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京都市消防局

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暑中 8月総点検を実施!

ページ番号203735

2017年12月27日

 伏見消防署では,8月4日[木]夏の日差しの下,総点検を実施しました。

 夏の暑さにも,耐えうる体を常から鍛えているため,全員暑さをもろともせず,キリット引き締まった気持ちで点検を受けました。

点検


消防公務証点検


署長訓示


☆ワークライフバランス

 仕事のどこかを端折って時間をつくるのではなく,自分が担当している業務をいかに効率的,効果的に行い,時間をつくるか,それを習慣付けてやっていく。これが真のワークライフバランスである。

☆原点に返って,改革業務を実行!

 前例踏襲主義では進化しない。担当業務は,必ず見直してほしい。「なぜ」「誰のために」といった,事業の目的をしっかりと捉え計画し,実施する。何かを変えるには時間がかかるが,一所懸命にやってくれる職員の姿を見て,地域の皆さんにもきっとその熱い思いが伝わると思う。

☆市民から信頼される伏見消防署を!

 地域からの声に対して真摯に耳を傾け,そこからニーズをくみ取ることが大切である。ニーズを的確に捉え,消防業務に反映し,行政マンとしての手腕を発揮していただきたい。

フィードバック研修を実施

 署長訓示に引き続き,教養課が実施した特別教育の「水災」,「水防工法」を受講した職員からそれぞれフィードバック研修を実施しました。

特別教育「水災」

警防課 第一部 淀出張所 平井担当係長からは,水災について宇治川オープンラボラトリーでの研修をフィードバックしました。


1 都市水害とその備え

◎ 災害の基礎知識

・ 世界で発生する自然災害(2007年) → 地震:4.4%,疫病:7.4%,暴風:23.9%,洪水:47.8%

・ 死者数の災害別割合(2007年) → 地震:3.0%,疫病:24.7%,暴風:27.2%,洪水→38.3%

・ 日本の自然的・社会的条件 → もともと水害の起こりやすい場所に都市が集中している。

・ 外水氾濫と内水氾濫 → 外水氾濫:堤防決壊によるもの,内水氾濫:側溝,下水等の排水を超えるもの。

・ 日本の平均年間降水量1718mm → 「京都」はおおむね日本の平均と同じ。

◎ 都市水害の対策

  京都市は「京都未来まちづくりプラン」の一つとして,平成22年4月に「雨に強いまちづくり推進計画」を策定。行政と地域の関係者が一体となって地域特性に応じた効果的な対策の実施。雨水幹線や雨水調節池は,都市化の進んだ地域では道路や公園,グランドの地下に設置される事例が今後とも多くなる。 

・ 京都府の地下貯留施設(いろは呑龍トンネル)

  京都市,向日市,長岡京市に跨る桂川右岸区域の雨水排水,増水した川からの水を貯留。平成28年2月から南幹線工事開始(~平成32年)。北幹線は完成済。両方で約20万立米貯留。

◎ 都市水害の近年の特徴

  地下鉄,地下街,地下室などの地下空間の浸水。停電などライフラインの機能低下,交通機能の麻痺。地下空間,アンダーパスなどでの水難事故。

◎ 豪雨災害対策

・ ハード面の対策 → ダム・堤防のかさ上げ・捷水路,調節池・遊水池。各種貯留施設,下水道の増強・地下河川

・ ソフト面の対策 → 洪水ハザードマップ・水害保険・土地利用規制

◎ 都市型水害への対応策

・ 自助・共助・公助のバランスが重要 → 自分たちの命は自分たちで守る。

・ 情報を集める,逃げる → 地域の危険性を知る,身に迫る危険を知る。

・ 情報を提供する → 避難勧告等の適切な発令,確実な伝達。

2 土砂災害の予測と防止軽減

・ 平成26年8月に広島で発生した土石流被害について

  広島上空に線状降雨帯が形成され,局所的な短時間豪雨が発生。被災地域の山は風化しやすい花崗岩で,かつ地盤勾配が非常に急であり,表層崩壊による土石流が発生。斜面下部には多くの宅地が存在していた。

※ 線状降雨帯(集中豪雨) → 連続する積乱雲の降雨帯が数時間停滞し,大量の雨を降らす。梅雨時期や9月に多い。

※ 局地的大雨(ゲリラ豪雨) → 単体の積乱雲による散在する降水域。5月や夏(夕立)に多い。

※ 表層崩壊 → 総降雨量が少なくても降雨強度が強ければ発生しやすい。水はけの良い山でも発生する。

※ 深層崩壊 → 降雨強度が小さくても総降雨量が多ければ発生しやすい。山に水が溜まりやすい方が発生しやすい。

・ 土石流となると(今回の広島) ⇒ 流出土砂量が多くなる。崩壊発生場所から離れた場所まで流れる。

 

特別教育「水防工法」

警防課 第一部 向島出張所 野田主任からは,水防工法についての研修をフィードバックしました。


1 水災とは(種類と特徴)

 ⑴ 外水氾濫      ⑵ 内水氾濫      ⑶ 土砂災害

 

2 近年の災害

 ⑴ 2009年(平成21年)8月 台風9号  → 兵庫県佐用町で21名死亡

 ⑵ 2012年(平成24年)8月 京都府南部豪雨  →  宇治市を中心に広範囲に浸水被害等

 ⑶ 2013年(平成25年) 台風18号  →   特別警報発令

 ⑷ 2014年(平成26年) 京都府北部(福知山)豪雨災害

 

3 インターネットからの各種情報収集

 ⑴ 京都市:京都市防災危機管理情報館,京都市水災情報ネット,京都市XRAIN雨量情報

 ⑵ 京都府:京都府河川防災情報,京都府土砂災害警戒情報

 ⑶ 国土交通省:川の防災情報,国土交通省XRAIN XバンドMPレーダー雨量情報

 

4 水災害対応訓練施設

 ⑴ 浸水時におけるドア開放訓練           ⑵ 降雨体験

 ⑶ 流水時における階段歩行体験           ⑷ 浸水防止訓練

5 水防工法の基礎

 ⑴ 土のうの作り方                                                      ⑵ 積み土のう工法

過去の災害を風化させない

 今回のフィードバック研修については,平成25年の台風18号での災害を風化させない,また,喉元を過ぎれば熱さ忘れることがないよう,今一度,消防職員自身が当時の活動で得た教訓を思い返し,若い職員に伝承することにより,職員一人一人が危機意識を高め,水災害への対応能力の向上を図ること再認識しました。

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お問い合わせ先

京都市 消防局伏見消防署

電話:075-641-5355

ファックス:075-643-1999