くやっている。だから今まで各種団体だけを当てにしては駄目で,これは行政主導の中で,年1回は区民まつりをやっているが,各種団体だけでなくどんどん参加してくれということで,企業も業者も出て模擬店やろうかというのもある。そういうもろもろの事例を冊子に載せて,ただ今までみたいな旧来型の自治連合会とか旧来型の各種団体が主役を取ってというのは,僕はこの高齢化を見ただけではっきり言って無理だ。ついていかない。だから逆に30代40代の参加者が減少しているということで,何か言ったら目の敵のようにマンションといって,市民しんぶんすらそこに入れていかない。大家さんとちゃんと話をして入れればいいものの,逆に入れないで自分本位で市民しんぶんすら入ってないと言うところ,それはやっぱり行政の業務に対する啓発がある程度滞っているのではないかなと思う。やはり逆に言えばもっとそういう所も入れて,こういう所があるから啓発出来ないんですよという意味を持って今回の冊子に事例として入れて,逆転効果になるかわからないが,いけない事も充分書いて,克服すれば啓発ができると,「えーやん宣言」以上に批評的にだしてはどうか。   

<不破委員>

よくこれだけ集まってみなさん熱心に書いてくれたな,と感じている。それは自治連合会長さんも忙しいし,なり手がないなというぐらいに年間あれだけやってたら頑張ってやっていると言わないでおれるかという印象を持った。少子高齢化の中で例えば,地蔵盆でも大人のほうがはるかに多い状況の中でよく続けてこれたなというのが正直なとこだ。そういう意味での貴重な資料だなと思った。

単身者への働きかけは大事なことだが,その本人の「安心」,要するに自分の事を人に知られると危険だと思ってる人がいっぱいいるという訳で,そこに善意だからもっと何でもいいなさいよ,というのは今の時代無理だろうというのが私の率直な感じで,東京に行った人の話を聞くと同じマンションで隣の家に若い女性が住んでおられるが,同じ時間に扉を開けようとするとむこうが閉めてしまって,自分の姿がいなくなるまで待ってから出てくる。それぐらい慎重になっている。そういう時代に住んでるんだという事を考えないと,いいことなんだから参加しなさいということではすまない。どうやってそういう人たちに,そういう人がほしい情報を提供出来るかということを考えないといけない。

<川名委員>

それに対する事だが,私が見た感じだが,どの世代を念頭におくかだが,まんべんなく全部に読んで欲しいというならこれでもいいかと思うが,比較的意識が薄い人に読んでほしいと思うのであれば出来たら7,8を前にして,インパクトがあるほうがよい。本を配られて読んでみたいなとパラパラとめくった時に一番最初に硬い事が書いてあったら中々読んでいきにくい。というのが特に若い世代にお話をしたりするが,まずビジュアル系でいかないと,たくさん書いてあったらまずは読まない。やっぱりメッセージを若い世代に伝えようと思うのであれば,そういう手法をもちろん編集の時にやってるとは思うが是非取り込んでやって頂けたら嬉しいと思う。それで今若い子の話が出たが,例えばこんなふうにに参加してみたいなというところを啓発冊子の部会で是非呼びかけて,興味あるところにスポットを当ててその世代に参加して欲しいと思うのであればその世代が興味のあることにスポットを当ててそこから発掘していくというようなことも取り組まれていけば良いのでは。

<宗田座長>

川名さんのご指摘を聞いて思ったのだが,菊の花幼稚園の園長先生をやっておられて,やっぱりちょうど幼稚園児がお母さん達に定期的に啓発冊子というか,お手紙を配っておられる。これって考えてみたら我々が一番攻めたい,結婚して子どもが出来て幼稚園に上ってそのお手紙を通じて地域にはこんな地蔵盆もあるし運動会もあるしこういう善意でやってるおじいちゃんおばあちゃんがいる。おじいちゃんやおばあちゃんは中々上手に話は出来ないけれども,若いお母さんにあるようなビジュアル系の話はもちろん出来ないけれども善意を持って一生懸命活動しておられて,行ったら大変喜んでもらえるかもしれないというような,これは大事だ。意外と幼稚園とか保育所を通じて園長先生を通じて呼びかけてもらえる方がこれは地域には効果あるかもしれない気がする。

