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京都市消防局

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平成28年3月号 担当区ぐグット紹介

ページ番号193823

2016年3月1日



 左京区の北部,比叡山の麓に八瀬学区はあります。八瀬という地名は,“矢背”であると言い伝えられ,その由来は,天武天皇が壬申の乱(672年)のとき,八瀬の地で背中に矢傷を負ったことにちなむと言われています。

 八瀬学区は,北は大原学区,南は上高野学区に接しており,高野川沿いに集落が形成された南北に細長い山間の学区です。周りは自然に囲まれ,夏は新緑,秋は紅葉,冬は雪景色と四季折々の景色を見ることができる風光明媚なところで,その美しい八瀬の情景は平安時代の和歌にも詠まれています。


 八瀬には,江戸時代から続く「赦免地踊り(しゃめんちおどり)」という京都市の無形民俗文化財に登録された踊りがあります。この踊りは,江戸時代に八瀬のために尽力した,時の老中である秋元但馬守への感謝を忘れまいと八瀬の地に秋元神社を建立し,感謝の思いを踊りとして奉納したことに始まります。毎年10月上旬の日曜日の夜,踊り子や美しい切り絵が張り付けられた切子燈籠を被った燈籠着(とろぎ)という女装をした少年たちを中心に,音頭取りの歌声のもと,幻想的な雰囲気の中で祭が行われます。(詳しくは,八瀬赦免地踊 公式ホームページ http://shamenchi.net/ を御覧ください。)

 八瀬学区自主防災会は,生田会長以下14名の役員と10自主防災部から構成されています。八瀬学区自主防災会では,毎年実施される各自主防災部の防災訓練と学区総合防災訓練を通じて,学区民の防災能力の向上に力を入れて取り組んでいます。昨年の学区総合防災訓練では,近年,大雨による水災害が八瀬学区で多発していることから,土のう等を活用した水防訓練を取り入れ,訓練に参加した学区民約200名が水災害に対する活動能力の向上に努めました。

 さらに八瀬学区自主防災会では,こうしたソフト面だけでなく,ハード面にも力を入れています。八瀬学区は南北に細長いという特徴があるため,学区の北部と南部の2箇所に防災器具庫を整備して防災力の均衡を図っています。また,非常持ち出し袋の共同購入等の独自事業を行い,家庭での防災力の向上にも努めています。このように,八瀬学区自主防災会では,ソフトとハードの両面で災害に備えています。



 八瀬消防分団は,上野分団長以下29名で構成されています。八瀬消防分団は,小型動力ポンプ付軽積載車を運用する「指定消防団」として,火災発生時は放水活動を行います。そのため,毎月,放水訓練を実施し,小型動力ポンプの取扱いや,放水及び吸水要領の習熟に努めています。また,八瀬消防分団は,今年の京都市消防団総合査閲への出場を目指して,現在,分団員全員が,日々,訓練に励んでいます。

 八瀬消防分団は,事故防止にも力を入れて取り組んでおり,昨年は京都洛北ライオンズクラブの支援の下,警察署,消防署等と協力して八瀬学区にある登山道に山岳救助標識を設置する活動を行い,登山者の山岳事故防止を図りました。



 八瀬学区は,豊かな自然と歴史がある学区です。それらを守るべく,消防団と自主防災会だけでなく,学区全体で日々努力を重ねておられます。大原消防出張所第一部も日々の指導等を通じて,学区の皆さんと連携して八瀬の自然と歴史を守っていきたいと思います。

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電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195