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京都市消防局

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平成27年11月号 消防活動へのとびら

ページ番号190140

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2015年11月2日



 京都市消防局では,平成25年の台風18号による嵐山・中之島一帯の冠水に伴い,多くの住民が取り残された水災事故や,近年多発する大規模な水災害を受け,消防職員や消防団員の活動能力の向上を図ることを目的に,水災害に特化した訓練施設の整備を進めてきました。平成27年9月に「水災害対応訓練施設」が京都市消防活動総合センター内に完成しましたので,訓練施設の概要とこの訓練施設を活用して実施した特別救助(部隊合同)訓練について,紹介します。


(1) 主な特徴

 「水災害対応訓練施設」は,移動可能な地上設置型水槽で,水没車両,降雨体験ノズル,浸水体験用ドア及び階段が設置されており,消防職員や消防団員等に求められる水災害に対する訓練や浸水体験などを行うことができます。



(2) 運用方法

 「水災害対応訓練施設」は,次のような訓練や体験(例)に使用します。

 ア 水没車両からの救出訓練

 イ 浸水時における土のう積みなどの水防工法の訓練

 ウ 救助ボート及び救命ボートを使用した救出訓練

 エ 浸水時におけるドアの開放訓練・体験

 オ 流水時(階段)における歩行訓練・体験

 カ 降雨体験


(1) 訓練想定

 台風接近に伴う集中豪雨により増水した用水路に車両が転落し,車両内及び車両周囲に要救助者3名が取り残されている想定。

(2) 参加部隊

 指揮隊,消防隊及び救助隊

 1回の訓練に指揮隊1隊,消防隊2隊,救助隊1隊の計18名と救急隊1隊(仮想)が参加し,6日間で計18回の訓練を実施しました。

(3) 環境設定

 1.当該訓練施設に実際に車両を水没させ,車の天井に1名(生体),車外において車にしがみついている1名(生体),車内に閉じ込められている1名(訓練人形)の計3名の要救助者を配置しました。

 2.降雨体験ノズルからの降雨や筒先からの放水を活用した水流,ブロワー車を活用した強風により,現場の環境に近い厳しい気象条件を作り出しました。

(4) 訓練主眼

 次の訓練主眼に沿って,指揮隊を中心とした部隊の連携活動の向上を目指した訓練としました。

 1.まさに流されそうになっている目の前の要救助者に対し,バックアップラインなどの安全措置を図りながら,迅速かつ的確に救出活動が行えるか。

 2.知り得た情報を,的確に後着部隊に無線により周知し,継続的に円滑な連携活動を行えるか。

 3.混とんとする現場で,的確な指揮活動が行えるか。


 今回の訓練に際し,各部隊が訓練主眼に沿って積極的に取り組んだことにより,指揮者を中心とした部隊の連携活動の向上につながり,次の事項を配意した迅速かつ的確な救出活動が実施できました。

 1.バックアップラインなどの安全措置を図りながら,要救助者の優先順位(危険度)を見極めた救出活動の実施

 2.部隊長を集めて状況を正確に伝えたうえで,各部隊の役割に応じた連携活動の実施



 最後に,「水災害対応訓練施設」の製作を担当した消防救助課 市田担当課長のコメントを紹介します。 


「近年,多発している局地的な集中豪雨等による大規模な水災害を受けて,消防職員や消防団員による水災害に対する事前訓練の重要性を認識し,この施設を製作しました。製作に当たっては,非常に厳しい気象状況を再現した環境下で訓練が行えるよう,プール製作の専門業者と協議しながら形にしていきました。この施設を活用して,より多くの消防職員や消防団員の活動能力の向上と,将来的には市民の方にも施設を体験していただき,水災害への対応能力の向上を図ってほしいと思います。」

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お問い合わせ先

京都市 消防局消防学校教育管理課

電話:075-682-0119

ファックス:075-671-1195