<川名委員>

やっぱり若い世代であれば幼稚園もだが,小学生とか子どもを切り口だと目が向くということはあるかなと思う。          

<乾副座長>

その通りで,特に最近は子どもとその親というのが一つのキーワードになっていて,   小学校や幼稚園,保育園との連携を模索している地域も出てきてた。そういうものも事例として入れられたら良いなと思う。それからもう一つだけ,これは勝手に思っているだけなのだが,冊子にしていく時にアンケートの単なる報告書である必要はない と思っている。アンケートの整理はきちっと知りたい人用にまとめるというのは必要なことだと思っている。ただそれを元にしながら今度は冊子として呼びかけるときにはアンケートにないものもどんどん入れていっていいと思う。アンケートの中ではそこまで見えてないけれども,他の経験とか事例もあってこういう事を考えたらいいですよ,もっと積極的にちゃんとこうしたら,ああしたらとかいう提案はしていった方がいいだろうと僕自身は思ってるし,多分そうなる。アンケート報告とは考えなくていいと思う。アンケートと矛盾する話は変だが。

<宗田座長>

いずれにしろ川名さんおっしゃった7,8を前面に出してという構成に関しては是非お願いしたいと思う。それから長谷川さんがおっしゃった厳しい状況の現実を知ると,例えば厳しい現実だけで終わったら駄目でやはり不破さんもご指摘なさったようにこういう難しい社会にはなったものの互いが恐れを持ちすぎて一つ事情が解ったら手を差し伸べられるのに中々そうではないという知らなくて怖がってるという部分も実はあると思う。それが一番大きいと思う。

<西村委員>

私事だが,今いる地域に50年住んでいるが,町内へ加入する世帯数というのはそれ以来変わってない。ただ実際にはマンションがあったりアパートがあったりそういうのが増えている。一つ一つ見ると,加入している世帯も三世代であったりそういう大家族で住んでたのが,今は独居老人で,その町費を支払って(納めて)はいるんだけれどそこにお住まいじゃない。では誰が町費を払っているのかというと,そのご子息がそこには住んでないけど払っている。そういう世帯数をアンケートで分析して加入率というと何か問題になるんじゃないかなと思う。実態が見えてこないんじゃないかなと思うのが一つだ。昔は三世代7人8人多いところで10人近くの方が家族としてお住まいだったのが今はお一人と変わってきてるというのも入れながら,そうするとターゲットが自然と見えてくるんじゃないかなと思う。

<宗田座長>

おっしゃるとおり。町内会とか自治連合会が復活した戦後30年くらいというのは平均世帯人員というのは5.6人,今現在2.28人だ。41%というのが一人暮らしだという事を言いましたがもう世帯というのが地域の単位では無くなっていると言っても過言ではない。    

<鈴木委員>

7,8割の回答率がすごいと思ったのがひとつと属性のところで,70才以上の男性回答者が6割,男性が98%というのがすごいという感想が一つ。先程から町内会と自治会というものの見せ方というか,特に今まで余り身近でなかった人達にどうアプローチしていくかというのがひとつキーワードになるかなと思うが,今結構大きい民間のマンションの管理会社が地蔵盆やったりするようなケースも出てきている。京都市もあるかと思うがニーズがあればやるという民間サービスが出てきている中で今までの相互扶助的なシステムと民間サービスの中間として町内会とか自治会を捉え直すことが出来ないかなと考えていたんですが,その時に大島さんがおっしゃったところもある程度若い世代に対しては提示していく事が必要なんじゃないかなと,もちろんやってもらうだけじゃなくて自ら当事者性を持って地域に参加していく視点は大切だとは思うんですが,地域参加にもいくつかプロセスがあって,私は子どもが3歳で児童館のクラブに週1,2回通ってたんですけれどもやっぱり児童館の方もお母さん達,保護者の方に当事者性をもって,いかに事業を組み立てていってもらえるかすごく苦労されている。その中でそのプロセスに時間を掛けていくつか活用していかないと,子どもを切り口というのは一つあると思うが続いていかないと感じた。

