スマートフォン表示用の情報をスキップ

京都市消防局

言語選択を表示する

検索を表示する

スマートフォン表示用の情報をスキップ

現在位置:

平成28年6月号 わが社の防火防災自慢

ページ番号199460

2016年6月1日



 松竹発祥の地,京都。現在のMOVIX京都は,1964年(昭和39年)に竣工したテナント・映画館ビルを,7スクリーンを有する松竹直営のシネマコンプレックスとして,2001年(平成13)11月に新築オープンしたものです。また,道路を挟んで南側にある京都松竹座ビルは,1924年(大正13年)に,「明治座」から洋画興行を主とした「京都松竹座」に改称し,長年,京都の人々に愛され,営業してきましたが,惜しまれつつも2001年11月に閉館し,2005年(平成17年)4月に5スクリーンを有する映画館に生まれ変わりました。両ビル合わせて12スクリーンのシネマコンプレックスとしてグランドオープンし,今では,映画だけではなく,舞台やコンサート等の中継もあり,たくさんのお客様で賑わっています。

 新京極通りに沿って,京都松竹第2ビル,京都松竹第3ビルをテナント・映画館として運営しておりましたが,MOVIX京都のオープンに伴い,映画館は閉館することとし,2013年(平成25年)の耐震法改正に伴って建物を取り壊し,新しく形態を変え,現在,建て替え工事中です。


 中京消防署に指導をいただき,防火・防災への取組を充実させています。基礎的な訓練として,松竹の近隣の各テナント従業員(アルバイトを含む。)を集め,訓練用水消火器を使用した消火訓練を実施するほか,ビル全体を使用した総合的な消火・避難誘導訓練の際には,防災センター員から火災が発生した際の避難階段の利用方法や自動火災報知設備,エレベーター,エスカレーター,防火扉が火災発生時にどのように作動するかなどのレクチャーを受け,散水栓のホースを実際に延ばして疑似放水を実施しています。さらに,火災の発生場所によって避難誘導の仕方を考えたり,防災DVDの鑑賞等,年2回,毎回主旨を変え,訓練を実施しています。

 また,松竹では,社内に安全衛生委員会を設置し,年1回の点検巡視の際,消防用設備等の定期点検,防火防災管理点検,避難経路の安全確認等も行っています。

 さらに,防火・防災に関する取組の一環として,お客様の安全を考えて社員は普通救命講習を受講し,人工呼吸・心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)の使用方法を習得しています。


 以前,店舗内に設置しているごみ箱から煙が上がるという事案が発生しました。ごみ箱の中を確認すると,消火が不十分でくすぶっている状態のたばこの吸い殻がありました。 お客様のちょっとした不注意が原因であり,火災に至るような事態にはなりませんでしたが,私たちは万が一に備え,店内の巡回を頻繁に行うとともに,消防用設備等の適切な維持管理を行うなど,日頃の備えが重要であるという,防火・防災の原点を再認識しました。 

  映画館・ゲームセンターには,小さなお子様,お年寄り,身体の不自由な方など様々な方が来られます。火事や地震などの災害の際,お客様に安全に避難していただき,けが人等が発生しないよう,日頃から避難誘導や消火訓練等を繰り返し,万全の態勢を整え,安心して映画を楽しんでいただける空間の維持にこれからも努めていきます。


  • 目次

お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195