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京都市消防局

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平成28年8月号 担当区ぐグット紹介

ページ番号202851

2016年8月1日



 昭和39年4月に嵯峨学区から分立した嵐山学区は,右京区の西部に位置しています。大正末期以降は人口の増加が見られ,戦後は更に宅地開発が進み,田畑や竹林は著しく減少したものの,罧原堤から見渡す渡月橋一帯は四季折々の風情を漂わせ,平安時代から都の人々の遊覧地として親しまれていました。

 現在では,京都を訪れる観光客の約4割が嵯峨・嵐山地域に立ち寄り,日本人のみならず世界の人々にも「日本らしさ」を感じさせる自然豊かな環境と交通の利便性を併せ持っているところです。


 嵐山学区自主防災会は平成7年に発足し,22の自主防災部で構成されています。

 桂川に面した地勢から,過去,罧原堤を越える溢水や破堤を繰り返したとの記録が残されており,従来から住民の方々の水災害に対する危機意識は高く,平成25年9月16日に台風18号が上陸した際には,学区内の一部の地域で床上・床下浸水の被害を受けましたが,家庭用ごみ袋で簡易水のうを作成して浸水を防ぐ等の活動が実施されました。避難勧告発令後は,京都市立嵐山小学校に避難所が開設され,役員や各種団体が協力して炊き出しなどが行われ,避難住民の受入れ態勢が確保されました。 これらは,同年9月8日に水災害対応を重点として実施した総合防災訓練の成果が表れたものでした。

 平成26年からは,自主防災会役員と避難所,地域包括支援センター,区役所,消防の各担当者が防災について話し合う「嵐山学区防災会議」を定期的に開催しており,防災行動マニュアルについては,平成27年に水災害編,平成28年に地震編が策定されています。



 嵐山学区を管轄するのは,嵯峨・広沢・嵐山の3学区を受け持つ嵯峨分団です。総合防災訓練をはじめ年末防火パトロール,全自主防災部の防火座談会や文化財レスキュー訓練において,日程調整,訓練用消火器の事前準備や取扱指導,心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の取扱指導等,防火・防災について,まさに「地域防災の要」として活動され,頼もしく心強い存在です。



 歴史的に桂川の豊かな水から農業と水運業の発展や美しい自然という恩恵を受け,一方で,水災害の脅威にもさらされてきた地域ですが,春を彩る桜並木等,四季折々で姿を変える美しい罧原堤を後世へ永く引き継いでいただきたいと願います。

 大雨や台風による災害が多発する近年,「いのちを守る」には「備え」が必要だと気付かされます。この「気付き」を「行動」に移していただけるような方策を,学区民の皆さんに提供することが,我々消防職員に課された使命だと考えています。

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