次にマンション住民だが若いかわからないが,やっぱり気になる事は募金は何処にいくのかという情報公開。どうしても,そういう事を言うとすごく嫌われたりするが,そういったところも気になるポイントなんだろうと提示して,町内会とか自治会というものを前向きに捉えなおすきっかけになればと思う。       

<米丸委員>

今の件と関わると思うが,町内会の運営に当たっての経済的な会費をどれぐらい取ってて予算がどうかとか,役員の方はおそらく先程の自由意見で見る限り,まったくボランティアで,無償でやっておられると思う。一方で行政に対する支援を求める強い意見が出ていて,やっぱりそのやろうにも人が居ないという事もそうだが,先立つものがどういう状況なのか把握をするなりもし行政が何らかの支援をする余地があるならば,何かそういうきっかけと言う物を用意する必要がある。確か後ろのほうの冊子の所でもまちづくり支援制度の紹介というのが入るようなので,その中でどういう支援かプログラムが紹介されるかわからないが,やはりその経済的なサポートというのがやっぱり必要は必要だというのは見て取れる。現状がどうかちょっと気になる。多くの自治連合会は無償でもやっておられると思うが。

<乾副座長>

その通りで,今回は経済的なところまでは手を出せなかった。横浜なんかだと組織の状態としてそれぞれの会費も調査している。長期的には取り組む必要があると思うんだが,いくつか今の話を思いながらむしろ今後の展望みたいな事として考えておかなければいけないなという気はしたが,例えばこの部会でも,会長は70以上でほとんど男性じゃないか,旧来型の組織だ。それから議論していかなければいけないが,大きく変わっていかないといけない時期にきているのは確か,変れるか変われないかというのを問われているのも確かだと。もともと旧来の組織を時からそのまま守ろうという単純な議論をする必要は無く,どううまく市民と中間である組織としてなっていけるのか,いけないのかを含めながら何かそういう形があるのかという姿勢で,見直していくというそのスタンスで僕はいいだろうと思う。フォーラムとして役に立つと思ってる人,ちょっとしんどいと思ってる人,色んなメンバーがいて当たり前だが,そういうスタンスで考えないといけないと言うのが一点あるのと,これは誰の意見でもない私の個人的な意見として言ってるが,それから西村さんが言ったみたいに現実には随分と色んな状況が発生していると思う。一方でマンションだって決定権はマンション一つになってると色んな問題が生じていて,最初から経済の話もそうなんだが一方で今回のアンケートで何もかも解決出来るはずはなく,これからかなりじっくりとしかもそれを守る不安を残す立場ではなしに,現実には京都の中でこの自治会とか自治連合会だとか各種団体だとかいう組織と市民の関係というのはやっぱりきちんと見とかなければいけない,それともう少し丁寧な調査が本当はいるだろうと思う。これはもちろんこれからちょっとずつの話だろうと思っている。私も皆さんと同感でありつつ取り組んでいかないといけないと思っている。

<不破委員>

確かに自治連合会は会長さんは圧倒的男性だが,京都市の場合は地域女性会が非常にパワフルで熱心に活動しておられる。自治連合会だけ見ていると男ばかりと思うが,てんぷら油の回収であるとかごみの出し方の啓発であるとかほとんど女性パワーでやってるという事も含めて考えないと自治連だけみていると間違いますということだ。      

<宗田座長>

大島さんとか鈴木さんがおっしゃるような方がたくさん若い世代の一つの基準だとすると,もう一方で自治連の会長さんというのは,地域に奉仕したいという気持ちだけでやっているおじいさんも結構たくさんいる。それぞれ色んな考え方や文化を持った方たちが地域に住んでいるんだという一種の文化共生のような状況が発生している。

