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京都市消防局

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文化財防火

ページ番号302852

2023年10月2日

文化財防火

 京都市内には、世界文化遺産をはじめ、国宝、重要文化財、重要伝統的建造物群保存地区等、数多くの文化財があり、

これらを火災等の災害から守るため、様々な文化財の防火・防災対策に取り組んでいます。

京都市内の文化財

特定文化財対象物

 特定文化財対象物とは、国・府・市が指定・登録した貴重な建造物等について消防局長が指定したもので、区分に応じ

必要な防火指導を行っています。現在1,071件の社寺等を指定しています。

  • 1

世界遺産「古都京都の文化財」(京都市内分)

  • 2

 世界文化遺産の関係者と協力し、自主防火管理体制の強化及び防災施設の整備拡充を図るとともに、世界文化遺産の周辺

地域の住民にも、出火防止等の協力を呼びかけています。

重要伝統的建造物群保存地区

  • 3

 歴史的な町並みを保存するため、保存地区の住民や各関係機関と連携し、自主防火体制の確立や防災施設の整備拡充に

ついて取り組んでいます。

文化財の防火防災対策

自主防火管理の徹底

 社寺の境内等の巡回点検、夜間の閉門、火気使用設備・器具の点検など、出火及び放火防止対策の徹底を呼びかけて

います。

 ● 防火管理者の選任(京都市火災予防条例第54条の5)

   文化財建造物(指定建造物)は、収容人員の多少にかかわらず防火管理者を選任し、消防計画の作成等の防火管理

   業務を行うことで、ソフト面においても文化財からの出火防止を図っています。

 ● 美術工芸品等の防火管理(京都市火災予防条例第54条の6)

   美術工芸品等(指定美術工芸品)の管理権原者に対し、火災発生時の搬出計画の作成や消火器の設置等、火災予防

   上必要な措置を講じるよう指導しています。

 ● 幕・カーテン等の防炎処理(京都市火災予防条例第54条の7)

   文化財建造物で使用されている美術工芸品等以外の可燃性の幕・カーテン等に防炎処理を施すよう指導し、火災の

   拡大防止を図っています。

 ● 文化財公開時の防火管理の徹底(京都市火災予防条例第54条の9)

   展覧会等を開催し、美術工芸品等の文化財を公開する場合は、火災が発生した際の搬出計画の作成、禁煙・喫煙

   場所の設定、消火器の設置など、火災予防上必要な措置を講じるよう指導しています。

 ● 自衛消防体制づくり

   万一の火災発生時に初期消火、119番通報、文化財の搬出、避難誘導等の一連の活動を迅速、確実、安全に行う

   ことができるよう自衛消防体制の強化を図っています。

 ● 届出に対する防火指導

   美術工芸品の公開、文化財建造物の改修、防災施設の設置等について京都市火災予防条例による届出があった

   場合、防火指導を行い、必要な場合は立入検査を行っています。

 ● 防災設備の設置・維持

   社寺等の実態に応じて、総合的な防災施設の整備拡充、防災施設や通報体制の自動化、日常点検の実施等について

   指導を行っています。

  • 4

喫煙・たき火等の制限(京都市火災予防条例第54条の4)

 文化財建造物又は文化財が所在する建造物の内部や周囲等における「喫煙又はたき火等の裸火の使用」を制限し、

出火防止の徹底を図っています。令和4年3月末現在、京都市では国宝・重要文化財を有する307社寺等に対して

529箇所を禁止区域に指定しています。

京都文化財防災対策連絡会

 京都大阪森林管理事務所、京都府文化財保護課、京都府文教課、京都府災害対策課、京都府警察本部生活安全企画課、

京都市文化財保護課、京都市景観政策課、(公財)京都文化財団、(公財)京都市文化観光資源保護財団、(公財)京都

古文化保存協会、京都国立博物館及び京都市消防局の12機関で「京都文化財防災対策連絡会」を結成し、各機関相互の

連絡・調整を図りながら、文化財の防火・防災の諸問題に対処しています。

伝統行事等に対する防火指導

 伝統行事等の関係者に、火災予防措置や自主警備の強化等についてお伝えするとともに、祇園祭等の大規模な伝統行事に

おいては、消防警備計画を樹立していただくなど、万一の火災に備えた防火・防災対策の充実を図っています。

文化財市民レスキュー体制

 文化財の関係者と地域住民の方々とが相互に協力して文化財を火災から守るため、文化財市民レスキ ュー体制を

構築し、文化財の関係者と地域住民が話し合い、具体的な行動計画を定めています。現在、市内238箇所の文化財社寺等に

おいて構築されています。

文化財の搬出に要する文化財セーフティカード等

 市内には、建造物はもとより、仏像等の美術工芸品についても、国宝や重要文化財に指定されたものが多数あります。

文化財社寺において火災が発生したとき、文化的価値のある仏像等の状況を素早く把握し、搬出するため、仏像等の文化財

区分、保管場所、構造、搬出人員などの情報を示した文化財セーフティカード等を作成し、文化財社寺関係者と消防隊等で

情報を共有しています。

文化財とその周辺を守る防災水利整備事業

 京都市内の貴重な文化財を地震による大火から守るために、大容量の耐震型防火水槽や市民が容易に利用できる市民用

消火栓の整備などを柱とする「文化財とその周辺を守る防災水利整備事業」を平成18年度から東山区清水地域の産寧坂

伝統的建造物群保存地区及びその周辺で展開しました。平成23年度末には1,500㎥級耐震型防火水槽(2基)、送水用動力

ポンプ、配水管(2,060m)、市民用消火栓(43基)、消防隊用消火栓(20基)、延焼危険の高い文化財への延焼を防止する

「文化財延焼防止放水システム」等の整備が完了し、運用を開始しました。

 また、平成22年度には、文化財と地域を守る「東山区清水・弥栄防災水利ネットワーク」が結成され、年 1 回一斉

放水訓練を実施し、有効に活用できる地域住民を育成するとともに地域の絆を強固にし、地域防災力の向上を目指して

います。

整備内容(平成18年度~平成22年度)

  • 5
  • 6

 大容量の防火水槽から耐震性に優れた配水管を地域一帯に敷設し、誰もが使える市民用消火栓を多数配置することに

より、地域住民の防災力を最大限にいかし、文化財とその周辺地域を火災から守る、全国でも類を見ない事業です。

文化財防火運動(7月、1月)

 京都市消防局では、毎年7月(夏の文化財防火運動)と1月(文化財防火運動)の年2回、文化財防火に係る運動を

展開しています。

特定文化財対象物に対する査察の実施

 世界文化遺産及び国指定の文化財建造物(国、重要文化財)を中心に特定文化財対象物に対する査察を実施しました。

特定文化財対象物における消防訓練等の実施

 火災等の災害に備えた取組として消防訓練、文化財市民レスキュー器材点検、美術工芸品の実態把握、文化財セーフティ

カード等を活用した搬出活動の再確認等を実施しました。

  • 7

文化財防火啓発ポスター及び文化財防火啓発用リーフレットの作成

 市民の皆様をはじめ京都市を訪れる観光客等に対する防火・防災意識の高揚と、文化財社寺関係者に対しての啓発に

伴い、作成をしました。

  • 9

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お問い合わせ先

京都市 消防局総務部総務課

電話:075-231-5311

ファックス:075-251-0062