スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都市消防局

言語選択を表示する

検索を表示する

スマートフォン表示用の情報をスキップ

五山の送り火消防警備(鳥居形)を実施

ページ番号204438

2017年5月30日

  京都の夏の夜空を焦がす伝統行事,「五山の送り火」が今年も多くの人々に支えられて執り行われました。右京消防署では,右京消防団と共に,五山の最も西の端,嵯峨鳥居本,曼荼羅山(まんだらやま)の「鳥居形」の消防警備を担当しました。

    最近の送り火は,なぜか雨に見舞われています。一昨年は,京北地域で大きな被害を出した8月豪雨の最中でしたし,昨年は点火前に激しい通り雨に見舞われました。そして今年も,事前準備の最中に大雨・洪水警報が発表され,点火の1時間前ぐらいからかなりの雨が降り,火床を結ぶ山道は川のようになるほどでした。保存会の皆さんは,親火床が消えないよう,防水シートを張り,身をていして火を守っておられました。

    午後7時55分,参加者全員で,熊本地震をはじめとする災害による犠牲者を悼む黙とうを捧げ,午後8時20分,保存会の会長の号令で,お坊さんの読経とともに,鳥居形の点火が始まりました。鳥居形では,6箇所の親火床で点火した松明を,保存会の皆さんが持って走り,燭台のような形をした火床に刺していきます。消防は,足場の悪い山の斜面の道で,散水のために延ばしたホースが,邪魔にならないよう気を付けました。

    雨がそぼ降る中,108ある火床にすべて火が灯されました。静寂の中,薪のはぜる音が響き,辺りはオレンジ色の柔らかい光に包まれます。消防署員と消防団員は,松明の光が反射してしまうヘルメットを脱ぎ,火床を回って飛び火の警戒に当たりました。

    午後9時過ぎ,「消火」の号令で各火床に一斉に水が掛けられ,鳥居形での送り火は無事に終了となりました。全ての火床の火が完全に消えたことを確認して,私たちが下山したのは,それから1時間後のことでした。京都の伝統行事の一端を支えることも,私たち消防の大切な仕事です。
ukyou1
ukyou2
ukyou3
ukyou4
ukyou5

このページに対してご意見をお聞かせください

このページは役に立ちましたか?
このページは見つけやすかったですか?

お寄せいただいたご意見は、今後のホームページ運営の参考とします。

お問い合わせ先

京都市 消防局右京消防署

電話:075-871-0119

ファックス:075-872-1999