リモートで消防署見学!!
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2021年1月7日
伏見消防署では,年末防火運動の初日(12月15日)に合わせて,京都消防初のリモートでの消防署見学を実施しました。
今回見学してくれたのは,京都市立竹田小学校の3年生,い組とろ組の子供達59人。
リモート見学用に使用したウェブ会議アプリは「ズーム」です。
子供たちの防火・防災意識の向上と,感染防止を図ったうえでの新たな防火・防災教育の効果的な方法を検討するために実施しました。
ちなみに,昨年度,消防署や消防出張所を見学してくれた3年生は,伏見だけでも実に500名程。
しかし,今年度はコロナウイルスの感染拡大により,消防署に来てくれる子供たちが激減。
いつもなら聞こえる子供たちの元気な声が,今年度は消防署で聞こえない・・・
そこで,「リモートワーク等で活用されているウェブ会議アプリを使って,消防署と小学校を結んでみたら・・・」という署員のアイデアがきっかけで,この企画が始まりました。
京都消防初の試みでしたが,消防署から一番近い京都市立竹田小学校に企画を持ち込んだところ,快く引き受けてくださり,この企画が実現しました。
リモート消防署見学 スタート!!
オープニング
先生から今日の授業の説明と,署員からは消防署を案内する職員を紹介します。
消防署の仕事と庁舎内の説明
子供たちの手元には,小学生向け学習教材「みんなの消防探検」を準備してもらい,アプリの特性をいかして,説明している部分を線で囲んだりしながら見学を進めます。
消防車両の説明
消防車の説明は,各車両の運転員が行います。リモートなので,説明は別の場所から行っています。
いつもの見学ではじっくり見ることができない消防車の中や,はしご車の操作台まで詳しく説明しました。
女性救急隊員は,火事や救急の現場でも,たくさんの女性が活躍していることや,救急車のことを丁寧に説明します。
(説明途中で出動してしまいましたが,子供たちにとっては,それも「生」の消防署を感じる良い機会だったと思います。)
消防署クイズ
アプリは双方向で会話ができるので,楽しく学べるよう,途中でクイズを挟みながら学習を進めます。(写真はクイズを映したパソコンの画面の画像と,マイクとカメラに向かってクイズに答える子供の様子です。)
放水体験
教室の子供たちの代わりに消防署に来ている先生が,防火衣を着て,放水を体験!!
体験している先生の感想や,勢いよく出る水の音も,随時アプリを通じて教室に届きます。
教室では,子供たちから「先生いーなー。」という声や,「かっこいい!!」との声があちこちであがります。
はしご車搭乗体験
カメラの映像を教室に送信できるメリットをいかし,いつもの見学では,絶対に見ることができない「はしご車の上からの映像」を教室に届けるため,カメラマン(署員)もはしご車のバスケットに乗り込みます。
ここからの映像で,教室のみんなは,はしご車に乗った消防隊員の気持ちになれるかな?
はしご車の上からは・・・
なんと,地上から15メートルの高さまで伸びたはしご車の先端からは,リモート見学中の小学校の教室が見えました!!
まさか,はしご車から自分たちの小学校が見えると思っていなかった子供たちは,はしご車からの映像に大はしゃぎ!!
教室の窓から見えるはしご車に手を振っている子や,映った校舎の映像に目が釘付けになっている子も。
質問タイム
最後は質問タイムです。
子供たちからのするどい質問に,署員も頑張って答えます。
リモート消防署見学を終えて
子供たちには,「密」を避けて楽しみながら消防署のことを理解してもらうことができ,リモート消防署見学は大成功でした。
しかし,子供たちへの伝え方や,消防が得意とする素早い動きにアプリが対応しきれないこと等,課題もたくさん見つかりました。
京都消防初となる今回の企画に快く御協力いただいた京都市立竹田小学校の皆様に感謝を申し上げるとともに,伏見消防署では,今回の見学から得られたノウハウを共有し,消防署になかなか来ることのできない学校への指導や,事業所,地域団体への防火・防災指導での活用方法の検討を進めてまいります。
お問い合わせ先
京都市 消防局伏見消防署
電話:075-641-5355
ファックス:075-643-1999