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京都市消防局

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(P25)〈昭和30年代の取組〉消防水利の保全

ページ番号193563

2023年7月26日

昭和39年〈昭和30年代の取組〉(P25) 消防水利の保全


昭和39年(P25)

当時の状況

 昭和23年の自治体消防発足時における警防活動体制は,消防ポンプ車が戦中又は戦前の古いものばかりなど,十分と言えるものではありませんでした。 

 昭和20年代から昭和30年代にかけては,社会経済事情も好転し始めたことと相まって,消防機械器具の充実,警防活動技能の向上,通信施設の整備,現場指揮,情報収集体制の強化が図られました。

 そのような充実強化されつつあった消防活動体制でしたが,その障害となる事象が出始めてきました。

 この時期はまさに,日本のモータリゼーションの幕開けのタイミングと重なることから,道路に設置された消火栓付近の駐車車両により,消防活動に支障が出ることが目立ってきたのです。

 これらの活動障害に対応するため,各種啓発活動を展開しはじめました。

 具体的には,駐車車両への直接指導や指導票の交付,防火座談会等による広報活動などを実施した結果,大きな効果を上げることができました。

現在の消防水利の状況

 現在,市内で消火栓や防火水槽等について,総数28,518基設置されており,あらゆる地域に対して消火活動が行える体制を整備しています。(平成27年4月1日現在)(北管内においては,消火栓が2,497,防火水槽202,その他の水利345(平成28年2月15日現在)となっています。)

 特に,震災時に必要となる消防水利については,地域ごとの水利必要量を算定し,震災消防水利整備計画を策定して計画的な設置を進めています。

 この計画では,年次計画により,耐震型防火水槽・防火井戸の設置を進め,効率的な水利の開発,設置を行っています。

 これらの水利に対しては,消防車等による水利調査や点検を定期的に行い,適切な保全に努めています。


歩道上の消火栓


防火水槽を示す標識

障害排除対策

 駐車等による消防水利の障害,緊急出動中の消防車等に対する避譲義務違反,消防警戒区域内への立入など,消防活動上の障害排除については,消防隊員等による現地指導,消防車等による巡回パトロール,関係機関との合同パトロール,防火講習会等を通じての市民啓発,消防水利標識の整備を行うほか,火災等の発生に際しては,警戒整理班の出動等,積極的な障害排除対策に取り組んでいます。