住宅火災で人命救助に御協力いただいた市民の方に感謝状を贈呈しました！！

　右京消防署では，平成28年11月12日土曜日に，右京区内で発生した住宅火災において，住人の高齢女性を救出いただいた戸田菜緒子（20歳）さんと霜沢友麻（20歳）さんに署長感謝状を贈呈しました。

　火災の当日，友人のお二人は，霜沢さんの自宅付近を歩いておられました。突然周囲に漂う焦げ臭さに異変を感じ，「おかしいな」とお互い話をしていた矢先，住宅の2階から炎が噴出しているのを発見され，自然に足がその住宅の玄関前まで向かったそうです。

　「比較的落ち着いていた」と当時を振り返るお二人ですが，その行動は沈着冷静で，開放していた玄関戸から室内の奥を覗くと，人影が見えたため，「避難させないとあかん」とためらうことなく室内に入ったそうです。

　途中階段から2階を見ると，炎の勢いが凄かったが，「今なら奥まで入れる」と判断し，室内奥まで入ると，そこには火災の恐怖で椅子につかまり動けなくなっていた高齢の家人がおられ，すぐさま二人で屋外に連れ出されました。

　その後，消防隊が到着したのですが，その時には空気呼吸器を装着しなければ内部進入ができない状況であったことからも，1階に煙が回るギリギリのタイミングの救出であったと想像できます。

　その後もお二人は，救出した高齢の家人が大事な物を取りたいのか何度も家の中に戻ろうとするのを，消防隊到着まで必死で抑えていただきました。

　お二人の活動がなければ，家人の方の発見は遅れ，救出に時間を要したことは容易に想像でき，まさに死傷者の発生を未然に防ぐ見事な活躍でありました。

　感謝状の贈呈後の歓談の中で見せていただいた，お二人の素敵な笑顔からは想像できないほど，素早い行動と的確な判断であり，その勇気ある人命救助活動に心から感謝いたします。