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京都市消防局

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平成29年2月号 消防活動へのとびら

ページ番号213283

2017年2月1日


 今回は,平成28年5月に各消防隊に配備され,同年6月6日から運用開始となったスパコンノズル(ガンタイプ)について

紹介します。

 同ノズルは,従来のガンタイプノズル(クールファイターノズル)と比較して,大量放水が可能(直状・噴霧の放水形態及び

放水流量を自在にコントロールが可能)で,操作性が高いガンタイプ式ノズルを消防隊に配備し,発災時に効果的な活動を

実施するために整備されました。

 また,低発泡ノズル(LXフォームジェット 型式:FN-65LK)を装着できることから,ホースカーに積載している可変ノズル

の後継として運用することとなっています。





(1) 名称        :スパコンノズル

(2) 放水形状   :棒状,噴霧(拡散角度:100度)

(3) ノズル流量  :0,10,13,15,19,23㎜(ストレートノズル相当口径)

(4) 寸法/重量   :約530㎜/4.8㎏


(1) ストッパーを押しながらカバーを回すことにより,ノズル口径を0(閉),10,13,15,19,23㎜まで任意に選択できる。

(2) バンパーを回すことにより,放水形状を棒状及び噴霧に切り替えができ,拡散角度は約100度まで任意に選択できる

     (放水量は棒状,噴霧に関わらず一定である。)。

(3) ハンドル操作により放水の開/閉の切替えが可能である。


 (1) 必要とされる口径を設定する。

 (2) ハンドルを操作し,放水の開始,停止を切り替える。ハンドル操作は,ゆっくりと行う。

 (3) 放水パターンは,バンパーを回転させることで変更でき,任意の放水形状を選定し放水する。

 (4) ノズル吐出口にゴミや小石が引っ掛かった際は,放水圧力を0.2MPaまで落とし,ノズル流量を「FLUSHING」

      位置に合わせて取り除く。

 (5) シャットオフボールバルブ開閉操作

    ハンドルを2次側(ノズル側)に押し倒すことにより,コックが開く。

     ハンドルを1次側(ホース側)に押し倒すことにより,コックが閉じる。 

 (6) 抜け止めリング(シャットオフボールバルブに付属)について

      シャットオフボールバルブに付属の抜け止めリングは,差込式金具の連結部においての離脱を防止するため

   のものである。シャットオフボールバルブの接続時においては,確実に抜け止めリングを使用すること。

 (7) ホースラインの延長

     シャットオフボールバルブを閉鎖し,ノズル残圧がないことを確認し,シャットオフボールバルブ接続部の抜け止

   めリングを外してノズルを切り離して,延長するホースを接続する。接続部が確実に装着されていることを確認し,ゆ

   っくりとシャットオフボールバルブのハンドルを開き送水する。


 (1)ノズル外観に損傷,緩み等がないことを確認する。

 (2)バンパー,カバーを回して円滑に動き,口径位置が0㎜のときに弁棒が閉じていることを確認する。

 (3)ストッパーを作動させ,リングの口径溝に確実に入り,カバーが固定していることを確認し,ストッパーのバネや

  スプリングピンに損傷がないことを確認する。

 (4)弁棒に緩みがないことを確認する。緩んでいる場合は,増し締めをする。

 (5)定期的(最長6箇月に1度程度)に,次の箇所にシリコンスプレーを塗布する。

     ・  バンパー,カバーを最大状態にし,しゅう動部に潤滑油を少量注油する。

     ・  同状態でカバーの内周面に薄くグリスを塗布する。

     ・  ノズル本体及びシャットオフボールバルブのボール面にシリコンスプレーを塗布し,2~3回開閉操作を行い,なじま

   せる。




 現在,スパコンノズルはホースカーの皿の上に積載して運用していますが,平成29年3月中に,ホースカーを同ノズル

が積載できる仕様に改修する予定です。


  • 目次

お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195