第58回消防研究発表会で「教育訓練用透明吸管の試作について」を発表
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2020年6月17日
透明吸管による「見える化」で教育効果を高めます
京都市消防局では,職員が消防業務を効果的に進めるため,創意工夫と創造力を発揮して業務の改善及び機器等の開発に向け研究し,その成果を発表する消防研究発表会を毎年実施しています。
南消防署では平成29年度の研究として,吸水活動における教育効果を高めるための透明吸管を試作し,消防局で行われた第58回消防研究発表会で発表し,審査の結果,第58回全国消防長会東近畿支部消防研究会への応募作品に選ばれました。
研究発表会
実施日時 平成30年1月30日(火曜日) 13時~17時
実施場所 京都市消防局 7階作戦室
研究者等
第一部第2消防隊
研究者:消防副士長 寺島 徹
共同研究者:消防司令補 西野 博史 消防士長 近藤 康 消防士 三科 憂
研究の概要

吸管は,防火水槽や河川などの自然水利から水を汲みあげるホースで,高い負圧になることなどから,丈夫な材質が必要で,色も黒色などが使われています。
そのため,吸管内の水の流れを見ることができず,エアーポケットやキャビテーション,また,エゼクターバルブ操作時の水の動きなどは,経験や感触に頼り,指導についても教本などを活用するしかできませんでした。
そこで,今回の研究では,透明の吸管を試作し,また,着色した水を使用することで,水の流れをより「見える化」することで,より効果の高い教育を目指し,それによる災害現場での技術の向上を図るものです。
研究の様子

サイホン現象の再現
高落差での給水
(透明吸管の中を水が揚がっている)
吸管内での気泡の発生
吸管で発生した気泡が,ポンプへ入る
(キャビテーションの発生へ)
お問い合わせ先
京都市 消防局南消防署
電話:075-681-0711
ファックス:075-671-1999