平成27年10月号　市民安全課通信

　平成27（2015）年9月6日，京都市消防局では，将来の地域防災の担い手である幼少年の防火・防災教育を充実させるとともに，その保護者である子育て世代の災害対応力の向上を図るため，楽しみながら防災について学ぶイベント「イザ！カエルキャラバン！in京都市市民防災センター」を開催し，約1，400人の方に参加いただきました。

　今回の京都市市民防災センターで行った防災体験プログラムは，NPO法人プラス・アーツが提唱するプログラム以外にも，京都市消防局独自のプログラムや都市計画局，上下水道局のプログラムを含めて20の体験プログラムを行いました。参加者には，それぞれのプログラムを体験したり，その習熟具合によって1点から3点までのポイント交換券が付与されます。

　「イザ！カエルキャラバン！in京都市市民防災センター」を実施するに当たり，7月24日と8月21日の2日間，NPO法人プラス・アーツ指導の下，イベントに参加する各署の防災指導員を対象に事前研修を行いました。

　また，「イザ！カエルキャラバン！」当日には，南消防団や京都学生消防サポーター，都市計画局，上下水道局，京都学生FAST，京エコロジーセンターなど，多くの方々に御協力をいただき，雨天にもかかわらず，多くの参加者がお越しくださいました。これまで，地域の防災訓練に参加されることが少なかった働き盛り世代と将来の地域防災の担い手となる子どもたちに，楽しみながら防災を学んでもらえたのではないかと思います。

　「イザ！カエルキャラバン！」は，神戸で平成17（2005）年に誕生してから，全国各地の地域の方々が主体となって取り組んでおり，現在では，海外にも広がっています。京都市においても，これまで，左京区の総合防災訓練や下京区の大阪ガスショールームでの訓練に取り入れられた実績がありますが，京都市消防局で実施したのは，今回が初めてです。この「イザ！カエルキャラバン！」を，幅広い世代の方に楽しみながら防災を学んでもらうきっかけとして，参考にしていただければと思います。

　今回のイベントを実施するに当たり，購入した「カエル人形」や「カエルの的」など，使用した資器材は市民安全課で貸出しの受付を行いますので，消防職員，消防団員の皆さん，各学区で実施される防災訓練などでどんどん活用してください。