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京都市消防局

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平成28年4月号 担当区ぐグット紹介

ページ番号194628

2016年4月1日



 一橋(いっきょう)学区は東山区の南寄りに位置しており,木造民家や複雑な路地が残る,昔ながらの京都を何となく感じさせる趣のある地域です。

 学区名は140年以上前に決められた名称で,学区内を南北に走る伏水街道(本町通)に掛かっていた「一の橋」からこの名が付けられました。現在も,東山泉小中学校西学舎のグラウンドに移築された「一の橋」の欄干に,この名を確認することができます。学区中央付近に「池田」という町があり,担当者の私をはじめ,不思議に思う方がありますが,これは平安時代からあった大きな池の名残です。

 また,日本最古の七福神巡りで有名な泉涌寺山内をはじめとする,蓮華王院(三十三間堂),法住寺,新熊野神社,浄心寺,宝樹寺,木造の竜と十二支がある瀧尾神社など,文化財が今も地域に根付いている,生きた歴史のある地域でもあります。

 面積は1,377㎢,人口5,145人,世帯数は2,724世帯(平成22年10月現在)の規模を有しています。

 学区は鉄道により大きく南北に分断され,西部は疏水に隣接する低地であるため浸水危険が高く,一方,東部の山側は土砂災害の危険が高くなっています。



 一橋学区自主防災会は昭和56年11月の発足で,35の自主防災部で構成されています。

 活動としては,年間を通じて,ブロックごとに,自主防災部が持ち回りで防火見回りを実施しています。また,年末には,先の見回り活動とは別に,本部役員による防火見回りを実施するなど,放火防止を主眼にした警火心の啓発に,積極的に取り組んでいます。そして,毎年,自主防災部を対象とした防火防災訓練や教育指導を,学区内の14箇所において,消防団の協力のもとに実施し,防災部単位の防災対応力の向上に努めています。

 さらに,京都市が推進する「あんしんマイタウン構想」に基づき,「あんしんが共有できる地域づくり」を推進するため,平成12年度には,学区内の事業所(三洋化成工業株式会社 京都工場)と「大規模災害時における協力についての覚書」を締結し,地震及び風水害等において,災害防御活動の支援,資器材の提供,一時的な施設開放などの救援活動を受けられる体制を構築できました。

 これらの自主防災活動が高く評価され,平成27年度 京都府知事表彰を受賞されました。




 一橋消防分団の結成は昭和23年8月で,60年以上の歴史があります。

 5日・20日の無火災推進日や各種防火運動,地元神社仏閣の年中行事における警備などで,平成27年度は30回を超える防火防災行事に参加した,大変,多忙な消防分団です。特に,自主防災部指導では,消火訓練やAED(自動体外式除細動器)を活用した応急処置訓練において,分団独自に作成したパネルを活用するなど,消防職員から見ても学ぶべきところが多く,指導方法に工夫を凝らしたり,指導者を交替しながら,各分団員の指導能力の向上を図るなど,どこまでも努力を怠らず,前向きです。

 分団長は市内唯一の女性分団長で,多忙な分団活動を不断の努力で黙々と勤め,分団員からの信頼は非常に厚く,各種行事への分団員の積極的な参加が図られています。 

 そして,来る平成28年5月に実施される東山消防団総合査閲に向け,現在,訓練を重ねています。一橋消防分団は,査閲直前に短期集中型で訓練するのではなく,スローペースのままで受閲に臨むため,平成27年の査閲が終わった直後から約1年掛けて,小型動力ポンプ操法や訓練礼式などの各種訓練を重ねています。概ね月3回のペースで,訓練手法としては,84歳から20歳代までいる分団員の年齢差による負担を軽減しながら,一時に詰め込むのではなく,体に染み込ませるように反復訓練を行っています。



 どこの担当区でも高齢化や空き家の問題は深刻ですが,幸いにも一橋学区には京都の「町の匂い」が残っています。私が幼い頃に感じた京都の町を今もここでは感じます。ほっこりさせてくれるこの地域に,「精一杯の力を注ぎたい。」と思わせられる…そんな温かい町が「一橋学区」です。

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電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195