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京都市消防局

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火災

ページ番号195704

2016年4月1日



 平成27年中の火災は232件で前年比4件減少し,出火率(人口1万人当りの出火件数)は1.6となりました。

 行政区別では,前年比5行政区(北,上京,山科,南,伏見)で減少しました。(グラフ1及びグラフ2参照)



 月別では,2月と12月が前年比12件の大幅な減少となった反面,5月と6月が7件増加となるなど,年間を通じて増減が繰り返されました。また,2月が9件となり,冬場の時季に一桁台の発生は珍しい結果となりました。(グラフ3及びグラフ4参照)




 火災種別ごとに見ると,建物火災が170件(全火災の73%),林野火災が2件(同1%),車両火災が35件(同15%),その他火災が25件(同11%)となりました。

 月別の火災種別ごとの発生状況を見ると,建物火災では2月の6件を除き,全ての月で10件以上発生しています。また,河川敷の雑草や空地のごみ等が燃えるといった「その他火災」は,春先と秋口に多く発生しています。


 林野火災は2件発生し,火災原因はたき火(火の粉を含む。),ローソクが各1件でした。

 車両火災は35件発生し,前年に比べ6件の増加となりました。

 車種別では,乗用車が21件,二輪車が10件,貨物車が4件となりました。

 火災原因では,放火(疑いを含む。)が13件,排気管が8件,衝突発火が4件,たばこが3件,交通機関内配線が2件などとなりました。

 出火時の状況では,駐車中が20件,走行中が11件,停車中が4件となりました。


 その他火災は25件の発生で,前年に比べ11件減少しました。

 出火箇所別では,河川敷が9件,建物の敷地内が8件,畑が2件,資材置場,学校のグラウンド,公園,墓地,建物の周囲,屋上が各1件となりました。

 火災原因別では,たき火(火の粉を含む。)が8件,放火(疑いを含む。)が6件,たばこが4件,こんろ,焼却炉が各1件などとなりました。



 建物の焼損床面積は4,727㎡で,前年比1,004㎡の増加となり,火災損害額は279,893(千円)で,前年比40,816(千円)の増加となりました。

 住宅からの火災が減少したことなどにより,り災世帯,り災人員が減少しました。

 なお,林野火災の焼損面積5アールは,昭和23年の自治体消防発足以来,最少となりました。



 火災による死者は6人発生し,前年に比べ11人の減少となりました。この6人という死者数は,昭和39年の6人以来,51年ぶりに少ない人数となりました。(表1参照)

 死者が発生した火災種別は,建物火災が5人,その他火災が1人となり,建物火災は全て住宅(一般住宅で4人,共同住宅で1人)で発生しています。

 また,6人のうち,65歳以上の高齢者が3人,身体に障害のある方が1人となりました。



 負傷者は,50件の火災により61人が負傷し,前年に比べ8人増加しました。

 負傷者の発生した火災は,建物火災で54人,車両火災で3人,その他火災で4人となりました。

 なお,1件の火災で2人が負傷した火災が4件,3人及び5人が負傷した火災が各1件発生しました。

 負傷程度は,軽症が29人,中等症が26人,重症が6人でした。




 放火火災は39件発生し,前年に比べて19件減少し,全火災の17%を占めました。

 火災種別では,建物火災が20件で全建物火災の12%,車両火災が13件で全車両火災の37%,その他火災が6件で全その他火災の24%を占めており,車両火災とその他火災に占める放火火災の比率が高いことがわかります。

 月別では,6月と10月が各6件,4月と11月が各5件,3月が4件,1月と5月が各3件,7月と12月が各2件,2月,8月,9月が各1件となりました。

時間別では,午後6時台から午前5時台までの夜間が28件で全体の72%,午前6時台から午後5時台までの昼間が11件で全体の28%を占めました。全火災に占める比率で見ると,全夜間発生件数109件のうちの26%,全昼間発生件数123件のうちの9%と,放火火災は夜間に発生する比率が高いことがわかります。

 出火箇所別では,屋外が21件,屋内が18件でした。屋外では,敷地内が10件,建物外周部が6件,駐車(輪)場が4件,河川敷が1件で,屋内では寝室等の居室が5件,屋内ガレージ,倉庫が各3件,階段が2件などとなりました。


 たばこ火災は35件発生し,前年に比べ8件増加し,全火災の15%を占めました。

 火災種別では,建物火災が28件,車両火災が3件,その他火災が4件となりました。

 建物の業態では,住宅火災が24件(一般住宅8件,共同住宅16件)で全住宅火災の24%を占めたほか,工場・作業場,飲食店,倉庫,物品販売店舗で各1件発生しました。

 出火経過別では,火種が残った吸殻をごみ箱等に捨てる等の「捨場不適」が18件,寝たばこや喫煙中に火種が落下する等の「火源落下」が16件などとなりました。

 出火箇所別では,寝室や居間などの居室が20件,河川敷が4件,ベランダ,倉庫,荷台が各2件などとなりました。

 出火責任者の判明しているのは27件で,65歳以上の高齢者が6人となりました。

 たばこ火災により3人が死亡しています。


 こんろ火災は15件発生し,前年に比べ6件増加し,全火災の6%を占めました。

 火災種別は,建物火災が14件,その他火災が1件となりました。

 建物の業態では,住宅が10件(一般住宅が3件,共同住宅が5件,併用住宅が2件),飲食店が3件などとなりました。

 こんろの種別では,都市ガスこんろが9件,LPガスこんろが3件,電気こんろが2件,LPガスカセットこんろが1件となりました。

 出火の経過は,付近に置かれていた可燃物が何らかの要因で着火したもの,考え違いによりガスこんろの上に電気ポット等を置き点火したものが各3件,ガスゴム管が輻射熱で発火したもの,壁体と近接していたため伝導過熱により壁体内から発火したもの,スイッチに身体が触れたためスイッチが入ったもの,調理後の火を消し忘れたため出火したものが各2件などとなりました。