この市民参加推進フォーラムの前の座長の西島安則先生が,もう5年も6年も前の事ですけどおっしゃってた時に,今の京都の市民社会というのは同じ日本の社会ですけれども4つの異なった国民が住んでるぐらい思った方がいい,その年代によって受けた教育も育ってきた環境も全然違う,だからその同じ日本語で自治会とか町内会という言葉を使ってもそれぞれの世代によっては取る意味が逆だったりする場合,全然違って聞こえたりする場合もある。だから注意してその丁寧に言葉を選びながらその世代とコミュニケーションを重ねていくという事がとても大事だとおっしゃいましたけど,この市民参加の地域化というようなテーマで議論していく時に,古い方も新しい方も疎外される事無く一緒にその多様性を認め合いながら暮らせることが段々必要になってきますし,世の中全体が女性化しているので我々おじさんたちはどんどん居場所が少なくなって来ている。我々おじさんのいる事も忘れてる人もいる。隅っこの方に少し生息する場所を残しておいて欲しいぐらいの気持ちだ。

それでは次の議題に移りたいと思う。部会においてアンケートの分析と合わせて冊子についても色んな意見が出たので,作成に関して議論いただき部会以外の方でもまたメールで随時御意見を承りたいと思う。        

では,続いて「市民参加円卓会議の開催」について審議する。   

[説明要旨]

資料6に基づき,事務局から説明を行った。

<宗田座長>

40人だとちょっと狭いのか。もう少し集まるか。みんなに御意見を聞きたいと思う。

<乾副座長>

アンケートから見えてきた話だけで多分ワークショップで話し合う必要は無いだろうと思っている。むしろこういう状況だと報告した上で,頑張ってる人もいるけどやっぱりもっと問題をたくさんはらんでるとするならば,もちろん問題も出してもらう。

問題ばっかりになって暗くなってはしょうがないが,問題も出してもらうというテーマ設定が必要かなという気がする。先ほどの冊子の構成で言うならばむしろここにでた人が市民全体を代表する事はあり得ないが,なるべくそういう声を集めていく円卓会議がいいかなと私自身は思う。

<川名委員>

ワークショップを決められるときに委員は分かれて入るのか。

<乾副座長>

まだ具体的には考えていない。

<宗田座長>

是非,来てください。参加者が少なくワークショップも満足に出来ない状況なのでもしお時間が許せば是非来て頂いてワークショップを手伝って下さい。一生懸命公募するが中々協力頂けない。もっと努力して集めたいと思うし,今回はアンケートにご協力頂いた各自治連の会長さんも,もちろん呼びかけたいと思うし,市役所の方から行政区の区役所のまちづくり推進課で手伝って下さった方たちにも呼びかけたいと思う。いろんな方達に来て頂きたい,出来れば北大路ビブレで買い物をしているお母様たちに来て欲しいくらいだ。

<上村委員>

話は詰まって来ているがここの席に座っていて不思議に思うのは,実際みなさんその地域に住んでて区民体育大会にどれだけ参加しているのか。実際,本当にこのフォーラムで冊子を渡してみんなが本当に一人でもこっちを向いてくれる者をつかむにはどうしたらいいのか,その根っ子をまず種を蒔かないと,空論ばっかり言ってて実際何もならないと違うのか,ちょっと聞きたい。今日参加している方で区民運動会にどれくらい参加してきているのか。

<宗田座長>

聞いてみようか。まだ開催していない所もあるかもしれないが大体一通りは終わってると思う。

区民運動参加された方。

<上村委員>

何年,何回ぐらい?

