平成29年1月号　市長あいさつ

　新年あけましておめでとうございます。　

　この一年が皆様にとって幸多い年となりますようお祈り申し上げます。

　昨年は，京都が文化で彩られた一年でした。「文化の殿堂」ロームシアター京都のリニューアルオープンに始まり，鉄道博物館や漢字ミュージアムは新たな賑わい拠点に。京響60周年やマンガミュージアム10周年，伊藤若冲生誕300年と多くの節目が重なり，盛り上がりました。

　そんな中，長年の悲願であった文化庁の全面的な移転が決定！市民ぐるみ，オール京都の取組が実を結び，嬉しく思う一方で，京都が負った責任の重さもひしひしと感じています。

　生活文化，地域の絆や自然との共生，ものづくり，おもてなしの心などが千年を超えて受け継がれてきた京都。京都に息づく文化を活かすと同時に，文化と伝統産業，観光，教育，福祉，健康長寿，コミュニティの活性化などあらゆる分野を融合させる新たなモデルを創造し，文化の力で全国を元気に。新年のスタートに当たり，決意を新たにしています。

　そして本年，文化庁の地域文化創生本部（仮称）が発足。さらに2月から11月まで実施する「東アジア文化都市」では，日中韓，アセアンとの文化交流を深め，世界平和に貢献。大政奉還150周年事業や2020年東京オリ・パラに向けての文化力プロジェクト。京都議定書誕生20周年で環境問題にも力を入れます。

　東京一極集中の是正や人口減少社会の克服が大きな課題です。より一層の子育て支援や中小企業の活性化，安定した雇用の創出，防災減災等，安心社会の実現。暮らしに安心，豊かさ実感，未来に責任！そのための取組を確実に実施し，これらの課題に皆様と共に取り組んでまいります。

　「京都で子育てしてよかった」「京都に住み続けたい」と実感できるまちの実現に向け，共々に力を合わせてまいりましょう！

　本年も御指導，御支援，よろしくお願いいたします。