夏の文化財防火運動の取組について
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2017年8月1日
夏の文化財防火運動の取組について
西京消防署では,夏の文化財防火運動中に管内の文化財社寺等で様々な取組を実施しましたので,その中の主なものについて紹介します。
7月13日(木曜日)西芳寺(通称:苔寺)の防災設備の実地踏査を実施しました。
庭園に美しい緑のじゅうたんを敷き詰めたような苔寺で実地踏査を実施しました。
苔寺には,百種類を超える苔が自生していることを知ってましたか?
また,重要文化財を始め数百年にわたって守り継がれてきた文化財を,今は,様々な工夫で文化財に調和した消防用設備を設置し守っています。

日中の暑さをしばし忘れる苔寺。
この貴重な文化財を後世に引き継ぐことの重要性を感じました。
7月14日(金曜日)法輪寺で合同消防訓練を実施しました。
皆さん,突然ですが“十三詣り”に行かれましたか?
そうです。訓練を行ったのは,その“十三詣り”で有名なお寺「法輪寺」です。
お昼に降った雨も上がり,カンカン照りでムッとするような暑さの中,多宝塔付近から出火したという想定で,自衛消防隊,文化財市民レスキュー隊及び消防隊の合同訓練を実施し,通報,初期消火,文化財搬出,放水を行い,各機関がそれぞれの役割を的確に実行し,連携することの大切さを再確認しました。

7月23日(日曜日)松尾大社でテロ災害対応訓練を実施しました。
週間外の行事として,松尾大社で,「テロ対策ネットワーク(警察,区役所,周辺事業所,消防団及び消防署等で組織する。)」による災害対応訓練を実施しました。

暴走車両とその運転者(拳銃所持)により多数の人が負傷し,車両火災が発生。松尾大社に燃え移るといった,とんでもない想定の災害ですが,凶悪な犯罪行為に毅然と立ち向かう参加各機関により,被疑者確保,負傷者の救出救護,放水活動等を実施し,相互の強い連携を確認しました。
「文化財の宝庫 京都」の文化財を守るためにこれからも様々な取組を行います。
お問い合わせ先
京都市 消防局西京消防署
電話:075-392-6071
ファックス:075-381-1999