<宗田座長>

今年参加された方。

今まで今年はともかく今まで区民運動会に参加されたことのある方。

自分は行かないが,家族は参加したことがあるという方。

<乾副座長>

運動神経が悪いから体育祭というのは子どもの頃から寄り付かないことになっている,個人的に地域の大掃除なら出ているが。

<上村委員>

アンケートで77%も区民体育大会は頑張ってやっているという答えが出ているのにこれだけいる中でも頑張って区民運動会に行ってるのはこれだけしかいない。だから現実とこの数字とは絶対違うというのを根っ子で置いといてもらって,今の形の区民運動会では一部分の熱意のある影の一族というかその地域で元気な人だけが行って,年寄りばっかりの町内だったら徒競走の券が余るのに若い子が住んでる所はその券が足りないから「ちょっと頂戴や」という現実問題がうちでは起こっている。だから結局本当に「ここの地域に住みたい」「ここの地域はこんないい事があるのよ」という事をはっきり出せる冊子にしないとここへ行ったらこれをしてもらえる,北大路の辺り界わいに住んでいたら仏大とか立命があるから年寄りがお茶飲みに行ける所がある,こんなに元気な地域もあるんやでいう感じでそれぞれの色がはっきりとこの冊子で解る物を作るにはどうしたらいいかいう事をまず頭で理解してもらえないかというのが私のここに座っていた望みだ。

<長谷川委員>

今日たまたま教育委員会で今地域の中学生・小学校の総合学習の中で地域のおじさんおばさんととどういう風にワークショップしようかという事で打ち合わせをしていて,11月から2月にかけてこれからやっていくのだが,それと一緒で,今上村さんが言われるように本当に連合会がどうなる,この連合会ははっきり認めている,いうのは連合会というのは自主的なもので各種団体は全部権限をもっている,だから連合会がこれを決めてやろうとかまずない。各種団体がこういう事でと声が上って自治連会長がここの団体はこういう事をやろう言ってるからみんなどう思う?というような形でやるので,やるところ,やらないというところがある。だからそこに対しての権限は連合会自体は無いというのが事実だ。だから地元の連合会は色んな団体を見ているとほぼ8割ぐらいは色々な毎年の行事はやっているだろうという程度の事は出ている。だから女性会がやってるなぁ,自治防災会がやってるなぁ,少年補導がやってるなぁ,はわかる。だからこれは各団体が年間にかけて色んな年中行事をやる中でこなしているというのは事実だ。だけど参加率の問題,写生会を少年補導がやって,その学区に子どもが800人いるのに10人しか来てないのと違うかいう問題が出る。だけどやってる事は確かだ。だからそれをどういう風に啓発するかいうのがこの冊子だと思う。だから確かに難しい話だけれども色んな所でこういう団体が実際的にやったはるんですよと。参加率は1割なのか2割なのか難しい所はあるが,だけどそういう諸行事をここではやってるんですよ,だからもっともっと本当は町内会費の問題もあるが,例えばお金も払っておられるなら,参加することが出来る,義務ではなく,だから参加しないと無駄なんですよとはっきり。という様な形の僕は訴えかけ,せっかくそれだけ払って入ってるのに何で参加しないのか,入るも入らないも変わらないでしょ。だから入ってない人は逆に払ってないから私は参加しません,こう言われる。逆に例え200円でも100円50円でもいいからそういう所に意思を出したからには参加したらどうですか?ていうような誘いかけも。あんまり細かい所をすると文句言う人が多くてやめたくなる,だからそうでなしに出来る範囲で。

今日も中学校区の諸団体と数十人の中学生と語る会をするのに一つひとつはなしをしているのだが,次の日の朝,顔合わした瞬間に「おっちゃん,おはよう」,「おう,元気か」と声が一言出た,いうようなのがねらいなので,あまりアンケートに引きずられずに夢を持てる冊子にしてほしいと思う。

<安本委員>

今度のその円卓会議で「参考2」の8の「こんな風に呼びかけてみては?」というところで,アンケート結果の「特色のある取組」の最初の「将来定年になり,時間をもてあますだろうと思われる55歳以上対象の同好会。特に団塊の世代をターゲットにしている。」と書いてあったが,これは好きなサークルを作って入っていただいてそこからいけそうな人をスカウトするという,自治連会長なりその責任者が書いてる事であって,こんな風にしたらどうかと言う事も円卓会議で個人の意見も聞けたら聞いてみたいと思った。