 暖房器具火災は14件発生し,前年に比べ3件増加し,全火災の6%を占め,1人が死亡しました。

 火災種別では,建物火災が13件,その他火災で1件発生しました。建物業態では,住宅火災が9件(一般住宅6件,共同住宅2件,併用住宅1件),倉庫が2件,工場・作業場,寮が各1件となりました。

 器具別では,電気ストーブが12件,まきストーブ,自作ストーブが各1件でした。

 電気ストーブ12件の出火経過では,布団等の可燃物が接触したものが8件,落下した物品によりスイッチが入ったものが2件,機器の欠陥によるもの,電源プラグを間違えたものが各1件などとなりました。



 天ぷらなべ火災は11件発生し,前年に比べ1件減少しました。

 全て建物火災で発生し,飲食店で7件,共同住宅で3件,一般住宅で1件となりました。

 出火責任者の年代は,20歳代,40歳代,50歳代が各3人,60歳代,70歳代が各1人で,男女別では,男性が9人,女性が2人となりました。

 出火時の状況では,油の加熱中と調理後の消し忘れが各4件,調理中が2件,廃油処理のための再加熱時が1件でした。



 ローソク火災は10件発生し,前年に比べ3件増加しました。

 火災種別では,建物火災が9件,林野火災で1件発生し,建物火災は全て住宅(一般住宅が4件,共同住宅が2件,併用住宅が3件)で発生しています。

 ローソクの使用目的は,仏壇や神棚の灯明が9件,明かり採りが1件となりました。

 建物火災の出火責任者の年代は,40歳代,60歳代,70歳代,80歳代が各2件,90歳代が1件となりました。


 たき火火災は10件発生し,前年に比べ2件減少しました。

 火災種別では,その他火災が8件,建物火災と林野火災が各1件となりました。

 月別では,10月が3件,3月と5月が各2件,1月,2月,8月が各1件となりました。

 経過別では,たき火が周囲の下草等に拡大したものが5件,火の粉が飛散したものが2件などとなりました。




 住宅からの火災原因で最も多いのがたばこによるもので,住宅火災全体の24%を占め,次いで放火(疑いを含む。)とこんろが各10%,暖房器具とローソクが各9%などとなりました。

 一般住宅の出火箇所では,寝室や居間などの居室が29件(60%),台所が8件(17%),屋内駐車場,物置,天井裏が各2件などとなりました。

 共同住宅のうち,住戸部分から出火したものは39件(93%)で,そのうち,寝室や居間などの居室が27件,台所が10件などとなりました。

 併用住宅のうち,住宅と併用された業態は,物品販売店舗,飲食店,工場・作業場,事務所,サービス店舗が各2件,病院が1件となりました。


 65歳以上の高齢者及び身体に障害がある者(以下「高齢者等」という。)の居住する住宅からの火災は45件発生し,全住宅火災の45%を占めました。

 住宅の区分では,一般住宅が25件,共同住宅が13件,併用住宅が7件となりました。

 火災原因別では,たばこが10件,暖房器具が7件,ローソクが6件,こんろが5件,ガス・油類引火が4件,放火(疑いを含む。)が3件などでした。

 高齢者等本人が出火責任者となったものは34件で,全高齢者等宅火災の76%を占めました。

 出火責任者となった高齢者等の年代別では,70歳代が17人,80歳代が9人,60歳代が4人,90歳代が3人,50歳代が1人となりました。

 世帯の状況では,一般世帯が19件,独居世帯が17件,高齢者世帯が9件となりました。


 飲食店からの火災は21件発生し,前年に比べ6件増加し,全建物火災の12%を占めました。

 火災原因別では,天ぷらなべが7件,こんろ,無煙ロースターが各3件,コード(交通機関内配線を除く。)が2件などとなりました。


 工場・作業場からの火災は20件発生し,前年に比べ14件増加し,全建物火災の12%を占めました。

 火災原因別では,溶接・溶断機,電気乾燥機が各2件,放火(疑いを含む。),たばこ,暖房器具,ガス・油類引火,コード(交通機関内配線を除く。),自然発火,コンデンサが各1件などとなりました。

時間別では,午後6時台から午前5時台までの夜間,午前6時台から午後5時台までの昼間とも各10件となりました。



 倉庫からの火災は5件発生し,火災原因別では,暖房器具が2件,放火(疑いを含む。),たばこ,コンデンサが各1件となりました。


 物品販売店舗からの火災は4件発生し,火災原因では,放火(疑いを含む。),たばこ,火遊びが各1件などとなりました。


 事務所からの火災は4件発生し,火災原因では放火(疑いを含む。)が2件,コード(交通機関内配線を除く。),コンデンサが各1件となりました。


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