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京都市消防局

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平成28年1月号 指令課通信

ページ番号192141

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2016年1月4日



 現在,消防指令センターでは,日立製作所(以下「日立社」と言います。)が構築した指令システムを運用しています。昨年12月の仮運用を経て,本年6月から本格運用を開始しました。過去の指令システムの変遷を見てみると,一世代前は富士通社,二世代前はNEC社の各システムで運用していました。

 指令システムが大きく変化したのは,NEC社から富士通社に移行した時期です。かなり多くの変更点がありましたが,今回は,「音声合成指令」と「部隊編成」の2点について説明します。


 NEC社のシステム運用時は,「肉声指令」という手法で指令をしていました。これは,指令センター員が,自らの声で指令発令をする手法です。現在では,配置転換指令や警防情報等の一部で「肉声指令」が聞ける程度ですが,NEC社のシステムでは,肉声指令が100パーセントでした。

 NEC社のシステムは,市民から119番通報を受信した場合,指令センターでは,申告内容を聴取する係員(以下「受信者」と言います。)と指令を発令する係員(以下「発令員」と言います。)は別でした。物理的に,119番を受信しながらでは指令の発令が行えないシステムであったため,この様な手法で指令の発令を実施していました。とは言え,受信者が市民との電話を切断後に指令することも可能でしたので,受信内容によっては,119番回線を切断後に指令を発令する場合もありました。

 しかし,富士通社に移行してからは,「音声合成指令」という手法での指令発令となりました。受信者が119番通報を受信しながら,同じ指令台から指令の発令が可能になり,これによって,受信者と発令員が同一になるため,1件の災害指令に係る指令台が1台で済み,従前より,同時に多くの119番受信が可能になりました。

 また,指令発令時間の短縮や,指令の発令と同時に関係機関へ出動要請ができるなど,メリットが増加しました。この音声合成指令については,現在の日立社のシステムでも導入されています。


 現在,運用中の日立社のシステムにおいては,災害出動に伴う部隊選定は,「直近隊編成」を導入しています。これは,1世代前の富士通社のシステムから始まったものです。

 一方,二世代前のNEC社のシステムでは,「計画出動」という手法を導入していました。これは,京都市内を100数箇所の地区に分割し,その地区に近い本署及び出張所に配置されている消防隊,救助隊及び救急隊(以下「消防隊等」と言います。)をあらかじめ出動する部隊として計画しておき,その部隊に指令するという手法です。

 現在の「直近隊編成」は,災害点からの経路を探査することにより,コンピュータが災害点への到着予想順位が早い出動車両を選定します。到着予想順位は,出動車両から災害点までの走行距離ではなく,走行ルートや道路ごとに設定された車速から計算された,到着までに掛かる時間で算出されます。このシステムにより,NEC社のシステムと比較して,より災害点に早く到着できる消防隊等が出動しますので,早期に災害対応が可能となりました。

 以上,指令システムの変遷を含め,音声合成指令,部隊編成について説明しました。当局も若い職員が増え,NEC社のシステムを知っている者が少なくなってきています。どのシステムも一長一短がありますが,災害現場活動への思いは不変だと思います。京都市は2年連続で「世界で最も魅力的な観光都市」に選ばれました。これからも,京都市から災害をなくすことで,安心して住み続けられる京都市,世界中の観光客が安心して訪問できる観光都市として,一層の質の向上を目指します。


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