うちの地域は田んぼが半分無くなり,道が3本になって,どの道が以前からある道でどの道が行き止まりかわからないぐらいに家が建ってPTA会長って誰?何それ?いう感じの若い三階建ての家が多い。もちろん名前も知らないし,ただ毎日~2・3日に一回回覧板が回ってくるのを必死で回している。それを回しているというおおかたが自治連の会長であって私たちはここでこうして 机上の議論というか,本当に私個人から見たら偉い方々が集まって会議を開いて市民の方に来て頂いて聞いて頂いて市民参加について討論している訳だが,実際走り回っているのは本当に自治連会長さんたち,女性会とかそういった人達なんかが一番感謝すべき存在なんだなと思った。

私の知り合いの自治連の会長さんが会合に出る為に,地下鉄に乗ろうとして電車が入ってきたから階段から滑り落ちて,救急搬送された。たまたま数日前に保険やさんが一生懸命入ってと言うから入った。入ったから良かったもののそういった場合の保険とか,出たために怪我をしたりそういった事が疑問がある。

それから私は基本的には,こなすのが精一杯という会長さんが,多分このアンケートには奇麗事が書いてあって,どれ程うちが頑張っているかという建前が書いてあるけれども,これをそのまま100%信頼は出来ないと思う。その底辺をどれだけ上げるかという方に上村さんの意見には賛同という形だが,頑張っている人に「もうちょっと頑張れる」と言うよりも「本当にしんどい,もういい,また一冊送られた,答えを出さなくてもいい」とかそんなふうに思われるよりこれはちょっと違うというのを作りたい,そんな思いだ。

<宗田座長>

保険の事はまた調べておいて下さい。円卓会議に関してはみなさん参加して下さいますね。これで進めておいて,よろしいですか。あとは当日会場でと言う事でこの形で12月16日に円卓会議を開催することとし,事務局と具体的な検討をさせていただく。

 

(2)市民公募委員交流会の開催について(案)

<宗田座長>

それではだいぶ時間も残り少なくなってきたが,「市民公募委員交流会の開催」について審議する。

[説明要旨]

資料7に基づき,事務局から説明を行った。

<宗田座長>

この市民公募委員交流会は,何回目なのか?4回目?この形では2回目だが,その前もやりましたね。

<事務局>

その前は円卓会議で実施した。

<宗田座長>

毎回御参加いただいている公募委員の方もおられるが,だいたい定期的に議論を重ねて来ている。それで今年度はその次のページにあるが,審議会等運営ガイドラインを作るという事があるので今回の1月26日に予定されている交流会では,まとまった方向を出したいと思うのでそのつもりで準備もするし,取組の方もよろしくお願いしたいと思う。基本的にはグループワークになるが今までの経緯をきちっと報告したうえで,色んな例えば勉強会が必要だとか,こういう事を審議会に盛り込んで欲しいとかいう事が出てきているのでそれを示した上で議論したい。何かこれについて御意見はあるか。

<安本委員>

この前の円卓会議もそうだが,毎回結構時間が押せ押せになってその時間に終わった事はほとんど無い思う。出来たら少なめに取って余裕を持っていただいたらと思う。

<宗田座長>

少なめというのは?

