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京都市消防局

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平成28年1月号 消防活動へのとびら

ページ番号192130

2016年1月4日


 連載の最後となる第3回目では,「特別高度工作車」,「監察指導車」について紹介します。


 特別高度工作車は,平成17年4月に発生した「JR福知山線脱線事故」の際,列車が衝突したマンション立体駐車場内の車両からガソリンが流出し,可燃性ガスが充満したため,エンジンカッター等の火花が発生する資機材が使用できず,救助活動が難航したことの教訓から,全国の主要都市の消防本部に配備されました。

 車両に搭載されている大型ブロアーは,ファンを高回転させることで1分間に約3,500㎥の送気噴霧放水が可能で,PPV(Positive Pressure Ventilation)と呼ばれる陽圧換気による排煙のほか,単純換気や冷却消火を行うことができます。また,耐火構造建物,トンネル,大規模工場等の火災において濃煙排除,有毒ガスの拡散に活用するほか,噴霧放水によりフラッシュオーバーの発生危険を低減することができます。

 主な資機材は,可燃性ガスが充満している環境下において研磨剤と高圧水により火花を発生させることなく鋼材,コンクリート,木材等を切断することができるウォーターカッターと,1分間に約400~550㎥送気する可搬式ブロアーを積載しています。

 この車両は,平成22年6月1日から運用を開始し,緊急消防援助隊の出動車両として登録されているほか,地下火災やトンネル火災での活躍が期待できることから,地下火災出動計画及び高速道路等のトンネル特殊災害出動計画に組込まれています。


車両装備等

1 大型ブロアー


2 ウォーターカッター


3 その他


 監察指導車は,本部指揮隊が災害現場活動指揮の支援,特殊災害における災害現場活動の指揮,災害現場活動での部隊の監察,活動評価等を行うために,平成22年度から運用している車両です。当該車両には,可搬型ヘリコプターテレビ受信装置を積載しており,大規模災害等においては,指揮支援活動に有効活用します。


 今回,本部指揮救助隊が運用する車両と装備を,3回に分けて紹介しましたが,本部指揮救助隊では,これらの車両と装備について,日々,点検・整備するとともに訓練を重ね,特殊災害をはじめとするあらゆる災害に有効活用できるよう,備えています。

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