熱きメッセージ！　「再任用職員による伝承講話」

　醍醐消防分署では「再任用職員による伝承講話」と題して、一度現役を退いた再任用職員3名に、現役時代に経験した貴重な体験を講話してもらう機会を設けました。

　今回の3名の再任用職員は、現在は各部の指揮隊の運転員として勤務し、今もなお災害現場活動を支えています。

（第三部）松浦宏明　消防司令補

　現役時代、様々なところで講演されてきた松浦主任は、予想していたような現場の話ではなく、「人生の成功者とは」といった業務内容を飛び越えた、人生観について講話されました。御自身の経験談から導かれた教えは、聴講した職員全員の心に響きました。

（第二部）嶌㟢浩道　消防司令補

　消防隊、救助隊、救急隊と様々な経歴をお持ちの嶌嵜主任は、御自身が現場で負傷した苦い経験を、教訓として惜しげもなく紹介され、現役職員に「安全管理の重要性」について講話されました。また、壮絶な火災現場の写真をプロジェクターで映し出し、輻射熱のすさまじさを紹介されました。

（第一部）山下直　消防士長

　数多くの現場での経験談を、独特の山下節に乗せて話されました。現場で御自身が負傷した事案や命懸けの水難現場活動など、多様な経験をもとに、特に若い職員へ「俯瞰（ふかん）で見る」ことの重要性について講話されました。

　今回講話いただけなかった再任用職員からは、順次講話をしてもらう予定です。

　伝承講話を通じ、それぞれの人生観に触れたり、その時の現場の緊迫性を感じたりと、聴講した職員はとても貴重な疑似体験をしました。

　プロの消防士として少しでも大先輩に近づけるよう日々努力し、職員全員でこれからも市民の負託に応えることができるよう精進してまいります。