<安本委員>

時間がいつも遅く終わってしまう。

<宗田座長>

延びてもいけるようにちゃんと場所を取っておくようにということか。  

<安本委員>

開会と報告説明で1時間20分なのか。こんなに長いこと説明するのか。

<事務局>

これは間違いで,13時20分までの20分間である。

<安本委員>

びっくりした。また長いこと講演されるのかと思った。

グループワークが13時20分からでいいのか。

<乾副座長>

質問だが,一番上に目的で審議会等運営ガイドラインの作成にあたりと書いてあるが,もう少し具体的な方向のあり方とか今後の展開とかそういう提案をしてうえで議論してもらうという意味か。最初のところに提案とか説明の時間がきちっと入るんだろうなと思うし,そのプログラムの組み立てを確認したい。それとも今までみたいこに審議会公募委員になってどんな問題がありますかと簡単に整理したうえでそれに基づいて議論を進めてもらうというこれまた延長戦上にあるのか,私もタイムスケジュールと上の書き方がよくわからなかった。

<事務局>

審議会の持ち方については庁内に照会をかけているので,審議会の公開の状況や      公募委員の状況については説明させていただこうと思っている。スケジュールについては,御意見伺えたらと思っている。

<上村委員>

前回の円卓会議の交流会しか参加出来ていないからわからないが,その時は保健の公募委員がすごくおられて,「あんたとこはいいなぁ,うちはこんな意見なんか言えない,ただ座ってるだけや」別のところは平均的に公募委員がこんだけ色々種類がいてて,環境から出てきたりとかあるはずやのになぜか,保健の人がやまもりおられたというイメージしかなかった。だから市が出してる公募委員がこんだけ種類があってこんだけ人数がいてこんだけ活動をしててという,活動内容も先にデータとして紙面があって,実際その公募委員の会った時に何のテーマで話し合って欲しいのかいう事を,今はまだ何も無くても結構だが出て行くまでに次回はこのテーマについて話し合うということを各公募委員を引き受けている者に対して「あんたとこはいいわ,あんたとこはこう違うわ」といった現実問題は言わなくていいから市民の声がどう吸い上げられていってるのかという結果の方が私達も声を上げる意義もあるしその点をしっかり詰めてもらってフォーラムの準備をお願いしたい。

<宗田座長>

そもそも公募委員に集まっていただくのは公募委員制度,公募委員のあり方に対する議論をしていかないと,いまご審議いただいたように京都市がどれだけの審議会でどれだけの公募委員を募集したかという事実と,それからこの交流会に合わせてどれくらいの公募委員の方に呼びかけているかという事で,そのデータは確かにお示しした方がいい。もちろん個人情報の問題とかあるのですべての審議会すべての公募委員に尋ねるか自信は無いがその数字は見よう。それから今回は先ほど冒頭で申し上げたように審議会等運営ガイドラインに今まで公募委員のみなさんからいただいた意見を生かしていきたいということもあるので,いっぺんこのガイドラインの案,概要のようなものを見せてそれが皆さんの意向に沿ったものであるかどうかという事を   を点検して頂く。それぞれの公募委員のご経験に照らして,本当に市民の意見をくみ上げてるということになってるのかどうか,それからくみ上げ方について議論していただきたい。

また時間もあるし充分詰めてない様だが,一応1月26日に市民公募委員交流会を開催することとする。これも検討したうえで詳細が決まったら皆さんにお知らせする。

また,審議会等運営ガイドラインの作成につきましては,あらためてもう少し詳しく決まった段階でこの市民参加推進フォーラムの席でお話したいと思う。

4 その他

<宗田座長>

それでは,本日の議題・報告は以上だが,最期に何かあれば。

それでは,最後に傍聴席の方にご意見,ご感想を伺いたいと思う。   

 

<傍聴者>

 私の地域にも高齢者が非常に多く,回覧をまわすのが負担になっている。いくつかの回覧物を総合していただきたい。また地域の弱体化にはマスコミの責任もあると思う。事故があれば責任が問われるのはやむをえないとは思うが,事故があったときの補償など,不安を取り除いてほしい。

    

5 閉会

<宗田座長>

それでは,本日はこれで閉会とさせていただく。委員の皆さん,ご協力ありがとうございました。傍聴のみなさんもありがとうございました。

 

【終了】 

お問い合わせ先

京都市 総合企画局総合政策室市民協働推進担当

電話:075-222-3178

ファックス:075-212-2902

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